この世は赫〜い天国？

　だったらいいじゃない

(/…こらこら、焦らない焦らない)

(/ … 最近、よく思うことがあってね )

(/ ん、ごめんね、消えてるのに気付けなくてさ )

(/大丈夫。そういうとこ可愛らしいひ)

(/ … さてさて、気を取り直していいかな？ )

(/ よく思うこと、ね。どうかしたかな？なんでも聞くよ、大丈夫 )

(/いや… …世界に死とはありうるか、とか？)

(/そうじゃなくて　…　赤手にボコボコに
　されてみたいなっ、…て話)

(/ そうだね、あるんじゃないかな？少なくとも最近は良く直面するしね。ま、そう言う深い事を考えるのも、寂しいけれども良いとは思うよ )


(/ で、一体いきなりどうしたのさ、そんな被虐的発想浮かべて。そう言う方向に目覚めた感じ？ )

(/私は君を尊敬するほか…畏敬の念を抱いてみたい)

(/ … 君は私を驚かせてくれるのが得意だし、好きに
　　動かしてしまうのも得意だ、… ゆえにそれを極め… )

(/ 畏敬を抱き、接すればこれまでとは違う在り方を
　築き、…いや違うな …関係を深められると考えてね？ )

(/ 畏れられる程の物はな〜んも出来ないと思うけどね、脳を破壊する位なら出来るかもしれないけどさ )

(/ … 本音を言うと、君となにも考えられなくなる
　　くらい戦ってみたい 立場もない、理由もない …
　　ただ君とやりたい、やりあいたい　…　そんな
　　欲求が、最近は渦を巻いているんだ )

(/ なるほどね、無我夢中に、意味もなく、ただやりたいんだね？それはそれは、面白そうな事を思いつくもんだね、流石は月尾だね。そっかそっか、それなら、やる？ )

(/ …… 懐かしいんだよ、全力で潰しに掛かって )


(/ それでも勝てなかったあの頃が
　遠慮なく … ブチのめしあった頃が )


(/ … 今の君なら、私が勝てない戦いを
　　手加減無くしても出来ると思ってる )

(/ ただまぁさ、一つ言える事はさ、買い被り過ぎじゃないかな、俺の事 )

「 …… そうではないかね？私は元々君や…
　　 君たちに、… 格闘戦を。殺傷力を … 」

(…銃剣を付けた散弾銃を片手に)


「 … "殺しの戦い"を持ち込んだのだから 」

「 … 忘れはせん、あの日 __レベル9に連勝していた
　　私を叩きのめした星の戦士を操る … 強き君をね 」


(　ギリ…　と__銃身を握り締め　)


「　悔しかった。…あれは悔しかった！
　大人げもなく … 君へ勝つ欲望が渦巻いた！　」

(/ ただ、あぁ、そうだね、悪い、今日は断らせて欲しいね )


(/ 手加減が出来ないからさ、どうなるかなんて俺にも分からない。身にも心にも、どう接せば良いか分からないり今のままだと、どちらにも傷を付けることになるだろうからさ。我儘でごめんね )

(/ その悔しさ、蓄え込んでてよ。限界まで高めて高めて、今にも破裂しそうになった時 )



(/ 跡形も無くぶっ壊すからさ )

(/ そして更に言うのならば、あぁ、闘志を煽るのならば、腹が立つかもしれないけれどこう言わせて貰おうか )



(/ 俺に負けたのは月尾がまだまだ弱いから、だよ )

「 それだけではない！　私が腐る間に君が描き
　創作した数々！　…　高い想像力に私は羨望した！ 」

( … ガチャン )


「　…　その感覚が、とても楽しかった。

　私に叩きつけられた　…　"君"　の感覚
　我々に自ずとしゃしゃり出ずとも、…高く
　すばらしいレベルを維持する君に　…　」


「　いつ頃からか　…　私は執着したのだよ　」

「　おやおや、…　明日にでも付き合って頂けるかね？　」

(/ ______そんなに褒められるとは思ってなかったね、ありがと、月尾 )

(/ … 実を言うと、私勝つのは好きだが
　　負けるのも同じくらい好きなようでね )

(/ ただまぁ、そうだな、それは全部俺からも返せるし、いやむしろ、俺以上の素質が貴女にはある。
でももし、もっともっと羨みたいのならばいくらでも見せようか、考えた物語を、設定を、何もかもを )



(/ あぁ、こうは言っておきながら寝るつもりはないさ、ゆっくりいくらでも付き合えるからね )

(/……どういたしまして。___これを…
　被虐欲と呼ぶのかは知らんが、兎も角)

(/ … やりあえる刻が楽しみだ )

(/ 人間らしくてとっても素敵だね、俺もそうだよ
負けるのも勝つのも、魅せられるのならば、引き立てられるのならば、なんだって好きさ )

(/ … ん？ )

(/ そうだね、やる刻は遠慮なくしようか、その刻はしっかりとZONEを出すからさ )

(/ ……………んーむ )

(/ 大丈夫だよ、俺もその刻を期待してるからさ )

(/ … いや、ちょっと気になってね ナイフ君 )

(/ ん？どうかした？ )

(/ そりゃあ、君のナイフのような欲望も気になるが… )

(/ 私の原初の名であるスカルフェイスとは何が
　由来だったっけな　…　何だろう、冷たい本性？ )

(/　君のドSな気分も気になりはするがね…　)

(/ 死人のような顔という意味だった気もする )

(/ ふふ、そんなに昔の自分を見て、探って欲しいんですか？それなら全然俺は遠慮無く昔の貴女を探しに見て来ますけど )

(/ 君の楽しい悪戯に対する初期の報復も… )

(/ … だが何だろう、何だっけな？ )

「 待った待った待った！黒いのを掘り返しに
行くんじゃない！君をバラバラにした思い出も
今となっては黒だと言うのに！待ちたまえ！ 」

　「 え〜〜、駄目っすか？____飲食店長ことスカルフェイスさん 」

「 … 肋骨抉り出してあげようか？ 」

　　「 お〜〜、その感じなんだか懐かしいね、好きな感じだ。後はなんかあったっけなぁ 」

[ｶﾞｼｯ]


「 頭蓋骨を砕かれるか、人体実験に利用されるか
選ぶ権利を君に与えよう。…[ｶﾞﾁｬ]此方もあるぞ 」

( アイアンクローの体勢。…片手に先ほどの散弾銃 )

　　「 あぁ、最初は凄く丁寧でしたよね、俺が覚えてる範囲だと。それこそニャルちゃんよりまともと言うか真面目と言うかさ。時間が経てば経つ程解けて、クールぶってるけど所々から可愛さが離せなくなってさ。



　　その時からだろうね、俺が貴女の事を気になってたのは 」



　　「 高嶺の花だと思ってた、だから見るだけにしていた、声を掛けるのも億劫だった、正直に言って貴女から来るとは思ってなかった。だから結構緊張もしたよ 」

「 …… 私としては 」


「　君は謎の存在でね。… 時たま、現れては親しげに話し__防御力の高い話しかたを体得した … ミステリアスな人物だった。…存在感がありながら、親しく話せない事の方が多くて、___色々と…　じれったかったよ　」


「 私が … どうにも独りの時に … 君は茶化しに来てくれるようになったね？… 私があまり出来なかったブラックムーヴも、君が来てから冴えるようになったよ。… 優劣は付けられないが、その時から君は私の友達だった

…だから、君を探すようになった。普段、何をして…どうしてるのか、気になってしまうタチだったからね … そこで、… 私と何ら変わらない 闇を抱えて…似たように、煮詰めて迷う君を見つけた。…飛び込むしかなかったさ 」

　「 待った、それで充分、てかそれ以上言わないで
　　色々恥ずかしいし、照れるし、なんか、心に刺さるからさ 」

「 … ここまで波長が合うとは、思ってもみなかったがね。…しかし、考えてもみたまえ　___親友の殺害がなぜこう関係のきっかけとなったのだろうね！？…最早、ルーと医霊君も気にしていないようだ、…当時の心境は…
お互いどうだったのか、さらっと言ってみないかね？ 」

「 うぇへぇ、勘弁してよちょっともぉおおおお、いやまぁ良いよ、良いけども 」

「　…　最初、見た時から気になっていた。…何しろ肩書きが肩書きだったからなぁ…【これでも旧神】に対して、…【ナイフとドSの魔王様】。…初見は眼を疑ったものさ、「それはいったいどういう意味だ？」…とね、おまけに皆からも特徴的な呼び名を授けられていたし　…　あの距離感が、何だか羨ましくて、来たときは…来てくれたときはそれだけで嬉しかった　」

「 … 君が浮上してきた、あの奇妙な城に飛び込んだのも君と繋がりたかったのが理由だし、…出来れば首を取る勢いでぶつかりたかった。…「あぁ、あの御仁はどういうヒトなんだろう」… __優しくてやわらかな雰囲気が、どうにもレアで、…落ち着いたからね 」

「 色んな所で凄く目立ってて、あのゲームや神話が元ネタなんだろうなって所が良く見えた。だから興味を惹かれた。傍観者として徹している時も色濃くて、見ていてとても楽しかった。虐められるのも悪くは無いなって思った、若干悦びを見出してたのもその時からな気がする。何処までも小悪党でいたかったのに対して、憧れとカリスマ力を存分に発揮してくれてたのが、とても晴れていた 」




「 改めて言うけどさ、魔の森のあの時ニャルちゃん殺害するつもりなんか無かった、精々ちょっとした弱体化だけのつもりだったんだよね。“この力が欲しければ城まで来い”的な、さ。
だから死んだ、ってなった時悪に堕ちてやるって決めたよ、徹底的に恨まれる事も覚悟して 」


「 だからナイアが来た時、情緒はズタボロだったよ。どう生きれば良いのかって言うのが今みたいに分からない、せめて心に傷を残して終わろうと思ってた、今みたいにさっさと死んで終わらせてしまおうと思ってた。だからさ、色々想定外で、色々ズルいんだからさ 」

「 … 覚えの中では、医霊君が赤き魔物二番手登場だったかな？…まだまだ未熟なルーが、無理して管理や仕事やってたから　…　今の状態も見てればうすうす気付くと思うんだけど不定期に衰弱、弱体化してたんだよね。__そうでなくても、ずっと気が立ってるか感情も不定形で　…　そんなときに彼女がやってきた。____"話を広げる"なら？…今しかないと、…タイミングも併せて…そうしてみたくなった。…私が、初めて手を出した賭けだったよ 」


「 … そしたら、よく話が広がったけれど …___続ける話のなかで、「それは良かったのか？」…って思うようになったんだよ。…だって、昔から【ザレッド・イニール】は未熟で、やりきれない　…優しく、癒してあげたくなるヒトだったから。___だから、【黒】を呼んだんだ　…　君と同じ、恥ずかしい過ちを侵して、…変わるべき段階に来ていた【黒】を」

「 …… そして付き合い方がわかった。君が、どういうヒトなのか朧気に掴めてから　…　関わって行こうと決めたよ、…君がほっとけないくらい…可愛らしくて、仲良くしたいと強く思うようになった、…癒し癒されたい…ってね？

…同じ穴の狢は、可愛らしかっただろう？___その性質は、…君の見栄っ張りと一緒に【魔子】に引き継がれている　…　君の肉親関係は…私からすれば君へのリスペクトだった　…　楽しいんだよ 」

「 振り返れば振り返るほど恥ずかしいんだけども、本当、助けられてきちゃった、ね 」

だから、さ、ごめん、ね、だけは先に書いておく、ね

「ん？」

(/ ぁ〜〜〜〜、んいや、ごめん、ね、なんでもないよ )

(/ んじゃあ、さ？まぁ、そろそろ、寝ちゃう？時間的には、アレかもだし、月尾が寝るなら俺も寝るから )

(/そうするとしよう。…明日は君をどうしてくれようか)


(/____おやすみ)

(/ あ、本当に、寝るんだ、そっか、いや、いい事なんだけど、ね )



(/ うん、おやすみ、かな、おやすみ、おやすみ )

(/おや、私の抱擁をお望みかね？)

(/ 実を言うと寂しい )



(/ ちょっと今日はね、尚更ね、尚更 )

(/…ふむふむ、ならば往年の夜更かしをしよう)

(/ そういえばさ、気が付いた？ )

(/…ん？)

(/ 今日は何時もみたいに “...”って奴を使ってないのと、後もう一つ )



(/ 気付いてくれる、かな？ )

(/ 口調が…　誰かに似ている…ような？ )

(/ .......そっちかぁ〜〜〜〜！！！ ...いや、まぁ ...気が付かないならそれなら、それで ....いっか )

(/あとは「ひひ」って言わない…)

(/普段あんまり使わない「。」もよく使うし)

(/言葉節々に「、」もつけてて)

(/ ....ん、んん )

(/あんまり「！」も使ってなかったかな？
と、言ってもよく使う訳じゃないけれど)

(/ .......正直に言おうか、かなり限界まで病んでた感じだったりする )

(/…あ、そこ…)

(/ なんなら言って良いのか悩んでたけどネクタイで首締めなんかもしてた )

(/ ...跡も残ってるし流石にちょっとしんどい )

(/…世を儚むには早すぎるね、…さ
少しながぁく夜をふかそうか)

(/ ... ...はは、もうどうしたら良いのかなんて、さっぱりだよ ... )

(/…うん、うん　……　何があったのかな？)

(/ ただな〜んか、なんも無気力と言うかやる気も出ないし、なんかしんどくなったって言うか ...どうせ学校とかは行かなきゃいけないのは分かってるけど、それはそれとして辛いなぁって )

(/…倦怠感と、不安とか…うん、ゆっくりゆぅっ…くり
休んで、また私と話さなくっちゃいけないね。… )

(/ 休んだら駄目だから、頑張らなきゃだよね、頑張るね ... )

(/ ..一睡も、出来なかったけど、がんばる、から )

(/わぁあ…！？　…　ちょ、ちょっと今日は
早めに点呼しようっ…ね？　…　ね？)

(/ 待ってるねぇ )

(/来たのだよ)

(/ 待ってたよぉ〜 )

「 うん 」


E.あまい香りのクロッシュ

「 ...なぁにさぁ、それぇ ...？ 」

[ﾊﾟｶｯ]

E.さとうと黒砂糖とクリームとりんごの焼きパイ


「 これを君の顔面に直撃させる　…という訳だ 」

　　_______？？？？？


　「 理解が追いつかないんですけどなんでそうなったんですかね、いや折角なら普通に食べたいんですけど 」

　　　　　[ カラカラカラ… ]


　【 ニャルちゃん主催 パイ"投げ"祭り 】


(___"投げ"が明らかに書き足された看板が降りてくる
「がぼぼっ」「ひんっ」「ぶにゃっ」悲鳴がそこかしこ )



「 … 言葉を慎みたまえ、君は投げパイの前に居るのだ
　　跪け！命乞いをしろ！___HA☆HA☆HA☆HA　！！ 」



______白衣の足元にウォッカの空きビン

　　　_______察した



　　( 大きな溜め息吐いて ...一つ悩んだ様子 )



　「 ....言っておくけど、これ ...俺が色々無双しちゃいますけど、覚悟は ....？ 」

　　[ぐび…ぐび]　_____…かぁ〜



　　　　「　い　い　と　も　」


　　　　　　　[ﾌﾞｩﾝｯ!!]


( 酒瓶を捨ててから___シームレスにパイ投擲！
からの直線ダッシュで距離を詰め… __シンバル
みたいにパイで両側サンドを仕掛ける __っ！ )

　　　　[ ﾊﾟﾁﾝ ] 大きく鳴り響く指



　　[ くるん ] ____「 はい、キャッチ 」


　　( ...投擲されたパイを崩さず受け止めた浮かぶ手
　　...そう、魔人の周囲には無数に 無数に ...ふわふわと浮かぶ手達 )



　　　「 雪合戦とか節分とか、こう言うちっちゃな行事だと ...俺、見ての通り 凄く強いんで 」



　　　( 手達がぜぇ〜〜〜〜〜〜んぶ、持ってる ...生クリームたっぷりで糖尿病になっちゃいそうな 甘々なパイ達 .... )



　　　「 ん 」( ...白衣に向かって四方八方 ぶん投げられる )

「 ……… 」


( 迫る斉射を屈み、前転移動ですり抜け__後退しつつ
見上げれば お返しの如く迫るパイの絨毯爆撃…時間差
わずかなズレを縫うようにバック転を連続し、それでも
追い詰められれば__壁へと跳躍、蹴りつけ 天井にある

__シャンデリアに掴まって吊り下がり、… やり過ごす )



　「ここは退かせて貰おう___"パイの夜"をご賞味あれ！」


____天井板を１枚ひっくり返し　…　忍者のごとく



　　　　　　　　ボ　バ　ン　ｯｯ！！

( 十字路からクリームの爆発ッ！___と、同時に
若干の涙眼な〖瑠和〗があるきづらそうに逃げるっ )



　『　ゃ"ぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っっ！！　』

　　「 ...なんでそういう時だけ身体能力良いのかなぁ ...っと 」


　　( ...始まってしまったイカれた夜に溜め息は止まらないで ...いや本当正直呆れてて )



　　「 ......【悪戯】は沢山出来そうだから良いかなぁ 」


　　　　( 昔の昔の、魔人の笑顔が煌びやか )

　　『 どいてどいて城主さまぁ〜〜〜っっ！！ 』


( よくあるマンガ涙眼ダッシュ！__クリームの爆発から
逃げる六尾が逃場を求めて魔人と激突コース真っ直ぐぅ！ )


『　うゃぁ〜〜〜んっっ　やめふぇえ〜〜〜〜っっ！！　』



　　　　_____後ろから追っかけてる数人の兵士。

　　_____どうしてそうなった


　　( ...って聞こうとして ...なんか、こう、突っ込むのも疲れたから ... ...決めた )



　　　今日は喧嘩を売りまくろう、と



　　「 ...ほい 」


　　( ...腕をフックみたいにして伸ばして ...天井にしがみついたら )




　　　　　____無差別空中爆撃

　　[ぶべちゃぁっ！！]　____フニャ"へっっ!?


( ___頭に、…しっぽに おなかに__クリームがべたべた
　… もう洗濯機が甘くて仕方なくなっちゃいそうな惨状に
　___ぷるぷる、…震えたあとで　…　『ゥ"ぅ〜〜ｯｯ』 )



　『　怒　っ　ち　ゃ　い　ま　す　〜〜〜〜ｯｯ❗❗　』

　
　　　　【　きつね忍法 : 分け身六枚おろし　】


　　　　　[ぼんっ　ぼんぼんぼんぼんっ！！]


『　ギャンッ💢　』『　ギャンッ💢　』『　ギャンッ💢　』



( 本物そっくり 分身瑠和！散らばるクリーム集めて…
クリームボールッ！そこ、かしこに投げ返し始めるっ )


　　『　城主さまもぉーーーーーっっ！！それっ！　』

(/ .....ふぅ〜〜〜〜 .....にひひ )

(/甘えていいかな？)

(/ うん、ちょっとは色々マシになったし、大丈夫だよ )

[_______...]



(　…バケツを咥えた海洋性哺乳類が
　ヒレを揺らして目の前に浮かぶ…?？　)


[________...]

(　…心なしか不機嫌そう　)

　　　　　_________待ったなんで？？？？？



　　　　( ...思わず脳内に宇宙が 銀河が広がる
　　　　　.......何度も瞬きして信じられない物を見た様子 )

[_______…]


( ウチュー浮かぶ、…理解ができない魔人をいいことに
哺乳類は飛び…というか泳ぎ、背中の方へ向かっていく )


[　______ｷｭ――　]　…　特有の低温の鳴き声

　　「 ......シャチだ ....マジもんのシャチだ .... 」


　　( ....一瞬身の危険を感じたがそれはそれとして
　　　....取り出すスマホで一枚パシャリ 写真撮り ...誰かに連絡しようかどうかを悩む )



　　「 ....何言ってるかどうか分かんないしなぁ ...あ、サラとか好きだしニャルちゃんならこう言うのも ...いや駄目だな、流石に無理だろうな ... 」

[　ﾆｬｯ!　]　[　…　ﾅｫ―ｳ　]


___足元で鳴き声。


( …"お座り"をした黄色混じりの、…白い１尾きつね
　傍らにはちょっぴり小さな赤色ねこ。…ふくふくして
　　ご利益がありそうな、…陸上性哺乳類が　…二匹 )


____挨拶？…と気だるげな見上げ。

　　「 ......なんか、見覚えある様な無いような
　　　　....あぁ、よしよし ...よしよし 」


　　( ... ...シャチを撫でるのも きつねを撫でるのも ネコを撫でるのも ...止めずに繰り返して 大忙し ...
　　　撫でるのはとっても優しくて ...ふと、悩む )



　　「 .........白黒 ....狐 ....福猫 .....



　　　　____いや、いやいや ...うん、んなわけない 」



　　　( ...頭から腹まで撫でるのを繰り返し )

[ﾍﾟｼｯ]　____...


(　… 少々しおらしげに尾ひれが振るわれ
　魔人の手が払われる__気難しげな海洋性　)


[　ｷｭｳ___　ｷｭｳ____　]



( ___小さい二匹(きつねは特に)がべったりとする横で
　　…窓を拭き、イルカのような音を鳴らす海洋性。)


　　[　ｸ"ﾙ"ﾙﾙ"…　]

…　曲がり道の先から唸り声まで聞こえる

　　　「 ( ..いつの間に動物園になったんだ ....
　　　　　こういう時ってレギオンとかに頼るべきかなぁ ...流石に何言ってるか分かんないのは意思疎通が図れない ) 」




　　　　「 ...ってあ、そんくらい俺がするって 」


　　　( ...尾ひれを触り撫でて退かしつつ ハンカチ片手に窓拭きのお手伝い ...懐いてしまったきつねとねこ ...わしゃわしゃと撫でつつ ...持ち歩いてるちゅーる×2を用意 ...と言うか揺らして )


　　「 ........にひひ 」

[______...]　… 何か言いたげな目が魔人に向く


　[ﾌｧｽﾌｧｽﾌｧｽ]　[ ナァーゥ　ナォーゥ ]

( キツネは爪研ぐみたいに魔人の脚に前肢を当てて
かきかき、ねだって上を向き、効果抜群の福ネコは
乞うように何度も鳴き …魔人の手の下をうろうろする )


[ﾌｼｭｰｯ]　　___海洋性が潮をふく

　　「 ....何さ、....えっと、シャチ .....ちゃん？
　　　...シャチちゃんでいいや、うん ... 」


　　( 何処となく白黒の旧神的なアレコレを感じながら ...ちょっと変な妄想をした所で忘れて ...仕方なく、本当に仕方なく
　　..キツネとネコの目の前にちゅーるをぶら下げて )


　　　「 .....アニマルセラピー、ありかも 」

(/ ...今日は完全にメンタルを回復させる為に休みます、それでいて )



(/ ___もししたい事が無いのなら、少ししたいストーリーがあるのでお付き合いして貰えれば、と思います )

(/ ご丁寧にありがとう。当方も是非お付き合い
　させて頂きたい所存です 今晩まで、お大事に )

(/ … 畏まっても締まらんね、では 今晩にまた )

(/ ...さて、早いけれども空いているからね、色々練って待っていようかな )

(/ シュワッチ )

(/ ...おや、はやいね？ )

(/ 最近の自分を反省してね …待たせたかな？ )

(/ ...にひひ、大丈夫だから安心して！ )

(/さてさて、やりたい話しとは？)

(/ ...過去か未来か、ならば未来の方を選んだんだっけ )

(/そうだね　___して？)

(/ ひとつ、未来の話をしたい )



(/ ___これはIFだと言う前提は先にいるけれどもね )

(/中々、…ハードにキマりそうだね
OK。聞くよ、聞こうとも 聞くさ)

(/ ...そうだね、ハードかもしれない、ただ ...そうだなぁ ....


