名探偵コナン二次創作【耳の聴こえない名探偵】

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1:紅葉@新一 ◆H3Y (ノ>_<)ノ ≡dice5:2019/01/06(日) 19:18 ID:E2g

名探偵コナンの二次創作です。
下手くそですが、荒らし厳禁‼主が落ち込みます。
アドバイス?とかは基本的に無しで。
作品の感想はいつでも待ってます。

※注意※
耳が聴こえないという設定です!
苦手な方は見ないで下さい!
こんな設定ですが、厳しめではありません。

8:紅葉@新一 ◆H3Y ( -.-)ノ ・゚゚・。dice1:2019/01/07(月) 19:14 ID:wA6

>>7
そう言っていただき、嬉しいです。
ありがとうございます。ゆっくりですが、必ず更新していくのでまた見てくれれば、と思います。

9:紅葉@新一 ◆H3Y (ノ ゜Д゜)ノdice4:2019/01/07(月) 19:49 ID:wA6

意味もなく蘭を見つめていると、蘭がいきなりペンでノートに何か書いていた。それは、想像を絶する内容だった。

『―私、新一の事まだ好きだよ。私たち、やり直せないかな?』

蘭…そりゃ、オレだって蘭への恋心が消えたと言えば嘘になる。
―だけど、オレたちは一緒になってはいけない。

『悪いな、蘭。それは無理だ。今のオレは耳が聴こえない、昔のオレとは違うんだ…』

蘭を振るみたいになってしまい、胸が痛んだが仕方ない。
―これも、…これも蘭の為なんだ。許せ、蘭。

『じゃあ、新一は私の事嫌い?私は違うよ。だって、耳が聴こえようと、そうじゃ無かろうと新一は新一だから。私、間違った事言ってるかな?』

10:紅葉@新一 ◆H3Y (=゚ω゚)ノ ―===≡≡≡ dice2:2019/01/07(月) 20:16 ID:wA6

蘭…そういうお前だから、オレは好きになったんだ。
誰にでも優しくて、明るく女性らしい。
―だけど。いや、だからこそ。

『無理だ。また恋人になって付き合ったとしても、オレは耳が聴こえない。つまり、普通に話せないって事だ。そんなの付き合ってると言えるか?』

『何よそれ…耳が聴こえない事って、そんなに駄目な事?!新一の言ってる事、無茶苦茶よ!私は、正義感が強くて、格好良くて、優しくて、己の信念を貫き通す。そんな新一が好きなの‼そんな、言い訳ばっかの新一なんて、新一らしくないわ!』

―そんな返事が、返ってきた。見上げると、泣きそうな蘭。
確かに、そうかもしれない。

泣きそうな蘭を心配したのか、園子が近付いて来た。
「ど、どうしたの蘭?!」
言葉は聴こえないが、唇の動きでなんとなく分かる。
どうやら、蘭を心配しているらしい。

―蘭は、ついに泣き出してしまった。
慌てる園子。ざわめく教室。慌てる園子に、オレは今の情況を説明するために、ノートに書きなぐる。

『わかんねぇけど、オレが泣かしたっぽい』

それを見た園子は「はぁ⁉何よそれ?!」という顔をしていた。
そりゃ、そっか。耳の聴こえない奴に泣かされたとか、意味わかんねぇよな。

―それでもオレは、そんな園子を無視して再びノートに“ある事“を書く。というか、手が勝手に動いていると言った方が早いのかもしれない。

11:紅葉@新一 ◆H3Y (ノ ゜Д゜)ノdice4:2019/01/07(月) 20:51 ID:wA6

この続きは明日になります!
でも必ず更新します★

応援コメ、作品の感想はいつでも待ってます!

12:そらら@和葉◆NY:2019/01/08(火) 20:24 ID:Vhk

めっちゃいい!
ガンバレ!

