罪 「名探偵コナン小説」

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1:真夏ちゃん:2017/11/14(火) 20:41 ID:b3M

ごめん、工藤君。私は心の中で呟いた。
もうとっくにアポトシキンの解読薬何て、完成している。
だけど、私はこの関係が、貴方に頼られるのが、心地よくて
彼に解読薬を渡せずにいる。本当は完成したらすぐ渡すつもりだったのよ、と自分の心に言い訳をしている。

「おーい、灰原!居るか?」
突然、彼の声が聞こえた。時計を見れば学校の時間になったようだ。「今行く。」 私は素っ気なく答えた。

15:匿名。 hoge:2018/01/28(日) 20:56 ID:yAE

"コナン君"がお風呂から上がって来た。
「蘭ねぇちゃん。夕飯出来た?」
新一が聞くのでわたしは答えた。
「うん。今出来たわ。ホラ、お父さんも煙草吸ってないでこっち来てよ。」
「おー。なぁ、蘭。何かあったのか?蘭がボーッとする何て珍しいじゃねぇか。」
わたしはお父さんに心配されてしまう。しっかりしないと!"コナン君"にわたしの気持ちがバレたら大変な事になる。
「ううん、大丈夫。平気よ? さぁ!食べるわよー!いただきます。」

16:真夏ちゃん:2018/01/28(日) 21:14 ID:yAE

>>15はわたしです。

わたしは平気なフリをする。そうしないと着が滅入ってしまいそうだから。

*夜*
「会いたいよ…新一…!」
会える訳無いけどなのに呟く。"コナン君"としてじゃなく、
"工藤新一"としてわたしを見て欲しい。
それはわたしのワガママ?
そんな時、わたしのケータイが鳴った。
「誰だろ…こんな遅くに…」
それは新一だった。
「もしもし、新一?どうしたの、こんな遅くに…」
『よう!蘭、久しぶりだな!こんな遅くに悪いな。ちょっとオメェの声が聴きたくなってな。』
いつもわたしの声聴いてる癖に。新一同様、"コナン君"に話す内容も、言葉遣いも違う。"コナン君"としてじゃなく、"工藤新一"としてわたしに電話してくれた。でも、寂しいのは変わらない。
「元気…な訳無いじゃない!新一が居ないんだから!バカ、バカ!新一のバカ‼どこで何やってんのよ?早く、早く帰って来てよ…わたしだって寂しいの!」
つい、興奮して気が高ぶって涙声になる。これじゃ、新一に心配されちゃうよ。それにどこに居るかは分かってる。近くに居る様で遠くて、どこに居るのか分からない。"コナン君"が本当の新一なのか、"工藤新一"としてわたしに接する新一が本当の新一なのか。もう、もう分かんないよ…
『悪いな、蘭。まだ帰れそうに無いんだ。待っててくれよ?って、オメェ泣いてんのか?バーロ、オレの為に泣くんじゃねぇよ。蘭に泣かれるとオレが困るんだよ。前にも言ったけどな。』

17:真夏ちゃん:2018/01/29(月) 20:44 ID:2Qs

そう新一に言われた。案の定、新一に心配されてしまった。
「な、泣いて無いわよ!いっつも、いっつも帰れそうに無いって言ってばっかりでさ!わたしはこんなに心配してるのにっ!もう待ってらんないよ。新一…帰ってきて!」
つい、言ってしまった。帰れないのは分かってるのに。"コナン君"に新一はなっているのに。もう、どうすれば良いの?
『しゃーねぇだろ?厄介な難事件抱えてんだからよ。』
また出た。新一いや、"コナン君"の言い訳。
「もう、言い訳何か聴きたくないよ!厄介な難事件、厄介な難事件ってそればっか!もう、切るね。」
わたしはこれ以上言い訳を聴きたく無くて、電話を切ってしまった。

*その頃のコナン*
「ったく、蘭の奴勝手に電話切りやがって。」
もう少し、もう少し待っててくれ。いつか、蘭、お前にちゃんと正体を明かすから。その時までもう少しだけ待っててくれ。

18:真夏ちゃん:2018/02/23(金) 20:58 ID:X1Q

わたし、つい新一に本音を言っちゃった。
ごめんね、新一。もう困らせないから…。

*次の日*
今日は学校だ。
「コナン君、車に気をつけて学校に行くのよ。」
本当の子供に言う様に、わたしは言う。
(そろそろわたしも学校に行かなきゃ)
わたしも家を出て、学校へ向かった。
「らーん!おはよー!」
園子が元気良く話しかけて来た。いつに無くゴキゲンだ。
「あ、園子!おはよう!どうしたの?随分ゴキゲンじゃない?」
わたしは聞いてみる。
「あ、気づいた?あたし、実は今週末に真さんと会える事になったのよ〜♪」
どうりでゴキゲンな訳ね。
「へぇー良かったじゃない!本当、園子は良いよね。好きな人とすぐ会えて。よく、手紙や 電話でやり取りしてるんでしょ?わたしなんて、新一に会いたくても会えないのに」
つい、園子にイヤミみたいに言ってしまう。
「蘭…。どうしたの?新一君と何かあったの?」


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