#レイ→クザトくん #リリクザ? #なんかシリアス()
#花言葉
お似合いの二人
からからとアイスティーの氷をストローで回しながら、目の前に座る角砂糖のかれにはなしかける。だってあまりにも退屈なんだもん。
「 くーちゃんってさ…りいちーとなかいいよね 」
「 …はぁ?…べ、べつに 」
少しからかっただけでこの反応だ。普段だったらるるるんってくるんだろうけど、なんかくーちゃんと話してるとるるるんってよりもわって感じで、面白くない。
「 …でも、まぁ…… 」
もぞもぞと話すかれを横目にグラスの氷も溶けきったアイスティーをのむ。薄まった紅茶は美味しくないし、もやもやを更に増やす原因となった。
ほらね、ディンファレの花言葉がぴったりじゃない。
もやもや、くるくる。自分で発言しながらこのもやもやはなんなのだろうか?
自分で自分の墓穴を掘った私も私なんだけど。
それでいて勝手に拗ねてるんだから笑うしかできないじゃない?
「 …っ、…ふーん、 」
「 ンだよ、唐突に 」
くーちゃんの答えを聞いてもやもやしたなんて、言えるわけないじゃん、…
変な所で鋭いくせに…。
「 くざとくん 」
「 えっ、…いま、な…まえ? 」
片言に日本語を話す彼をみていつもみたいにくすりと微笑む。
やっぱり君は君なんだなって思える言動で。
だから君があの子を迎えにいくまではまだ君をからかわせて、そんな思いのまま緩く弧を描いた自分の唇に人差し指を当てる。
「 さぁ、ないしょ 」
どうせ一方的に私が思うだけなのだから。どうせならこの気持ちは知らないふりをしよう。
「 ひんと、黄色のちゅーりっぷ 」
どうせこの恋は望みのない恋だから。君は知らなくていい。私の恋心なんて君は知らなくていい。この恋に気づいてなんて思ってない。それなのに口から溢れる言葉はその反対で。
「 くざとくんがーーなんて言えるわけないでしょ、ばーか 」
ワンピースの裾をぎゅっと握りながら彼にばれないように呟く。いつもみたいなあだ名じゃなくて名前で呼んだのもただの気まぐれ。だから絶対になにを思ってるかなんて教えてなんかやらないの。
それなのに、無言で伸びてきた手は私の髪を容赦なく撫でていて。
「 あぁ、もうっ、髪の毛がぐちゃぐちゃになっちゃうからっ! 」
おねがいだから優しくしないで。
なんて事言えるわけないじゃない。だから、今日も私は滑稽に躍り続ける道化を演じてみせよう。
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なんだろうシリアスっぽい( ぽいじゃなくてそうなんだよ )
紅茶也の皆様……事故満足の小説です、よろしければ目を通してやってください((