【及影3】
とりあえず烏養さんに事情を話し、制服と下着とパジャマを持って自転車で及川さんの家に向かう。
影「及川さん、今帰りました」
及「…んぅ、とびお、」
影「及川さんのご両親は今日は帰って来るのが遅い日ですか?」
そう問いかければ、こくん、と及川さんが頷く
顔は真っ赤で、目も少し涙目だ。
影「熱測りますよ、あと冷えピタも貼ります」
熱を測れば37.8
きっとまだまだ上がる。しかもこの上貧血だなんて…この人は体調管理ができない人なのか
影「及川さん、お風呂沸かしてきます。熱が低いうちに入ってください」
そう言えばまた及川さんは、こくん、と頷いた
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及川さんがお風呂に行ったうちに、及川さんのパジャマと下着を用意してお粥を作る。
及「ん、とびお、」
影「及川さん、濡れてます。あとパンツだけじゃなくてパジャマも着てください」
パンツを履いただけの及川さんが、俺の肩に頭を埋める。俺はタオルで髪の毛と背中を拭いて、パジャマを着せた
影「及川さん、お粥作りました。食べてください」
のっそりと起き上がり、及川さんが口を開ける
俺はスプーンに少量のお粥を乗せ、ふーふーと息を吹きかけてから及川さんの口にそれを運ぶ
何度か繰り返し、水も飲ませてやる。
そしてもう一度熱を測れば、37.4
一時的に熱が少し引いただけで、まだ油断はできない。
薬を飲ませてから、もう一度及川さんを寝かせて自分も風呂やごはんをすませる
続く