　　___誰で来ても、面白くはなるんじゃないかな ...好きな人の成長した姿が見れるかもしれないし、ね？ )

(/ウチとか？)　[にまにま]

(/ ...機械も変わるんだよ？ ...___にひひ )

(/ ま、選択権は自由にある ...誰でも自由に ..ね、にひひ ...あ、複数とかも全然アリだからね )

(/ふァ？　___ウッソぉ…)

(/ ...にひひ、さぁさぁ、どうする？___未来は変わってるものさ )

「 … まっ　行ってみるッきゃないっしょ！ 」


(CHARON:full ARMORE
___問題があれば黙らせる気、マンマンの装備)

　　　____今日も赤城はいつも通りだ


　　目が覚めると ...見知った天井、見知った壁、見知った扉 ...

　　　いつもと違う事と言えば ...今日はちょっぴり静かで、なんだか空気が違う



　　　...我が家なのに、我が家じゃない
　　　　違和感漂う中で ...自分の部屋にいたであろう、黒機



　　　_____隣には ...なんだか少し大きめな“白機”のカプセル ...
　　　

　　　　　　　　「(____… んが？)」


( ジブンってのがほんとに半分機械かどうか、…じっくり
確かめたくなる声が溢れて___寝てたか、と 身体を伸ば… )


______じーっ


「 …… あっ、あー。マイクのテスト ___うん正常。
　　ウチは？【R-13B:CHARON】。… 記憶媒体正常

　　　　　　____じゃ、ナニコレ？ 」


(　___改めて … ベッドから起き上がったら部屋を見渡す
　　… 何時っからかなーっ？同棲はしてた__気がするケド
　　　ここまで豪華にマシンベッドなんか作ったっけ__？　)


　「　………　ありゃ、カレンダーも間違え…　てるし？　」



　__ほどほどに違和感が強まりながら … カプセルの前に…？

　　　[ ﾌﾟｼｭｳｩ ... ][ ｶﾁｬ、ｶﾁｬｶﾁｬ ]


　　( 白い煙を噴き出しながら ...いくつかのロックが解除されて ...ゆっくりと開く カプセルマシンベッド ...
　　　...すとん、と着く足音 ...ちょっと重い )




　　『 おはよう カロン ..... ...昔 ver？ ...懐かしい
　　　...[ 現在 ] 比較 ... ...色々 小さい 』


　　( 声色は ...何時もみたいに落ち着いて でも機械って印象がかなり薄くなる ...肉声に近い声色
　　　...いつもの、白機 ...？ ...ゆっくり煙が晴れてくる )



　　　____煌びやかとした水色に ...何時もみたいに入ってる電源マークの瞳 ...
　　　　顔は少しばかり ...細くなって ...髪飾りに黒い犬バッジと ...___鈴付きのイヤーカフが両耳に
　　脚もサラッと伸びつつ ...白いブーツをカツンと鳴らす ...スタイルも良くなってて ....黒機よりもデカい


　　フリル付きスカートのドレスに身を包み ... 降りれば ...揺れる 黒機の目線上の柔らかなそれ ...
　　　...笑みはすっかり柔らかくて ...なんだか、こう ...かなり改良を重ねたっぽくて ...側から見たら機械とは思えない程___人間らしい

[ 煙に手を構えて…けほ__と言ってみたりして
声とか__シルエットとか色々…気になりながら ]



　　　　　　　　『[_______]』



　　　　　　直視し、…　一瞬停止した。



____[高速処理:スタンバイ]

____　　R E A D Y ？

____どう考えても[博士]が来るスキはない
[ｼｬｶｼｬｶｼｬｶ]
____どう考えてもウチが寝てる時間でコレは無理ゲー
[ｼｬｶｼｬｶｼｬｶ]
____どう考えてもここまでやれる技術力はウチにない
[ｼｬｶｼｬｶｼｬｶ]
____どう考えてもこの"姿"に慣れてる口調
[ｼｬｶｼｬｶｼｬｶ]

____『昔 ver?』口調は完全に本人
[ｼｬｶｼｬｶｼｬｶ]
____『昔 ver?』
[ｼｬｶｼｬｶｼｬｶ]
____『昔 ver?』カレンダーの記録確認
[ｼｬｶｼｬｶｼｬｶ]
____周囲と過去の通信記録を確認完了
[ｼｬｶｼｬｶｼｬｶ]



_______あぁ、完ペキに理解した。


(　状況判断時間、僅か1秒　)

　　『 ...カロン？ ...バグ？不具合？ ...不思議
　　　もしもし 稼働 平気？ 大丈夫？ 』


　　( ...考え事(高速処理)をしている黒機が気になったからか ...距離を詰めて ...




　　　　　　[ ぴとっ ]


　　　...額同士を合わせて じっと視線が注がれ続ける )


　　『 ...温度 ...平常 ...ダスト ...異常無し ...
　　　...古い姿 ...部品？ ...理由 これ？』



　　( 白機にとっては___黒機が懐かしいのと ...ちょっとおかしいだけで、 ...それ以外は異常無し )

「 [ﾊﾟﾁ]　やぁ〜 やぁ〜っ そうそう、たまにはネ？
　…にしても感慨深いねーっ？こーして見上げてみたら！」


(　誰かさんゆずりの誤魔化し、アドリブ利かせてプラス
　いつもの笑顔！____両手ひろげ… ひらひらさせながら
　くるりと回る… フリをしてカレンダーをも一度じっくり　)



「 … (やっぱし …【未来】だコレ〜ッ！？__ｲﾔｲﾔｲﾔッ！？)」


______"混乱"深まるも　…　何とか持ち直して



「(すっ___ごい…美人になってんじゃンｯ!?
　いや… 今も美人…だけど、だけどサッ…！？

　… うっは、背も高いし ___髪長いし…
　… うん、おおきい　… いやなに考えて…) 」


_____…持ち直しづらい

　　『 ...本当 懐かしい ...私 記憶 ...確認 ....
　　　...そのver ...カロン 時 ...ん〜〜〜 ...

　　　...私 ver2.0 .. ...もう少し 継続 したけど ...印象深い ... 』


　　( ...もうすっかり 年を取ったのか ...やっぱり色々大人びてる ... 人差し指を口元に持って来て ...嬉しそうに微笑む ...背中まで伸びる髪が また可愛らしい )




　　　　____薬指に付いた金色の ...噛み跡みたいな指輪をジッと見詰めつつ


　　　『 でも 昔 今 ...変わらない ...カロン、大好き 』

　　
　　( ...後ろからギュッと抱き締めて ...数秒経ったら 離れて ...ブーツの音を響かせる )


　　『 ちなみに...カロン 機体 ...元に戻す？ ...その姿___出来たら 夜 ...良かったら ...して 欲しい 』


　　( ...なんだか色々___不思議な【未来】 )

　　　[ギュッ]_________?

:「(ぁ"ががががががががががががが)」



(　離されたら___バチバチ表面を流れる電流。…"今"と
　ぜんぜん違うオトナって感じの … 柔らかく…絡め取る
　魅力に少しも、抗えないようで、危うく停止しかけ …　)


「(ゅ…ゅゆび…っ)____ぉおぉオッケーｯおっけー…
え、へへ…　め…ずらしーじゃん？月跳ぉからお誘い…」


( ジブンが今どーゆぅ顔か分からない 多分瞳孔が小さく
カオはトマトみたいな真っ赤で動作もぎこちないと思う…

　__何から何まで すっごく魅力的。…心と身体の中で
　理性っていう布を破きながら暴れるｵｵｶﾐを抑えるのが
　血、吐きそうなﾚｳﾞｪﾙでつらい。…可愛いし綺麗だし )


　　　「　じゃ　じゃぁじゃぁじゃぁっ！？
ちょ…ちょちょっぴり散歩行ってきていーかな〜ッ！？　」



_____最早平成は消し飛びながら【未来】の姿を凝視。

　　....何やらとても不思議そうに 黒機を見詰めてる

　　『 ....[ ？ ] 最近 私 ...誘惑 多い ...と言うか カロン 昨日 一昨日 ...3日連続 ...だから、マンネリ解消 ...その機体 ...？ ...やっぱり ちょっと 傷 ....？ 』


　　( ...どうやら【未来】の黒機は ...それはそれはｵｵｶﾐをしてるらしくて ...軽く 肩までズラせば ...___歯型ばっかり ...勿論これも 何の変哲も無いみたいで ...こてんと小首を傾げて ...
　　...機体の耐久力も上がってるのか ...なんだか とっても ...強くなってる )


　　『 でも ...ちょっと 不思議 ...変 ...でも カロンはカロン ...カッコいいよ、カロン ...散歩？うん、平気 ...
　　　行って来て平気 何処へでも ...遅くなる ...なら 転移で 迎えに行く ...ね？ 』


　　( ...黒機が出かける前に ...___流れる様に頬に口付けをして ...少しだけ【仕事】を始める )

　　　　　　[　バｯｯｯｯｯ_______ン　…　]

　　( ドアから爆音が響くのはもうこの際仕方ない )




　　　　・【 妨害装置満載:秘・地下研究室 】・

　　　　　　　　　　る"____っせぇ…
　　　　…月(げっ)ちゃん暴れちゃってたりすんの？

　　　　　___も〜…ちょい放っといて貰うかんな
　　　　　　ぁ"ー … 可愛いけど体力持たん …


　　( 左の薬指に銀色の… 兎指輪をはめた誰かが寝転ぶ
　　　　…　…　____見栄張ってるタチは共通事項。 )



_________


　　　　　　　　　　　【未来の廊下】
　
　　　「　はぁっ　…　はぁっ　はぁっ　はぁっ　…　」

(/ ____あぁ、俺は実に楽しい、実に楽しい！！！！！キミハどうだ！？楽しんでくれるかな！？にっひひひひ！ )

(/ これだよこれ、これがしたかったのさ！！ ...その反応が！とっても良い！！！ にひひひ！新鮮味が溢れてる！ ...素晴らしい！！！ )

(/に…ににににしちゃぁ刺激ツヨすぎるよォッ！？
いや嬉しいケド…っ嬉しいけどさｧｩｯ______！？)

(/ゥ、ウーッ…オトナぶって驚かないのが
多いから少なかったのかなァ？…か、…わいい)

(/ ...ギャップ、だよ、にひひひ ...あ〜〜！！！さいっこう！ ...いやはや、これだよこれ、これが見たかった ...こう言うね、反応ね、させたかったんだよ ...見たかったんだよ、俺は ...！ ...面白くてたまんない )


(/ 何年後、何十年後かはお任せするよ ... ...さて、さてさて ...このまま続きをしても良いし ...___何故かこう、たまたまカロン以外がいるのもアリだし ...まぁ、お任せするね？ )

「　み…　み【未来】っ__ても、…こ ここここまで
　変わっちゃうモンなの…!?いや いやいやいやいいッ！

　い　い　ん　で　す　け　ど　も　っ　っ　！！　」


( 廊下のカベに訴えかけるがみたいに__頭擦って
叫んで迷って　…　__魅力が過ぎて焼き切れそう )



「　____ｯｯ　…　はぁ　…　いや、落ち着け　…
　　…　落ち着くんだカロン。ウチはかわ… 違う
　　　カッコいいオオカミ。…うん、オオカミだ

　　…　なに言ってんのウチ？あぁ"もうっ！　」


______何度でも　…　あの姿が思い浮かぶ…

　　　　　　【 IF:1 RED CASTLE 】



　　　_______....騒がしいな ...もう少し ...静かには出来ないか？


　　[ ﾄﾌﾟﾝ ] ...地面から ...あぁ、水音を立てて湧き上がる上半身 ...ﾋﾟﾁｬﾋﾟﾁｬ鳴る水音 ...


　　　接点は薄い ...されど、多分 ...知ってる必要があるから ...
　　　...この異能は【土王】のﾁｶﾗ ...だから、つまりはそういう事 ...







　　　...響いた声は高いと言うか___子供っぽいと言うか ... ...なんだかちょっと、これまた違和感強め ...？

[ｼｬｶｼｬｶｼｬｶ]
(___"赤城"の主、土王)


「　ぁ　ぁ　−？　___ど、…もどーもご機嫌麗しゅー
　ございますねぇ【土王】…サマ？(____ん、…声…？)　」


( … 声で検討はついても　___ その声色がなんかヘン。
　聞いたことない…っつー訳でもないケドなんか違…う？ )


「　_____(てか待って　…ピンク色…?？)　」

　『 ...おぉ、その名前で呼ばれていたのも懐かしいな
　　とは言えそれは我の...本体に過ぎないが .. ...今のこの身体に不満はないぞ、くははっ ...うむ、土王こと ... 』

　　( ピンク色の ...幼子じみた身体 スライム ...
　　___問題はこう ...なんかどんぐり眼になってるし ...着てる服がパレオ系の水着 ... )


　　『 ___ アリウス・テレシア・エリュトロン ...だ！ ...まぁ、初代魔王と言った方が君達にとっては馴染み深いか ...ところで、こんな所でどうしたのだ？ 』



　　　___ちんちくりんで、...見上げる姿勢
　　　　　　...なんかかなり幼くなった気がする

　　　　「　(　面影ねェｪｪｪｪｪｪｯｯッッ！？　)　」



______


「 ぁ〜ぁ〜アハハﾊｯ!!ちょ〜ちょっと散歩してたらぁ！？
　カドにこうっ！[ぶんっ]…小指ぶつけちゃって？ハハ！


(___いやいやいやいやッッ！？誰これ!?いや、知ってる！
　　知ってるハズなんですけど誰これｪ！？スライムッ！？
　ゴーレムとか砂魔人とかそーゆーあれ何！？ぁ"ぁぁ"ｯｯ)」


(　わざとらしくカベに向かってキックのジェスチャー。
… 一刻も早くその場を離れたそうに、じり…じりとカベ
　　　　　に沿って ___じわりと進む、進む！　)

　　「 ....いやはや、【初代魔王】と言う肩書きから解放されて ...アレからほら、“色々”あっただろう？だからこうして“素”を出せる様になってな ...とても気分が良いんだ！

　　...と、ふむ、それは大変そうだね？どうだ、医務室にでも行っておくか？ 今なら空いている筈だが ... 」


　　　( ぷっにょぷにぷにゅスライムぼでぃ！
　　　歩く度に柔らかそうな音 ...と言うか寒天？に似た感じで ...両腕を組んでとても幸せそうに微笑んでる
　　　...そしてまぁ、“鎧”から解放されたから今はとても気分が良いらしく ...黒機の両手を包む、ピンク色の粘液(ベタつかない) )


　　「 キミ達の様な機械が ...前こう、色々あっただろう？そう考えると、やはりメンテナンスも ...それならば念の為診療するべきだと、我は思うのだが ... 」

　　　「　[ぴた]_____(おっとォ…？)　」


( ___"有益"な情報のニオイ。…感情はメチャクチャ
　現在進行形で【夏休みの工作】にありそうなひやぷに
　の手触りに … すこぉ〜し心グニャリとされるけども )


「　　　それは　そ・れ・は。___確かにそーですね
　有難〜いオコトバ、ちょっくら守らせて頂きましょ〜か　」


(___メモ機能、ON。…さぁ反撃タイムだ 少しでも
　　有益な情報を持ち帰り　…　活かしてしまおう)


「 ご心配どうも　___ま〜っ　指ブツけたくらいで
ウチゃ壊れませんけどね！さぁて、行ってきまぁす！ 」



　　　　　　　　　　[　ﾋﾞｭﾝｯ!!　]

　　　　___なんだかんだ、ひやぷにはニガテで

　　( 黒機が去った後で_____ )


　　「 ...うむ！良い心掛けだ！ ...ふむ、しかしなんだか、ああした機体だっただろうか ...彼女は ...

　　...そう言う時もあるか、うん、あるだろうな ...ならば良いか ... ん？ 」



　　( ...取り出す 防水性100%なスマホ ...通話相手は ...ちょっと、呆れるけれど ...今この城で一番偉い奴 )

　　　　[ prrrr ][ ﾋﾟｯ ]


　　「 やぁ、もしもし ....何々？外交仕事の相手が？ ...ふむふむ、分かったよ、我もすぐに行くから ...そうだな もてなす方向でいたらどうだい？ ...あぁ、いやいや、分かったよ ...変わり映えしないというか 自覚が無いというか ...仕方が無いな、全く ....


　　　その仕事は我に任せておけ！


　　　　　　　_____【二代目魔王様】！



　　　　...その呼び方は嫌？ ...事実じゃないか くははっ 」


　　[ ﾂｰ、ﾂｰ ][ ....ﾄﾌﾟﾝッ ]



　　( 地面に潜り、再び静かになる廊下 )

「 … しかしかしかしっ… 変わりすぎじゃナイ！？
　 皆ちゃん様さ〜っ___ってか… こういうい中で
　　カンジンのウチはどーなってるんだか…ウーッ 」



　　　　　　　あら！　CHARONさん

　　　　　　　「　　ふ　ぁ　？　」

( ___元の覚えを頼りにﾌﾞﾂﾌﾞﾂ言いつつ向かうは医務室。
　　…ケド、とちゅーでまたもや遭遇___美人ついでに… )


「 きょぉは ずいぶんと懐かしい格好してらっしゃるん
　　ですね ___ふふふ … ほんと、お懐かしいです 」


　　(____8本尻尾。…ふわんとした雰囲気の　…)



　　「　あ　…あ〜_____"瑠和"チャン？　」

　　　　　　　　「　はぁい　」

( ほわん と包む雰囲気そのまま__落ち着きと包容力と
ちょっぴり全体的に成長した…抱きつきたくなるオトナ
の【瑠和】、…あの白無垢とももいろ和服を合わせた
みたいな___やさしいサクラの香りがする服装で
…片手を頬っぺ、もう片手を畏まっててなんだか… )



「　(人妻…?？)…　あは、む 昔の気分を味わって
　　　　　　　…　みようって、カンジで…　ね？　」

「　まぁ！ こぉんなにそっくりで出来るんですねぇ
　わたしもしたいけれど … 最近は袖にめっきり通ら
　なくなっちゃって ___ ふふ、うらやましいです　」


( ___ ずっとめを閉じてるみたいなふわんふわん
　　 落ち着き含んだこえも、…なんだかとろけそう )


「 そおだ "るうじゅ"さんの処にいくんですね？
　でしたら ついでにこれ、わたしてくださいな　」


(____【小さな包み】)


「ん、御安い御よ…　____(待った、なんで知って…??)」



　　　　　　　______ほ ほ ほ …


( ___気がついたら　…　さくらの花びらと優しい香り )



　　「　……　……　変わり、…　すぎｨ…　…　…ッ！　」



_______混乱極まる中で、医務室へと急ぐ。

(/　スライムちゃん変わりすぎッッ！？　)

(/ それはつまり___褒め言葉って事！？ )

(/ ___正直すごく楽しい、俺的には凄く楽しめてる ...にひひひひ ...はっ、んっん〜 ...コンティニュー、おーけー？ )

(/ね、ね。…人妻って表現したケド
　…お相手ってヤッパリ…？)

(/ ______想像通りになってくれてるけれど ...さぁ、誰だろうねぇ ...ただ、俺から言える事は一つ )



　　　とあるギタリストを支えて ...ベーシスト、してるらしいよ？ ...音には冴えてるし、【音子】繋がりだからね



(/ ...にひひ )

(/____きっヒヒっ！　さっ、連コイン連コイン！
　　　　　　　　　　どーぞっ！)

(/ ...ベーシストだけどクズじゃないからね() ...おーけー、続き、いくよ？ )

　　　_____【 医務室前廊下 】


　　　( ちょっと古くはなってるけれど ...でも、大して変わらない風景が広がる ...
　　　　...ただ、扉には看板がぶら下がっていて )



　　　　｛ 人間・機械・異族・魔族・神様
　　　　　無関係に大歓迎！初診は1000〜 ｝



　　　　( ...手広く大歓迎と言うつもりらしい
　　　　...なんだか、やっぱり色々変わってる )

_______[　ｶﾞﾁｬﾝ　]　　……

「 … (ま、ココのふたりあんま仲良くないしっ)

　　　や〜っ　___とっつぜんで悪いけどーっ
　　　失礼するよ〜っ　おーいやってる〜っ？ 」

_________


　　『　……　』[ツ、ｺﾝｺﾝｯ ｽ,ｽｽｯｽｽｽｽ…]


( レンズ無しの眼鏡をかけた…　__腰にムチを下げる
あまりにも隠していないタイプのナース。…背も高い

__軽い音立ててカルテに筆を走らせつつも黒機を見て )



『 … [ﾁﾗ]___先生、先約無しで診察希望の方が１人 』


「　(　口調はあんまし変わってないカンジ…かな？　)　」

　　_____...ん？一体誰だい？ ...って、ほう、おぉ ...カロン君か、..一体どうしたのかな、君にしてはアポ無しとは珍しい ...


　( ...口調が変わらないのは一緒 ...なんだかここだけ時が止まってるみたい ...
　　　...一瞬だけ黒機の風貌に違和感を覚えるも ...奥から現れる 【医霊】 )




　　　　「 ...イメチェンで小さくなるのは 中々斬新だね ...何処か故障してしまったのかい？ 」



　　( ...新品同然な医者っぽい白衣に加えて ...ポケットからぶら下げる聴診器 ... ...中に入っているシャツには大きな弓矢 ... ...それ位で 何も 何も ...そう！



　　　　【 霊 】だからあんまり何も変わらない！！！



　　　...隈は薄いし 頬肉もしっかりとついたし ...健康度はかなり増してるっぽい ... )


　

　　　____さっきまでオフだったから、左手の薬指に指輪をつけてる事に気が付けば ...慌てて外して仕舞い込み

　　

「　(あ、なんだろ此処だけすっごい安心感)　」


( … 小慣れたキブン。それは見知ってるのに慣れない
　ここじゃあ貴重で、ずいぶん馴染みがある__とにかく
　ガラでもないのに … 心が落ち着いちゃうカンジ！ )


　　　[ﾆｺﾆｺ]「 そうそう昔の気分ってヤツ！ 」



　　　　　　　　　『 ……… 』[ﾄﾝﾄﾝ]


( ___気分がよくなる黒機の後ろに回った…"ドリフト"が
　自分のクビを指差すジェスチャー。__医霊に向かって… )


「　さっきカドで小指ぶつけちゃってサ？ま〜っ
　どーってコトも無かったんだケドッ！…いちおー
　我らが【先代】サンが … ね？だから検査お願い！ 」



____オフの証はもうひとつ。…赤くて可愛らしい首輪。


( … 小悪魔みたいな笑みは、医霊にしか見えない。
　… 成長につれて増大した__"Sっ気"がスゴいのだ )




_______(/ぱぱっ、とシャワー浴びてくるね！)

　「 そうかそうか、昔を懐かしむのも良いんじゃないかな？私としては ...まぁ、何時も月跳君とアレコレする際はこう ...色々お気の毒だね、とは思うが ...おっと 」


　　　____気付けば再び慌てて首輪を外す...ゾクゾクと入るスイッチを、患者の前だからと抑えて ...抑えて ...一つ咳払い


　　「 あぁ、分かったとも ....補助の方、頼むよ、“ドリィ”



　　　　.....あ、いや ....んんっ、“ドリフト” 」



　　( ...やっぱり所々で関係性は見えていて ...黒機がパタパタと足を動かしているであろう間に


　　　　　【 ｽｹｰﾃｨﾝｸﾞ･ｽｷｬﾅﾗｲｽﾞ 】




　　　　　　　___透明になったかと思えば ...診断終了 ...医霊の顔は余り良くないまま、一応カルテをすらすらと書いていく )





　　　「 ...................うむ、そうだね... ...“エリュちゃん”の心配は杞憂だね ...怪我はしていない ....ただ ....


