日向がスパイクを打つと、それを止めようと音駒の7番(犬岡)が飛ぶ。
「んぬうぅ〜っくそっ!!」
まだ止められてはいないものの、さっきまで離していた点数が、どんどん縮められる。抜かされるのも、時間の問題だ。
(あの7番…だんだん日向に付いて来てる…?)
「音駒の方、タイムアウト後からブロックをサイドに寄せたな…」
「うん…ディケートシフト…?」
ディケートシフトとは、ブロッカー3人を右、又は左に片寄せるブロックの配置である。
(このブロック…エースを徹底マークする為かと思ったけど、もしかして…)
チラリと日向を見る影山。
((日向の動きの誘導…?))
影山と鳥養の考えが、重なった。
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「………」
犬岡は静かに先程のタイムアウトで研磨たちとの会話を頭に浮かべる。
『…翔陽が前衛にいる時はブロックは皆、右に寄ってみて。
見た感じ翔陽はただ単純に、ブロックがいない所に真っ先に突っ込んで行くんだ。
その翔陽を避けるようにして、他のスパイカーが入ってくる。
だからブロックを片方に寄せれば、ブロックのいない側に動くと思う。
あとはMBがひたすら1対1(マンツーマン)で追っかける。
犬岡が翔陽とマッチアップ多いから頑張ってね』
『ハイッス!!』
『MB以外は翔陽無視して、他のスパイカーにつくといいと思う…』
『よっしゃ!!』
さーせん、キリ悪いけど限界なんでおわりますw続きはまた明日書くね★