キセキの世代×春野サクラ【黒バス&NARUTO】

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1:お香しゃちょー◆kk:2018/09/04(火) 23:36 ID:ALg

キセキの世代とサクラちゃんのわちゃわちゃした話です。だいたい、キセキの世代×ナミのサクラちゃんバージョンだと思ってくれればいいです。

春野サクラ 帝光時代 設定
・見た目は外伝の髪の長い版
・性格は原作通り
・空手部エース(黒帯)

2:お香しゃちょー◆kk:2018/09/04(火) 23:50 ID:ALg

キセキの世代1人目

私が彼と出会ったのは入学式の日

の翌日である

何故翌日かというと、そこんとこは察してほしい。 寝坊して起きたときにはもう学校が終わってたのだ。

「はぁー…やっちゃったわ。なんで昨日寝坊してしたのよしゃんなろー!」

そんな文句を言っても過ぎてしまったものは仕方がない。 ガラガラと教室の後ろのドアを開けて中に入る。

すると何人かがバッとこちらを振り向いた。まだみんなクラスに慣れてないのか教室は静まり返っていた。

なんか居心地悪いわね…っていうか私、席がわからないんだけど…

「もしかして、昨日来てなかった子?だったら席あそこだよ」

私が突っ立ったまま教室をキョロキョロ見回していたから、不思議に思った女の子が気づいて席を教えてくれた。

きちんとその子にお礼を言って教えてもらった席に行く。

窓側から二番目の列の前から二番目

あまりよくない席ね…

ちょっとむくれながら席に座ると左隣から視線を感じた。

誰だと思い横を見ると赤髪の少年と目が合った。お辞儀をされたので慌ててこちらもお辞儀を返す。

「君、昨日学校来なかったよね」

「昨日は家庭の事情ってやつで…」

ただの遅刻だ、とは情けないと思われたくないので言えない。

「そうか、俺の名前は赤司征十郎だ。よろしく」

「私は春野サクラ。よろしく」

私を見ながらこの男の子は優しく微笑んだ。なんかすごくいい人そうね…



「サクラさん、昼ごはん一緒に食べないか?」

昼休みになって赤司くんに声をかけられた。やっぱりこの人優しい。

ちなみに今日も遅刻ギリギリだったので、朝ごはんは食べてない。だから腹ペコだ。

「もちろん!食堂行きましょう。あと私のことは呼び捨てでいいわ」

「分かった、サクラ」



「赤司くんって下の名前何だっけ?」

「征十郎だ。」

「そうそう、征十郎征十郎。」

「ったく…あ、カードでお願いしますね」

「カード!?あんた…金持ちの坊ちゃんね!」

「何を言ってるんだ。はやく食べるぞ」



「あ、ねえ征十郎くん。先生あそこ間違えてない?」

「本当だな…先生、そこ間違えてますよ。」

「やっぱり…なんか計算が合わないと思ったのよね〜」

「…サクラは頭がいいんだな」

「そうかしら?記憶するのが得意なだけよ。征ちゃん」

「……そうか」



「やっと帰れるー…」

「サクラは部活入らないのか?」

「空手部に入ろうと思ってるの。こう見えて、黒帯なのよ!あんたは?」

「そうなのか。俺はバスケ部に入る」

「へー…がんばりなさいよ!征十郎!」

「……それで?」

「ん?」

「結局、どれが1番呼びやすかったんだ?」

「!! ば、バレてる…!?」

「どうせ一日中考えていたんだろう。征十郎くん、征ちゃん、征十郎の3つで迷ってたんだな」

「うぐっ…まあ、どれも呼びやすいっちゃぁ呼びやすいんだけど…」

「ああ」

「私が1番あなたをこう呼びたいと思ったのは、征十郎…かしら」

「…そうか。また明日な、サクラ」

「うん!また明日、征十郎!」

赤司征十郎
私が1番最初に出会った、キセキの世代

ーーーー

「ちょっと大輝!!聞いてんの!?」

「お前が勉強教えてほしいって言ったんだろ…」

「スパルタ過ぎるわッ!!もっと優しく教えろや!!」

「うっさい!!しゃーんなろー!!」

「ゴハァッ!!」

3:お香しゃちょー◆kk:2018/09/04(火) 23:58 ID:ALg

キセキの世代2人目

私が大ちゃんと出会ったのは…
いや、出会ったっていうのは少し違う。なんせ、大ちゃんは私と征十郎と同じクラスだったのだから。

私と大ちゃんが仲良くなったのは席替えで隣になったのがきっかけである。

「征十郎やったわ!私、1番後ろの席よ!」

「そうか、よかったな」

「うん!」

入学式からしばらくしてようやくみんなが学校生活に慣れてき日、担任の提案で席替えすることになった。

そして運良く私は窓側から二番目の一番後ろの席になった。

隣誰かなとワクワクしながら席を移動させる。

「「あ」」

隣の席はなんとガングロくんだった。最初の席では私の斜め前で征十郎の前の席だったガングロくんだが、彼は征十郎と話すだけで私はそんなに話したことはなかった。

「よろしく」

「おう」

私たちの会話はそれで終わった 。

つまらないので征十郎はどこかな、と探すと教卓の真ん前で彼を見つけた

かわいそうな征十郎…哀れね…

なんて思っていると征十郎がこちらを振り向いて睨んできた。

え、何あの人怖い



