デジタルな価値観、リアルの価値観 -ver2.0-(31)

1: 越後:2016/12/30(金) 19:24

新版です。
前回受けたご指摘等を元に、再び一からスタートしたいと思い、更なる加筆修正版として連載をさせていただきます。
前スレは今後も番外編用や感想·意見用として残しますので感想等はそちらにどうぞ。

...今度こそ万人受けする書き方をせねば...

2: 越後:2016/12/31(土) 13:14

【初音 -前文-】
噎せかえる熱気、
ジリジリと体を焦がしていく日差し、
押し寄せる風の波。

世界は平凡で、退屈で、本当につまらない。

そう、つまらない。
なら、どうすればつまらなくなくなるのか?
そんな考えから生まれたのであろう、現代の遊戯は、本当にとんでもない革命だったのだろうと、俺は常々考えている。

50年前には存在していなかったものが、今流行していたり、あちこちで使われていたりする。
それは進化なのか、はたまた運命なのか。
まぁそんな厨二っぽいこと言い出すまでのことでも無いだろうが、実際、こうした「文化」によって救われている人も少なからず居るのではないだろうか。
居場所が無かった人、居場所が分からなかった人、居場所を失った人。
そんな人達の支えになっているのかも知れない。そのことをふまえれば、やはりこの文化が出来たのは運命なのではないだろうか。

一方で、勿論それを否定する人も勿論いる。
まぁ、物の「価値観」なんて人それぞれだ。何も否定するなと言う必要は無い。

それでも、
その文化には、
社会に旋風を巻き起こすことがある。
世界を平和にすることがある。
そして________
人と人とを、結ぶ力がある。

これはそんな下らない文化にドップリと浸かって色のない日々を過ごしていた俺が、ある夏を境に巻き込まれた、

ある、青春の物語。

12: 越後:2017/01/06(金) 19:51

【plorogue 4-1 -Not connect memory device- 格闘の価値観
その瞬間に目の前に広がるのは、いつもの忌々しい光景である。
一人がふとしたことで俺の方に気付き、それが次々と連鎖し、次第に最早バリケードか何かと間違えそうになるほどの人の塊が出来上がっていく。
「「........................」」
そして一分と経たずに、現在に至る。
すっかりと俺達は包囲され、目の前の塊から口々に「おい、あの人が噂の!?」だの「お久しぶりです!【英雄】様!」だのと未知の戯言が聞こえてくる。
何がお久しぶりですだよ。わざと来なかったんだっての。
そして、俺達の後から入ってきたのであろう同年代程の人が俺を怪訝な顔で見つめながらそのまま奥へと流れていった。
あぁ、これはもう駄目だ、完全に死んだ。俺は始業式で全校生徒の前で魔女裁判に掛けられて死ぬんだ。
しかもあのジャージの柄見たことあるもの。緑色に白と紫のラインが入ってるやつ。あれ俺と同じ高校のじゃん。と言うかそれってあの人同じ学校ってことじゃん。
絶望、困惑、失意、虚無と多くのマイナスな感情が沸き上がり目眩を起こしそうになる中、何とか自我を保ち、先程から全く言葉を発さない(ブーメラン)隣の方を向いた。

...彼女も白目を剥いたまま固まってた。

え? あれ? だから俺さっき言ったじゃん? 想定以上だったってことなのか信じてなかったってことなのかどっちなの? 後者だったら俺泣くよ? というかもう泣いていいよね?
先程のマイナス感情四天王の上に悲壮が君臨しました。もう元気のかたまり無いんだけどどうしよう。

