*意味が分かると怖い話*

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476:瑛一:2013/07/29(月) 21:23

コピペです。


男は山道を走っていた。山の頂に住むという仙人に会うためである。
彼は近々結婚を控えていたのだが、村に謎の伝染病が流行ってしまい、それどころではなくなってしまった。
婚約者も彼の家族も皆病床に伏せってしまい、居ても立ってもいられなくなった男は、
何でも知っているという仙人に、知恵を借りに行ったのだ。

そして、ようやく仙人に会う事の出来た彼は尋ねる。
「村のみんなが変な病で苦しんでいる。どうしたら助けられる?」
仙人は悲しそうな顔で答えます。
「わしの力じゃあどうしようもない。悪魔の力でも借りん事には無理じゃろて」
男はなおも食い下がる。
「ならその悪魔の居場所を教えてくれ。私はどうしてもみんなを助けたい」
仙人はしばし悩んだ後、答えました。
「うーむ…まあいいじゃろう。悪魔の住む村を教えよう。
 じゃが、おそらくどうにかできるのは、白い尻尾の優しい悪魔達だけじゃ…
 黒い尻尾の意地悪な悪魔達には無理じゃろう。それを忘れるな」

男は悪魔の住む村の場所を教えてもらうと、すぐにその場所へと走りました。
そして白い尻尾の悪魔を見つけると、頭を下げて頼みました。
「私の村で妙な病気が流行り、皆苦しんでいる。どうか助けてほしい」
悪魔はにこやかにほほ笑むと、
「ええ、良いですとも」
と一言言い、呪文を唱えました。
「もうこれで大丈夫。さぁ早くお帰りなさい。」
そして男は悪魔に涙ながらにお礼を言うと、一目散に村へと帰って行きました。
(これでみんな助かったんだ…)
男の足取りは、来た時以上に軽やかでした。

そんな男が帰るのを見届けると、
白い尻尾の悪魔に黒い尻尾の悪魔が近づき、こう言いました。
「俺にはお前みたいな酷い事は出来ないよ」
白い尻尾の悪魔はニコニコしながら答えます。
「あなたは私なんかと違って優しい方ですからね、仕方ありません」


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