>>12
【ありがとうございます!よろしくお願いします!】
【プラズマさん確認しました、絡み投下します】
>>ALL
(プレス機の重い音が響く、総合処理場の奥…
無機質に動くベルトコンベアの海が波打つ側で、ダストマンはコンベアの流れに
正確に言えば、コンベアの流れが運ぶスクラップの山に視線を向けていた)
『・・・・あ』
(流れる山の中に、見た事のあるロボットのアームが突き出していた
筒型の金属の先に付いたドリル、かつて同じ時を共に歩んだ仲間のそれ
アームの元に視線を向けると其処に…)
『ドリルマン…』
(遂に、使用期限が過ぎてしまったのだろう
逞しさを蓄えていた彼の表情はもう動いてはいない)
『・・・・・』
(あともう1度だけ、話がしたかった 会いたかった
様々な思いがダストマンの中で渦巻く中、かつての友を乗せたスクラップの山は
遠くへ、遠くへ行って見えなくなってしまった)
『・・・・・・・・』
(友のことを思い、目の前を見返してみる…
海の上を流れるスクラップの山々、何年も前から見続けた変わらない光景
…そう、見続ける事しかもう彼は出来ない、彼なしで動くコンベアとプレス機が
仕事と呼べるものを奪い去ってしまっている
劣等感は感じない、だが孤独感と暇はどうしようも出来ない)
『誰か、誰か話し相手がいないか・・・』
(無意味な独り言を呟きながら、海と山の流れに、ダストマンは視線を向けた)