2時間が始まって暫くしたらなんだか暇になってきた。以前の席なら授業中に板書する手を休ませたら、容赦無く隣の席からシャーペンやら消しゴムが飛んできた。

私はチラッとガングロくんを見る。ガングロくんはぼーっとしなが黒板を眺めている。

こいつは面白くないわ、と思い黒板をもう一度見ると、隣のガングロくんの席から紙をめくる音が聞こえてきた。

さっきまでぼーっとしてた奴が、ベタに教科書で隠しながらエロ本を読んでいた。

「何読んでんの?」

「堀北マイちゃんのグラビアこのおっぱいがいいんだよなー…」

「おっぱい…」

「お前、ぱっと見ねぇよな。胸」

「あァん!?」

「Aとかか?」

「うっさい!!」

「フゴッ!」

乙女の胸…心ににズケズケ入ってこられたので、思い切り足を踏んでやると彼が間抜けな声を出したので、先生に気づかれた。

「ちょっと青峰くん、春野さん、うるさいです!それに青峰くん、教科書で隠してもエロ本読んでるのバレバレです!没収します!!」

先生に注意されてしまった。私は恐いのでガングロくんの腕を軽く、軽ーくつねってやった。

何が恐いってそりゃ教卓の真ん前に座っている赤髪のお方に決まってる。私から見えるのは彼の後頭部だけなのに絶対怒っていると確信できる。

「あんたのせいでバレたじゃない…後で絶対征十郎に怒られる…」

「悪かったな、ほらお詫びにコレやるよ」

そう言って彼が渡してきたのは、まいう棒だった。

「わっ、ありがとう。ガングロくん!」

「おい、やめろよそれ」

お礼を言った後、まいう棒を受け取ろうと手を伸ばしたがガングロくんに頭を掴まれて阻止された。

「くれるんじゃないの?」

「俺の名前は青峰大輝だ」

なるぼどガングロくんっていうのが気に入らなかったのね

「まいう棒ちょうだい、大ちゃん」

「大ちゃん!?」

「うん。可愛いじゃない」

そう言うと大ちゃんは笑ってまいう棒をくれた。

それから私は征十郎と大ちゃんと一緒に行動するようになった。

ーーーー

「おいサクラ、青峰、なぜ怒られてるか分かってるよな?」

「「…授業中に騒いだからです」」

「そうだ。分かってるじゃないか。俺もあまり怒りたくない。反省しろよ」

「「はい…」」

授業後、めちゃくちゃ赤司に怒られた2人であった。

4:お香しゃちょー◆kk:2018/09/05(水) 00:09 ID:ALg

キセキの世代3人目

学校が終わってすぐに帰宅した私は早急に夕飯を食べて、ソファでくつろいでいた。

「サクラー、アイス食べたねぇか?」

「食べたい!」

「じゃ買ってこい。金は俺がだす。ついでに明日の俺とお前の昼メシもな」

社会人の兄にそう言われ、目を輝かせたのもつかの間、家にあるんじゃねぇのかよ!と怒鳴りたくなった。しかし、兄の恐ろしさについて知ってる私は黙って従うしかない。

私は歩いてコンビニに向かった



「どのアイスにしようかしら…」

アイスを選んでいたが、先にお菓子を買ってしまわないと溶けることに気がつき、お弁当コーナーへ向かった。

辺りを見回すとデザートコーナーに残り一つの新商品 白玉あんみつが残っていた。

「白玉あんみつ!」

大好きな白玉あんみつときたら買わずにはいられない。

白玉あんみつを手に入れようと手を伸ばす。しかしあと少しのところで横から掻っ攫われてしまった。

「っ誰よ!私の白玉あんみつを取ったやつは!しゃんなろー!!」

そう叫んで、白玉あんみつを持っている手をたどって行くと紫色の髪をした男までたどり着いた。

ってか、何こいつ…デカ過ぎ!!

なんと新商品 白玉あんみつを手にしたのは長身の男だった。

しかもこいつ帝光中の制服着てる

いくら長身の男で同じ中学とはいえ、私のまいう棒を奪った罪は重い。

キッと睨みつけてやると、私の視線に気づいた彼がこっちを見てきた。

「あらら〜…何でそんなに睨んでんの〜」

身体に似合わないおっとりとした喋り方にたいそうイライラする。

「それは私が最初に見つけた白玉あんみつよ!」

「え〜そうなの〜?あんたも甘いもの好き?」

「好きよ!特にその白玉あんみつは!」

「ふ〜ん、そっか〜…じゃあこれあげる」

渡さなかったら一発ぶん殴ってやろうとさえ思っていたのに、あさっさりと譲ってくれて拍子抜けした。

「いいの?」

「うん」

「ありがとう!あなた帝光の人よね?私も帝光一年の春野サクラっていうの!よろしくね!」

「へ〜サクラちんも帝光なんだ〜。俺は紫原敦〜」

「じゃあ、敦って呼ばさせてもらうわね」

急いでアイスと白玉あんみつ、兄と私の明日のお昼ご飯を買って会計を済ませたあと、なんやかんやで一緒に帰ることになった。

しばらく2人でお菓子談義していると、ふと疑問に思ったことを口にした。

「敦はこんな時間まで何してたの?」

「部活〜。で、赤ちん達と帰る途中に俺だけコンビニによった〜」

赤ちん!?誰よその人。変わったあだ名だなね

「ふーん…そうなの。あ、じゃあ私こっちだから」

そう言って私は自分の家のほうへの道を指差す。

「もう暗いし危ないから送る〜」

子供みたいな性格なのに意外と紳士なのね

「大丈夫よ」

「だめだめ。それにもっとお菓子の話したいし〜」

もしかしてそっちが本音?