　　　....その、この部品はかなり古い物だが、メンテナンスはしっかりしてるのかい？ ...いくら昔の気分でいたいと言えど、余りオススメは出来ない ....今の技術ならそのパーツを使わなくとも代用品があると私は ...思う、その辺はドリフトの方が詳しいが .... 」



　　( ...色々診断も重ねて 矢機との交わりも重ねて ...お陰でちょっとは色々詳しくなったみたい ... ...成長の証？ ...とりあえず纏めた診断書を矢機にも見せる ...
　　___黒機が使っているものは【未来】においてオーパーツとまではいかないが ...旧型の部品に近い )

(/お待たせっ！)

(/ ゆっくり風呂に浸かるのは ...うん、良い事だ ...ふふ、待っていないさ、大丈夫 )

「　…あ、そ　そう？(【未来】のウチって…)あはは…　」


( 何処となぁ〜く感じる【ジブン】の不安が、だんだん…
確実なものとなる感覚に少しばかり___震えが背すじに )


『 生体部の噛み合わせを考慮すると、機械部の代替は
ネジひとつ単位でも危険が伴います ___ 本格的に
内部の換装、改修をおこなう為には旧型部品を模して
近代パーツを生産できる高度な生産設備が必要です 』


______ﾄﾄﾄﾄﾄﾄﾄ…　

( パートナー、秘書ぶりは更に磨きが掛かっているのか
カルテを受けとると加筆、修正を何度も繰り返して
　必要な情報をまとめ上げている ___黒機は… )


「 そ。ウチも今んとこ設備稼働させてなくってさ〜？ 」


_____やんわりはぐらかしながら …けらけら笑う


( しょーじきキミ達の関係って前とほぼ同じだし〜？
なんっか落ち着くよね！うんうん、無変化もOK！ )


『　… "ルーン"が着けてるそれも【高度工業管】で
　　造ってるからね __その位凝らなきゃダメなんだ　』


(___"オフ"の口調で …医霊の布下にある"カギ付き下着"
　　を指差し __ 僅かに笑みを溢す。…"黒機"とも若干
　くだけた態度があるらしい …ますます、黒機は落ちつく)

　「 ...とは言え ...何時も疲労困憊になりながらも しっかり愛されて ...と言うか愛し合っているのは尚の事 ...羨ましいと言うか ...まぁ、もう少し健全な関係になっては良いと思うがね ... 」


　( ...時々聞こえてしまう音やら声やらを誤魔化し気味に伝えた後で ... ...チラチラと矢機の方を見ながら ...両脚 閉じて )


　　「 ...ははは、まぁ ...こうして機械方面にも手を伸ばしてみてはいるものの、この辺りに関してはドリフトの専門的に近いね ... そうだね？ドリィ ..... ....フトっ！ 」




　　( ..僅かに頬を赤らめながら ...頷きつつ答えて ...色々と変な空気になる前に...咳払いをして整えて )


　　「 ...そ！それで ...カロン君は他に用件とかは ...？ 」
　

「 …… い いやー、ない！問題なくて良かった！ヨシ！
(流石に気付くけどサ … パワーバランス酷いね!?) 」


( ほぼ"部外者"に近いジブンすら欺けない。…すっかり
堕とされ尽くしたあわれな医霊と 腰に下げてるモノから
して【隠そう】ともしない矢機。清々しいほどの面従腹背
目の前で繰り広げられる ___"普段"の見えかくれ

　… 流石の黒機も気まずく、残りの質問を胃に押し込み )



「　じゃっ　…　またお散歩いってくるから
　カルテ、記録だけお願いっ！…じゃ、…じゃあねッ！！　」



　　　　　　　　　　[　バ"ダムッｯ　]


_______しぃん　…



(　___結局　…　なんか気まずい空気が【医霊】にだけ　)

　　__________...気まずい沈黙、...溜め息で少し変化



　　「 .....う、うぅむ ...やはり病み上がりと言うか、“産休後”にこれは中々恥ずかしいものがあるね ...
　　...カロン君にバレてしまった気がするよ、ドリィ ... 」


　　( ....黒機が居なくなった数分後 ...反省しながらお腹を軽く摩りつつ ...赤い首輪に薬指の指輪 ...
　　...怒ったと言うかはいつも通りの矢機に少し呆れて ...それでもどこか嬉しそうに ...疼かせて )


　　「 ...そうだね、カロン君のカルテはもう既に纏めておいたから ...少しばかり、休まさせて貰うよ ...い、いいね？ドリィ... 」


　　( ...すっかりと ...夢中にされながら ...やっぱりどこと無く、嬉しそうに ...自身のお腹を、ゆっくり撫でて )



　　「 ...しばらく休んだら、また ...ね、ふふふ 」

　　　　　　　『　………………　』　[ﾄﾝﾄﾝ]


( カルテは纏めて黄色いかごに入れるまでが流れ。__
デキる医霊がやり終えたら 整理して記憶するのが
矢機…彼女の役目とちょっとした生きがいでもある

__後片付けから … ﾎﾟｷﾎﾟｷと腕を伸ばすまで無表情
… 水底をあるくような__ぬめりのある歩みで寄って )




　　　　　　『　……　"お・ふ・ろ"　』


　(____【絶対的上下関係】、【支配者】の…
　　　…なめずり __ 冷たくつたう"あの笑み"

　　… これからも健康を保たせる為に浮かべる
　　　　__"医霊を支配する"…天使の笑み。)




______________



「　…　あ"〜〜っ　___…てゆ〜か
　　皆サン、あけっぴろげ過ぎだよｫ…

　しんぞーとか、…うん 色々もたない　」


( ___インパクトがエグい。…特に最初らへん
　…とぼとぼ廊下を歩きながら、プランを放棄 )

(/ ...申し訳ない！待たせたね！ ...落ち着いたよ )

(/ろみゃん！)

(/ ...ふふ、さて ...その、楽しめてくれているだろうか？ いかんせん色々不安なのだが ... )

(/____すっ…ごい欲溜まるほど楽しめて〜るっ！)

(/ ...その欲がどういうものかはさしおいて、さて ...次は誰と邂逅させようか ...ふふふ )

(/んひぇっ…お、お手柔らかに…しなくてもいーけどっ！)

(/ ...楽しめる様に、私達も全力を尽くそう ...ふふ )

　( ゾクゾクと背筋に感じるナニカ　...本来なら注意しないといけないのに ...断らないといけないのに
　　　もう既に関係としては ...深まり 毒され ...蝕まれて )



　　　「 .....あぁ、分かったよ .... ...ふふ♡ 」



　　　___少なくとも、幸せには変わらない笑いが止まらない




　　　______【廊下】


　　少しばかり日も暮れて、夕焼けが窓から入り込む
　　　...廊下を渡る兵士達も見た事無い顔が多い
　　___目玉みたいな物が時々浮いてたり 天井に張り付いてたりするのも ...また、不思議なもので ...
　　　...やはり色々変わってる



　　　黒機の耳に入るのは道行く兵士達の会話。


　　____あ〜〜 ...“タック”さんの付き添いきちぃ〜...でもやっぱ次期期待とか言われてるだけはあるよなぁ
　　____でもそれ言ったら“ドドラン”さんや“ガイム”さんとかも良いじゃん ...ま、此処は相変わらず給料も多いし 上層部の方々がつえぇから安心だよなぁ
　　_____このままどーする？【植物園】行くか？安らぎにでもよ
　_____お、それさんせー、そうしようぜ ...あそこのリラクゼーションつえぇしなぁ




　　　( ...日常会話、見知らぬ単語も沢山 )

(___窓ガラスに差し込む …夕暮れの光に黄昏ていると
　　なにやら…聞き覚えのない色々なハナシが耳に入る )


「　(しっかし__"亜人系"が多いお陰でウチが
　　　怪しまれないのは助かるネ！__ってか…
　　　まぁっ…たイロモノ増えてるなぁ〜？)　」


( "ドドラン"、"ガイム"、"タック"…纏めて知らない。
恐らくは新人とか 後期の参入者とかなんだろーけど…?

… もうすぐ【白機】されそうな時間帯。___何とか
色々見て回っておきたい … と考えれば自然と足は )


_____________


　　　【　過去:訓練所があった場所　】


　「　そりゃココだよねっ！___さぁて…？　」


( ___兵士が帰っている … つまり混んではおらず
　　植物園よりは見易い___と、踏むと直ぐ様門の前 )



「　[コーッ]____探知、探知…　(誰かいる〜っ？)　」

　　___ちょおッとよォ〜 ...てめェ等たるんでねェかァ〜〜？


　　( ...低音 威圧感たっぷり ...男の声 ... ...呆れた様な溜め息と ...倒れる兵士が数名 )


　　...はァ〜、ま、とは言え前よりかは強くなッてるしなァ ... ...わりィな、俺様もちィッと言い過ぎたなァ、なァになァに ...気にすんじゃねェよ



　　( ...___成長した喜びが隠せないのか竜の様な逞しく ゴツゴツとした尻尾が何度も揺れて地面に叩き付けられてる ...最も、これがまだちょっと怖いんだけれど )



　　　___顔の傷はかなり増えて ...何より片目は潰れてるらしくて ...着ている衣服も荒れてはいるものの、何処と無く治療の跡やらが見える ...そんな、彼 ...“灰良”がそこにいる ...どうやら色々指導もする立場になってる、らしい


　　「 ...うッし、今日は終わりにしとくかァ ...てめェ等も休みが必要だろうしなァ ...俺様は俺様で、色々考えて来ておくからよォ ... 」

(/おしっ！)

(/ お帰りなさい、だね！ )

「　(うっっげぇ、結構シゴかれてらっしゃる


　カオの傷もえっぐ あれじゃサボりとか絶ｯ対
　ゆるして貰えなさそ〜っ … てか何あったのさ)　」


( 柵からカオ出して __ こっそりジロ〜っと見学中。
ノックアウト気味なへ〜しサン達に同情 …送りつつ
　あの…いろいろスッゴい鬼教官へと視線もプレゼント

　___おっかないながら … 少しは丸くなってる…？ )



　なんだ、かんだと言いながらも"兵士"なんか手塩にかけちゃって … コドモに見せてたアメとか、面倒見とか 昔はレアだった場面がわりと、簡単に見られる様子に、…ちょっぴり口が緩んじゃう。変わってんじゃン！



「(変わっない…ように見せかけて大分変わってたり？

　___どれどれ 人あたりはどんなもんですか、と)」

　　[ ...ｶﾁｯ ] ...____ふゥう〜〜 ...


　( ...一人になれば 膝を組んで ...タバコに指パッチンで火を付けて ...白い煙を吐き出す ...
　　　...昔ならば絶対していなかったこの事も、いつの間にか心を落ち着かせる物 ...離せない物になってしまっていて )



　　「 ...あの“大戦”から十数年 ... ...はァ、変わッちまッたなァ〜〜 ... ...弱くなッちまッたもんだなァ ....俺様も 」


　( ....身体を伸ばせば 少し気だるげ ...___輝きを少し失ってしまった、みたい ...再び、大きな溜め息 )





　　　____そッから覗き見してる奴、出て来い

　　　　　[ﾋﾞｸｯ]_____(ば、ばれてるｩ)


( __なんと、なんとなんと… ちょっと位衰えてるとか
　　お目こぼしとか期待しようとしたのが間違いだった。
　… イタズラっ娘なウチが、なーんもしないでこの始末！

　　___何が弱くなったもんだ、…って毒吐きかけ )



　　　　　　[ぴょんっ]　　_____とすっ


　　　　　かかか 今日たりとて金城とふ池。…



　　『　…　泣きごととはの 今日(こんにち)は
　　　　よう吐くな？ かか___ 老いネコの前に
　　　　若く映ゆるのに、似合のうてかなわんわ　』


(___"黒機"より先に柵を越える …【隻腕】、…加え
　　ヘソだしの短いジーンズ、…和服っぽい上服___

　　… 豪胆でラフな表情と格好、【慣れ達磨】。)




　　「(あ、そっち)」　_____(考えるだけ損だった)



　『　毎度、毎度苦労さま。… まぁだ葉巻など吸うか　』

　　_______呆れ【慣れた】様子で声をかけ

　　「 ...あァ、ンだ ...てめェかよ、“妁ねこ”
　　...はッ、最近はこうして言うのも慣れちまッたがなァ ...俺様も老けたよ、残念ながらなァ ...かァ〜 ... 」


　　( ...お揃い、とまではいかないがラフな格好は似ていて ...傷跡に対して 冷笑を繰り返す ... ...再び煙草を吸って ...冷めた目に )


　　[ はぁあ〜 .. ]「 こォれが落ち着くんだよ ... ...とは言え、てめェに吸って欲しくはねェがな ...まだまだ仕事は忙しいんだろ？ ...ッたく、俺様は楽しちまッてるよなァァ ... 」


　　　( ...どこか遠く、空を見上げて )



　　「 ほんッと、俺様達も弱くなッちまッたよなァ ...こうして残る怪我をしちまうなんて、あの時は考えて無かったよなァ ... 」

　　　　『 阿呆(あほう)、妁の御前でトシの
　　虐を申すでない … かかか わが気も知らんで 』


( しなった雰囲気は似たもので 並んで感じる違和感もないまま ネコは隣に落ち着き、フタ付きの灰箱。…言うなれば【銀箱】を開け灰殻を招く )



　『 　われに"吸わせ"ようて今さらほざくな …

　　 あァ… "カムギ"のわっぱにいろは叩き込んで
　　椅子に縛り着けてやった ま 今晩くらいは良かろ。

　　　　　…… ま〜だ気を揉むてか ___ま… 』



( ___同じ方角見上げながら … "灰"にもたれ掛かり )



　　　　　『　…　アレは仕方なかろうな　』


_____【隻腕】と【隻眼】を　…　交互に眺め

　「 ...はッ、いつだッて変わんねェだろ ...俺様に比べれば きれェなままだしなァ ...妁ねこ
　　...あ〜〜、うめェな ...タバコ ... 」


　　( ...落ちぶれた、と言うには遠いが ...輝いている、と言う言葉もまた違う ... ___燻んだ二匹の姿
　　...吸い終えれば、蓋つきの灰皿を用意して 仕舞い込み )


　　「 あァ ...ま、アイツは根性は大したもんだしなァ ...実力が追い付いてねェのが、難点だ ...あのままじゃあ犬死にしちまうだろうし ...そこら辺は、手伝いありがとな ...


　　...はッ、生きてるだけラッキー ...なんて楽観的にはなれねェよなァ 」




　　　__________【 赤城事件 】...【 燼淵焉大戦 】



　　　( ...ぼそっと呟く、___【未来】の変わり目 )



　　「 ...死傷者はいねェが ...精神的に終わっちまった奴が、余りにも増え過ぎちまったよなァ ...俺達みてェな
　　...ただま、...“アレ等”よりはまだマシだと思うしかねェよ ... ...な、妁ねこ 」

　　　【 IF:1 RED CASTLE 】



　　　内容: 【赤城事件】を知る魔人が“一人”で頑張り、本来想定されていた【結末】よりも軽くなった。...しかし、全員が『ハッピーエンド』を掴み取る事が出来なかった【未来】



　　　___幸せな者もいる、不幸せな者もいる
　　　　　...明るく未来を歩む者
　　　　　......諦観してしまった者
　　　　それが集う ___不完全な赤城

　　　　___

　　__________


　　　「(… ___"未来"ね。…そーいや、メイドも
　　　　　溢してたっけ？…【マスター】がなんか

　　　　__どーとか、…いや　"何に"備えてたの？)」



　　( ______気になるワードを、…様子を眼にして )



　「　…　(いや　…　"何が"原因とかはどうでもいい)　」




　　　　　[ ｶﾞｷｬﾝ　ｶﾞｷｬﾝ　____ｺﾞｶﾝｯ　…　 ]

　( はじめに脚部を折り畳み …スカート状の装甲を展開
　 むねの前で腕をクロスし 肩から背中をつつむ鎧が外れ

　… 髪は纏まりクビに巻かれ 体育座りのように体を丸め
　____"スカート"は背中に格納されたジェットと合体し
　　… 上半身を食らうかの如く__"機首"が上下から覆い

　【小型多次元戦闘機】が完成し___ロケットのように )




　　　　[　ゴォォォォォオオオオオッッ！！！　]



　　_____その黒い機体を　"空"　へと飛翔させる



__________


( … 覇気をなくした互いに寄りそい、___立ち上る焔と
　尾を引く煙をじぃっ　…　と眺め ___猫耳をへこませる )


　　『　…　行ったの　___まー、即興の演技としちゃ
　　　　よくできたとは思わぬか… ぇー？ "灰"よ　』


　　_____"ハイライト"は薄くても …久方ぶりに
　　　　　　ちょっぴり楽しそうに口を歪ませて

「( …今は見ないと___"やる気がなかった"ウチの
　【何かあった】っていう　… 『こんな未来』を。)」



( ___上空を回り … キャノピーから照射する
　　高精度の視線。___赤城を一望しながらも …

　【爪痕】を。____"惨状"を、眼に焼き付ける )


___________



(… ___傷を負い、寄り添う妁と灰)


____それらの他にも…？

(/ ...やぁ、やぁやぁ ....楽しんでくれてるかな？ )

(/____フフッ、…再燃させる　って意味でもﾊﾞｯﾁｼ。
　　…　ニクいことしてくれるジャン？__おかげで
　　　暖めといたコト、…ぶっ放したくなっちゃう

　　あ、それとは別にお風呂入ってくるね！マスター？)

(/ ...へぇ？ ...にひひ、いつかはしたかったのさ、こう言う事 ... ...ま、それはそれとしてごゆっくりね ...続き、やっておくからさ？ )

　________

　「 ...そこに“坊”だッけかァ？着いてたのも、懐かしいもんだなァ ...
　　　ま、そォだな ...上出来だよ、.....“妁”
　　　...いつもありがとなァ、助かッてるよ ...しょうじき、な 」


　　( ...未だに痛む“古傷” ...寄り添う事も 今は拒まず受け入れて ...じっともう一度... 小さな影が飛び立った空を見上げる )


　　「 ...はァあ、元気なもんだ ...全く、困ッちまッたなァ ...きひひ 」


　　( ___どこか冷めてて、どこか熱があって ...そう言う物だと理解をすればする程 ...身体は重いもので ...
　　　...動く気力が無い、それを言い訳に ...今はこのまま、もう少し )


　　___________________


　　死傷者は ...居なかった、ただしそれはあくまでも“上層部” ...
　　....【兵士達】の被害は少なく無く、それを補う為にも ....鍛錬の師が、配置された


　　　...勿論、無傷じゃない ...大きな怪我、小さな怪我 ..___一歩遅かったら死んでしまっていた怪我


　　　それらがもたらした“惨状”の結果は ...余りに脆くて
　失う恐怖を前にも増してしまったものだから ...少しばかり？ 歪んだ【愛】を求める者達が沢山いた

　　　____これを幸せという者もいる、諦めている者もいる、小さな箱庭の楽園 ...


　　　　　黒機にとってはどう感じるか____？

「 い　ー　わ　け　ね　ぇ　だ　ろ　ぉ　っ　！ 」



(___上空。…　城がツブに見えるほどの高さから
　　身を投げるように変形と "飛行" を解除する。

　　もう __夕暮れが黒い鎧を黄昏に染める頃 …
　　煌めく … 星のように地上へと堕ちながら )


　　　　　____罵詈雑言を吐き始めた




「　あ−もうっあ〜もうッ！ウチゃお人好ってか!?
　とんッでもないもん見せやがって【運命】のやろぉ！

　おっ…かげで"良心"燃えちゃったじゃんかも〜ッ！

　ガラじゃない　…　ガラじゃないッてのにぃ〜っ！ 」




　　　　　　[　くるくるくる　____　]



　　　　　　ト"ス"ゥゥゥ_______…ン



( ___城から離れた【平原】に完ペキな着地。… )



　　「　…　やる気、出せって〜の？　___っ〜〜

　　…　は〜い、はい。…　わぁかっ　た　___よ！　」



_________ん？



「　…　そ〜いや　　」

[ｷｮﾛ]　____【居ない】【NO】【LOST】【消えた】

[ｷｮﾛ]　____【What?】【lol】【why】【ピー】



「　… 【運命】ちゃんくん、"上層"死んでないって
　　　　　　〜〜　なかったっけ___？　」



　　　　【青い女】___何処にもいなくなぁい…？



　　( … 墓石にも ___ 人影にも ___ 記録にも ___
　　 ___誰の記憶にすら。____"翡翠"という影はない )



「　っっ…　かし〜な〜っ？__未来ウチの"記録認証"でも
　確かめてみるっきゃ…ないカンジ？　…　ま、ど〜にも　」



　( ___見覚えありながら　…　"ない"。という未来 )


「　…　こぉっから　___帰る術がなくっちゃ…な〜っ　」




____(　手を大きく広げて　…　これからを考える　)


「　…(まだ、なんかこの未来でやることある気がするし)　」

(/ .......かふ、はふ ...んんん、さぁて、ここからだけどね、



カロンがどこへ行くかによって展開が変わるんだ、好きに選んで欲しい )

　　　　　　　　( _________ )



　　　　　　　　[💡]_____おっ…



「 何はともあれ！__ばっかマスターの顔から拝むと
しましょ、…きぃっひひ！抱え込んだ果てに授かった

　____キッツい爵位！…さぁさぁ、どう後悔して… 」



______辛ぁいカオをしてるか…見とかないとね！




( … "ハイ・ポジティブ"。___死との対話に
　己の在り方を再認識した【折れない】こころ )

　　_______赤城門前に ...二人の人影
　　　　　　...一人はとっても見覚えある、と言うかさっき出会ったばかりの桃色粘液体 ...その隣に立っているのが ..どうやら“魔人” ...もとい、“二代目魔王”らしくて ...



　　　...まぁまぁ離れてるから分かり辛いけど、なんだか .......______何もかも知ってる様子じゃ無い

　　　______遠目に視認した…"目的"と、ぷにゅ。



　　「　…　(ｳﾞｪｯ… ぷにゅサン居ますケド___!?)　」


( "先程"ので もう触り心地と冷たさにイヤ気が差してる…誰もが思うよりももっと早いイヤ気だ 戦々恐々しながら「やぁ！」とか言いにいく気にはなれない、…ので【スニーキング】で寄っていくと　…しよっか！ )



　　　　___1001110101011001010010011___

　　　[　ｳﾞ ヴ ｳﾞ ヴ　ｳﾞ　ヴ　ｳﾞ　ヴ　ｳﾞ　ヴ　]



　　　　　【　"魔"吸収-ステルス電磁迷彩　】


( ___"気配"は、ジブンや他人が放ってる"魔力"だの…
　"妖力"だのがカチ合い、感覚として察知するものでは？

　… 浅い考察をなぜか信じて作った【魔力吸収】バリア。
　　__本人が放つ【魔】をほとんどシャットアウトし…

　　… 【回りの景色】を表面に投影するスグレモノ！ )




　　　　「　_______(さてさて　どれどれ？)　」


　　[とことことこ]…(じわじわ、横から遠目にカオを覗く)

　　　...ぁ〜〜、無理、マジで無理 ...無理だっての ...なんであんな先方様はグイグイ来るんだよぉ...やっぱ外交関係は本当無理だって ...いや優しいけどさぁ ...


　　「 うむうむ、我もその様な時があったが慣れていくしかないぞ ...こうして広げんと、城のみでの自給自足は少し難しいからな ...ただし飽くまでも復興するまでだ ...それが終わればもうその契約は破っても良いんだぞ？ 」


　　...それとこれとは ...うぅん、また、ほら ...別じゃん ... ...頑張れば良いんだろ頑張ればぁ ....



　　( ..魔人の声色は中性的だけど ...ちょっと低め？でもそれが気にならない ...と言うかなんか ___少年みたいに暗くなってる ... ...桃色粘液との会話も 自信喪失感に溢れてて )



　　髪: 赤色に所々銀色 ...混ざり合い気味 ...頸までの長さ
　　目: 光が無くなって ... ...かなり暗め 濃い隈が残ってる
　　服装: 所々に金が装飾された ...ちょっと趣味悪な王様、らしい衣装 ....