13:紅葉@新一 ◆H3Y (ノ ゜Д゜)ノdice4:2019/01/08(火) 20:33 ID:bgU

『さっきはゴメン。本当はオレも蘭とやり直したい』

―そう書いて、蘭に見せた。ビックリしたような顔をしている。
(う、嘘…?)
て、オレ何書いてんだよ?と思ったが仕方ない。
手が勝手に動いたんだから。

『本当に?』

―やっぱりな。コイツなら言い兼ねないと思っていたが、本当に言うとはな。あーあ、こんな事書かなきゃ良かったぜ。
でも、もう…後戻りは出来ない。

『バーロ。こんな時に嘘つく奴が居るかよ?本当の事に決まってるだろ?』

14:紅葉@新一 ◆H3Y (ノ ゜Д゜)ノdice4:2019/01/08(火) 20:33 ID:bgU

>>12
ありがとう♥

15:紅葉@新一 ◆H3Y (ノ ゜Д゜)ノdice4:2019/01/08(火) 22:04 ID:bgU

……照れた顔で、考え込む蘭。
その後、蘭はノートにこう書いた。

『じゃあ、やり直そうよ!私、新一の傍に居たい。耳が聴こえないとか、関係ないわ』

―蘭。そうだよな、これ以上蘭の涙は見たくない。
それに、思わせぶりな事を言ったんだ。蘭を振る事なんて出来ない。

蘭がノートに書いてくれた言葉が、ふと浮かぶ。

『私は、正義感が強くて、格好良くて、優しくて、己の信念を貫き通す。そんな新一が好きなの‼そんな、言い訳ばっかりの新一なんて、新一らしくないわ!』

―確かに、そうかもしれない。オレはオレらしく。
耳が聴こえないとか、聴こえるとか関係ない。それを蘭が教えてくれた。

『そう言ってくれてありがとな!蘭のお陰で気付けた。耳が聴こえないとか、聞こえるとか関係ねぇ‼オレはオレだ!』

そうノートに書き、蘭に見せると顔を赤らめ、信じられないといった表情をしている。隣に居る園子は、
「ちょっとあんた達、また恋人に戻るなんて!流石、愛の力は偉大だわ〜♥」と言っていた。勿論、声は聴こえなかったが唇の動きで分かる。

―ったく、園子の奴、何言ってやがる。
でもまぁ、園子って意外と友達思いだよな…

16:紅葉@新一 ◆H3Y ホィ(ノ゚∀゚)ノ ⌒dice6:2019/01/10(木) 20:14 ID:BaA

**
〜阿笠邸にて〜
―阿笠博士は、地下室のドアの前に立ち、恐らく研究に没頭しているであろう、灰原に声をかける。

「―哀君、夕食が出来たぞ」
その返事は、博士が思っていた通りの物だった。
「…要らないわ」

博士は溜め息をつきながらも、諦めずに声をかける。
「じゃが哀君、今日の昼食も食べとらんかったろう」

「一食二食、抜いたところで死にゃしないわ」
―こうしていると、灰原が阿笠邸に来たばかりの頃を思い出す。灰原が阿笠邸に来たばかりの頃も、このような事が多かった。

―最近は少年探偵団のお陰もあってか、明るくなり料理も手伝ってくれる事も多かったのだが…

「入るぞ、哀君」
博士は灰原の居る地下室のドアを開け、中へと入った。
中には疲れて、やつれた顔の灰原が居た。目の下にはクマまで出来ていた。
「哀君、少し寝た方が…」
言いかけた博士を灰原の声が遮った。

「余計なお節介は要らないわ‼私の事は構わないで…この地下室からも、出てってちょうだい!」
灰原は大声を上げ、立ち上がった。
ポカンとした顔の博士を見て、我に返ったのか再び座り直す。

「―哀君、まだ“あの薬“の研究を続けておるのか?」

17:紅葉@新一 ◆H3Y (;`・ω・)つdice3:2019/01/12(土) 09:31 ID:FHQ

「当たり前でしょ?これ以上、彼の人生を台無しにしたくないもの…」
そう言って灰原は、博士が持って来た水を飲み目を閉じた。

「じ、じゃが哀君…本当に出来るのか?新一の耳を治す薬なんて…」博士は心配そうに灰原を見つめながら、そう言った。
「出来るに決まってるじゃない‼」

灰原はまたも大声を出した。
―どうやら、灰原は本気らしかった。

疲れている灰原を、博士は止める術もなかった。
その後、博士は灰原をそっと見つめる事しか出来ないと悟り、黙ってそっと地下室を後にした。


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