「じゃあ送ってくれてありがとう。また学校で」

「うん!バイバイ!サクラちーん」

ーーーー

「私に触ってんじゃないわよッ!!しゃーんなろーがぁぁああ!!!」

「「「ぎゃぁぁああああ」」」

「高校生三人を一発で倒すとか…サクラちん強すぎ…」

5:お香しゃちょー◆kk:2018/09/05(水) 00:20 ID:ALg

キセキの世代4人目

あいつを最初にみたのはいつだったか…

只今ここ帝光中はテスト期間。帰って勉強しようと思ってたところにバスケ部の副主将である赤司征十郎から図書室に来いと呼び出しを受けた。

「何の用なのだよ赤司」

図書室に踏み入って目に入ったのは青峰の隣にいる女。誰なのだよこの女。

最初は桃井かと思ったが、違う。取り敢えず赤司のもとへ向かう。

「ああ、よく来てくれたな緑間。さあ、こっちに座ってくれ」

そう言って赤司が自分の左隣の席を引いた。左隣というとあの女の前。しかし赤司に言われては仕方がないので、渋々席につく。

すると女は俺と目を合わせたあと、俺の左手に視線を送った。

「何…その可愛い人形」

「これは今日の俺のラッキーアイテムなのだよ」

「へー、可愛いわね。このカエルちゃん」

「これはそんな単純な名前じゃないのだよ!こいつはカエルのケロ助だ」

「あんたもじゅうっぶん単純よ!」

「赤司、なんなのだよこの女は」

隣の赤司の方に顔を向けるとたいそう呆れた顔をしていた。その向かいにいる青峰は腹を抱えて笑っている。

「緑間、彼女は俺らと同じクラスのサクラだ。ほら、お前も挨拶しろ」

「…緑間真太郎なのだよ」

眼鏡を押し上げながら自己紹介をした。なんというか、女子は苦手だ。

「私は春野サクラ。よろしく」

「緑間、悪いがサクラの勉強見てくれないか?俺は青峰ので手いっぱいなんだ」

何故俺が…と思ったが自分の勉強にもなるだろうと思い、渋々承諾した。

「よろしくお願いします。ケロ助くん」

「俺がケロ助なんじゃなくて、この人形がケロ助なのだよ!」

「サクラ、ナイスボケ」

「おい、とっとと始めるぞ」

赤司の声をきっかけに早速勉強に取り掛かった



「おい、そこはさっきも間違えた場所なのだよ」

「青峰、そこはさっき鳴くよウグイス平安京だと教えただろう」

どうやらこいつらの頭はそんなに悪くはなく、むしろいい方だが、計算がだいぶ弱いらしい。記憶力なら、赤司に引けを取らないだろう。

「そんなことないわよ。絶対進歩してるわ」

「さっきの平城京のそれはなんだっけ?」

はぁーと赤司と同時に溜息をつく。この調子じゃ全く進まないのだよ

「私、数学じゃなくて歴史がしたいわ」

「ダメだ。サクラは数学が弱点だから、まずは数学からだ」

「征十郎の意地悪…」

「…続けるのだよ」



「もうこんな時間か。そろそろ帰ろうか」

赤司がそう呟いて初めて外が暗くなっているのに気がついた。

「サクラ、家まで送ろうか?」

四人で校門まで行ったところで赤司が彼女にそうきいた。

「大丈夫よ。今日お兄ちゃんとその後輩と食べに行くする約束してるから、もうすぐ迎えに来るわ」

「そうか」

「気ぃつけろよ」

「うん!また明日ね!征十郎!大ちゃん!緑間くん!!」

後ろから大声でそんな声が聞こえてきた。

「…なんだか、俺だけ距離がある気がするのだよ」

「お前そんなこと気にするタチかよ!ブハハ!」

「緑間、明日彼女に会ったら下の名前で呼ぶように言ってみろ」



今日のラッキーアイテムは赤のカチューシャなのだが、手に入れることができなかった。

すると後ろから聞いたことのある声がした。

「あー!緑間くん!!」

緑間なのだよ、と言おうとして振り返ったら昨日のサクラとかいう女がいた。

が、重要なのはそこではない。なんと彼女の頭には赤いカチューシャがはめられているではないか。

「お、お前それは…!…その赤いカチューシャを今日だけ俺に貸してくれないか?」

俺は必死の形相で彼女の肩を掴んだ

「貸すだけなら全然いいけど…」

こうして俺はラッキーアイテムを手に入れた

「お、礼にし、下の名前で呼ばさせてやっても構わないのだよ」

「ふーん…じゃあまたね、真太郎!」

「あ、ああ、またな。サクラ」

ーーーー

「どう?私の手作りのお弁当!美味しいでしょ?栄養バランスもバッチリよ!」

「…普通なのだよ」

「そこは嘘でも美味しいって言いなさいよ!!」

「やめろ!バットを折るな!!それは俺のラッキーアイテムなのだよおおおおお!!!」

6:お香しゃちょー◆kk:2018/09/05(水) 00:30 ID:ALg

キセキの世代5人目

これは2年生の春。俺がバスケ部に入る前の話

今日はモデルの仕事があったので午前中は授業を休んで、俺は昼休みの今登校している途中だ

