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「 ほら、(名前)も京治君に挨拶したら? 」
「 ...... 」
「 ごめんなさいね、この子、人見知りなのよ 」
「 全然大丈夫よ! きっと、すぐ仲良くなれるわ 」
1週間後に小5に進級するという今、私達は東京に引越していた。
引越しとか面倒極まりない。怠い。しね。()
大体、超絶貴重な春休みを削って東京に引越しとか、良いこと無さすぎだろ。予定では1日中ゲームをするつもりだったんだけど!?? 私の春休み返せよ。
いやまずさ、
『 今から隣の赤葦さんに挨拶に行くけど、行く? 』
『 行かへん 』
って、おかんの言葉に私は秒で拒否した筈なんだけど?
それなのにどうして、私は隣の赤葦とかいう人の目の前に立つ羽目になったのか。心優しい人よ、誰でもいいから教えてくれ。
そして冒頭に戻る。
そして只今絶賛アスファルトと見つめ合い中ですが何か?
うん。
人と話すとかほんと無理。目合わすとか無理。詰んだわこれ。 ( 白目 )
つか、地味に赤葦っていう人イケメンじゃね? これが所謂シティーボーイか。理解。
「 引越してきたばかりで大変でしょう。家はどう? 荷物とか、全部整理出来た? 」
「 いえ、あんまり...... 」
「 私も手伝うわ。京治、あんたもよ 」
「 え、良いんですか? 」
「 ええ 」
待って、あのイケメン京治って言うの!? 名前までイケメンとか東京どうなってんの!?? ( 東京関係ない )
いやそれよりもあのイケメン、謎に手伝わされることになったし。東京ってそんな文化あんの!?? 東京恐るべし...... ()
「 分かった 」
分かったああああああ!???????
は? お前なんなの? 性格までイケメンなのかよこんちくしょー。
「 本当にごめんなさいね 」
「 大丈夫、困った時はお互い様よ 」
「 (名前)も、面倒臭がらずにちゃんとやりなさいよ 」
は?
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多分また修正すると思うけど一応完成形