キセキの世代×ナミ【黒バス&ONE PIECE】

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89:お香しゃちょー◆kk:2017/12/11(月) 22:48 ID:XNo

【ノジコと灰崎】

「あれ?灰崎じゃない。なんでここにいんの?」

「ゲェッ!ノジコ!!」

「ノジコさん、でしょーが」

あたしはナミの二つ上の姉貴で、ナミゾウの一つ上の姉貴であるノジコ。

この灰崎祥吾という男は、中学の頃のサボり仲間だ。ナミと同い年であり、友達でもある。

「なんでノジコサンが静岡(ここ)にいるんスか」

「その言葉、そのまま返すわ。…あたしは推薦よ」

「はあ!?一緒にサボってたのに頭良かったのかよ!!?」

「まあね。むしろサボってたのは授業が分かってたから。」

「そんなのアリかよ…」

ここは屋上。あたしのサボりスポットでもあるこの場所に、灰崎を誘ってあげたのだ。あたしって相当優しい。

「っていうか、あんたのその頭…なに?」

「高校デビューってことでイメチェンした。つーかナミは?」

「ナミは涼太と同じ海常。…まあ、神奈川ね」

すると灰崎は怖い顔になった。声も低くなる。

「…黄瀬に、ついてったのか…」

「……誘えっつーの」

「は?」

これは姉の特権で、その姉と同じ高校に来たこいつの特権だ。教えてやろう。

「ナミは、迷ってた。どこの高校に行くか、誰と同じ高校に行って支えるか。
あんた、後輩になったから教えてあげるけど、ナミはあんたのことも心配してたのよ。もちろん、他の奴らも。」

「……」

「だから誘えば、あんたと一緒にいることを選んだかもしれないのに…あんたたちは自分についてくるのが当たり前だと思って…!」

ナミは一人で、ナミにも選ぶ権利がある。

だからキセキの世代の中でも、一緒の高校へと誘っていた涼太と行ったのは正解だと思う。

「あんたたちってバカね…」

「……オレは別にナミと一緒に行きたかったわけじゃねェ。」

そう言うと灰崎はゴロンと横になった。あたしはその隣に座り込む。

「黄瀬と一緒っつーのが気に入らねェだけだ」

「……」

「でも…あんたがオレの隣にいてくれるなら、オレは負けねェよ?」

「どういうこと?」

「そのまんまだよ。あんたの推薦の理由、オレが知らないとでも?」

なんだ…知ってんのね。

「なあ…?朱崎ノジコ監督」

あたしの推薦は、もちろん学力の高さもある。だけど、女バスでやっていた監督としての能力も買われたのだ。

男子バスケ部に。

「あんた、知ってたのに聞いたのね?タチ悪いわー」

「っるせぇよ!!」

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「灰崎!!!サボんな!!」

「ぎゃーーー!!!鬼監督ッ!!」

「一人で外周20周ね!」

「本気で鬼か!!」


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