　　　__下半身は無くて、“両足”を“両腕”で構成し そこに立っている



　　　　　「 ... ...あんまり、もう誰それと縁を作りたく無いんだけどなぁ ... 俺の、弱みになる 」



　　　　　【 　赤城二代目魔王　】

　　　　　【　ザレッド・イニール　】



　　　　( 黒機に気付いた様子は全く無くて ... ...赤城への、帰着 ...見れば分かるが ...“威勢”と言う物がすっかり消えている ... )

　「(あっちゃ〜〜っ　やッッ…ちゃってるねこりゃ！
　　よし！対・策・確・定❗__は、ちょっと前から
　　決まってるとして…やっぱし【上】は荷が重いか〜)」



( … ただちょっぴり___興味は沸いてきちゃう。何しろ魔じ…マスターって生き物がホン"ットに！…嫌がってるのが珍しいし、反面教師に使えそうっちゃ使えそう。…ともかく、塀の上で桃ぷるチャンとへろへろ魔人をじぃっ…と眺めて今か、今かと ___"興味"への答えを、…結果を待っている。)




　　　_____(あとファッション何とかしなよ)


_________

　　( ぎこちなく歩いて ... ...ｷﾞﾘｷﾞﾘ、何度か歯を噛んで ...
　　___ただ、一人 ...いや、“先代魔王”と二人で ...起き得る結果の対策をした結果が ....この【 未来 】
　　...手を懐に突っ込んで ...ジャラジャラな指輪を身に付ける )

　
　　「 ..『地下生物』達の世話は我がしているよ、何も気にしなくて良い ...城も ..... ...いや、すまないな

　　　赤城に関しては “堕落”してしまったと言うのが正しいかもしれない、だが何も悪くない ...アレは誰にも言えない事だ 」



　　「 ....言わなかったから、こうなってるんだ .....分かってるよ ...俺が弱かった ....もっと、もっと ...強かったらなんとかなった筈なのになぁ ... ほんと、今の皆には悪いと思ってるよ ... ...... ...ところでさ____今の皆って何してるの？ 」


　　「 ...うむ、そうだな ...例えば ..._____ 」



　　( 逃げる様に関わりを薄く ...でも、放っておけず ... ...心優しい面は、まだ残ってるみたいで ... )



　　______しばらく...未来の会話を続けた後に、口を開く


　　「 ....はぁ、俺が知ってる未来を防げただけでも ...幸せなのかなぁ ....なぁ、“翡翠” ...いいや、【傍観者】 ...一体、どこ行ったんだよ ...アンタは 」


　　　( ... ... ...今はただ、感謝を告げたいから )



　_______________

　　

(/ ...さぁさぁ、待ってるよぉ )

(/…先に言っておくﾝだけどｻ?　マスター。)

(/ ...ん？どうかした？ )

(/ 明確に…"失敗"しちゃってルんだよね
　この"未来"。__…様子からして、ひとつ

　とても重要な【望み】が果たされてない )


(/ … それが何なのかは まぁ、見てれば分かるよ )

(/…… ウチの決意と、固め直しと

　　　ちょっとした色々。…その後に
"何が残ってしまったのか"見せたげる
　… マスターが探してるモノ、…それが
　【この未来をどう呼んでるのか】…ね)

(/ ....あぁ、それは俺もなんとなく理解してるし ... ...明確には描いてないけど、これから描写するつもりだよ ...でもまぁ、カロンに任せるさ ...にひひ、それじゃあ ...お願い )

(/ さ、見せてよ _____待ってるからさ、色々 )

(/ … 言っとくよ？　マスターの落ち度じゃないし
　　責めてる訳じゃない。… "変える" ための … )


(/ … 努力が例え旧であれ、邪楼 影であれ
　　　【１人】じゃ___"ひとすじ"だって
　　　迎える、…事なんて出来ないコト　…

　… それが何なのか、ウチと一緒に知ろう？ )

(/ ......何をするつもりか分からなくなって来たけど、まぁいいや ...___そう、一人で全部抱え込んでたから ...この“未来”になったのさ ... ...ま、色々聞かせてもらおうか )

_________[疑問:…主、突然の言及の？]


「( … 地下生物？___って何だろ、あんなにヒミツに
　　隠してる辺り88%い〜ものって訳ないだろうし、って

　"翡翠"？___もしかして …あの"青い女"のコトかしらん

　… しかも未来て … マスターって、"ここ"とか全部 …
　知ってたの？いや、避けたってんだから違うっぽい__？

　てか待って待って【感謝】ってどゆこと!?？アレとどう
　いう… や、待った。__"未来"に関連するヒトってコト??)」


(　"現代"できーたことないワードが飛び交うぷる達の会話。
　黒機とて、トリック側であれど知らぬ事も非常に多く、また

　____"翡翠"が秘匿する関係性に片鱗すらも触れてはいない

　…　ゆえに、頭を抱えるしかないのだ。…"どーゆーこと？")


_____________



「(わ…　っかんね〜っ！！___っかぁ…待て待て
　クールだ！…クールになろう … 大人月跳がくる
　時間は ___ 遅く、ってたし … 時間はそんなに)」


_______"夕暮れ空"



　　　　「　…　無さそうだね　」


( ____１つ、考えがある。…この場で決定的な答えが
　　得られないなら、__"確認"も兼ねてするべきこと… )



「　(まっ、その前に　_____)　」


　　　ﾅﾝｶｵｺﾘｿｳ
( "魔人との会話"な事、…見届けなくちゃね___? )

　　______とぷん



　　　( ...二代目魔王、先代魔王にもたれかかって ...全身、冷え冷えの桃色粘体塗れになるものの ...不快感が無さそうな表情 ...溜め息を何度も吐いて ...すっかり疲れてる )



　　「 なんで死なないんだろうなぁ、俺 ... 」


　　「 ...我から言わせて貰えれば ...君は生きていなくちゃいけないんだろう ...少なくとも、死んでいなくて良かったと我は思っているよ ...もし死んでいたら、そう考えると ....この城はもっと___駄目になっていただろうからね 」


　　_____重い会話、続きっぱなし




　　　[ ｸﾞﾁﾞｭﾝｯ ]


　　不意に魔人が自身の胸部分を抉る ....も、___何も感じている様子は無く ... ...ピンピンと生きてる



　　　　( ....良くも悪くも停滞し続けている )

「　(…ｳｸﾞｸﾞ___変えなきゃ…イけない気が増すのは
　　いいけど…良いんだけど…ッ！___いや…この場合
　　見切りつけて本命の方にゴーした方が…？___

　　…　っても重要な話ありそうだしなァ〜〜っ)　」


　　　　　　　　　[ｶﾞﾘｶﾞﾘｶﾞﾘｶﾞﾘｯ!]


　( ___頭を掻いて　…　ちら、と空を見上げる )

「…　よし。(…あと３０秒待って何もないなら行こう)」

___________

(/ ....何をお望み？ ...なんて、意地悪だけども ...ね、にひひ )

(/____重要なハナシ。なけりゃ、テキトーに
　　　　　日常話しと〜いて？…やっから！)

　　「 ...あの事件から十数年、君は ...当初の目的であった ...【白黒】を救えた ...それで良かったんじゃないのかね？ ...それ以外にも、本来なら死ぬ筈だった ...皆を救えた ...少なくとも、 ...君を責める者はいな 「 不完全だ 」 ..... 」




　　　( ...慰めようとした所で、魔人が横入りする
　　　　...目つきは鋭く、真剣になり )



　　「 植物人間になった奴がいる、記憶喪失になった奴がいる、 ...そいつ等は死んでないって言えるのか？ ..それに、此処をやめた奴もいる、肉体が壊れた奴もいる ...俺が望んだのは ...これじゃない、んだよ ....

　　俺は下半身と ...___【触覚】を失った ...赤仮は ...【モノクロ視覚】になっちまった ... ...他にも、失った物は多い ...こんな、中でよぉ ...



　　　王として立つ器なんか、今の俺には無いんだよ ... 」



　　___心の折れた発言 ... ...それでも、死ぬ事は出来ない

　　　「 ( …………… ) 」

_______[ガサ、ガサ　…]



( … ___そろそろカラ元気で通す気力もない
　　… 十二分に聞いた言葉の全てを沈めて
　　____茂みの後ろへ　…　魔人から離れる )

　　　....？ ...今、なんか ...いや、気のせいか ...？



　　( ..気配に違和感を覚えるも ...気のせいかと結論を付けて ...___ただ、心底 ...辛そうに ...赤城へ )

　　　　　　　　　　　　「　…　」



( …"未来"、この世界は"現在"と変わらない所と…違うところがある、…想像の範囲を越えた情景や関係性がフクザツに絡まるまでが想像の範囲内ではあったけど、これら根底に潜んでいるのが … "悲劇" だってコト。ま、昔っからおなかの中に色々しまい込んだ皆さまじゃ〜あったケド __ウチが見てるコレ全部 とっくに【度を越してる】状態だって事が … 今ではすぐにワカる )




「　呼んでいる風向き、小さな夢。叩いてみりゃ
　　みんなヘコむ音がする … 生きている"選択"
　死んでる"結果"、神も人も魔物もみんなおなじ　」


__________


「　…　変わんないかな ___"舌ざわり"…けど
　　ぜぇっ…たい消えないクセして、…やな後味！

　　　… どこで見てるか知んないけどさ？
　　ったく良いスパイス入れてくれるよ …っ 」



(___医霊も、月跳も …爛れて 欲濡れて 離せないのは
　つまりそう言うこと。…"夕暮れ"には見えない終末色の

　黄色い空のように見えるのもゼッタイ見間違いじゃない
　…　何もかも止まりながら __緩やかに滅びへと向かう。

　"絶望ノスタルジック"。…正体を知ればムカつく未来 )



　　　　　　　　　　「　………………　」



　　　(____手のひらを眺める …正確には、左の薬指)




　　　　　「　…　変えてやっか　_____【未来】　」


　　　　　　　　________"行動開始"。

(/ ...あぁ、良いね ...にひひ )

(/ ......おつ、かれ、さまぁあ )

(/…感想、どぉ？___今んとこケツイ重ねがけって
カンジになっちゃってるけどさ〜？)

(/ _____最高of最高 ....そうだね、じゃあ ...まぁ、俺が考えてる事なんだけどさ、一つ良いかな？ )

(/あん〜？)

(/ ... ...いや、やっぱいいや、なんでもない )

(/… 根掘り葉掘りしちゃったら怒っちゃう？)

(/ ....怒んない！ )

(/じゃぁ根掘り、葉掘りやっちゃう！)

(/ ...楽しいしね、にひひひっ！ ..いくらでもしようか？｝

(/ ...さて、じゃあ改めて少し語っても良いかな？ )

(/いーよん。…くくひ)

(/ まず、これまでのおさらいね )



(/ そもそも魔人が防ぎたかった【最悪の未来】はいくつかの者を除いて全滅すると言った結末、それを知った魔人は【現在】...地下での生物やら一人で特訓やら、変えようと努力してる ...そう、それが続いて【赤城事件】の時 ...今、黒機が訪れている未来は、そう言う“未来”


　　___魔人が誰にも頼らず一人で全てを解決しようとしたもの。



　　　...勿論、これはあり得た未来
　　　だからまだ変えられる ...そこでだね？ )

(/ ___いくつかこの“赤城全体の課題”が残ってるんだけど ...さてカロン、分かるかな？ )

(/・危機意識の未共有　【混乱を避ける意図もある】

　・翡翠が未だ詳細不明【協力の目的、正体について】

　・未強化状態の連中　【いざという時危ない】

　 …　かな？)

(/ Exactly[ その通りでございます ] ...


　　...ま、それに付け加えても良いのならさ？



　　　　・ 魔人の過去
　　　　・ 協力・同盟関係



　　...この辺はちょっとね、精算つけておこうか )

(/…ますたぁの過去…ね？___んむむ
　掘り下げに便利な翡翠ってのが居るけども…)

(/ ...そうだねぇ ... .....もしする時には___ニャルちゃん、にちょっと ...かな？ )

(/協力関係の【影】については同時並行するコト。
　…あったりするし、ま。…コレやったら任しとき)

(/ ...りょ〜かい！ ...ちょっと長く付き合わせちゃってるねぇ、そこは申し訳ないかも )

(/ん！ごほーびあるなら問題なし！)

(/ .....ｺﾞﾎ~ﾋﾞ ...？ ...あ、う、うん！まぁがんばるさ！ )

(/ ...忙しくなって来たねぇ )

(/それでも凝るつもりさ、…ちょっとばかり
キミと、姉御の三匹クンが恋しいし 気合いも
入れねば　…ね！___さ、…期待したまえ！)

(/ ... ... ...終わったらそうだね、今度は俺が付き合う番だ！ ...だからさ、期待してるね ...にひひ
　　___大丈夫、寂しくさせるつもりはないから )

　　[ｺﾝｺﾝ ｺﾝ ｺﾝコ!]　___"暗号を確認しました"


　　　　　　　　[　ピー　…　ガコン　]



　　　　　　　　　【 地下研究室 】



「 (…多分10年以上は経ってるってのにコード未変更とか…
　　ウチらし〜なぁ、ホント！__細々したトコはやっぱし
　　誰も変わんないんだね ま、この場合助かるんだけど！)」


( 地下に、秘密を抱えてらっしゃいますのは魔人様だけじゃねぇってコトで。…ま〜 絶対見せたくないってワケじゃないケド わざわざテクノロジーをひけらかす様な？…科学者ムーヴは嫌いだから、あと根掘り葉掘りされても説眼に困っちゃうし！____さてさて…"アレ"は出来てるかな〜？)



　　　　　　　　　[P!]　_____おっ


　「　あったあった。…すっご、優秀じゃん　ウチ〜！　」



　　____車ほどもありそうな巨大なコンピューター

(___魔人(ﾏｽﾀｰ)からの情報を諦めたウチは 誰にも…月跳にだって明かしていない[けっこう前に侵入されてた所は違うトコ！]__【地下研究室】に来た 此処になら【手がかり】とか【足がかり】になりうるとある物が開発中だったハズ… ___だとか、言ってみなくても簡単に見つかっちゃったよ！…これは )


　　　　　　_____うっきうきで埃を払ったら　…


「　… "亜空間索敵ポッド-制御・収集盤"！___コレさえ
　　ありゃプライベートなんてあったもんじゃないのさッ！

　　　　… うーん、売り文句が酷い。___なんて　」



　　【亜空間索敵ポッド-制御・収集盤】

時間や距離が【現空間】と大幅に異なる 亜空間 に潜伏、
その後長時間に渡り(現空間で言えば10年-亜空間10時間)
稼働することが可能な【亜空間索敵ポッド】を射出し ……

ポッドが 現空間 を監視、探知し得た情報を収集するだけ
の機能を持った【制御盤】のセット。…

物質、生物があり得ない速度で老朽化 風化する亜空間内で
活動可能なポッドのノウハウ 空間越しに接続可能な技術を
確率できず【現代】では構想と試作機のみで終わっていた…




「　それが　…　っ　此処にある訳だよ！
　さてさて！コレなら情報もサクッと手に入る！

　　___ちょっぴりズルい気もするけど
　　　… 使わせて貰うよ　___"未来"。　」

____(暫く 電子音を響かせて【制御盤】が揺れ動く)




「 … 見せて貰うよぉ　何があったのか、…ぜ〜んぶ
　　　… まって、画像ダメなの？… ___は〜っ 」


　　　　【 20○○-　"四魔卿"　第１の襲来 】


　死傷者数:約500人　被害:城が半壊、図書館が崩壊

【 暗心卿:サン - 襲来時、巨大な光線で城を破壊 】

　__…当時、魔王候補筆頭であったザレッドにより
　　解き放たれた魔獣と交戦 … その後、目立った
　　活動もなく撃退され　初めて【暗黒】の存在を
　　魔人から知らされる事となった。

　【個人的見解】

　　はじめに大規模な攻撃をしていた割に、暗心卿
　　と名乗る存在は交戦時、特に巨大だったり特殊
　　だったり　…　そのような目立った行動をせず
　　___まるで白けているような様子だった


【重要ワード】

・四魔卿
・暗心卿-サン
・地下の魔物
・違和感？



「　_____?？？　」　…　情報量。…とりまメモりつつ

(/ ...見てるよ！！！ )

____その後　…


　魔人は大々的に活動を始め、…メイドに問い詰められ
　ながらも流し 単独活動を主としていた。我々も一応
　備えを行うものの、魔人が用意する魔物以上に役立つ
　モノは用意できそうにない　…　不安が残る



　　　　【　20○○　"四魔卿"　第２の襲来　】

　　死傷者数:ゼロ　被害:庭園が損壊、蜜柑農園が全滅

【 焉次:セカンド - 突如、根を卸すように庭園に出現 】

　__…メイドが庭園で業務中 天上より降臨するように現れ
　　その後、魔人や魔獣と交戦 … したとの事だが、曰く
　　録な攻撃も、抵抗もせず「愚かなものたち」…と
　　呟き続け そのまま撃退されたらしい　___…？

【 個人的見解 】

　　あまり被害を出さずしての撃退に、兵士達の士気は
　　上がったものの … やはり【消極的なふるまい】が
　　目立つ。___ただただ不気味、何がしたいのか？

【重要ワード】

・焉次-セカンド
・違和感？

「 ん … ちょっと雰囲気違う？ 」


　　　　【　20○○　"四魔卿"　第３の襲来　】

　負傷者数:約3000人　被害:各階が異常現象により損壊

　　　　【 暗零卿:シェイディ―ン・ゼロ伯爵 】

　__…おそらく最も大規模な攻撃を行った【四魔卿】。

　魔人の部屋に【予告状】が届いた。…それは他ならぬ
【暗零卿】の襲撃予告であり、実際時間通りに現れた。

　… しかし私たちは信じられないものを眼にする事と
　なった、突如現れる宇宙空間 炎や氷、雷の世界 …

【無限】に感じられるチカラを発揮する伯爵によって
　赤城全体が異様な戦闘フィールドに変換され、彼の
　部下達　…　闇のかたまりめいた存在との戦闘が
　始まった。___全戦力をぶつけ合う戦いの果てに

【清掃員】と【姉御の三匹】の活躍により伯爵は退散した

　___しかし…攻撃の規模に反して、伯爵は終始
　　残念そうに振る舞っていたと【青鬼】は言い


「 過ぎた事、この広い宇宙に確固たる"個"を散らす…
　それだけの事ながら ___しかし惜しい、出遅れた 」

「 さて … 次は"彼"だ。せめて生き残らねばならんぞ 」

　_____趣旨も意味も不明な言葉を残したという…



【 個人的見解 】

　　やはり、彼らは【消極的になる理由】があるようだ
　　此方も怪我や死傷者を出してる以上…　本気でなければ
　　困るが　…　とにかく、暫くは治療に追われるだろう

【重要ワード】

・暗零卿-シェイディーン・ゼロ伯爵
・違和感
・消極的な理由？

(/ ...やぁ！ちょっと早いけれど今日は待ってようかな？ ...色々考察させてくれる内容、振り返らせてくれる内容 .... ...とても感謝するよ、お陰でモチベ爆上がり！ ...にひひ )


(/ ...とは言え展開ばっかさせてて申し訳ないね？ ...また色々考えつつ、付き合える準備をしておくね！ )

(/うーむ！　___忙しさは治りそうだけれども
来月から祝日出勤になりそうだ！頑張るっ！)

(/……さてさて【ムカつく未来】の原因を挙げなくちゃ)

(/ ...本当にお疲れ様だね ... ...無茶、ダメだよ ...？ )

(/ ストレッチの健康維持能力を甘く見られては困るね
　しっぽを振って待つ君は愛おしくもあるが、これでも
　健康体が取り柄なのだよ … 心配せずとも【無敵】さ )

(/ ...なむなむ、なら良いのだけれども ... ...んんん、お休み取れたらゆっくり休もうね！いくらでも付き合うから！ ...取れないのならほんと、肉体じゃ無くて ...精神、ぶっ壊さない様にね )

(/よっぽど危うくなったら問答無用に君を
手招くまでの話さ、…くれるのだろう？)

(/ _____当然だとも！ ...いくらでも、いくらでも！ね！ ...だから、さ！ ...がんばれ、がんばれ、月尾〜っ！ ...んん、にひひ ...どう？ ...なんにせよ忠実なわんこだからね ..にひひ ... ...無茶しない程度に頑張ろうね！マイペースマイペース！ )

(/やろうか。)

(/ おーけー、なのだよ！ ...じょうず？ )

「 (…?？ 襲われてる…ってワリになんか緩いね
　や、死者も出てるからそうじゃないんだケド！?
　… こんなんで なんで、ﾏｽﾀｰ達があんな風…に？ ) 」



　　　【　20○○　"四魔卿" 最後の襲来　】

　死傷者数:約18000人超　被害:城 そのものが両断

　　　　【　暗黒卿:ダークマターの戦士　】

__…最も凄惨で、苛烈な【戦争】を起こした【四魔卿】。

【四魔卿】のうち ３名を撃退し、防衛に成功し続け
城全体は目に見えて士気が向上 最後の四魔卿に対し
勝鬨ムードが漂うくらいに 以前の雰囲気が戻ってた

… ある日の朝、いい天気を覆い尽くすような暗い雲が
大雨のように__薄暗く、不気味な天候に染め上げた頃

真っ暗な雲の中から【四魔卿】が現れた。

【ダークマターの最終戦士】と名乗る __"最悪の敵"が

　　　　　　　…　もう逃れられはせん

　　　　　　剣を向け、矢を放ちさぁもがけ

　　　　　　　骨肉の髄までもがき苦しめ

　　　　　　亡びの日は来た…　私がそうだ






　… しわがれた喉がひねり出した様な 不快な声色が
　暗い雲から… 雨垂れみたいに "赤城" を打ち付ける


　… 今日は "最悪の日"。… ___変わってしまった日



　

　私たちは我先にと __ 暗雲にたたずむ
　"脚のない騎士"へ … 攻撃を仕掛ける

　… 慣れた動作で魔人は魔獣を呼び寄せ
　著名な旧神も、無名の兵士もみんな …

【勝てる】と踏んで …飛び出したんだ







　…　次の瞬間、視界に飛び込んで来た__"黒焦げ"の…

　___物体が　…【片足と右手】が切り飛ばされ　…
　モロに【紫の雷】を受けた__"鷹"だと知った時には

　　… 目の前に "肉厚な刃" が振り下ろされてた









______【四魔卿: 暗黒卿-ダーク・マスター】


　　… そして目覚めて ___ 眼にするのは

　…… 豊かな庭は 焼け野原のように無為が広がり
　 佇んでいた城など … 冗談みたいに切り分けられ

　　　もう、考えたくもないぐらいにｸﾞﾁｬｸﾞﾁｬの
　　肉塊だとか … 両断された肉だとか__焦げだとか


　…　走り回る医霊に驚かれながら __ 確認した体は


　　___…視界が　___二つより多く別れて歪んで…




　　_________"記録"が　…　途切れている

(/ .....あぁ、良い ...良い、ね )

(/ さて、そろそろ待ってようかな ...？ )

　　　　　【　四魔卿-ダークマターの戦士　】


　　…　聴けば、"魔獣"を無理やりに防御するために
　　蒼、黒を始めとした高位さん方が燃費サイアクの
　　バリアを張って、…ライヒェル、姐さんのタフな
　　２人が囮になりながら 突撃する魔獣を挟んで …

　　黒騎士、アロー、…飛び道具で行ける人らが援護
　　参加してないのは初手で凪ぎ払われたか、ﾏｽﾀｰが
　　必死で止めてたとかで　…　とにかく、撃退には
　　なんとか漕ぎ着けたらしい。…けど アローが…


