=〉ゲラン
『ぐぅっ!!理解するのだ!!この灯火こそが其方らの救いであると!!』
狂化の力か、飛ぶ岩を素手で砕き叫ぶ
先ほど怒りを見せた顔は、何を思うか敵への情けを叫ぶ
再び旗から悍ましく輝く炎が二人に向かい放たれる
再び、巨大な悪意を伴って
ゲランには分かった、力が増している事が。
だが、ゲランにもそれに似た力があったッ!!!
「フン……それがどうしたってんだァッ!!!」
だが、ゲランのその特質は少し違った。
徐ろにゲランは斧を横に振り抜く。
しかし、それはとてつもない速度だったッ!!!
そして炎は爆風で難なく掻き消された。
何を隠そうか、ゲランは歴戦の記憶が
その肉体に刻み込まれている。
その為か、ゲランの肉体は戦う程に、
あらゆる動きが加速する性質があったッ!!!
「さっさとかかって来やがれッ!!!
もうお前を叩き潰す準備は出来たぜッ!!!」
>>災厄の聖女