正邪
「……それもそうですね。いざとなれば小槌で逃げることも出来るでしょうが……それでも危険な目に会うのは良くはない。それなら……我々も人間に負けることがないぐらいの力を小槌の力を使って持ちましょうか…!」
鬼達による怒声と罵声が絶えない環境で生まれ育った事もあり、人間同士の喧騒等、まるで恐れる必要もなく、殆ど日常のようなものであったため、まるで恐れる事も無かったものの、確かに姫の言う通り何に巻き込まれるのかはわからないし、下手すれば暴動に巻き込まれてしまうかもしれない……
それなら、そのような暴動が怒っても平気なように、小槌の力を使ってまず人間達に敗れる事がないぐらいの力を与えて欲しいと伝える。