俺の姿を見つけた女達に一応笑顔で手を振る。すると女共は騒ぎ出す。あー、ありがたいけどうるさいっス

心の中ではそんなことを思いながら、笑顔で廊下を歩く。

ガラッ

「じゃあ放課後お菓子持ってくるわね!またブッ」

俺が開ける前にドアが開き女が俺にぶつかってきた。ってか“ブッ”とか女子としてどうなんスか

「いったー!何?誰よ!しゃんなろー!」

女が俺のほうを見た

「大丈夫っスか?」

と言いながら女の頭を撫でる。大体の女の子はこれで顔を赤らめのに、この女は違った

「気安く触んないで。誰よ、あんた」

パシッといい音を鳴らせて俺の手を払った。

「俺のこと知らないんスか?」

そう問うとその女は顎に手をあてて考える素振りをした。

「知らない。私、チャラい系男子に興味ないの」

「俺の名前、黄瀬涼太…って言うんだけど…」

「へー」

「……」

なんだコイツ、とでも言いたげな顔で俺をみてくる女。本当に俺のこと知らないんスね。

「俺モデルやってるから、みんな知ってると思ってたんスけど…あんた流行りとか知らないんスね」

「…なんだ、びっくりした。俺のこと知らないんスか?とか聞いてくるからどっかで会ったことあるのかと思ったわ」

俺の皮肉を全く気にしないでそう言った女は、じゃーね金髪ピアス君と言って俺の横を通り過ぎていった。

…変な女



あの変な女に再開したのはそれからすぐのことだった。

あの女に初めて会った日の放課後、特にすることがなくて教室から外を眺めていた。教室には俺1人しかいないのでとても落ち着く。

ガラッ

せっかく心地がよかったのに誰かがドアを開ける音のせいで台無しになった。誰だと思ってドアのほうを振り返るとアイツがいた。

「あれ?敦は?」

「あつし?」

「紫原敦よ」

「あー、紫原くんか…もう部活に行ったんじゃないっスか?」

「もう…なんで教室にいないのよ…」

俺のことなんか見向きもしないでブツブツ独り言を言ってる。こんな女初めてだ。

「ねえ、あんた名前なんて言うんスか?」

俺は彼女に近づきながら問う。

「あんたこそ誰よ」

「いや俺昼休み名乗ったスよ!!」

「え?あー、……「黄瀬涼太っス!」

なんなんだこの女

「あーハイハイ。なんか聞いた気がするわ。私は春野サクラ」

くっそイライラする。俺は女の前まできて彼女を見下ろす

「へ〜、サクラちゃんねー。…俺とイイことシないっスか?」

「イイこと?」

可愛い顔してるし、体型だってスレンダーでキレイだ。いい遊び相手ぐらいにはなるだろう。俺はサクラちゃんの後頭部に手をまわして、ぐいっと引き寄せ、口付けようとした。

「っっ!?いったあああああ!!!!」

もうあと少しで唇が重なるってときに突然男の大事な部分を蹴り上げられた。

「私に手を出すなんて100万年早いわ!出直しなさい!しゃんーなろー!!」

空手の型を決めるサクラちゃんを睨みつけたいけど、それどころじゃない。今迄感じたことのない痛みが俺を襲いその場にうずくまる。

「え、そんなに痛かった?ご、ごめん」

サクラちゃんがしゃがみ込んで俺の顔を覗いてきた。かなり焦った顔をしてる。



「はーっ、散々な目にあったっス」

「だからごめんって言ってるじゃない。手加減するの忘れてたわ」

あのあと、罪悪感を感じているのかサクラちゃんはシュンっとしてしまった。なんか小動物みたいで可愛い

思わず手がのびてサクラちゃんの頭を撫でてしまった。しかし昼休みと違って振り払われることはなかった

ちょっと嬉しいとか思ってしまった

サクラちゃんの顔をチラッと覗き見ると意地悪が成功したときのように、ニヤリと笑っていた

…ドキン

胸が高鳴った。これが俺とサクラっちの出会い

ーーーー

「サクラっちーー!!!」

「何よ、黄瀬涼太」

「なんでフルネーム!?下の名前で呼んでくださいっス」

「えー…涼太くん?」

「っいいっスねそれ!もぉ、サクラっち可愛い」

「ちょっ、抱きつくな!!!」

「グフォッ」

7:お香しゃちょー◆kk:2018/09/05(水) 00:44 ID:ALg

キセキの世代6人目

僕が初めて彼女を見たのは、まだ僕が一年生で青峰くんともまだ仲良くなっていない時

その日帝光中はテスト期間で部活もなかった。参考書を借りようと僕は図書室へ立ち寄った

図書室に入ってすぐに目に入ったのは青峰くんと赤司くん

「征十郎、ここがどうしても解けないんだけど…」

すると、女の子の声が聞こえてきた。彼女の方に目を向けると、桜色の髪が見えた

「ちょっと待て。今青峰に教えているところだ」

返事をして彼女は疲れたのか伸びをした

そしていきなりこちらを振り返った。一瞬彼女の目が合ったが、彼女は何事もなかったかのように正面に向き直った

これが僕が初めて彼女を見た日だった。僕はあの赤司くんと青峰くと一緒にいた彼女に興味が湧いた



