ゾンビの夢を見たがあまり怖くなかった。
その世界ではゾンビ感染ウイルスというのがインフルエンザウイルスと同程度の扱いで「まあたまに流行するよね」くらいのものだった。
ゾンビウイルス感染者と皮膚で接触したものは24時間以内にゾンビ化するらしい。
その夢の中で父母とスーパーに買い出しに来ていたのだが、うっかり買い物中のリーマンゾンビと手がぶつかってしまい
「あっ今の人目が虚ろで顔が薄緑！ゾンビだ！ゾンビになってまう！」とめっちゃ慌てて父母にそのことを訴える。
しかし父母は夕飯のことで頭がいっぱいなのか全く取り合ってくれない。
「このままだと自分はゾンビになるから二人は逃げてくれ」と悲しい親子の別れを告げようと言うのに買い物に夢中。
歯痒く思っていると段々スーパーの中が騒がしくなり「あっもしかしてゾンビがいる？」と母がやっと気付く。
父はどこかに行った。
「そう！そうなんだよ！それでゾンビになるはずなのになんかまだゾンビにならないんだけど！」と言うと「は？とりあえず車に乗って家に帰ろう」と言われそのまま母と共に駐車場へ。
しかし父が車をどこかに移動させてしまったのかなかなか見つからず「あんのクソジジィ……！」と母激怒。
何とか車を見つけスーパーから脱出。
はぐれたはずの父がいつの間にか運転していた。
「結局ゾンビにならなかったけどあのリーマンはただの病人だったのだろうか」と首を傾げEND.
ゾンビ物か…素晴らしいな