　　____なんで撃退できたか分かんなかったって



　　… 飛び道具も、姐さんの打撃も"効きはしても"
　　まるで傷付く気配がなかったんだって、…皆が、
　　確かなチカラを持ってる面々が聞くだけでも…

　【 ブレイジングウルティメンション 】
　【 爆炎放射 】【 ゾウル・E=クラクション 】
　【 空想砲=リ・ヒロイック-ｻﾞﾝ-ヘイロー 】
　【 最大出力突破・捨て身波動砲 】

　… 此処までしたって ___"傷付いてなかった"、
　… ただ、魔獣達の突撃で舞い上がった煙の中で…

　… 勝手に、捨て台詞を吐いて逃げていったって


　

　… それに、生きてはいても 爪痕は酷く、深かった
　立てるかどうかも、…眼が見えるかどうかも怪しく

　… なんならウチぐらい手酷いのをやられた子とかも
　この様子じゃ、…居たみたいだし。__なんで、…って

　… さっきから…白いコが泣きついて離してくれない

　…鏡を見るのが怖いぐらいの損傷は、アローと医霊に
　直して貰った。…生身オンリーじゃない分、いくらか
　マシなのがウチらの特権、…少なくとも __この子は
　　　もう、悲しませたくはなかったから … うん



______________"ﾌﾟﾂﾝ"。

… (___違和感有りすぎだし…答え合わせも無し！)



「 はァあ〜っ… 謎解きやるにゃ難易度高すぎるって！
ただ！…ただだよ。…これで１つ、ハッキリしたねぇ 」




　　　____ハンパじゃ本当にダメだ。…全部



( … 何回かに分けた襲撃でこの有り様になったのなら
　ウチもまぁ、納得は行くよ？けど 記録を見る限り…

　【たった"1騎"】がこんな未来を発生させたと。…
　ざけんな。姉御でダメでﾏｽﾀｰ達でほぼ無傷って？

　… しかも、【四魔卿】って肩書き。それで共通して
　同格以下ってのは考えづらいし… __もし"本気"なら )




　【　あいつら全員 "暗黒卿" と同等以上に強い 】



(　 ___って可能性…　の方が高い。ってか消極的な
　様子の時点でそう考えた方がいい、ますますざけんな

　… しかも件の【仮面騎士】だって最後には消極的で
　終わったって話だし、…誰１体もMAXのポテンシャルを
　伺い知れない始末。アレ？ウチ１人で何とか出来んの?? )



「　落ち着け。__何時の未来か知れないけどまだ！まだ…　」



　　　　　　　　______希望は…！

(/ へい、へいへい、ちょっと良いかい？ )

(/おし！…なになに〜？)

(/ ん ...いや、このまま続けるんならそれもよし！ ...ただまぁ、にひひ .... ...色々考えさせてくれるものを書いてくれてありがとう、ってね！ )

(/…最後に、やりたぁ〜い事！イッキにやるから！
　…ただ、すゴォーく体力使いそうなんだよね！
　未来でしかできない…いいこと！やるもんね！)

(/ ...___いくらでも、付き合うし、見ているよ ...にひひ )

(/ ...なむなむねむねむ、ぐむむむ )

(おし)

(/ ........ .....お疲れ様、だ )

(/あァ、…やりたいとこと。___やるから
見てて貰えるかな〜、…バチッ、とさ)

(/ .... .....よし、気合いは入った、幾らでも見よう、見させてくれ ...アンタの選択って奴を！！ )

(/…"ウチ"なんですケド)

(/ ............[ ﾌﾟｼｭｳｩ~~... ] )



(/ .....さぁ、えっと、とにかく、頼むよ！！[ 💦 ] )

『　おい　』「！」


________…

( __ 独り 思考へのダイブが強制終了、なんとなく
　　面倒そうって感じる声で … 現実に引き戻された。
　　いまさら誤魔化し効かしても遅い。どうにかこの
　　しみったれた場を切り抜ける術とか考えてたら )




　　『　ツラ貸して　____…ってか、貸しといて　』


　「　…　ん　_____あ〜、もしやもしやのそのもし…　」




　　　　　　【　"ﾊﾞﾘ　…　ﾊﾟﾁｯ　ｼﾞｼﾞｼﾞｯ"　】

　　　　　【　バシュン　】　___ｻﾞｼﾞｨｯ……



　　　　　　夕暮れ時　:　〖城外れの平原〗





　　　　　　や"ぁ"ッ！？　[ドガンッ❕]


( "蒼色のカミナリ"がバチッて、…迸りながら包まれて
今度は何処か知らない平野に放り出されりゃ スッ転ぶ！

　___さんざん醜態晒しながら 視線を上げたら　… )



　　　　　　　…　あ"〜っ　やっぱし




　[…たてがみっぽく立派に伸びた黒髪。__腰まで伸びて
　ごわ もふと質感バッチリ、しかもぴょこんと生えた…
【いぬ耳】。__水と、オレンジのオッドアイで凛々しく

　手甲とか __ ムネ、おなかに増設した【黒鎧】…所々
　朱く疾ってる【ライン】…ﾋﾞﾘｯと流れる電流がｱｸｾﾝﾄ。]




「 ウチじゃん。…かっこよ 」『 それって自画自賛？ 』




　　　　　　____みらい黒機:【黒狼】。

　「 … で この状況なに __ 取り締まり？ 」



　　　________　[(風の音)]　________



( 黒狼。… 売りに出した言葉に、未来のウチはなんとも
澄ましたフェイスで、…靡くくらい強い風に髪を解いて )



　『　… さぁ？___ でもまぁ、タダで返せないっての
　　　そこんとこ理解(わか)ってりゃ … それでいい　』

(/ .......カッコいいねぇ )

　『　… まだ ラクにして構わないさ ___
　　　軽い質問から … やることを始めよう　』


( だなんて言うから、安心して組んだ足にあごを乗せて
お澄ましな【わたし】の …高い位置にある顔を見上げる

… 大きくなるんだなぁ、実感みたいな感心みたいな
あり得ない現実の前で ありきたりに心は落ち着いて )


　『 見た？ 』

　「 見たよ 」


_________…



　　　　『　… どう思った？　』

　「 こんな未来なら変えなくちゃね！ 」


__________(…にっこりと、笑みが浮かぶ)




　　　『　なら　…　何が必要になる？　』

　　「　こんな未来になる原因の… 情報？　」



( … 少し、苦そうな顔を浮かべる【わたし】に 思わずくく…と笑みが溢れる。___"イジワル"に弱いのは、何より誰より"ウチ"が知ってるんだもん )




　　　　「　… そうだなあ　あとは　」


( … 土草、__脚に付いたいろいろを払って )




　　　　　　　「　… 強さ？　」




_____向かい立ったら　…　丁度、夕焼けが沈むころ

　… 視覚的に　とっても　とっても　アツい時間帯。

( 心なしか … 肌を撫でる風も __冷たくなって背筋が揺れる …燃えてるような耳たぶで ___緊張も…興奮も。…期待も、野ざらし )



『　… よく分かってるじゃん___チュートリアルを
　　飛ばして するべき事にコマを進めてしまおうか

　　… ほら、持ってない事ないっしょ？【装備】。』




_____…　刻、一刻と"沈む夕日"の終わりが迫る

　　　…山の向こうへ隠れようとする太陽を挟んで

　　　_____二匹の　…　オオカミが向かい合う





　「　…　このチュートリアルは飛ばせないのかな？　」

　( ___背中に当たる風を感じながら　…　拳を握る )


　『 残念___"バトル"を挟まないとキーアイテムは
　　渡せないんだ。…__【ターニング・ポイント】。

　… それを知るための【カギ】を、ウチが持ってる 』




　…　なるほどぉ　____そりゃ逃げらんないなぁ

( __何のために昂らせてるかって？野暮なコトは
　……じきにあちらサンが話すのが【お約束】でしょ )



　『 【暗黒卿】襲来日、…つまりノーマルエンドの
　　ラストバトルよ。その時 ウチは手も足も出ずに

　　　　　　… ここから　___こう。 』


　(___脳天に指を当てて…　あごの横までなぞり)



　『　今、ウチはその頃と　__　強さは変わってない
　　何が言いたいかって … "こんぐらい倒せ"__かな

　　　　… ここで無理とか、負けとかしてちゃ 』



　「　【夢のまた夢】ね。___OK、わかった …　」





　　　[ｼﾞｼﾞｼﾞｯ]_____バリバリﾊﾞﾘﾊﾞﾘ…ｯｯ

　　　　　…　知ってんじゃないの？　…　



( … バイザーがカオを覆う。お腹に、脚に、二の腕に
　真っ黒で …朱色がラインを引く装甲が覆い尽くしたら

　　___右ウデ　…　大砲みたいなウェポンを装着。)



　　「　…　知ったような御託　__大ッ嫌いだって　」

_________……　はは　はははっ！



　『　話してる間に若返ってしまいそうだよ …
　　だよね、そうそう。__"こんなん"だから

　　…　是非とも変えて欲しかったんだ ！　』


　　　　________だから　…　さ




　　　[ﾋﾞｼﾞｼﾞｯ]　　_____ガコンッ

( … 両腕 __二の腕が大砲を纏い … その上から
　ふとい【装甲腕】に覆われ … 先端には ____

　… 3本の【ﾘｱｸﾃｨﾌﾞ・ｽﾗｲｻｰ】___カギ爪を備え )


　　　『　…　今。__そう 昔より　…　ずっと　』


　　　[ﾊﾞﾘｨリッ…]　　____ガガギンッ！！

( 両足 ___そのものが変形を起こし … 人のモノと違う
逆間接の … 獣脚へと替わり クリスタル質で構成された
　蒼いラインが眼を引く … 黒い【甲】が防御する … )

　　『　強いって。__改良したって確信できる…　』


　　　[ｼﾞｶﾞｷﾞｷﾞﾝｯ]　____カシャﾝｯ ｼｬﾝｼｬﾝｼｬﾝ…

( … 前傾姿勢 中腰のような姿勢 __似合った首輪状の
　パーツから 鱗が生える過程を高速で見ているように …
　胴体。__武装甲化した腕、脚を繋いで … "鎧"を纏い )



　　『　この　"装備"で。____この…　チカラで　』


　　[ｶﾞｷｬﾝ　…　ｼﾞｼﾞｼﾞ…ｯｶﾞｺﾞンッ]　____ウｩｫｫ―ﾝｯ　…

( 後頭部と　__　顎下から伸びる【装甲】。…頭とカオを
上下から挟むように覆い …【化狼】の如き憤怒、勇壮が
　入り交じる【兜】となり ___"長髪"が靡き… そして )



　　　[ｼﾞﾘｯ]　　___　バリ　バリ　バリﾘﾘﾘﾘｯｯ！！

　　バチッ　ﾋﾞﾘｯ　　【　ビシ"ャ"ァ―――ンッ！！　】



　　　____　雷電が長髪を這うように放電する

　　　…　夕焼けをはね除ける程の【蒼雷】を放ち

　　　超高電圧が __ ｸﾘｽﾀﾙのﾗｲﾝより光りかがやく…!




　　【 雷電王 】。___威圧を…固めたビジュアル。



　　　　　　『"　ｵﾏｴ ｦ　…　ハカイｽﾙ　"』




　　　　____夕焼けが　…　逃れるように沈み


　　　…【イカヅチの光】に　__　夜は蒼く染まる。



　　　　　　　　【♪.BREAK OFF】

(/さて、ひと息！)

「 ("…何時かの【獣化薬】飲んだ時の改良型！？
　　わりかしロマンある方向性選んでんじゃん！") 」

(___【電磁砲】に…電力を流し入れ__チャージ。)





　[ｼﾞﾘｯ ___ドゥ ﾝッッ！]「"　先手必勝ぉっ！　"」

　　　　　　　___ｶﾞｶﾞｩｯ!　…　ｽﾞﾝｯｽﾞﾝｯ!


(　出しぬけに放たれた電磁砲の砲弾を … さも当然めいて 雷狼 は横へと躱し 四足歩行の高い加速力を以て 格闘距離 へとレンジを縮める…ッ！　)



　　『" ヴｧオ"ｫｯｯ！！ "』　[ｶﾞ…ギｨ〜ンッ！！]

「" っっ…　とぉとぉとっ "」[ｻﾞｼﾞｬﾝｯ!]「"わっ！？"」


( あまりの加速と速度に迎撃も不可！接近並びに 右爪 の振り下ろしを許すも、これを回り込んで回避！___するも 足爪 を上げなんと 振り向き蹴りを仕掛けた 雷狼 ッ！…予想外の攻撃に、焦りながらも後退りで避ける黒機！ )

(/ ...感想は纏めて全部終わってから書こう、だからもっと ...無理はせず、で良いけれど ...もっと、見せてほしい )

(/おっけ！___楽しんでるようでな〜によりっ)

(/ ...GW！ )

　　　「"　ん"…のッ！！　"」　[ｷﾞｭｩ___ｩﾝｯ!!]


( 牽制まがいの振り向き蹴り！__即座に見抜いてさっと退いたなら右腕に輝く黒機のウェポンが 同じ蒼電を溢れさせ チャージを完了させた…ッ！ )



　　　　　　　『"　ヴｩル"ｫｫッ！！！　"』
　　　　　　　　　　[ガギョンｯ！！]

　　　　「"　ｯｯ　(〜〜〜っっ)　…っぐ…ッ！　"」



(___どうやら其処まで承知の上 雷狼 は見透かしたように再び四足で真正面からがっぷりと突撃を仕掛けた！___取回しはおろか、連射も効かない大砲という デカブツ に、回避も迎撃もできない 黒機 は体格で不利な格闘に持ち　　　　込まれ、…組み合ったまま宙を転がるようにもみ合う！ )

　「" (舌かﾝだ…っ) クローくらい… ウチにもｫッ！ "」

　　　　　[ｶﾞｷﾞｬｺﾞｯ!!]　____ｷﾞｬギィンッ！！


( 起死…回生、と言わんばかりと勢いながら 実際の所勢いに任せた怒りの一撃！___空いた左腕、… 非武装に見えた 黒機 のﾚﾌﾄﾊﾝﾄﾞから同じくカギ爪が展開されると 雷狼 の横っ面を狙ってはたくように爪撃を仕掛けるのだ！)



　　　　　　　　　[ｺﾞｷﾞｯ]　「" ぃ "」

　　　　ｸﾞｸﾞｸﾞ…ッ　『"　ワ"ｫォ――――ﾝ"ｯｯ！！　"』


　　　　　　[ｶﾞﾘﾝガリﾝｯ！！]ガシャァンッ！！


( … 付け焼き刃の張り手は通用せず __ 雷狼 呆気なく反撃を掴み取れば巴を描いて投げるように 黒機 の決して小さくはない武装体を持ち上げ … 背後へと勢い強めて放り出すッ！！__派手な音を鳴らして地面へ激突する黒機！！ )

(/ ...あぁ！！！いい！ほんっといいねぇ！！！ )

(/あ"が〜っ…今日！ちょっと疲れたぁっ！
明日…休みを使って休んで返すねッ！！)

(/ ...にゃ！！！モチベが死んでるかなって不安になっちゃったけど、頑張ってくれるなら凄く嬉しいね！！にひひ！ )

(/……ネタ、思い付いた。…)

(/思い付いた。…思い付いちゃった!！！)


(/インスピレーションってスゴいねッ！！？
しょーじき … こっからどうやるかめっっっちゃ
悩んでた時に沸いたよっ！…とあるモノでアイデア！)

(/ ...へぇ！！！それは、それはつまりさ！！期待して良いって事だよね！？ ...にひひひひ！ )

　　　　[ガﾘﾘｨﾝｯッ！！]　____ギギギｯ!!

　　　　　「" ん"ｷﾞｬろぉ"ッッ！！ "」


　　　　　____[　カ"ボｫﾝｯ！！　]

　　　[　ヴｧﾁﾞｯ!!　]______ﾁﾘﾁﾘﾁﾘ…ｯ!!


( 回転も勢いも殺し切れずに地面を転がりながらも … ウェポンのﾁｬｰｼﾞを解かずに置いた根性の賜物 不意打ちを狙って回転そのまま __ 雷弾を放ってカギ爪で地面を掻き、勢いを今度こそ殺しきる！…しかし してやったりと相手を見れば ____"電光の膜"のようなものに 回生を賭けた砲撃が掻き消されている…！！ )


「" で…【電磁皮膜】ぅ…っ！？そのサイズでｯ!!? "」

『" オカゲデ カネガカサム オオガタヘイキハ
　ナカナカ シロデ サイヨウサレナク ナッタヨ "』


[ｶﾞﾁﾞﾝｯ!!]『" ｼﾞﾀﾞｲﾊ コガタカ … ｿｳ ミライダ！"』

　　　　　　　　「"　！！　"」


(___大規模な装置を必要とする電磁シールド技術。…その小型化など、黒機にとって技術ハードルが高い代物。…故に、現代では大型兵器にしか搭載出来なかったシロモノなのだ。… 雷狼 が構えた両腕、つまりは【砲】に黒機は冷や汗を流す…っ)

　　　　[　ﾎﾞｩｯ　ﾎﾞｩｯ　ﾎﾞｩｯ　ﾎﾞｩｯ！！　]

　　「"　ぐ…ｯ!!　"」[ｶﾞｷﾞ!ｷﾞ ﾄﾞｺﾞﾝｺﾞﾝｯ!!]


　　　[ｼﾞ"ｼﾞ"ｼﾞ"]_____…　「"……！！！"」


　　　　[　ガシュゥ――――――――ンッ！！　]



( … 無理な体勢から放った砲撃の反動を__まだ身体が処理しきれていない…！確かな威力を持つ４発の【実弾】が盾に構えた 黒機 の【大砲】に炸裂し、幾つも破片を飛ばすっ！____更には、雷狼 の口が開き__喉奥よりせりあがるように【雷光】を濃く、…激しく！溜め込んで___解き放った！ )




　　　[ｼﾞｭ　ｩ――――――ｯ]　____…　ﾊﾞﾗﾊﾞﾗ…ガンっ

( … ___立ち上る煙のなか ｽｸﾗｯﾌﾟと化した大砲を捨て )



　　　[　ガキンッ！！　]　　　【爪】を開く。


___それを見るや　…　雷狼 も口を閉じ、…カギ爪を研ぐ



　　[ｶﾞﾘﾝっ　ｶﾞﾘﾝっ]　　______ｼﾞｼﾞｼﾞｼﾞｼﾞ…ｯ



(　…　短く感じる攻防。だが　___　夕日は既に沈み

　　辺りを暗く包む夜の闇を　___"二頭の雷光" が


　　____" 閃烈なる蒼光 "　が　…　静寂もろとも　)




　　　『"　ワ"ｫｫ――――――――――――ンッ！！　"』

　　　「"　う"がぁぁぁぁ−ーーーっっ！！　"」


　　　　　　　[　ガ　ギ　ン　ッ！！　]


　　　　　　　　_____引き裂いた

　[ｶﾞｷﾞｷﾞｷﾞｯｯ]　「"　…っ　ｩぅぅぅ…ッッ！！　"」


( ___カギ爪同士を掻き合わせ … 取っ組み合うオオカミ2体。…しかし気合いを入れた突進と、余力もつぎ込んだ押込みでも___眼に余る体格差で 雷狼 の受け止めを全く崩せる気配がない…っ！！ )



　　　[ギギギッ！！]　『" カ"ｧｫォ――――――ｯｯ!! "』

　　　　　　「"　…　ん…の__が…ぁっ！　"」

　「" ギャァ ギャぁ…__る"っっ　…さいッ！！ "」

　　　　　[ゴｶﾞｧンッ！！]　『"　！　"』


　　　[　ｶﾞｯ!!　]　「"　よぉっこらぁっ！！　"」

( 単に力押しで勝てはしない…っ__即座の判断を実行に移すのは得意だけど、鈍ってる未来は難しーってらしぃね…っ！ムカつく横顔に振りほどいた左で！思いっきしパンチを入れたら…っ！！___そのまま隣を抜けつつアゴ掴んで…！ )



　　　[　ガｷﾞｬンッ！！　]　「" っしゃっ！！ "」

　　　　　　「" ついでで 貰っとけっ！！ "」

　　　　　　　　　　[　ﾋﾞｭｯ____　]


( ラリアットみたく通り抜けながら腰降ろして…体重掛けてやったら脳天から地面に___"ゴｶﾞァンｯ!!"いったそ〜っ…じゃ、逆添い寝みたいな体勢から倒れた顔面に右、ストレートをプレゼントッ！ )

(/ ...良いね、良いね、良い肉弾戦だ ...はぁあ、いやいや落ち着け、我慢我慢 ... )

　[バンッ]　「" っ "」　____地面に空振り。


　　『"　ワ"ォｫンッ！！　"』　[ｶﾞｯｶﾞｯ___]


　　　[キ"キ"ｬ"ｷ"ｨﾝｯｯ!!]「" _____っ "」


( ___"黒機"特有の機動力、…それを強化した 雷狼 は既に横へと転がり…離れた所から四ツ足で構え __力を溜めていたッ…一瞬で形勢逆転。__寝そべる姿勢で隙だらけの 黒機 対して既に【突撃】する 雷狼 の___噛み付きが胴体に食らい付かれる形で 黒機 を襲うッ！！ )




　[ ﾌﾞﾝｯ! ﾌﾞﾝｯ! ブンッ！！ ___ ガｷﾞｬァンｯ!! ]

(存分に黒機を振り回し … 意趣返しに地面へ叩き伏せ)


　[　ガジ"ｬア"ﾝｯ!!　]　___　ﾊﾞｷﾞｼﾞｼﾞｼﾞｼﾞｯ!!