僕が廊下を歩いているとよく赤司くんと青峰くんと並んで歩いている彼女を見かける。どうやら彼女は赤司くんと青峰くんと仲がいいみたいだ

なんて思っているとある時、眼鏡を片手に持って廊下を走っている彼女とすれ違った。その彼女の後を追いかける、これまたバスケ部の緑間くんを見かけた

またある時は、コンビニでこれまたバスケ部の紫原くんとお菓子談義しながらお菓子コーナーに突っ立っている彼女を見かけた

またある時は、我等がバスケ部の主将である虹村先輩と何か楽しそうに話しながら廊下を歩いていた

またまたある時は、不良で喧嘩っ早いと言われている、またまたバスケ部の灰崎くんを引きずりなが廊下を歩く彼女を見かけた

そして二年生になって黄瀬くんがバスケ部に入って、僕がキセキの世代とも仲良くなった時、黄瀬くんに抱きつかれている彼女を見かけた

どうやら彼女はバスケ部の人と仲がいいらしい。でも、マネージャーではないはずだ



ある時僕は具合が悪くなったので、保健室へ向かった

保健室の扉を開けると真ん前に保健室の先生が立っていた。どうやらちょうど保健室を出ようとしてたらしい

「どうした、黒子」

この保健室の先生は綱手先生といって、年齢不明のキレイな人だ

「具合が悪くて…」

「そうか…私は今から用があってここにいられないんだ、すまない」

「たぶん少し寝れば大丈夫だと思うんで気にしないで下さい」

「本当にすまないな。…今、保健委員のサクラがいる。その娘に見てもらってくれ」

そう言って綱手先生は保健室を出て行った。

「あ」

「ん?どうかした?」

なんと保健委員のサクラさんとは、僕が興味を持ったあの彼女だった

「あの、少し熱っぽくて…」

「あら。じゃあ熱測っといてくれる?」

彼女に体温計を渡される。素直に彼女に従って、脇に挟む。ピピッという小さな音と共に脇から出すと、37.6という数字が出ていた。

「7.6か…横になってた方がいいわね…ちょっと待ってて、ベッドの用意するから」

「ありがとうございます」

「いつまで寝るの?時間になったら起こすわ」

僕は素直に甘えることにして、彼女に昼休みが終わる前に起こしてもらうように頼んだ



「時間になったわよ」

「ありがとうございます。だいぶよくなりました」

「いえいえ。元気になって良かったわ」

そう言って彼女は隣にあるもう一つのベッドにむかった

「大ちゃん!起きて!授業始まるわよっ!!」

「あー、うっせぇな。もうそんな時間かよ…って、テツ!?」

「どうも」

なんともう一つのベッドに寝ていたのは僕の相棒の青峰くんだった

「大ちゃん知り合いなの?」

「まぁな。テツだ。黒子テツヤ」

「テツね。私は春野サクラ。よろしく」

「どうも黒子テツヤです。春野さん」

「下の名前でいいわよ」

「…じゃあ、サクラさん」

「呼び捨てでもいいのに」

「いえ、癖なんで」

彼女は僕たちをおいて保健室をあとにした

「青峰くん、サクラっていい人ですね」

「暴力的なメスゴリラだけどな」

僕は今日、新しい友達ができました

ーーーー

「テツ!この本どうだった?」

「おもしろかったです。…サクラさん、この本僕のおすすめなんですけど、良かったらどうぞ」

「絶対読むわ!ありがとう!」

「はい。また感想聞かせてください」

「なんか分かんねっスけど、黒子っち羨ましいっス」

8:お香しゃちょー◆kk:2018/09/05(水) 00:52 ID:ALg

キセキの世代おまけ3

最近、青峰くんの口から“サクラ”という名前がよく出てくる

一年生の時に同じクラスになって、今も定期的にお昼ごはんを食べたり、赤司くんの代わりに勉強を教えてもらったりしてるらしい

これは、青峰くんの幼馴染として、日頃のお礼を言わないと!!



さっそく、昼休みにサクラさんのクラスへ行ってみる。

「サクラさんいますか?」

「あ、私よ!どーしたの?」

サクラさんは私よりも少し薄い桜色の腰まで伸びた長い髪の毛で、帝光指定ではない黒いセーターを着ていた。

「桃井じゃないか。どうしんだ?」

「征十郎、この子のこと知ってるの?」

「ああ。バスケ部のマネージャーの桃井さつきだ。」

「そうなの…私は春野サクラ、よろしく!」

赤司くんと仲が良いいというサクラさん。だからあの愛想のかけらもない、ただただエロいだけのガングロとも仲良くやれるわけだ。

「サクラさん、いつも青峰くんと仲良くしてくれてありがとうございます。」

「何でさつきがお礼言うの?」

「桃井は青峰の幼馴染なんだ。だからだろう」

「あいつと一緒にお昼ごはんを食べたり、赤司くんの代わりに勉強を見てくれたり…迷惑ばっかりかけて、これからもかけると思いますけど、これからもよろしくお願いします。」

