【>>722の思い付き小説の続き!】
黒尾さんチームには、黒尾さん、木兎さん、夜久さん、木葉さん、リエーフ、影山。
そして俺たち烏野は、俺、澤村さん、菅原さん、旭さん、西谷さん、田中さんだ。
そして両チーム、控えセッター・審判として研磨と赤葦さん。
「じゃあこっちは、サーブで」
「……レシーブで」
まずは影山のサーブからだ。
「外したら、すみません」
「いいっていいって。さ、一本」
軽く頭を下げる影山の頭に手を置く木葉さん。いつもの影山なら、菅原さんたちにそれをされたら少し嬉しそうにするのに、今の影山は何も反応しなかった
「うちの影山に触らないでもらえますかね!」
「落ち着けスガ!!」
……菅原さんは反応してたけど。
「カゲヤマくんナイッサー!」
黒尾さんの声のあと、影山は深呼吸をして、一気にボールを上げて打つ。
「西谷!!」
やっぱり中3だからか?いつもの影山のサーブより弱い…殺人レベルなのは変わりないけども!
「旭!!」
そして菅原さんのトスを、思い切り旭さんが打つ。しかしそれは、黒尾さんとリエーフに止められた。
(あんなスパイク、俺のチームの奴らは間違いなく止められねぇ…これが“関東の強豪の力”…!)
キラキラした目で黒尾さんたちを見る影山。
「どうかしたか?カゲヤマくん」
「…いえ、やっぱり強豪だなって」
「…! 盗めるモノは、盗みなさいよ」
わしゃわしゃと黒尾さんが頭を撫でると、今度は少しだけ嬉しそうにはにかんだ。
「何抜けがけしてんだよ黒尾!!」
「夜久!カゲヤマくんの前で蹴らないで!」
「なあ影山!飛雄って呼んでいい?次俺にトスちょーだい!」
「ずるいぞ音駒一年!!」
「そう言うお前もな木兎!」
「あーもう!ほらさっさと試合再開すんぞ!」
賑やかなコートを前に、コート上の王様は、唖然としていた。
続く