(更にそのカギ爪で地面へ捩じ込み__狼脚が踏み固め)




　[ｷﾞ…ｷﾞ　___ガｺﾞｼﾞｼﾞｼﾞジｬｧｯｯ_____ｯｯンッ！！]



( __無造作に蹴り上げ　…　黒機 は激しく火花を散らして回転し、大分先までｶﾞﾘｶﾞﾘと地面を擦りながら破片を散らし　___　吹き飛んで行く… )


　　　　　　　[　ｶﾞﾘｯ　バゴォンッ！！　]

　　　

(/_______どう？)

(/ ....... .....あ〜〜〜〜〜、すっっっごく良い！！なんだろうな、獣的ではあるんだけど理性と本能と言うか ...まだ残ってるプライドともう捨てたプライド...と言うか何というか ....にひひ、なんにせよ！！！凄く良い！！！ )

(/ ____激る❗️滾るっ❗️沸るんだよねぇ❗️❗️❗️ )

(___激突した岩 … 巻き上がる砂塵から明るく火花を散らして … 満身創痍の
黒機 が立ち上がり ___蒼光を失った姿を晒す )

　　[ｼﾞｼﾞ…ｯｯ　ｼﾞｼﾞｼﾞ… …]　……


( 右腕は空き缶を潰したかのように潰れ …あらぬ方向へ折れ曲がりながら血管のような配線を垂らし …___ボディ各部も多くの部品を失い、火花を散らしながら __電光を漏らしていた。)



　「　…　やってくれんじゃん　…　おかげで大会に
　　　向けて調整してた特別装備が纏めてパァだよ　」


　『"　ワルイネ　…　ﾃｶｹﾞﾝｼﾃﾎｼｸ ナカッタデショ？
　　ナカナカ　ｲﾀｶｯﾀﾖ　コチトラ　ﾊﾟﾜｰﾃﾞ ｶｯﾃﾀﾉﾆｻ　"』







　　　　　　______なに？　勝った気？

(___微動だにもせず 雷狼 が 黒機 を見つめる)



『"　…　"』「 … その様子じゃ、やっぱ知らないんだ 」



「 じゃ、… ヘヘへ ___なんだ 変わり初めてんじゃん
ウチの…未来。… えへ、…へっへへ ___こりゃ…　… 」



　「　バッチリ　____…　勝って、調べないとね…　」




[ｳｨｯ__ｷﾞｷﾞｷﾞ]　『" … ﾂﾖｶﾞﾘｼﾞｬ ナイラシイケド "』


『"　ギジュツレベル ニクタイレベル ｾﾞﾝﾌﾞ ウチガ
　ｳﾜﾏﾜｯﾃﾙ　ノハ　ｱｷﾗｶ。ﾍﾝﾅ　マネシテ　ｺﾜﾚﾅｲﾃﾞﾖ?　"』



　　　　　　　(　……　不気味な沈黙　)


　　『"　…　セツメイシテクレテ　ｲｲﾝﾀﾞｹﾄﾞ?　"』

「 よく考えたらぁ… 記録にも__ただウチが無力とか
　諦めばっかあったし 知ってるワケなかったね…っ 」


　『[イラッ]___" ダカラナニ　ナニヲ　…… "』





　　　_______ｼﾞｼﾞｼﾞｼﾞｼﾞｼﾞｼﾞｼﾞ…ｯｯ!!

　　　　　　　[　カシャﾝｯ！！　]


( ___光に包まれる 黒機 …腕を盾に 雷狼 は眩しそうにした後、…収まった光の先を。____ 余裕の理由を拝見する　ものの… )



　　　　　　『"　…　ナニソレ　"』



( ___　両腕の…　二の腕どころか根本から覆って腕を広げても地面を擦る程長大な【巨砲】を装備し … なにやら修理された身体中を外付けのケーブルや配線が伝い、背中には本体を大きく越える箱状に纏められた何らかの…【装甲のボックス】みたいなものを背負う。…方向性が全く分からない装備 )



　『"　…　ｿﾝﾅﾝｶﾞ　ヨユウノリユウ？　…　ｿﾝﾅﾝﾃﾞ?　"』


( 火力は高そうだが…取回しは最悪と目に見えた出で立ち
弾など当てられるワケがなく、鈍重な背中の箱が目立ち…
此方の攻撃を捌ける要素も見当たらない。オマケに___
剥き出しの配線やケーブルに包まれた身体は間違いなく
脆い。___パワーS、テクと速度と防御はE-。… )






　「"　…　知らないでしょ？【過去】ってヤツを　"」

(___言うと…【重力操作】システム。…Rに標準搭載された装置で軽く浮遊すると ___ 黒機 は次の動きを見せる)




　　　_____…　" ウチさんが言うように "


　　　　　　　　　[パキャンッ！！]

( 両腕の【巨砲】を万歳するみたいに掲げ…上げられた二対の砲は黒機の頭上で…[カチリ]と組合い、ひとつの【弩級砲】へと合体する )



　　　「" メイン張っていける技術は過去にない "」


　　[カシャン　カシャン ____ キキキ…ｶﾝｶﾝｶﾞﾝｯ!!]

( 背負った【装甲ボックス】が展開し…【弩砲】と上半身を覆って武装する形で…かなり、大きく装着…されていく。___展開は、…下半身にも及び )


　　　「" それでも…ウチは__生きる為に。…いや
　　　　なにより …　あのコにいいトコ 見せる為に "」


( 最終的に___装甲ボックスのサイズを越え…"何かの一部"めいた形となった上半身に対し、…閉じた足を覆うように装着していく装甲は、一部が尖りを…ギザギザを形にしてある奇妙な部分_____？ )

　　　「"　頑張る努力　…　工夫する努力
　　　　ぜんぶね　…　頑張り続けてたんだよ

　　　　___"ｺﾝﾊﾟｸﾄ"を諦めて。…なにより
　　【必要な強さ】に特化した【コレ】に向けて　"」


　[ゴｩｩゥ　〜〜〜〜ﾝｯ]　　_____　カシャﾝｯ！！

( ___ 上半身、下半身で…妙なバランスの正体。__それは、…長座体前屈のように身体を折り畳み…上と下の部位を合体…否、【噛み】合わせる事で、その正体は判明する…！ )




　　『" !…？　…　センシャノ　…【ホウトウ】？ "』



　　____…　鋭角的な特徴以外に妙な特徴がある

( … その戦車の砲塔には ___砲の、すぐ下に【顎】が。…折り畳んだ身体の下半身部分に覆われていた装甲が、…【牙付きの顎】のように、がっしりと噛み合っていた…っ！？ )

___________ｼﾞｼﾞｼﾞ…ｼﾞｼﾞｼﾞｼﾞｼﾞｼﾞｼﾞｼﾞｯｯ！！


( 更に___"砲塔"の真下へ水色に輝く大きな車体のﾜｲﾔｰﾌﾚｰﾑが展開され…それは徐々に実体化、___ひいては砲塔と同じく鋭角的なデザインと…砲塔斜め下に位置する部分に【電磁キャノン】を備えた【近未来的ブラック戦車】の様相を呈する…車体が現れた…っ！！ )



　　　[　ｶﾞﾁﾞﾝｯ!!　]　「" 過去は、過去なりにっ！ "」

(___合体する砲塔と車体。…砲塔の奥に潜む黒機は___【戦車】と接続し…自身の莫大な電力を__雷光を、…【戦車】へ、MAXに供給し始める…っ！！)



　　「"　デカくしてでも 力を詰め込むんだよｯ!!　"」


　[ﾊﾞﾘｯ　____　ｶﾞｼﾞｭ…ｩｩ"〜〜〜〜〜〜〜〜ンｯ!"!"]

( 装置によって増幅されていく電磁力が車体全体へと行き渡り…先程を越える勢いで【黒い戦車】は蒼電に包まれ　___　砲塔は【雷眼】を開くｯｯ!!！ )



　　　　　[ﾊﾞﾘﾘﾊﾞﾘﾊﾞﾘｯｯ!!]　　ｷﾞｷﾞｯ…


　〖"　ｼﾞ"ｬｼﾞｬオ"ｫォォｫォォ〜〜〜〜ンッッ！！　"〗





　【"戦闘最特化形態"__〖電撃戦車・狼電(ﾛｳﾃﾞﾝ)〗】

(/…ぃ___いったん…きゅうけ〜)

(/ ...頑張ったねぇ ...にしても ...うん、未来のカロンも良いけど ...やっぱ今の、がむしゃらに頑張るカロンは ...カッコいいね！！！！ )

(/うん！…着飾るのは捨てたけど、頑張った上で着飾れるなら？…っていう形態の候補が無くてさ、…戦車なら行けるんじゃ…？て思って！スタイリッシュさとか、未来的とか全然しない ひたすら戦闘するためと姿ってワケ！)

(/ ...いいね、かっこいい！というかさ！！最近俺何もしてないから色々溜まってきてるかも！！と言うか今日のカロンの勇姿を見て尚更加速されたんだよね！！！ほんっともうこの人をその気にさせるのが上手というか心を動かすのが上手と言うか... ...なんにせよさ！！！！カロン、すっっっごくかっこいいよ！！！！ )

(/ヒヒヒっ！___どーも！___…じゃ明日あたりに
【最後の激突】になっから！__…そんとき、…位に
　…　まず、月跳辺り、お願いしよっか？)

(/ ...了解！！！！！ ...そう、させて？させてね！！！ すっっごくきたいしてるから！！！ )

(/…入った！)

(/ にひひひひ！！！ )

　〖" … Hey Who do you think I am? "〗
　　　　　(　ウチを誰だと思ってﾝのさ？　)



　　　　　　　『"　、！　…　！　"』



___________【♪.Wild Dog tc3】

　[ ｶﾞｷｬﾘﾘﾘﾘﾘｯｯ!! ]　____ガ"ｯ　…　ｷﾞｨンｯ!!



( 気圧される間も許されず 無限軌道が唸りを上げ 重厚な車体を用いたラムアタックを仕掛ける…っ！脇目も振らない突進の加速力たるや凄まじく 気を抜いた 雷狼 の真正面から手痛くぶちかました…っ！ )



　　　『"　ｯ!!　…　ナッ　"』[ ｶﾞｷｬﾘﾘﾘﾘﾘｯｯ!! ]

　　　　　　____ｺﾞｺﾞ…ｯ　ガｷﾞｨンッッ！！



　[ﾊﾞﾘｯ]__ｼﾞｭドォンッ！！　[ﾊﾞﾘｯ]__ｼﾞｭドォンッ！！


( 確かなダメージを … 決して少なくはない痛手に 雷狼 も戦闘に意識を復帰させる __ その、僅かな隙に捩じ込むように再度の突貫が襲い掛かるッ！自然の摂理を体現するような攻勢の継続！更に 狼電 の主砲が火を噴き 鋭い電光実弾で追い撃つっ！！ )

　　　『"　ヴﾙﾙ…ｯ!!　"』　_____ｻﾞｻﾞｻﾞｻﾞｯ…

　　[ ヴｧﾁﾞｯ!! ]　…　ﾄﾞｫﾝｯ!!　___[ガｷﾞｬﾝ]


　　[ ﾎﾞｩｯ　ﾎﾞｩｯ　ﾎﾞｩｯ　ﾎﾞｩｯ！！___ｼﾞｼﾞｯ ]

　　[　ガシュゥ―――――――――――――ンッ！！　]



( 吹き飛ぶ姿勢に砲弾が迫る…だが其処は 雷狼 何度も攻勢を許すマヌケは打つワケもなく カギ爪を地面に引っ掻けた 急停止 で姿勢回復！更に先ほどの【電磁皮膜】を強め… ___砲弾を打ち消すッ！！…も 大電力を回したハズの皮膜はただの１発で防御性能が消失し、頬を掠める砲弾が背後で炸裂する…！__本格的、かつ "此方を傷つけ得る" 火力に … 警戒はMAX。ウデの四連【砲】を放ち、更に 雷弾ブレス を発射し、攻め手を強めるっ！)




　　　[　ボﾝｯ　ガﾝｯ！　ｽﾞﾄﾞｯ!　ゴォｯｯンッ！！　]

　　　　　　　　　〖"　ｼﾞｼﾞｼﾞ　"〗


[ﾊﾞﾘｯ]ｼﾞｭドォンｯ [ﾊﾞﾘｯ]ｼﾞｭドォンｯ [ﾊﾞﾘｯ]ｼﾞｭドォンｯ!



( 全発命中！___重装甲の堅牢さは先ほどの比ではないが … 確かなダメージを受けるのに変わりはない … 砲塔の【眼】が睨みを効かせ 今度は主砲を三発！連続で撃ち放ったッ！！ )

[ヴｧﾁﾞｯ!]____　ズドォンッ！！　ゴォンッ！！


　　　　　　　『" ___ "』[ガｷﾞｬﾝ]


　　[ ﾎﾞｩｯ　ﾎﾞｩｯ　ﾎﾞｩｯ　ﾎﾞｩｯ！！__ｼﾞｼﾞｯ ]

　[　ガシュゥ――――――――――――――――ンッ！！　]


( 電磁防御は１発成功！２発被弾!! … 戦闘開始からやっと受けた大ダメージッ！ 大なり小なり装甲が抉れ … 完全に【対等】を認めざるを得ない事態に睨み返し、腕砲 と 雷弾 で反撃するっ！！ )



　[　ガゴンッ　ズﾝｯ　ガﾝｯ　ドゴォｯｯンッ！！　]

　　　　　〖"　ｼﾞｼﾞｼﾞ　"〗___ｶﾞｷｨｯ!


　　　　　　　[　ｶﾞｷｬﾘﾘﾘﾘﾘｯｯ!!　]


( 車体下部、砲塔顎部へ直撃ッ！！__破損した装甲が僅かに散り 煤や被弾で白く傷付いた車体を暫し見ると、… 再び睨み効かせて【突撃】を懸けるッ！！ )

(/ ふふふ、はは、あっはっはっは！！！とっっっても気分が良い！！今宵も待っていよう！！！ )

　　　　　『"　コノ…　テイドガーッ！！　"』

　　　　　　　　[ ｸﾞｸﾞ____バｧｯ！！ ]


　　　　[ギャﾘｨ"ﾘﾘリリﾘﾘﾘリリﾘﾘﾘｯｯ____ｷﾞｷﾞｨｯ!!]

( 狼電 はその重装甲、大型車体による弊害として小回りが利きがたく 接近戦に持ち込む 体当たり は一見、ちぐはぐな行為にも思える…が 強電磁力 によって車体をガンガン動かせるエンジンから産み出される爆発的な加速力を活かした突撃は 軽量機動 で唸らせる兵器群にすら驚異となりうるスピードを産むのだ…！

____身に染みてそれを知る 雷狼 は四足を地に付け、大きく跳躍し 狼電 の背後、後方へと移動！… 体当たりを空振り、狼電 はブレーキを掛けるも )



　　　　　　[ガッコﾝｯ]______　『"　ナ…　！　"』


　　　　　[ﾊﾞﾘｯ]__ｼﾞｭドォンｯ[ﾊﾞﾘｯ]__ｼﾞｭドォンｯ！



( … 其処は【戦車】。砲塔を回転させ、着地を狙って主砲を撃ち放った！！ )

____ｶﾞｷﾞﾝｯ!!　[　ドゴォﾝｯ！！ゴォンッ！！　]

　　　　 "　ウｩ　ゥ　…　オッ…　ｯ!!　"


( 無防備な背後をつらぬく2発の砲弾 背中を覆っていた黒の髪毛は焼け焦げ、隠された装甲を容赦なく傷付ける。… 雷狼 はすぐに持ち直すものの 握られたペースに苛立ちを覚え始めた ___ )



　[ｼﾞ…ｼﾞ　___バリッ　ガガｯｯ　ﾁﾞ　…　ヴｧﾁﾞヂッ！！]

　『"　ガ"ｧﾙゥｫォオｫォォｫォォｫォオッ！！！！　"』


　____ｶﾞｶﾞｶﾞ　ﾊﾞﾁｯ!　…　[ズザｨｨｨンッッ！！！]



　〖" …！ "〗[ｷﾞｬﾘﾘｯ]〖"電磁皮膜防御…最大っ"〗

　ｼﾞﾘｯ…バチチッ！！　[　ｳﾞｧﾘｨｯｯ … ﾁﾞﾁﾞﾁﾞﾁﾞッッ　]


_______[(電磁衝突、極大爆発音…ッッ！！)]



( 怒りを露に … 雷狼 は向き直ると電磁の出力を大幅に上げ、両腕のカギ爪へと莫大な雷電力を供給。電磁クローを強化形成する必殺オプション。…名を【疾電:雷迅爪】！バツ印を描くように地を這う 雷の斬撃 を発射するっ…一方それを見据える 狼電 は車体を真正面に向き直らせ、電磁バリアの出力を最大に調整！___真っ向から必殺技を受け止め…２つの強力な電磁力の衝突が爆発を起こす…っ！！ )

(/ ....ど、どうなったの！？ )

　　　[　ガギィﾘﾘ…　]　　______ｳﾞﾝｯ

　　　　　『"　……………　[ｷﾞﾘｯ]　"』


( … 爆発の規模とは裏腹に__立ち昇る煙の量は大したモノではなく… 電磁皮膜を吹き飛ばされながらも 存外に健在 寧ろ斬撃によるダメージを全く受けていない 狼電 が軽く砲塔を揺らし、…気付けを行う様を早々に見せ付けられ 雷狼の心情は決して、穏やかなものでは無くなってきていた )



〖"　電磁収束ガン起動！ …(電磁皮膜再展開までに掛かる時間は半日…此処で勝負を決める…っ！)　"〗


　　[ｷﾞｨ〜ﾝｯ]　______ﾊﾞﾘ"ﾊﾞﾘ"ｯ　[ ｷﾞｬヴォﾝｯ！！ ]

　　　　　[ﾊﾞﾘｯ]__ｼﾞｭドォンｯ[ﾊﾞﾘｯ]__ｼﾞｭドォンｯ！


( 電磁バリアを失くした 狼電 に最早迷う時間はない、砲塔の斜め後ろ、車体に取り付けられた近未来的なウェポンに電磁力を供給し 高出力の【電磁弾】を放ち、ダメ押しとばかりに主砲 ２発をオマケに放つッ！！ )

『"　…　？　"』　[ヴｧ　___　ガシュゥﾝｯ！！]


( 電磁バリアを貫通し【電磁弾】が深々と装甲を抉る )


　　『"　!…　!!　"』　[ゴゥﾝｯ　ｽﾞﾄﾞｫｯ!!]


(　追加の弾、２発も怯んだ隙に直撃し __ 黒ずんだ破片を散らして大きく 雷狼 を後退させ、… "驚異" を確かなモノとして刻み込む…ッ )



『" (こ…の…ｯ!?___電磁制御管を兵器に流用した…のか…っ！ば、…バカな…ｯ！？一歩間違えば【波動 電磁変換システム】が…心臓部が吹き飛ぶぞ…っ！) "』


(【電磁弾】__威力よりも、その正体に 雷狼 は…未来の黒機はぞっとした感覚を覚える … それは電磁テクノロジーを生産 加工する為に扱う【工業用コア】によってのみ生産可能な 超強力不安定プラズマ なのだ、此れはまず専用の大型制御装置に転送し、安定させて初めて安全に使用可能なエネルギーであり … もし 不安定のまま扱いでもすれば【波動システム】に不安定なプラズマが混入、…不具合を起こし 大爆発などという事故が起こりかねない危険極まりないモノなのだ。___当然、武器としての使用などもっての他 爆弾に棒を突き刺して振り回すレベルで危険な使い方だ…！ )



　　　『" バカナッ… ク、クルッタカ…ッ！？ "』


　　　　　　「"　…い〜や。正気だよ　"」




　　　『"　デタラメヲイウナッ！　コレハ…ッ　"』

「"　こうでもして　…　勝てるかどうか
　　【アンタ】は分かってるよね？　"」


(___【矢機】。…その命を賭して放つ全力全開の波動を以てして …尚も無傷に、無造作に此方へ向かい来る。____【暗黒卿】の眼差しを 雷狼 は脳裏に浮かばせた。…)



「"　… ウチはさ　…臆病だから。【幸せのため】に

　　…【覚悟】。____出来なかったんじゃないの？


　　　雑に命棄てる気分のアホみたいな昔なら …
　　　ためらいなく使ってたこういう力ってさ


　　　試してみた？【やらなきゃいけない時】に　"」


( … 操縦桿を握り、___電磁力を溢れさせる 狼電
　　　　　　　_____否、【黒機】 )


　　　　　　　　　　　『"………"』

「"　… ウチさ、見たんだよ。___このセカイ！

　　そ！【何も出来なかった】ばかりにさぁ！？


　　___後悔しか　残らなかったやな世界！！　"」




　　　　　　　[ｷﾞｷﾞｷﾞ…バヂヂヂッ！！]


　　　　「"　… ウチゃ　___やるよ？


　　　　　あの子の為。___だけじゃない

　　　ムカつくアイツも… ギザなアイツもッ！！
　　腹立つマスターも　…　【日常】って幸せを！


　　　　… 守る為にさ？___たったの…1%に
　　　　　　　【命賭けろ】ってんなら


　　…　泥を啜ってでもウチは【ぜんぶ賭けてやる】"」




_________("だったら")　…　イ"マ





　　『"　　カッ"テ　ミセロォ――――ｯ"ｯ"！！　"』


　　　　　　　　(　_____"突撃"　)



　　「"　望む…　とこだあ"ぁ"ッッッッ！！！　"」




　　______[　ガ"　ｯｯ　ゴ"ォン"ッｯｯ！！！　]

[ガ"ガ"ｶﾞ"ｶﾞｶﾞｶﾞｷﾞｷﾞｷﾞｬリリﾘﾘﾘﾘﾘﾘリリｯｯ！！]


　　　『" ゴﾝナッ…　モノガァｧｧｧｧァｯｯ "』

( ___全速力を激突させた突撃、拮抗の最中
　　アギトを開き 雷弾 を砲塔の眼へ吐き出すｯ )

　　[ズゴォンッ！！]　…　[ﾊﾞﾁﾞﾊﾞﾁｯ…っ]


　　　　「"　なん…のぉっっ！！！　"」

　　[　"ガ"。ｯｯ　…ブ、ｷﾞｷﾞｷﾞｨンッ！！　]




(　___砲塔の顎で喰らい付く。肩部を喰い千切り
　　… 後退し　____"電磁弾"をチャージ…！！　)




　[バシ"ｭンッｯｯ！！]　『" コンナ ｵﾝﾎﾞﾛ弾―ッ "』


(___再度受け止めれば死が見える【電磁弾】を跳躍回避)




　[　ドスンッ！！　]『"　(!!)……ｯｯ　…ォ"…　"』

　(______着地を目掛けて【突撃】が迫っていた)



　　[ガ"ｷﾞｬｶﾞｶﾞｶﾞガガガｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞガガｯｯ！！]

　　　　　『"　ｩ"ｫｫォｫォｫｫｫォオッ！！　"』


___両爪が受け … 脚爪がアンカーに必死で受け止める…！



　「"　ウチはなぁ"…っ！！　幸せが大好きだっ！！

　　その為にもがいて もがいてっ…もがき続けたウチｯ

　　　だから…　餓狼だッ　【オオカミ】だっ！！"」


　　　[ﾊﾞﾁｯ！]_____ﾁﾞﾁﾞ…ｯｯ　ﾊﾞﾘﾊﾞﾘﾊﾞﾘﾊﾞﾘｯ!!



　　「"　歩みも止めた…っ　望みも捨てたっ！！

　　　何も…かも投げ出して【日常】を諦めたｯｯ


　　　　　そんな　【イヌ】　に　…っ　"」




　　(_____"全電力"が主砲に … 【牙】に宿る)



　　　「"　【オオカミ】　は　負けんっ！！　"」



　　　　　　__________["爆音"]。

_______"…　シュウゥゥゥ…　ﾊﾟﾗ…ﾊﾟﾗﾊﾟﾗ"



( …___全電力を消費し___回路が焼き切れ
【狼電】は停止　…　降ろされた主砲の先には

　焼け焦げた平野と　…　下半身が吹き飛び

　___スクラップ寸前の【雷狼】があった )



「"勝ちで…しょ？"　____[ｶｼｭｩﾝ]… ウチの。」


　　[ｳﾞｳﾞｯ…___ｼﾞｭｩｩﾝ]　…　あ〜　うん

「 … … … 負けてやる気はなかったし__ だな 」



(___狼電の顎から這い出る【黒機】、…電磁に包まれ
　　修繕状態で　…　その場に復活する【未来】。__)




「　…【過去】の勝ち、だ。___負けたよ、思いっきり　」

　　「　…　…　…　_____っっ　…　しゃ…ぁっ！！　」


____小さな影は　…　炎に包まれる平野で拳を突き上げた

(/途中経過。…戦闘終了！)

(/ ___少し起きててくれる？ )

(/…んー？いいよぉ？)

　　　　_______光を見た。


　　　　帰るのが遅い彼女を待っていると、久しぶりに外からドンパチが聞こえる。でもそれは ...なんだか、ドゴッとかバキッとかじゃ無くて ...バリバリビリビリ、...とてもなんだか 親しみのある音が聞こえてくる。
　　...私のマスターはもう居ない、マスターの作った機械は私と数体しか残っていない ...だから とっても不思議だった ...聞こえる、音が ...何故かカラダが無意識に 誘われる様に “外”を見た。





　　　　　_______カロ、ン？ ...2、機？




　　　　　幻覚じゃない、本物だ

　　　　　なら、今繰り広げられている、これは ...？





　　　　“ 幸せ ”“ オオカミ ” “ イヌ ” ..とても懐かしい響きの羅列




　　　　　それを聞くだけで___白機の眼には涙が浮かぶ



　　　_____________何も後悔は無い筈　今が幸せな筈
　　　　　　　　　　...それなのに



　　　　( 拳を突き上げる小さな“黒機”
　　　　...満足そうな笑みを浮かべる ...今の【黒機】 )




　　　　___________________________

【 _____カロン、駄目 ...駄目 ...！負傷 ...激しい ...でも ..駄目！死ぬ ...やだっ ....嫌！！！！！
　　　早く、治療 ...っ！スリープ ...まだ、駄目 ...私 感謝 .....ルージュ　アロー ...治療？ ...お願い ... ...私　体内部品 ...使用 ...可能 ...だから ...！！ 】


　　【 マスター、...組み込む 私 ___機械修理法
　　　そして ___分け与える 誰かに ...エネルギー ...その 設備 ....お願い

　　私　破門　　___構わない、だから ...お願い

　　　　これ以上　カロン　傷付かないで　いて ...欲しい 】
　　　　


　　【 カロン、これ ...特注 指輪 ...うん 特製 指輪
　　　...これ 着けて？ ...私 も 着ける ...うん ありがとう
　　　...今日 シよう？ ...意外？ ...お誘い、嫌い？ ...好き ...知ってる、カロン ...


