眼鏡とリュックはオタクとは言えない…多分。

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10:[:2012/11/15(木) 21:33 ID:Ty.

勇月の怪我は、全治一週間。
夏菜は家から逃げ出したまま、行方不明となった。
勇月の治療費は、
鈴羽達の母親の知り合いだった、小町の母親の財布から出されたものだ。

鈴羽は小町を虐待の事実に巻き込ませないように、怪我の真実を偽った。
「家の階段で転んだ時、僕の持っていた包丁が運悪く刺さったんだ…」
非常に苦しい言い訳だった。
しかし、両親が居ないことは知っていた小町の母親は快く治療費を支払った。

しかし、災難はこれだけで無かった。

「お前、母ちゃんも父ちゃんも居ないんだってな」
「どこの人なの?」
「所詮クズだよな、お前」
「兄ちゃん刺した犯罪者がここにいるぜ」
信じていた学校でも、いじめが始まった。

「僕は何も悪くないよ…」

そう言い返すと、

「何がだよ、この世の悪は全部お前だろ!!」

言い返すと、また言い返された。

鈴羽は思った。
喋るだけで貶されるのなら、喋らなければいいと。

鈴羽はその時から、自分の口で喋らなくなった。


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