深々と頭を下げる。すると、サクラさんは私の頭を撫でてきた。

「さつきって何か可愛い犬みたい…どっかの駄犬とは違う、賢くて可愛い犬」

…きーちゃんだ、駄犬ってきっと。

「それに、お礼言うのは私の方だもん!」

頭を上げると、サクラさんはニコッと笑って赤司くんの腕に抱きつく。赤司くんも嫌な顔はせず、そのままにしている。

「私、征十郎と大ちゃんはもちろん、敦と真太郎と涼太くんとテツと出会って、中学生活すっごく楽しいの!」

涼太くんには調子乗るから言わないけどね、と付け足しながらも、サクラさんは嬉しそうに笑っていた。

「だから私は、みんなにお礼を言うの!」

それ以降私は、サクラさん…サクラちゃんと仲良くなった。

ーーーー

「サクラちゃん!この服おそろいで買おうよ!」

「かわいい!いいわね、買いましょう!」

「じゃあ私、黄色にします!」

「じゃあ、私は白!」

「…女の子っていいっスよね、青峰っち」

「あァ?どこに女の子とやらがいるんだよ…ゴフッ」

「何か言ったかしら?」

9:お香しゃちょー◆kk:2018/09/06(木) 01:00 ID:/Ns

キセキの世代おまけ

これはサクラが青峰と仲良くなった後、まだ緑間と出会う前の話。

今は放課後。やっと授業が終わって、今日は部活がオフのためさっさと帰ろうとしたサクラを呼び止めるものがいた。

「サクラ」

「なによ?征十郎」

そう、彼女を呼び止めたのはバスケ部副主将の赤司征十郎。

「お前に頼みたいことがあるんだが」

「ごめんなさい」

「まだ何も言ってないだろ」

「絶対面倒くさい」

「引き受けてくれたら昼飯奢ってやる」

「し、仕方ないわね!」

奢られると言われては断る理由はない。そんな彼女の扱いをすでに熟知している彼。

「実はバスケ部の灰崎祥吾という男子を体育館まで連れてきてほしい」

赤司の話によると、その灰崎祥吾という男はサボり癖があってなかなか部活に顔をださないらしい。

近々練習試合があるので絶対部活に出させたいということで彼を探して連れて来いということだった。

「俺が連れきてもいいが、その時間が勿体無いから暇そうなサクラに頼みたい」

もちろん奢ってもらえるなら、とサクラはその頼みを快く引き受けた。



「どこにいんのよしゃんなろー!!」

サクラは図書室、保健室、中庭、いろいろまわったが何処にも彼はいなかった。もう放課後だし帰ったのではないかと一瞬考えたが、赤司がたぶんどこかで寝ていると言っていたのでそれはないなと考え直す。