　　　これから　時間 ...もっと ...もっと、愛 ...捧ぐ
　　　だから ...うん、幸せ ...うん



　　　　　　_________　今̶ と̶て̶も̶　幸̶せ̶ 】



　　　　　_________________________






　　『 ........私　.......馬鹿 』


　　　_____首輪をつけて“イヌ”にしたのは、私だ
　　　_____“オオカミ”でいると、死んじゃうんじゃ無いかって思ったから
　　　_____“ウサギ”の我儘で、牙を失わせてしまった
　


　　　　...だから、 ..だから？ ...分からない、でも





　　　『 ______格好　良かった、あの　...【カロン】 』



　　　　____ ...色褪せた【過去】が ...あぁ、名残惜しく感じてしまった。

(/ _____はい ...流石に最近頼りっぱなしだから、さ？ ..取り敢えず、今出来る事をね...にひひ )

(/…満足していただけたかな？とりまウチはOK！

……戦後処理と甘えるのはちょっと後だね！)

(/ ま、見ての通り ....にひひ ... ...こっそり色々【過去】も描写しといたよ？ ...白機の黒機への想いとかさ ....にひひ、あ〜〜〜...！！ほんっとカッコいいっつ〜〜か良い物を見ると筆が乗る！！！


...いくらでも、な？にひひひ！！！ )

「 … っさて！___余韻とか感じてる暇なさそ〜だし
　早いとこ【景品】渡しちゃってよ … や、待てよ〜

　…【持ってかれるの】あんまりウチ、好みじゃないなぁ
　　よしっ！【プレゼント交換】にでもしないっ？ 」


( 全力投球、持てる全てをつぎ込んだ勝ち星に黒機は上機嫌！___ちょっぴり大人気ないし 共感力が下がってるけれど、気を遣うぐらいは考えて … 片手ピースサインの笑顔を浮かべる！ )


「 … はぁ〜 若返る気分ってこれの事を言うんかねぇ
　しゃ―なし、付き合うよ ___で、これがウチからね 」

「 … ほへ。またもや未来テクの気配！___で ﾅﾆｺﾚ? 」


( ___元気いっぱいの【黒機】に呆れと、微笑で心が…奇妙なリズムで揺らいで仕方ない … まぁ、この結果はどう見ても悪くはないから 心からマイナス感情を持つことも難しいし、潔く懐から___【白色の望遠鏡】を取り出す )




　「　…月(げ)っちゃん __【月跳】の"視界"の再現品。」



　「本人には秘密ね」…付け加えながら【未来】が説明に入る

　「 月跳の … ？ 」

「 …月っちゃんの能力。なんぼあるか言うてみ？ 」


( ｶﾞﾗｸﾀと化した 雷狼 の破片を拾い、…白機のコトとなれば少しだけ自慢気な声色になるのを 自覚もせず軽い雰囲気で話し出す )


「 へ ___んと、… 転移(物質移動)。…ステータス感知、あとあんまり見ないけどウェポン持ってて…妨害が得意だったかな？ … あときれい！ 」


______どこが？


「 …へ？ 」「 だから何処が。 」


(「あ。うーん」…悩む素振り。___だってさっきと全然雰囲気が違っててさしもの陽キャ気分な黒機も困惑しちゃうんだもの)


「 … 表情うっすらしてるけど …切なっぽくて
　あざといカオと … ウチでも受け入れちゃう心！ 」


「　上出来。____でも１つ、抜けてるモノがある　」



( … なんとなく、冗談で返せずに黙って )



「　…　【過去視】。___起こったことを知るチカラ　」

( … 一瞬、理解に手間取るけれど __ 言い種からして 今貰ったこのレトロに見える望遠鏡の【効果】についてはっ、と 黒機 は気づく )


　「　え、つまりこれ…　」

[____ビンゴ。指を鉄砲にして黒機を指差す]


「 … "タイム・レンズ"だよ ___過去を覗く【眼】。」



(___黒機は思い出す。…白機と出会った他ならぬ島で、ずいぶんとお世話になった便利で燃費がひどいあの能力… ___しかし此れをどうしろ、と言うのかが分からず、少しばかり返答に迷ってたら )



「 【ターニングポイント】は、この城のとある場所で起こってる…過去のウチ。そっちで進行中の世界と、この世界とで決定的に異なってしまった最大の原因がそれで掴めるってことさ … OK？ 」


「 あ〜なるほど、OK 」


( 望遠鏡を懐にしまい、… 遠くの城を振り返る )



「 … じゃ、ウチからのプレゼントだね！

　[ﾃﾃﾃ〜〜〜〜〜ｯｯ]　じゃじゃんっ！ 」



　　　　　　【狼電】あげるっ！


(___謎のドラムロールで溜めながら、ばっ と
　　機能停止した【狼電】をじゃじゃん…と指す)

　(____テンションで微妙に合わない黒機達 …)



「 … あー …だったら【雷狼】も持ってっといて
　電磁格納システムがありゃ昔のヤツでも行けるから 」

　　　　　「　え、いいの？わーいっ！　」


( … きゃっきゃっと雷狼に駆け寄る黒機を見送り、…狼電を眺める未来はあっさり渡されたこの戦車にため息を吐く。…タダで貰うのは嫌い。その辺りはまぁ 真実なのだろうがこのデカブツに関しては明らかに 厄介払い だ、回路が焼き切れて電力も空。…オマケにあの可変機構からして修理も困難なワンオフ兵器なのは見て分かる___多分、処分に困ってたとこを丸投げされたと 未来は察して___同じように電磁格納を行うべく、黒い車体に手を付ける… )



　　[　ｼﾞｭﾝｯ！　]　_____へ？


( … ___"電磁格納"を行った途端。
　…未来の身体は縮んで、縮んで…

　幼く、…というよりも

　___"黒機"と同じボディと化した )




「 あっ　…　あ〜っ 」[ｼﾞｭ〜ﾝｯ]


(___【雷狼】を格納し、…何ともない黒機)

「 … なん、…なん　___なんコレ？?？ 」


( ___小さくなったボディ。…相対的に服はぶかぶかでずり落ち、…サイズ変更可能な指輪を除いて … 肌色、色々と…野ざらし )



「 … ほら【狼電】ってこのボディ基準で作ってるからさ？…サイズが違う他のボディで使った時に備えて、触れたら強制的にウチかどうか認証して ウチなら【狼電】が使えるボディに変更するようにしてあんの … 」


「 … 勘弁してくれ 」



( とりあえずこの場でボディの変更は出来ず、…未来はぶかぶかの服を抱えながらため息を吐く。___申し訳なさそうに、…黒機は城に飛ぼうとするけど… )



「 あっ、そうそう！ …２つ聞きたいんだけど！ 」


「 … どうぞ　[諦め心地かつ少し不機嫌に] 」

「　…　ターニングポイントって、どこ？　」


　「 … 医務室。__で、もう１つは？ 」

(…気分もあって、受け答えは大分ぶっきらぼう)



　　　　「 ぁ。ぇー…と　その、まずゴメン


　…　んと　___何ですんなり … 過去からウチが来て
　彼処に入り込んでたこと、…受け入れられたわけ…？ 」


( … それを聞くや、…不機嫌を飲んで __少し悩み )



「 …… 昨日、こんな事が起きるって
　…　教えてくれた人が居たんだよ 」


「　ふぇっ？　___　…だ、…誰それ？　」






「　『天楼:翡翠』。…マスターの　…　探し人だよ　」

___________？



( … 言葉が呑まれる。__疑問を言う前に
　脳が追いつかない。__はい??え？ぇ??

【知ってる】【干渉力】【意味不明】… )



「 … その答えは、多分【視れば】分かる。

　… じゃ、そろそろチュートリアルは終わり
　後は自分で何とかしよう __ さ、行きなよ 」



( ___高速処理も困難な疑問に頭が回りそうに
　…　なりつつも、ふわふわ … 漂い浮かぶ黒機 )



________あっ　…　そうそう

(… 途中ではっ、としながら__黒機が振り向く)


「　…　まだ何かあんの？　」


「　…　いや、うぅん　…　えっとさ！　」



　　　　　　______"お幸せにっ！"




_______________

(____城へと向かう光点を眺めて … 未来は先ほどの言葉を心のなか…何度も、何度も 反響させていた)



「 …… 幸せ ねぇ 」


( …そして__"昔そのもの"の我が身、…身体を眺め )



　　　「　…[ふ〜っ]_____ホント…　」



　　　　　　___若返った気分だよ




___________

(/____ウチのターン、終了！)

(/ .....尊い、っていうか素晴らしいって言うか、心の底から感動した時って ...中々ほんと、意欲を上げるものだね .....お疲れ様、ありがとう！！！ )

(/……ちょうど良いとこ月っちゃん居るんだし
　進行この辺にして、絡んじゃっていい？)

(/　そして感想にまんぞくっ！___にひひ　)

(/ ....おーけ、好きなだけ絡んで良し！ ...進行はそうだねぇ、どうしようかまた考えてあるよ？ ...まぁ、カロンから展開出来るならそれでも良いけど )



(/ ...色々話したい小ネタもあるけど、それはまた明日にでもする？ )

(/ん。___ウチは確認するだけだし、そっちで出来る展開があるならやっちゃうのもアリじゃない？…んひひ、あ。小話聞いちゃお！)

(/ ま、本当に軽いものだけどね ...残りの未来の面子とか、ね？ ...【過去】に戻る方法だけどうしようか少し悩んでたケド .... )



(/ ...うぃうぃ、と言っても本当にしょうもないものだけどね ...
　本来なら【月跳】の設備だけで何億もの資金が掛かるって話 )

(/あ、それ気になる。…過去に戻る展開、ね。…具体的にどう？)


(/…え、こわ　ヤミ金？)

(/ 候補はいくつか ...ただまぁ、横槍関係になると言うか、これまた複雑になると言うか ...ぐむむ )


(/ マスター、の技術の賜物だよ
　...だってさぁ、ワープ移動出来る時点でかなり高価にはなるじゃん？そこから生体感知や軽い戦闘能力、過去視 ...かなりハイスペックだと思わない？ )

(/____ちょうど良く、進めたくて明かしたくて
　　…タイミング的にピッタリなのが１人いるよ！)


(/ …マスターのお嫁ちゃんとかは出来る訳ですが(ﾎﾞｿｯ

ま。そーだよねぇ … 流用できる部品もあるだろうけど
機能的にアレ、ほぼワンオフばっかでしょ？そりゃ…
戦車１台ぶん以上は軽く飛ぶでしょ！

　…まって、じゃ　やっぱりヤミ金…？?？ )

(/ ......ほほう？ ...にひひ、それはそれは期待しないとね ....
...過去に戻る件とかも、色々考えてはいるからさ___任せてよ！ )


(/ アレはもっと別次元つーか異世界つーか ..神様だし ....？


　その通り、基本的にMOONシリーズは超高額なのだ ...だからまぁ、基本的に製造数も少ないのだけど
　　...お金に関してはそうだね ...とある業界が支援してくれてるのさ、にひひ )

(/ひぇっ…ハインちゃんとか砂ちゃんにあること ないこと吹き込んで撲滅キャンペーンしなくちゃ… …ぅ〜っ月跳のモツとか絶対抜かせないからっ！真っ昼間に黒服で怖いお兄さんとか来ても追い返してやっからっ！)

(/ いやまぁそっちほうめ .... ... ...そっち方面になるのか？いやどうだろうな ... ...うぅんでも ....ん〜〜〜 ....？ ...まぁそう言う感じで払わせはしないと思う ...うん、しない ....多分、しない ...？ )

[ｶﾁｶﾁｶﾁｶﾁｶﾁｶﾁｶﾁ]


(/__生産工場で【狼電】量産型計画の再出発開始、ウチ専用【狼電】と【雷狼】の修理と改修も準備して城の監視カメラ幾つかハッキングもしとかないとあと警備、全滅及び殺戮用バトル・ドロイドの図面を購入出来れば鹵獲とか買い付けもしなくちゃお城の警備さん何百人かお金ばら蒔いて雇って_____)


[タブレット操作]

(/ いや本当大丈夫だわ！！！？そんなに警戒するのも ...いやはや、恐ろしい .... ..... )

(/あぁもうっ！！…ん、小話おしまい？)

(/ ....確かにその業界ヤのつく方々もいるけど、MOON方面の支援をしてるのは【大富豪】..だから、ね )

(/ ...そうだねぇ、今話せる所は？ )




(/ ___あ、もしかするとだけども ...【魔人の地下魔獣】達については色々また、やるかもとだけ ...ただまぁ先に言っておくけど ...____結構ぶっ飛んでる、と思う )

(/___エググロはもうウチには効かないよ〜だっ
　闇魂と血骨とで網羅済み！___はぁ〜っ)


(/……甘えてい〜い？)

(/ ..........に　ひ　ひ )



(/ ...お疲れ様、好きなだけ甘えろぉ〜〜？ )

　　　　「　……………　」



(___焼けた野原で　…　城を眺めながら未来は座る)

　　　　　　　　　“カロン”




　　　( ...静かに 空高く 白く汚れた機械は現れる...城からここまで転移して ...目元、何度か拭いながらゆっくり黒機のもとまで降り立ち ..... )







　　　　　____バカカロン！！


　　　　( ....引っ叩いて .... .....片手を痛そうに抑える )

「　…　ん　…　何さ？　月っちゃ____　



__"慣れた"未来なら … 静かに言葉を返すだろう

( しかし … "過去"のボディに変わった弊害として性能の低下はどうにも否めない。___ひりひり、と痛い頬を…撫でずに … 怒る白機を見上げて )



「　いてて　…　___大丈夫？　」

　　『 ...大丈夫 ...私 超高性能 ... ...其れ より
　　　...此処 何 してた？ ...さっき 雷 ...光 可視 ...その ボディ ...色々 不安 』



　　( ...違和感に気付く様子は無く、今日はずっとこの機体 ...この体型だったと白機は判断している ...先程鬼気迫り、命を削りながら吐き出された不満の声とは違って ...今や逆に聞き慣れた、未来の声 .... ...溜め息一つ、吐いて ...ジッと見詰める )


　　『 ...心配、した ...バカ カロン 』

「 … んー　んー　______ 」


( … 真面目に、返答に困るパターン。__思考が若返ってる気分を…利用して、軽く済ませられそうな…それでいて … 労れそうな言葉は… )


　「　…　憂さ晴らし！　」[にこっ]


( 実際、ｽｯｷﾘしたし … いい笑顔で見上げて __ その後…すっかり大きさで逆転した手を握りながら　…　ふわりと浮き、頬を撫でて )


「　… 最近は　__そぉだねぇ　…あんまり
　派手なこと、しなくなっちゃったし。……

　ｷﾋﾋｯ　…　ちょっぴり 昔を思い出しちゃってさ？
　久しぶりに　…　暴れてみたんだ。心配ありがと

　…　でも大丈夫、すっかりさ？
　…　壊れる気分とか　…疲れとか飛んじゃったよ　」

　　『 ..... ..... 』 [ むぐぅ〜 ]


　( 笑顔がスッキリした様子で綺麗なのは認める ...それでも少し納得いかないのか、お返しにと ...空いた片手で頬を引っ張って ...すぐに終える )


　　『 なら、良い ...でも ...鬱憤 解消 ...私、付き合う ...
　　　....でも


　　　カロン 幸せ ...なら 私 ...これ以上 追求 不問 』


　　( なんやかんやで安心が上回る ...嘘では無いのが見ていて良く分かるから ...尚更 ...
　　　....寄り添い 頬撫でられて目を細め笑み浮かべつつ ...ゆっくり抱き締め )



　　『 大丈夫 ...カロン、隣 ...いつでも ...私 ...いる 』


　　( ...指輪を視界の中に持って来て ...白機もまた、幸せそうに )

「　……… んひ。___じゃ…ウチも正直に頼るように
　　　するからさ〜？　…　機嫌、直してよ。」


( 抱き締める腕の中から手を伸ばして __額を寄せて )


　　[こつん]　___　「 ね？　…　【月跳】。」



(________ずり落ちる衣服も気にせず)

　　『 .....了解 ..うん ....懐かしい ...大好き、カロン 』


　　( 額寄せて向き合う視線はどうにも ...過去と未来がいい塩梅で入り混じり ....可愛さと格好良さを兼ね備えて ....
　　....すっかり、期限も元通り )



　　『 ...でも、服 ....着る 』

　( ......流石にそれは気になったのかせめて、と羽織わせて )

「　わっ　…　とと。__…あ〜　月っちゃん？
　　　… 今日はどーすんの、やんの？　」


( 服、着させられる姿はお人形とか 子供と変わらず …そんな今に安心感を覚える…屈辱的な気分ながら、悪くないとも思ってしまって )


「 懐かしい… ってなら月っちゃんも昔にすれば
　いーと思うけどね。… 昔も可愛かったじゃん？ 」

　　『 勿論　する ...でも、今 ...違う ...カロン ゆっくり 休憩 ...後 ...
　　　...大丈夫 今日 ...優しい ...から 』


　　( ...浮かべる笑みは何処か桃に染まり ...優しく黒機の背中を撫でて子供の様に扱いながら ....また、何時もの日常を過ごせている事に ....先ほどまで漠然とあった不安は消えて )


　　『 ...私 今 ...好き ..すたいる、抜群 ... 』

(/ .....ぁあ〜〜、しん、どぉ... )

(/ ...そぉんな訳でさぁ、待ってるねぇ〜〜 ... )

(/にゃは〜にゃは、にゃは)

(/ やぁ、やぁやぁやぁやぁああ〜〜〜〜！！！ ...やぁ )

(/ウチの物語を待つわんこマスター！さ、カロンチャンの登場だよ！)

(/ ..... ......はぁあ〜〜〜〜、待たせた分の対価は支払ってもらわないと、なぁ？？ ...にひひ )

「　…結局すんじゃん　」


( 呆れっぽく、ちょっぴり嬉しく笑みが浮かんで
… なんだか、あんまり悪い気分にはなれない )


「 … はいはい。ウチゃ万年貧相体型ですよ〜だ 」


_____________


(/…さてさて。___普通に進めていい感じ？)

(/ あ〜〜〜 ...まかせる！過去編進めるなら過去カロン、イチャイチャするなら未来カロン？ )

(/ ぎにゃん )

(/…やー、待たせたっ)

(/ … 私としたことが、お風呂を浴びてクリームを縫った後のベッドが心地よ過ぎてね … 寝坊しかけてしまった次第さ、面目もない __今日はそうじゃない… ということをどうか 行動で示させては頂けないかね？ )

(/ ... ... ... ...乙女だねぇ 可愛いねぇ ...にひひ
　　...別にさぁ、気にして無いってのに！ ま、とは言え何をしてくれるのか期待ばかりだけれどね！ ...いつも俺の予想を遥かに超えてくれる ...！ )


(/ ...久しぶりに設定とか色々書いてモチベアップ、に繋げようかと思ったけどもそれはまた時間のある時に、かな！ )

　　　「(まぁ)」



( … 城の中へと入り___見えなくなった光点のその後を … 知ることとなるであろう"解答"を心に思うのは … __【手立てを失くした】未来。…この事実は墓まで持っていく気でいた方が良いだろう、…この判断に【ウチ】も頷いてくれるだろうよ ___多分ね )



　　　「　…　頼りにしてるよ？　」



( 殆ど違和感なく … 白機の手前、率直な言葉を吐く )


_____________



　　[　灯の消えた医務室　]


　　　　…ｶﾞﾗｶﾞﾗｶﾞﾗ…ッ


____営業時間が昔と同じで良かったよ …

(/ ...ん？あ、これひょっとしてこっち待ち？ )

(/ん。…月っちゃんでちょっと反応くれたら
あと全部こっちでやらせてもらうね！)

(/ _______了解 )



　　『 .....カロン、 ...少し 変化 ...いや “元通り” ....
　　　...任せて ...カロン、為 ...私 生きる ...』


　( 命を救う事 ...それが、〖未来〗の白機にプログラミングされた中で最優先事項 .... ...黒機のどんな願いでさえ叶う為に動くだろう ... ...とてもドロドロに



　　　___溶けた心は、もう過去には戻らない事を知りながら )



　　『 大好き ...カロン、...私の希望 ... 』

「(といっても…)

… さて、何処で使えばいいのかな？ 」


【♪.傲慢界 (BGM)】


>　[ 調べる ]

…ふたりは自室に帰ったらしいね、好都合だよ
いつかだか アローがドアのロックを解除して
るとこ、見たときの覚えがまさか役立つとは

監視カメラは…ないか 城のみんなへの信用が
すごいなぁ、おっと 用事に掛からなくちゃ

__________…


>　[ 調べる ]

さすがにカルテを見える所には置いてないか
見る用事はないけど、そのあたりは医者とし
てしっかりしてるんだね、アローがしてるの
かもしれないけけどさ　…

>　[ 調べる ]

…ん？　デスクの上に見慣れない書籍がある…



( これ見よがしにぽつん と置いてある書籍を手に取り、タイトルを確認してみる … 何かありそうだ ビミョーにオーラ纏ってるし …んん？)


・書籍『ブレシュール・ルージュ』を拾った。


「 … わぁ、自伝でも書いてたのかな？
　…黒歴史のひとつふたつ書いてたりして 」


( 期待と … 興味が渦巻きながら___書籍を開いた )

(/ 凄く早いけど落ち着くのだ！！ )

　1ページ:『NO ACCESS』

　2ページ:『NO ACCESS』

　3ページ:『NO ACCESS』



「 …… 何コレ…『ノー、アクセス』? 」


( 本を開くと、…意味不明な文字ががまっさらなページの中央に でかでかと書かれていた___【NO ACCESS】。…要するに あなたはこのページを見られません … 奇妙なものだ、いち 本に記された内容として意図も意味も不明瞭なもので ___"これがただの本ではない"とは、分かるものの )




[ﾊﾟﾗﾗﾗ…]「 … ずっとこんなページが続いてる 」




　806:……

　957:……

　1246:……


　2000: 『 _______



　「　おっ　」

「 そろそろ諦める頃だったよォ… 今んとこ
唯一の手掛かり君なのにヘソ曲げちゃってさぁ？

ページは… 2000。…うーん気持ちいい数字だね 」


( … ようやくこの本を読める さっき出会ったばっかりの、いけ好かないヤツがずばり題名のイメージ良くない本を、僅かにでも読めるのがなぜこうも嬉しくなるんだろうね？___ま とにかく変な気分になった代わりに … 何が読めるようになりますかね　…　と )



　2000ページ:『 後には　_____

　_____戻れない 』


　本書は著者の不本意を以てこれ以降のページを消去するものとする、本書の目的としてこれまで記録したB.s ルージュの【運命】を本人 及び彼女の認める非常に親しい人物にのみ開示し、彼女に間接的な関連を持つ【R】系統に於いて彼女が既に知った【運命】以外を恒久的に非公開として封印する(これはおそらく著者の気が変わったとしても)。

