+prologue
私は脇役ヒーローになりたい
だって
私には果たすべきことがあるから
「大丈夫?」
そうやって手を差し伸べてくれた“きみ”という存在
もう顔も忘れてしまったが確かにかっこよかったことと手の温もりを感じたことは覚えている
だからまた、“きみ”と出会うために私はヒーローになりたい
でも一つだけ条件がある
それは誰にもバレないように人助けをすること
つまり、
脇役ヒーローになりたい、ってこと