「あっ!屋上!不良といったら屋上よ!」

なんともベタな考えだがあながち間違っていないみたいだ。

「やっぱり!見つけたっ!」

赤司と別れる前に聞いた灰崎の特徴と合致する人が屋上で寝ていた。

「ちょっと!起きなさいよ!!」

サクラは灰崎の耳元で大声を出した

「あぁン?うっせーなぁ」

灰崎がガバッと起き上がって耳を押さえる

「誰だテメェ」

そしてサクラを睨みつけた

「あんたが灰崎祥吾って男よね?」

なんなんだ、この女とでも言いたげな顔でサクラを見る灰崎。

「私はサクラよ。征十郎に頼まれてあんたを迎えに来たの」

「はっ、なんだ赤司の差し金か。部活なら行かねーって言っとけ」

そうサクラに言って灰崎はまた寝転んだ

「それじゃダメよ!あんたを体育館に連れて行ったら私、征十郎にお昼ごはん奢っってもらえるの!」

「へ〜…お前赤司の彼女か?」

「違う。クラスメートで友達よ」

「ふ〜ん、その割には結構気に入られてるてェだな」

灰崎がニヤリと笑った

「なぁ、ここ座れや」

灰崎が起き上がって自分の隣を叩く。サクラは警戒せず素直にそこに座った。

その瞬間、灰崎に押し倒された

「へ?」

「お前を喰ったら赤司はどんな顔するだろうなァ」

灰崎は片手でサクラの両手を頭の上で掴み、もう片方の手でサクラの口をふさぐように顔を掴んだ

しかしサクラもやられっ放しなわけがない。膝で思い切り灰崎の溝内を蹴る。

「ゴハァッ!!」

そしてその隙に灰崎から抜け出した

「ちっ…」

舌打ちしてサクラを睨みつける灰崎

「あたしに手を出そうなんて百年早いわ!しゃーんなろォーがァ!!」

そう言ってファイティングポーズをとるサクラ

「テメェ…つーか女がファイティングポーズとるってどういうことだよ」

なぜかドヤ顔のサクラに灰崎はなんか自分が馬鹿らしくなった

「はぁー」

「あら、部活行く気になったかしら?」

「しょーがねェから行ってやるよ」

「やった!お昼代浮いた!!」

早く行くわよ、とはしゃぎながら灰崎の腕を引っ張るサクラ

こんな女見たことねェ

そんなサクラの様子をみて自然と笑みが浮かぶ

こうしてサクラは無事に灰崎を体育館まで連れて行くことができた

「じゃーね、灰崎!これからはちゃんと部活出るのよ!!」

「馴れ馴れしく呼んでんじゃねェ!」

「じゃあザッキー?」

「そんなダッセー名前付けんじゃねェ!」

「うるさいわね…じゃあ祥吾!じゃあね、祥吾!」

「だっから馴れ馴れしく呼ぶんじゃねェよ!!バカサクラァ!」

ーーーー

「部活でなさいって何度言えばわかるの!張っ倒すわよ!」

「もう数発殴られてるわ!つーか俺を引きずんなバカサクラ!!」

「口答えしないっ!!」

「もぉー、勘弁してくれ…」

10:お香しゃちょー◆kk:2018/09/07(金) 00:27 ID:/Ns

キセキの世代おまけ2

「ほんっとこの学校、体育館いっぱいあってわかんないわね…」

私は今同じクラスの征十郎を探している。さっき第二体育館に行ったが、征十郎は第一体育館にいると言われた

そう言えば、今までバスケ部の連中とたくさん絡んできたけど部活しているところを見たことはなかった

「ま、私には空手があるしね」

彼らが夢中になるものがあるように、私にだってある



「ここね」

第一体育館に着いて分厚い扉を開ける

「あれ…?まだ部活始まってないの?」

生徒がまばらにいるものの、本格的な練習ではなくて各々好きなようにシュートしたり1on1したりなど自主練のようだ

「あ?サクラ?」

扉の前に突っ立っていると後ろから私の名前を呼ぶ声が聞こえたので振り返った

「あー!大ちゃん!」

そこにいたのは青峰大輝だった。彼は一年生のときに同じクラスだった

「おー、なんか久しぶりな気ぃすんな」

「クラス離れてからあんま会わないからね」

とは言っても定期的に昼ご飯を一緒に食べることもあれば勉強を見てあげることもあるのだが

「そういやお前、何してんだ?こんなとこで」

「征十郎にノート返しにきたんだけど、いないの?」

征十郎から借りたノートを大ちゃんに見せて問う

「さっきまでレギュラーだけのミーティングがあったからよ、もうすぐ来ると思う」

そう言って大ちゃんはさっき自分が来た方向に目を向けた。つられて私もそっちを見たら目当ての人が資料を見ながらこっちに歩いて来てた

「あら本当」

「まぁな」

何故か誇らし気な大ちゃんを一瞥してまた征十郎を見る

「征十郎!!」

資料をずっと見ながら歩いているからなのか私に気づかないので、頃合いを見て声を掛けた

「ん?サクラか、どうした?」

声を掛けると資料から顔を上げて少し急いでこっちに来てくれた

「お前にノート返しに来たんだとよ」

隣りにいた大ちゃんが代わりに言ったので私は頷いてノートを差し出す

「わざわざすまない。ありがとう」

「お礼を言うのはこっちよ!ノートありがとう!」

それから少しだけ分からない問題を征ちゃんに教えてもらっている(大ちゃんも強制的に教えられている)と聞いたことあるような声が私を呼んだ

「サクラっちーーー!!!」

「…ん?誰かに呼ばれた気がするわ」

「サクラっち!!」

「気のせいだな」

「気のせいだね」

「気のせいだわ」

「ちょっと、酷いっスよ三人共!」

さっきからキャンキャンうるさいこいつは黄瀬涼太。何故知り合いになったかは…忘れた

「あれ?何であんたここにいんの?」

「なんでって…バスケ部だからっスよ!」

「え、涼太くんバスケ部だったの!?」

「こいつ最近入ったばっかだけどな」

大ちゃんが親指で涼太くんを指差しながらそう言った

「っていうかサクラっち、2人と知り合いなんスね」

「まぁ俺は、今と一年生の時に同じクラスだから。青峰は今は違うが一年生の時にクラスが一緒だったよ」

征十郎が丁寧に説明すると涼太くんは納得したみたいに、へーそうなんスかと呟いた

「お前、黄瀬と知り合いだったのか」

「なんで知り合ったかは覚えてないけどね」

大ちゃんとヒソヒソ話していたらまた私を呼ぶ声が聞こえた

「サクラちーーん」

「敦!」

紫色の髪の毛をした長身の彼、紫原敦が手を振ってこっちに来たので、私も全力で手を振り返した

「なんなんスか、この差」

11:お香しゃちょー◆kk:2018/09/07(金) 00:37 ID:/Ns

「あ、真太郎とテツもいる!」

「久しぶりなのだよ」

「どうも」

敦の後ろにお祭りとかでよくあるりんご飴を持った緑間真太郎と、水色の髪の毛をした黒子テツヤがいた

なにあのりんご飴、おは朝鬼畜かよ…

「サクラっちみんなと知り合いなんスね…」

「まぁね」

そんなことよりも私は真太郎が持っているりんご飴の方が気になる

「サクラ、見過ぎだ」

征十郎に言われて一瞬テツを見たが、すぐに目は真太郎のりんご飴を捉える

「ちーっす。遅れましたー」

そう言って現れたのは灰崎祥吾

なんだかその場の雰囲気が悪くなった気がする。涼太くんの眉間にシワが寄っていた

「遅刻だ灰崎」

「ワリぃワリ…さ、サクラ?」

「久しぶりね、祥吾」

「馴れ馴れしく名前で呼ぶな!あー!俺用事あったわ、帰る」

そう言って彼は逃げるように去った。何なのよあいつ

「ショーゴ君とも知り合いなんスね」

涼太くんの問い掛けに応えようとしたら、違う人の声に遮られた

「おいテメェら!!何してんだぁ」

「あー主将だ〜」

あーくんがそう言ったのでバッと声がした方を向く。するとその人と目があった

「あ?…お、お前「修造さん!」

その人の方に向かって走り、笑顔で手をギュッと握る。

「「「「「え?」」」」」

「…サクラさん、何してるんですか?」

「修造さんに久しぶりに会うから嬉しくて!」

「ちょ、お前離せって!しかも久しぶりじゃねぇだろ!朝ぶりだ朝ぶり!」

グイグイと修造さんは私の手をを引き剥がそうとするが、必死に食らいつく

キセキのみんならはポカーんとその光景を見ている

何分かその攻防戦を繰り広げたが結局、修造さんが諦めた

「主将とも知り合いだったんスか!?」

「知り合いっていうか、家が近所なんだよ」

「修造さんとがこの中で1番付き合い長いわね。お兄ちゃんのことも知ってるし」

そう言いながら降りたら、あー地味に痛かったと言われので今度は腕にしがみついた

「ちょっ、どさくさに紛れてつねるんじゃねぇ」

「サクラ、そろそろ離れたらどうだ」

「主将困ってんぞ」

「そうっスよ!」

なんだか若干不機嫌な声になってる気がする

どうしたのよ、こいつら?

