ようこそ、美しい死の花園へ【自創作】

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108:匿名:2019/06/02(日) 21:45

時は中世ヨーロッパ。彼女は農民だった。彼女の家はそこまで貧乏しているわけでもなく、家族と楽しく生活していた。そんな彼女には友達がいた。彼女の友達は貧しい家庭で生活していたが、彼女らにそんなことは関係なかった。お互いがお互いを信頼し、良い友人となった。しかしあるとき、友人の母親が病気になってしまった。医者を呼ぶような金すらない友人の家庭では、死を意味するも同然だった。彼女の家も貧乏していないとはいえ、他の家庭をささえるほどの財力はなかった。そこで友人は、自分で薬を作ることを決断する。しかし当時は魔女狩りが流行っており、友人も告発されてしまった。彼女は助けることができなかった。当たり前だ。庇ったら自分も死ぬかもしれないのだから。しかし、彼女は精神を病んだ。もし、自分達が金を差し出していたら?私が代わりに薬草を取りに行っていたなら?もしあのとき、私が彼女は魔女ではないと言っていたら?私が代わりに死んでいたら?心優しい友人はあんなに苦しんで死ななかったかもしれない。そんな考えが頭のなかをぐるぐると駆け巡った。彼女が思い付いたのは友人と同じ末路を辿り、償うことだった。彼女は自分を告発するよう頼んだ。からだを取り巻く業火の中、朦朧とする意識。彼女は考えていた。私が代わりになれたらよかった。そのためにはもっと自分の意見を、正しいことは正しいと言える正義が欲しかった。そうして彼女は死んでいった。


フキノトウの過去
これ書いてるときに変換ミスって「魔女ガリガリガリクソン」という謎の単語が生まれた。


匿名:2019/06/02(日) 21:48 [返信]

最後に全てを持って行かれたのですが


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