...結局、少女が我に返るまでにそれなりに時間が掛かった。

と言うわけで現在、ゲーセン内ブラブラしながら勝負に使う筐体決めております。
「あんた...いつもあんなんなの? 流石に想像以上だったんだけど」
「いつもは...まぁそうだな。いつもあんなん」
「うっへぇ...」
こんな感じで凄く適当な会話を交わしながら捜索を続ける。
と言うか何か引かれたんだけど。俺だって命懸けなんだぞここに来るの。下手したらどっかの議員さんよりよっぽど命懸け。
そして、後ろがさっきからガヤガヤしててうるさい。何事かって言ったらもう振り向かないでも分かる。
「何か着いてきてるし...」
さっきの人の塊がそのまま後ろから着いて来ているような感じだろう。想像しただけで気持ちが悪いので振り向かないでおこう...。
俺が一人で戦慄していると、少し前を進んでいた少女はお目当ての物(※ゲーム筐体です)を見つけたらしく、声を張り上げた。

デジタルな価値観、リアルの価値観。(56)

1: 越後:2016/11/03(木) 11:07

どうも。こちらで小説を出すのは初めてとなりますでしょうか。
今回連載させて頂く小説は、小説投稿サイト「小説家になろう」にて連載している同名の小説に加筆修正を加えたものです。
宜しければどうぞ、ご覧になってください。

4: 越後:2016/11/03(木) 11:37

【前述の訂正。全八章ではなく全六章でした。申し訳ない。後、プロローグの名称は「俺なりの価値観」です。】

と、不意にドアが叩かれた。一瞬誰だと思ったが...そもそもここに来る人なんてたかが知れてる。
「いやっほ〜!調子はどうだ〜い?」
...この人が今俺がこんな状況になっている原因を作った人。
この部活(?)の顧問、水上(ミナカミ)先生だ。

元はと言えば、俺が高2になって直ぐの時まで遡る。
クラスメイト、担任が変わったから、という理由で、「自己紹介カードを書け」という小学生染みた事をやる羽目になった。
当然そこには「趣味·特技」の欄があるわけだ。特に書くことも無かった俺は仕方なくその時何だかんだで一番良くやっていた「ゲーム」を書いた。

それが誤算だった。

何故か先生と趣味が(表向きは)完全に一致し、そのままのヤケクソ気味なテンションで意気投合。結果、調子に乗った先生が勝手に変な部活を作りやがった、と...

なにこれ。改めて考えるとやっぱ行動力有りすぎ。何処の夜空さんだよ。
これ私立じゃなかったらアウトだぞ。
とまぁそんな感じの経緯の結果、今に至った訳だ。

7: 越後:2016/11/04(金) 00:15

>>6 有難う御座います!まぁラノベ意識して書いてますしぶっ飛んでる所には目を瞑って頂ければ( プロローグ-2:出会いの価値観

何だ...また先生か?何しに来たんだよ今度は...
そう思いながら扉を開けると...

そこに立っていたのは先生ではなく、見知らぬ1人の少女だった。

.........................................誰?
身長...は対して変わらないし同年代か?...にしても誰?
頭の中が疑問符で埋め尽くされていく俺だったが、「彼女」はそんなことも知らずに話しかけてきた。
「ふーん...あんたがこの部の部長?」
...何かツンツンしてる奴だな。どっかで見たぞこんな奴。二次元で。
それにしても何が目的なんだよこの人。とか考えてる場合じゃないか。まず質問に答えないとな。よし(この間1.5秒)。
「まぁ、な。そもそもこの部活俺しか居ないし」
見れば分からんでもないと思うがな。今でさえ俺しか部屋に居ないんだから。
そんな気分で投げやりに答えた俺だったわけなんだが...

「へぇ、じゃああんたが『英雄』とかって呼ばれてるゲーマーね?」

...投げやりになんてやってられない状況になった。
「何でお前がそれを知ってるんだよ!?」
「後で教える。まずちょっと今時間ある?」
...なんか大分話を飛ばされた気がするが。気のせいかな?
「まぁ今帰る所だったからあるけど」
そう言うと彼女は満足そうな顔をした。...何なんだ?全く...。
「じゃあちょっと付いてきて」
あ、ちょっと?まだこっち帰る準備終わってないんですが?何で俺の回りってこんなマイペースな奴等ばっか集まるんだ...?

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