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訂正ver
episode.2
「ねえ、どしたの」
放課後のことだ。
私が話しかけられたのは。
「あ、翼」
私が後ろを振り向くと、悪戯っ子の用に笑う翼がいた。
翼は、今日一日ずっとぼーっとしていた私を心配して放課後まで待って話しかけてくれたらしい。
私は一瞬、あの図書館で見たことを話そうかと思った。
でも、すぐに思い直す。
「なんでもないよ、ありがとう」
翼に言ったって、なにも解決しない。ただ、心配させるだけだ。