「サクラさん、そろそろ練習始めるみたいなので降りてください」

「サクラちーん、今度峰ちんが奢ってくれるってー。だから離れよー」

「おいこら、テメ、紫原!!」

分かった!こいつらも修造さんの腕にしがみつきたいのね!まあそうよね。こんな立派な筋肉してるもの

「ここは私の場所よ!」

「何勝手なこと言ってんだよ!」

「修造さんは黙って!あんたたち、そんなことまでして修造さんの腕に触りたいの?」

(((((いや、ちがうわ)))))

(少しおバカなんですねこの子)

(何キモいこと言ってんだサクラのやつ、つーかどうでもいいから早く離れろ痛ぇ)

「訳がわからないことを言うな、先輩に迷惑がかかっているのだよ」

「じゃあ真太郎がりんご飴くれたら降りる」

そう言った瞬間バッとみんなの視線が真太郎にいく

「ぜ、絶対ダメなのだよ!」

くそ…でもあたしは諦めないわよ。そのりんご飴を見た時から、私の脳内はりんご飴一色なんだから!

「はぁー…しょーがねぇ…帰り何か奢ってや「私、一楽のラーメンがいいわ!」

奢ってやると聞いて速攻で修造さんから離れた。

「まだ最後まで言ってねぇよ。…一楽行くなら、お前の兄ちゃんも連れて行くか」

「そうね。お兄ちゃんも久しぶりに行きたいって言ってたし」

12:お香しゃちょー◆kk:2018/09/09(日) 06:46 ID:/Ns

「おい、サクラァー」

「んぁ?」

あれ…いつのまにか寝てた

「ほら、家ついたぞ」

私は修造さんにおぶられていた。たぶん修造さんを待っている間に寝てしまったんだ

「奢るのはどうなったのよぉ…」

まだ覚醒しきっていない頭でそう尋ねる

「一楽のラーメン食いてぇんだろ?分かってっから」

「!! うん!さすが分かってるわね、修造さん!」

「はいはい。んじゃ、早く降りろ。サソリくんがこっち見てる」

今から何処かに出掛けるのか、確かに兄のサソリが玄関の前に突っ立って、修造さんに視線で殺気を放って見ている。

このままでは修造さんがかわいそうになってしまうので、仕方なく背中から降りる。

「じゃーな、サクラ」

「うん。またね」

ーーーー

「修造さぁーん、まだ塗れないのー?不器用な男はモテないわよー」

「お前の爪小っちぇんだよ…!つーかなんで部活前にお前にマニキュアなんぞ塗らなダメなんだよ…!!」

赤(家族みたいだな)

青(はぁ…)

黄(俺にも抱き付いてほしいっス)

紫(俺らのサクラちんが〜…)

緑(あの後結局りんご飴取られたのだよ)

黒(………)

13:匿名:2018/09/09(日) 13:28 ID:FU6

乱入失礼致します。
まずキセキの世代の一人称は片仮名です。
漢字ではございません。
また、中学生の時から「いいことシない?」というのは見ている方も場合によっては不快になりますし、なにより夢小説を書くのはいいのですが(ここはそういう板ですし)隠語を出すのならせめて占いツクールに行ってください。
はっきり言ってここでその様な事を書くのは気持ち悪いです。
ここはフラグをたてられないので観覧者が不快になる、とは考えられないのですか。
それと、どこからが一年生でどこからが二年生になったのか、という描写がまったく掴めません。
キセキの世代は登場するのに桃井ちゃんが出てこないのも可笑しいです。
黒子が行くところに桃井ちゃんはいますし大体青峰と行動しているのも原作を見ていてわかると思います。
出す、出さないは作者様の勝手ですが、始めに注意書の様なものを詳しく書かないとやはり原作者様に失礼になります。
また、緑間が出てくるシーンでケロ助を出していますがすでに原作でケロ助は登場しています。
原作でのおは朝で二度同じラッキーアイテムが出てくる描写はありません。
ラッキーアイテムくらい自分で考えてください。
これもまた、原作者様に失礼になります。
それに、キセキの世代はある程度他の人と仲良くなるとは思いますが女子で常に行動しているのは青峰の幼馴染みでありバスケ部のマネージャーである桃井ちゃんだけです。
キセキの世代とわちゃわちゃさせたいのなら赤司と仲良くなるだけなら本来不可能です。
彼は他にも女友達くらいいるでしょうから。
せめてバスケ部のマネージャーにする等キセキの世代といるべき何かを持たせてください。
それでもどうしても空手部にさせたいのならばやはり注意書を書くべきでは?
「逆ハーレム要素があります。」と。
それとNARUTOの子を出して設定を帝光時代に置き換えるくらいなら自分の考えた夢主を出してください。
そちらの方が誰にも迷惑はかかりません。
最後に前にも言いましたがこのようなクロスオーバーを書くならpixiv、占いツクールに行ってください。
書き方が分からなくても調べれば出てきます。
出来ないのなら自分のノートにでも書いてください。
とても不快になります。
原作者様にも失礼です、何度も言いますが。
できればもう投稿しないでください。
長文大変失礼しました。誤字等もあったら申し訳ございません。

14:匿名さん:2018/09/09(日) 20:22 ID:FU6

ああ、それといい忘れてましたが。
キセキの世代は女の子を下の名前で呼ぶことはありませんよ。
ちゃんと調べ直してから書いてください。


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