怪盗クイーン 〜怪盗の美学〜

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283:岡子◆qw:2016/10/07(金) 22:38 ID:hl2

いーかげん小説更新しまーす(棒読み)


クイーン「イブニング・バンパイア?それは本名かい?」

イブニング・バンパイアと名乗った少女は、クスクスと笑った

マイ「そんなわけありませんでしょ」←ここからはマイと書きます

クイーン「じゃあ本名は?」

マイ「言いません🎵」

彼女は楽しげだ
だが

ジョーカー「?本名を言えない立場とか?」

何気無いジョーカーの一言で、一瞬固まった

マイ「まーさかー……」

棒読みである

クイーン「仕方ない、RD、彼女について調べてくれないか?」

クイーンはわざと声に出して言った

マイ「怪盗クイーンともあろう人が、そんな強引な手を使うんですのね」

クイーン「おや、気づいていたのかい?すごいね、君は」

?「お嬢様、お迎えにあがりました」

マイ「あ、ミア!」

ジョーカー「誰だ‼」

突然現れた、そして気配を感じさせなかった人物にジョーカーは反射的に攻撃の構えをとったが、相手が女性と気付くと、構えをといた

マイ「彼女はミア。私専用のメイドですわ」

ジョーカーの付けている小型カメラから様子を見ていたRDはどうすればよいか、本気で迷っていた
舞の正体を調べたのはいいが、あの雅夜家のお嬢様だと知ってしまった
そして、彼女がかなりの強さの暗殺者だということも

RD「あの、彼女のことを調べてみましたが、彼女はそうとう強い暗殺者ですよ?」

結果RDは、暗殺者としての彼女についてしか話せなかった

クイーン「私を倒せるくらいかい?」

RD「それはやってみないとわかりませんよ」

この会話は、口を動かさずに行われた
しかし、舞はこの会話が聞こえていた

マイ「どーせその他のことも調べがついてるんでしょ?言っても構いませんわ」

ジョーカー【そういえば、彼女の目、最初は赤くなかったっけ?今は青になっている。それに、口調もなんだか違うような……気のせいか?】

この時、イブニング・バンパイアと名乗った瞬間から暗殺者モードが切れていた状態の彼女の変化に、ジョーカーはクイーン、ジョーカー、RDの3人の中で、唯一気が付いた

RD「それではお言葉に甘えさせてもらいます。彼女は……」

しかし、それをミアがさえぎった

ミア「お、お嬢様!それは……!」

マイ「構いませんわ、どうせすぐにバレることですもの」

ミア「そうですが……!分かりました。今回だけですよ?」

マイ「はーい」

そうして、RDの調べた内容をしばらく聞いていた
そして、いつの間にか、日は沈んでいた


切るね〜


岡子◆qw 最近不眠症だ〜:2016/12/03(土) 03:20 ID:hl2 [返信]

眠れないよ〜(/´△`\)
てことで、怜のリクエストにお答えして、小説の続き、書いちゃうよ〜!
あ、前のは>>283


クイーン「……まさか、あの雅夜家のお嬢様が暗殺者とはね……」

クイーンは驚いたような顔で呟いた
ジョーカーも顔が驚いている

ミア「お嬢様……良いのですか?こんなことを素性のわからない者に話してしまって……」

ミアは心配そうだ
そして、当の本人は……

マイ「正体はわかっていますわ。あの銀の髪の方は怪盗クイーン。名前くらいは知っているでしょ?」

ミア「まあ一応は」

マイ「で、その隣の中国服の男性が、パートナーのジョーカー」

クイーン「ジョーカー君は私の良き友だよ」

ジョーカー「僕は、一介のパートナーに過ぎません」

クイーン「冷たいね…」

クイーンは寂しそうな目で呟いた
ジョーカーはそれを無表情に眺めているだけだった

マイ「それから、もう1人の仲間がRD。自称世界一の人工知能」

クイーン「RDは私の良き友だよ」

クイーンは同じ反論をしたが……

RD「私は一介の人工知能に過ぎません」

RDにすかさず訂正され、

クイーン「全く君たちは冷たいね……」

いじけた

舞はその様子にくすりと笑って、ヘッドフォンをミアに渡し、上着を脱ぐ
上着も受け取ったミアは、白いブラウスとピンクのスカートを渡した

舞は3人から離れて路地を曲がった
3分後、戻ってきた舞は、服が変わっていた
リボンをほどいたらしく、髪がツインテールでなくなっていた

マイ「それではごきげんよう。また会えるかはわかりませんがね」

ワンピースとリボンをミアに渡しながら舞が言う
ミアはそれを上着とヘッドフォンと共にカバンに入れる

クイーン「君とはまた会える。そんな気がするよ」

クイーンは微笑みながら返した
舞はくすりと笑って、ミアと共に表通りの方へ歩いていった

クイーン「私たちも帰ろうか」

それを見送ってクイーンが言う

ジョーカー「そうですね」

ジョーカーもふたりの消えた先を見つめながら返事をする

〜そしてトルバドゥールでは〜

クイーン「彼女、仲間にできないかな?」

クイーンがさらっと大変なことを口走っていた

ジョーカー「え?今何て言いました?」

RD「とんでもないことを口走ったように聞こえましたが」

ふたりは思わず聞き返す

クイーン「うん、だからね、彼女を私たちの仲間に率いれたいって言ったんだよ」

ジョーカー「冗談はいけませんよ」

RD「世の中には言って良い冗談と悪い冗談があるんですよ」

クイーンが本気だと認めたくないふたりは、冗談だと言ってほしくてこう返した

クイーン「何言ってるのさ。私は本気だよ」

当然クイーンは本気だった

ジョーカー【これ、クイーンを止めることはできなさそうだな】

即座に判断したジョーカーはクイーンに質問した

ジョーカー「どうして仲間にしたいんですか?」

クイーン「友達が増えるからね」

クイーンは何でもない風に言った
ジョーカーは殺気を押さえて聞く

ジョーカー「本音は?」

クイーン「仕事をするときに私の負担が減るだろうし、何より遊び相手が増えるからね」

ジョーカー「……(イラッ」

ジョーカーは殺気を出す
クイーンは笑ってそれを受け流すが……

RD「……(ジトー」

RDの人工眼が青くなっているのを見て首をすくめた

RD「本気で言っているんですね?」

RDが確認する

クイーン「もちろんさ。彼女がうまく動いてくれれば、いちいち怪我を負わなくてすむし、時間をかけなくてすむ。だめかい?」

クイーンはふたりを怒らせまいとして言葉を選んで返事をした

ジョーカー「まあ、彼女が仲間になることであなたが仕事をする気になるのでしたら構いませんが」

殺気を消して、ジョーカーが答える

RD「彼女自身が拒否しないかどうかですね」

RDも人工眼を元の色に戻して言う

クイーン「さあて、どうやって仲間にしようかな♪」

ふたりの許可が出たと思ったクイーンは、舞の意見などお構いなしという考えで楽しそうに呟いた

ちなみに舞が仲間になったからといって、クイーンがホントに仕事をする気になるのかはわからない


切るね〜


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