匿名民のCPを勝手に作るスレPart16

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106:囚人◆Odo:2016/09/18(日) 19:04

処刑台の上で揺れる影。
紛れも無くそれは……最愛の人。

しゅしゅたん。ごめん。ごめんね。
そう呟きながら自宅へと歩みを進める。
帰ったら楽になろう。


数時間前の朝。
死体がなかった。村人は口を揃えてこう言った。
「「狩人gj」」
そして1人の言葉により、気づく。
「この村に狩人はいません。いるのは狐ですよ(^q^)」
しゅしゅたん。人狼の恐怖に怯えているなかでも1人冷静で……人狼を見つけようと頑張っていた。

村人は彼の言葉を聞いて、狐がいる……誰?と考えはじめる。
少し考えたあと、占い結果の確認が先と判断したらしい。
占いを探す目線。

皆の視線を受けた占い師は呟いた。
「……黒を、見つけました」
反応は人それぞれ。
やった、これでもう噛まれる心配は……と安堵するもの、いや、人狼が占いを騙っているかもしれない、と疑うもの。
そして、妖狐もまだ残っている。今狼を吊ったら、妖狐に支配されてしまうと怯えるもの。

占い師は静かな、それでいてよく通る声を響かせた。
「人狼は貴方ですね。昨日の噛み先はどこですか?」
占い師に語りかけられた狼は少し考えたあと、今白状すれば今日の吊りを避けられる……と考え、口を開いた。

「妖狐はしゅしゅたんだ」

皆の目線がしゅしゅたんに向けられた。
それでもなお、動揺する素振りを見せずに、静かに立っているしゅしゅたん。
俺もしゅしゅたんを見てしまった。信じられなくて、信じたくなくて。

そしてしゅしゅたんは狐の姿に変化した。
「仕方ありません。抵抗のしようがありませんね……ただ、この村には背徳者がいます。僕を吊るということは、村人を1人道連れにする、ということをお忘れなく」

背徳者。背筋が凍りそうになった。
俺が、俺が背徳者だから。

そして……村民会議をするまでもなく、しゅしゅたんは処刑台の上に立たされた。
「ああ、景色が綺麗だ。処刑台というのも悪くは」

全て言わないうちに、しゅしゅたんの首を縄が締め付ける。
それでもしゅしゅたんは喋り続けた。
最期まで。

「ない、です、ね……………」


そして今。
俺はしゅしゅたんの家で布団に入った。
いや、もちろん俺は自分の家に帰ろうと思った。思ったのだが、何故か無性にしゅしゅたんのところに行きたくなったのだ。
きっとしゅしゅたんは死んでなお、家でゆっくりしているんじゃないかと。
そう思ってしまって。

お邪魔します、と呟きドアを押す。
狭くもなく広くもない部屋の真ん中に、テーブルが置いてある。


匿名の腐女子:2016/09/18(日) 19:22 [返信]

>>106-107
背徳者って他の人狼にある奴だよね?いいなあこの設定…素敵
しゅしゅ悪魔の繋がりが良い

これはいいハッピーバッドエンド
聖書と悪魔の背徳感よ……


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