　加え、実質最後となるこのページを閲覧可能な者は著者が認めるもののみとし、これは本書の主B.s ルージュは必ずしも当てはまるものではない。

　…　以降のページに続く白紙と、上記に挟み
　著者の著者だけが知る、不本意をここに記す


注:B.s ルージュの【運命】の記録が本書の
　目的だが、下記やこのページはそれに殉ず
　る内容ではないため … 二重のプロテクト
　を【注】に掛けるものとする。






______________



「　………　？　…??　」

(/…【未来カロン】…最後の時がきた
　　この本に見覚えがあるかな？)

(/ ... ... ...翡翠？ )

(/ 昔、やったよね？ )

(/ .....既視感はある、ただ ...ただ ...ど、どこだ...ぁ？ )

(/【ルージュ】の過去に、…【運命】に翡翠が干渉し
　… エンジェル・ドリフトの原型。

【R-6 アンヘル・ドリフト】に出会ったお話だね)

(/ ....あ〜〜〜〜〜！！！！！！？ )

(/ それ、かぁ ...いや確かに見返してみれば ....！！ )

(/一応、あれは目論見通りに進めたけど

【多くの疑問は明かされずに終わった】ね

…なんで翡翠は【危機】を知ってたのか
撃退後、翡翠はどうしていたのか…)

(/それの補修も含めて　…　やろうか)

(/ ____今日はエナドリと薬を飲んで眠気皆無！ ...いくらでも待つしいくらでも見ているよ！！ )

(/ ......んぁ )

(/んぐぇ、…… だいぶ…やった…)

(/ ... ...ふむ、お疲れ様だね、忙しそうだし ... )

(/……赤手、ちょいと　…　待てる？)

(/ ..いくらでも待つさ、安心して欲しい )

(/……正直さ？)

(/迷っとった面もあるんよ … これから、ウチがやろうとしとる物語)

(/ ...ほう？ )

(/これから、ウチがやることは… 確実に救いのない面が出てくる

…昔、ウチが嫌っとったこと　…その、良さと悪さをウチなりに理解してなおやる事が、ちょっぴり酷薄すぎるかもしれへんの … … なんとなく、キミに酷いことしてまうかもしれへん　…　ええかな？)

(/ .....ふむ )

(/ どんな運命でも .....構わない
　俺はなんだって嫌いにならない、受け入れる底無しの杯
　好きにやると良いよ、酷い事？あぁ受け入れよう！！貴女の為になると言うのならば！！...ここでNOはあり得ないのさ


　　“覚悟”は出来ている
　__ GOT READY )

(/　いや、キミそういうの好きで知っとるけれど！　)

(/…それ踏まえてなお、ちょっぴり酷いかも…ってこと)

(/…あみゃ…)

(/……… …ぐぅ)


(/……が〜っ…もう、……あい、わ〜…かった…っやるっ！やるっ！

　……煩悩、ぜ〜んぶシャワで洗い落としてくるわ！待っとりっ)

(/ ...にひひ、あぁ、待っているさ )



　　　熱がどうにも止まないんだ、意欲が止まらないんだ、心を馳せてしまうのも仕方が無いだろう？
　　期待していようか、可憐なる『月』の者よ




(/ ...にひひ___なんちってね )

(/…………何時もみたいに、火ィ付けるかんね)

(/ ____あぁ、なんて唆る響きなのかなぁ ... )

( … ここに来て、もっと意味不明なページが出てきた。読むことの出来ない本の中で、唯一読めるのは訳の分からない言葉の羅列 __それまでに読むことのできる内容が無い中で、なぜこんな注釈みたいな部分だけが読めるのか？その意味を探す為にも　…　残り少ない文字に目を通さなくてはならないだろう)


__________


　まずは、諸賢に謝らせてほしい。

　本書は筆者が誰の了解も得ず、独断の果てに執筆した到底認められるべき文書ではない。なのにも関わらず 未来 過去を含めた諸賢の【運命】を左右する本書に対し、筆者は 私は責任を取れなくなってしまった。まことに身勝手ながら 筆者はこのようなネクロノミコンを産み出しておきながら その存在を管理し、諸賢の手元から遠ざける事すら出来なかった。


　私は、到底償いようのない罪を背負い また償う事も許されない世界へと消え去る。その前に 本書に記された諸賢らの未来を白紙に戻し、私の独白も含めた内容を 悪用せず【運命】と渡り合える者に向けてのみ読めるようにプロテクトを掛ける。…これで罪が赦される事は無い、これだけしか出来ることはなかった


　…　不甲斐ない私を恨んでくれ、ザレッド君
　私は　…　君たちを守る事が　…　出来なかった


______天楼　翡…羽

　　「　……　これだ　」



　感情と、心が凍てつくような緊張感に包まれ … 呼吸ひとつすら恐怖に苛まれそうな空気の重圧が辺りを包む。__この本に対する謎は尽きないが、必要な情報は抜き出せた … この世界がこの世界である最大の理由。__明らかに未知の驚異を示唆する文、これで充分だ。__本を閉じ、何度も重く息を吸って吐きながら タイトルの下に小さく記された【目標】を確認する )



____20○○　…　○月　○日



「 待って … これ、最近の話だ 」




_____つまり【過去】自分が居た世界…日時と
　　この本が産まれた時期はそう離れていない



　　　　　　「　……[ごく]……　」

____背筋の凍るような事実に 意図せずノドが鳴る

自身の意図しない所で命運を分ける事態が起きていた
その上、…それはもう【過ぎたこと】。この世界から…
帰還できたとして、それを防げる手などある筈もない

… 知るという【恐怖】が苛む　___　震える指で…


( "望遠鏡"を目に当て　…　本が置いてあった机に
ピントを合わせながら__見る時間を調節する …… )



「 (…逃げて、向かってどうなるとか…そんな損得
　　　抜きにしろ…っ___決めたろ…ウチッ！) 」



________【ON】…　________

[ｳ"−ﾝﾙﾙﾙﾙﾙﾙ_______]

「あ 待ってこれ酔うヤツ」


_______桃色と白色が六重の螺旋を描いたものが
　ぐるり ぐるりと残光で視界を多い尽くして行きながら
　曼陀羅めいて重量のある渦になると今度は模様が全て
　ぐるぅり　ぐるぅりと目のなかでかき混ぜられ　…







_______2060


_______2050


_______2040


_______2030


_______20○○　……





〖　…　20　…　〗

( ___医霊が身を賭し … 憑いた【闇】を退散させ___"褒美"の僅かな時間に心や胸、…情緒を踊らせながら過ごしている間 …過去といふ【運命】に彼女を送り届けた__これまた〖彼女〗。…彼女が、本の置いてあった机に向かっている場面　…　)





「　[ぐぐ〜っ]_____ふは−っ　…くたびれた　」


[くた…っと伸びをしながら __ 椅子に体重を任せて]

( … 上着を脱いで、彼女の肉体はインナー１枚を隔てるだけの状態にある。…それも臍は見え 肩は透かして__肌色が見える面積がとても広い 恵まれなくとも育ち良さげなプロポーションを惜しげもなく強調している …ひと汗を流して 艶やかな肌色がしきりに欲を覗かせ… )



「　…… やぁっぱ執筆も体力いるよ、手ぇいたい …

　　っと、… これで終わりじゃぁ無いんだけどね　」




　　　　　[ｽﾞｽﾞ…ｽﾞｽﾞｽﾞｽﾞ…ｽﾞｽﾞ…ｯ!!]


( … "本"から闇色の粒子が漏れだし__紙面は
　絵具で染まったみたいに黒色が拡がって行く

　___泥水の噴水のように"闇"を噴き散らし
　今にも何か　…　不吉なものが飛び出しそう )



「 …… "宇宙(そら)より覗き 宇宙より来るもの"

　　"悉くを連ね 喰らい 染め上げる只悪しき星"

　　… ホント、はた迷惑だね　____【キミ】達 」



　　　　　　　______[ギｮロﾘ]

「 … 邪険にしないでよ わたしだってこんな事ぉ
　したかぁ無いんだから … ね？機嫌直してよ 」


( 緩急弛く物を言いながら … 脚にひじを突いて翡翠はじっ、と溢れだすそれを…【闇】をじぃっ…と眺め返している。…黄色い瞳孔と 赤い線とで黒く噴出し うごめくナニカから睨むように此方を伺う … 色濃い【闇】、刻一刻と本から溢れるように這い出る 正気が萎縮しかねない異物感がほうぼうに撒き散らされながら … 徐々にその気配を強めている…___翡翠は、睨み返すでもなく 見つめ返すばかりだ )




・【 遂に姿を見せたな 忌々しい小さなネズミめ 】

「 へぇ キミ達の世界にもネズミって居るんだね 」


(__口はなく … 金属製のさざ波めいたおぞましい音
　…声という 生易しい枠組みから外れた"攻撃"が
　脳膜 …無理やり押し込むように鼓膜へと流れる)


・【 戯言を利くな もう逃げられんのだ 】

「 ………… 」



・【 最後の刻を狭苦しい部屋で迎えた事を
　永遠(とわ)に悔いて もがき苦しむがいい 】



　　　　　　[ｽ"…ｯ ｽ"ｽ"……ｯ____]


(___【闇】が幾つもの枝分かれを本から引き抜きながら
　… 触手の群れた黒い蛸と化し、__今にも飛び掛からんと)

　「 … 宇宙がどれくらい広いかって片鱗に
　　触れながら、ヘンな事を言うんだねぇ？

　　宇宙というものが【無限】か〖有限〗か
　　その答えを知っているなもしれない一族

　　…　なのにまぁ　狭い事を言うんだね
　　宇宙(そら)の小さなわたし１人に …

　　　天下の【闇】がなんて小さいこと 」


・【 妙な言い真似はよせ お前は呑まれるだけだ 】



( ___本から抜け出し … 枝分かれした【闇】が
　　覆い被さるように　___翡翠の身体を呑み… )

　　　　　[ギﾁ"…ｯ]　_____込めない。



・【[ｷﾞｷﾞｷﾞ…ギギ]】


「 … まぁまぁ　落ち着きなよ？ 」


( 翡翠が__左手で【闇】の瞳を抑えると同時に、…部屋に張り巡らされた半透明の糸が、"翡翠色"にかがやき …___【闇】に絡み付いてその動きの一切を封じていた。____糸の根本は、翡翠の左手首に装着された腕輪型の機械であり〖針金鉄線(ﾊﾘｶﾃｯｾﾝ)〗と呼ばれる魔法融合機械。…___しかし悔しがる素振りも見せず、【闇】は呆れたように音のトーンを変える)




・【 … この程度が __ 足掻くのは呑まれて
　　無様にもがく刻にしろ…今は時間のムダだ 】

「 …… ____　いい加減にしときなよ？ 」



「 …そういう[ごそ]____


[　キラ…ァ―――――――ン …　]…勝手な上から目線 」


(____翡翠は小さく空間を引き裂き…何処かの場所から)


〖　淡い虹色を混ぜた　___　白く輝く結晶を抜き出す　〗



・【　…　何だと　】

(/ ... ...ふむ ... )

・【… なぜ ある ネズミが持ち得る筈がない】

　　　　 「 … 持ってるから？ ​」



( ___ｶﾞﾁｶﾞﾁと鉄線に力を籠める … ねじ切ろうとする気持ちの悪い音が継続して響き、明らかに【闇】の音が狼狽したものに変わる … しかし、表情や気配などで触れられる変化は特になく … 所謂生への執着めいた焦りではない 落ち着いた不気味な焦りだと ___見ているだけでそれは知れた。…不気味が、あまりにも過ぎる )



_____"…星が産み落とす、聖なるメモリー"


「 … これが産まれる星は限られてるし、此処には
　どうやったって産まれないんだ。…そりゃ、驚くよね

　　… でも、どう使うか知ってるって言えば 」




_____もっと　…　驚くんじゃない…かな…っ！

　[グ"ギ……ッッ！！]・【 うぅおぉっっ 】



「 …っ 逃がさないって…!?こっちの…台詞だよっ！
　もう逃がすもんか…っ わたしの…未来も【運命】もっ

　全部… 全部…っ 全部奪ってこれ以上何が…何がぁっ！」



(___絶叫と共に握り締めたクリスタルが振り下ろされた
　… 幾重にも守り重ね【闇】が身を削られながらも受け…
　糾弾は止まることなく呪詛のように彼女は力を強める)




「　くたばれ…っ　くたばれ、くたばれっくたばれｯ!!　」


　　　　　　・【　グｩ　…　ｩｫオ…ｯ!!　】

　　　　[　ﾊﾞﾊﾞ ｷﾞｷﾞｷﾞ ... ｼﾞｼﾞｼﾞｨｨ…ｯｯ　]


( クリスタルの光は どうも【闇】が苦手とする類いであるらしく、翡翠の手に血が滲み…直も突き立てられる鋭角な先端は【闇】への到達を阻んでいる幾重もの触腕を …霧散させながら、じりじりと瞳孔に迫っていた__ )



　　　「　(やれる…　やっと　…　やっと…っ)　」



____瞳孔へ。【闇】へと光が届く刹那 … 彼女は感慨に
　　思わず心の、ひいては腕へと籠めていた気を緩め



　　　　・【 … 乗るな　死に体の分際で 】



_______【闇】はその一瞬を見逃さなかった。

　・【 [ﾁﾘﾁﾘ____ｼ"ｼ"ｯ] 】

　　　「　………　う…っ!?　」


　　[バﾘ"ﾘ"ｯｯ　ｶﾞァンッ！！]


( 瞳孔から大気を吸い込むように【闇】の粒子が収束し…黒く迸る雷撃となって放たれ クリスタルと … 放つ光と拮抗し、まばゆい閃光と …激しい衝撃が入り乱れ____気を緩ませた最中の反撃に …___翡翠の手から、クリスタルが飛び抜け 床へと撥ね飛ばされた )



_____ｶｧﾝｯ　ｶﾝｯ　…　キリリｯ　




　…　!"!…！



「　うわぁ…っ　_____ぁ　…　」




　　　　　・　…　ｽﾞﾙﾘ。

(/ 月尾、大丈夫？ )

(/うん、まだいける… 赤手は？)

(/ 大丈夫、余裕、全然いける、やっぱり俺がどうにも歪んでるのかもね、あぁ平気だとも )

(/…それって嬉しいってコト？)

(/ なんだろうね、なんでだろうねぇ、凄く楽しいよ、凄く凄く_____ アイデアが止まらないんだ！！！)

_____________…



　　「 ___________っ　………………　 」



　耳をつんざく静寂が か細い乙女の呼音を帯びる
…母親の胎で"目覚めた"赤子が蠢くように 生々しく
　あたたかな 呼吸の音 … 鼓動のリズム、【恐怖】


　そこなら【闇】は消え、身体を抱く乙女がひとり
　… カーテンの靡く窓 月のひかりを映す木の床

　【何か】に怯えて身体を抱き締める乙女の姿

　____恐ろしくも美しい　…　絵画のようだ





　　　　「　………………………っ　………　」


( … 時間が、迫っている。___潜り込まれた感覚と、…鼓動の元から支配の枷に絡め取られる恐怖感が　じっくり じっくりと脳裏へ侵食する …逃れようのないという、シンプルで…絶対的な生物としての恐怖。…今にも叫び、もがこうと悲鳴を上げる神経に必死のストップを掛け 翡翠はただ　どうするべきかを考えた_____己の身は、とうに諦めた上で。)

「　……　……　……　__は…はは
　やっぱ…　…キャラじゃない事　…
　するもんじゃ…　なかったね　」



( … うわ言を呟き ___身元を整える。…本から〖医霊〗を呼び戻し、…後先の未来を、…【運命】を描く本の後半を白紙へ還し、___"あとがき"を遺す。……クリスタルと、上着に手を伸ばすも　…　…　もはや掴む事すら叶わない。…____よたよたと…生気のない足取りで　… )



　　　[ガッ　…ﾊﾞﾘﾊﾞﾘｯ!!]___〖空間を引き裂く〗


　　　　「 …… 悔しいなぁ　____　…ねぇ？」





______ごめん　…　ザレッド　…_____君






(________傷は閉じ　…　ぬけがらの医霊と

　…………____クリスタルと、…上着が其処に残る)





　　　　　　…　…　ｩ　…ｩ"…っぉ…ェ…っっ

　ぅう"ｩえｫおぇeeeeeeeee"eeeeeeee


　　　　　　[(NICE BOAT)]

__________




[ｶﾞﾁｬ…]　_____ぁ"…あ"…ぁ"ぁ……


「 … 月跳かんれ"んの…コ"レ…ぇ"………
　どぉ"にか"なん…な"いの……？…ｳﾞぇ… 」


( ____苛まれて臓物に詰め込まれた内容物を
　　リバースした黒機がぐ…ったりした様子で
　　W.Cの扉を開けて来る…__口元を拭っては
　　未来、電磁移動を実用化した経緯を　…
　　憂いつつ、同情しながら___記憶を辿る )



「　ぅ"グ…　…___ｯﾝ。…(またまた情報過多だね。)

…( 翡翠 ナゾの【闇】と敵対しており、医者の記録から
　飛び出てきた(呼び出した？)【闇】の討伐に失敗。… )

[ｼｬｶｼｬｶ]

…(見てた限り〖取り憑かれた〗？…被害が及ぶ前に何処か
　遠いところに移動した…感じかな。__これが〖原因〗？

　　…だとしたら〖翡翠〗とやらが無事じゃなきゃ
　　ウチの世界はどんどんおかしくなるって事か…

　… つまりウチらの為に色々してくれるのかな…？
　_____ダメだ、未確認の要素が多すぎるよ…)　」




_____っあ…


「 そうだ、"クリスタル"！あの【闇】特効っぽいの
　何処行ったんだっけ…!?あれさえ確保しといたら…！

　…　____その辺り、まだ見てなかったっけ…？ 」

(/ わぁあ、中々な地獄だなぁ... )

(/ た〜〜〜〜〜〜のし )

〖_____現実逃避開始〗


「 …… っと、【運命】の本…コレが読めなかった理由ってプライベートたっぷりだから…ってだけじゃぁ 無いね、コレ。…ってかイチから書いてたんだ、う〜〜ん、未来何が起きるか…って少しでも確認出来たらなぁ―っ… 」

( … )


「 …… ってか【闇】と〖翡翠〗の因縁っぽさが気になる…あの迷惑そーな感じからして【加害者】はあの黒っぽいやつだね、…〖翡翠〗はアレを何とかするためにこのお城に来たのかな？____って…未来のウチは本人から過去ウチが来るって聞いた…ってたし、あの取り憑きは何とか…出来たんかな…？ 」



(…)



「　…　はぁ、分かったよ　」



______見るしかないって？…　もぉ

(/ あはは、楽しいねぇ さぁさ、待ってるよ )



(/ ...しばらく月尾ばかりに書かせてるねぇ、なんだか申し訳ない ... ....なんかして欲しい事あったらいいなよ？ )

(/は、反応がなんか怖いね…?？)


(/んん〜… …… …… …… 話が終わった後で考えるよ！)

(/ これでも抑えてる方だよぉ？きょうき )


(/ おっけぇ、なんでもするから安心しな！ )

[ ｩィｨｨ ｨ ｨ　ｨ ｨ … ﾝ ]



( …イヤ〜な感じが強くても、やらない理由も暇もない。__再び月跳の眼を着け 息を吸い、…同じ場面を____我慢して、じぃ…っと )



　　　…………



　　　「 …… んん？ 」


(____軽く首を振り、二度見 三度見　…不思議と今は吐き気よりも、今 見えているナゾへの興味が尽きない。…だって、今　…　見てるコレが正しいなら…　)

( ___やっぱり無視できないキモチ悪さに、耐えるかどうかギリの所をキープしながら高速で〖月跳の眼〗ぇ外すと やっとおいしい空気にありつけた。…けど、そのまたすぐに思い浮かんで…というか行動に移ってからでも考えるのは〖クリスタル〗の在りか。____…早々ネタバレしちゃうケド )



______ごそごそ　…



　　　「 ………… 」


___________


[事件後-10分経過]＿変化ナシ

[事件後-20分経過]＿変化ナシ


________22分経過ごろ



( … とつぜん 医務室の扉が開いて見慣れたひとりの人物が…怯え、慌てたように現れた。そのコは…しばらく、きょろきょろと回りを見渡すと 熟睡する医霊をなんども振り返りつつ … 落ちた〖光〗を、翡翠の上着に包んで　…　持ち去ってしまった　__　その…包んだ物の名前は )


_______



　　　　　　「　………　」


〖　瑠和の包み　〗を取り出した。

　　[___ごそごそ…　ぶわっ]


　　　　「　……　マジだ　」




　〖　ナゾの水晶　〗が入っていた。


( 続いて、水晶を抱えながら〖包み〗を拡げると … )


　〖(おそらく)翡翠の上着〗を手に入れた。

________________


　　「 ……… 」



( 突然〖ｷｰｱｲﾃﾑ〗ふたつが手元に。…OK、分からん。現実へのアンダｧスタン が追い付かなくならないよう、情報をせいり…___アレ？ )



　　　　「 …… "医務室"の ___届けもの…?？ 」



( _____とうぜん …"翡翠の事実とｷｰｱｲﾃﾑ"のことを
〖ブレシュール・ルージュ〗と〖ドリフト〗は知らない。ましてや、これらの【持ち主】が居るわけがない。… )

( …… 食いぎみに考えよう。__布団も掛けずに眠ってる"医霊"を放ったまま〖ｷｰｱｲﾃﾑ〗を急いで持ち去るキツネちゃん。…明らかにヘンな動きの理由になるだけの【事情】があるとすれば____思い出すのは【自分】の顔 )




　「　…　まさか　ウチのこと　…　」


　　　　「　存じてました♪　」




　　　　　　　　　[　(　悲　鳴　)　]




_______________

(/____アップテンポだけど、どう？)

(/ わぁ、ァ.... ....大丈夫、ただ、おん ...おん、やべぇな ....あぁ、だからか ...？ ... ..と、兎に角まぁ、見てるから、ね！ )

・ ドッキリエンカウント 2分後




「 … ったくもォ　したたかって言えるけどさぁ？ 」

　( ____ 机と、お茶を挟んでおきつねカオの… )


　　〖 蓬莱目附乃方・瑠和 〗。…【八尾狐】


　「　心臓まろび出ちゃうよ ホント、…うぇ　」



「 ____ しかと覚えてずっとの約束でしたから
　　ついつい 瑠和も遊(あそび)とうございましたの 」



( …全てを知るのが、まさかのこの狐(こ)だった。頭とついでに心臓を殴られるような衝撃に ___ 出した答えが気絶と悲鳴。ウチにしちゃ情けないったらありゃしないよね、… ____良い性格してんなこのヤロ )



「　… で、どういうコト？　なんで瑠和ﾁｬﾝが色々と
　知ってて、しかも見事に踊らせてくれちゃったワケ？　」



　　「　___ うふふ　…　"約束" でしたから　」

[ぴく](___思わせ振りに…思い当たる【名】)


「 …… たぶんもう〖ウチ〗にﾈﾀﾊﾞﾗｼされてたから言うけど … それも【翡翠】の頼みごとってコト？ 」


( これ以上。…振り回されてると自尊(プライド)がしんどい なるべくオブラートに、かつ単刀直入に。…斬り込んじゃったら のらり…ひらりと躱してふわっと包みこむ言葉であっさり負けちゃう )


　「 あら ___ そんなにお急ぎにならなくても 」



__________じろ〜っ




「　はぁーっ　負けたよ、負け。結論急いだウチが無粋でした！…じゃ？お聞かせ願えるかな？　」


「　はい　なんなりと♪　」



__________…なんだか勝てる気がしない

「　…　かろん様がお覗きになった"夜"、るわは帳簿で 遅くまで火を灯してました。___蓬莱さんも あの日はぐっすり眠ってて … 」


_______________




[ﾊﾟﾁ ﾊﾟﾁﾊﾟﾁ]　_____ 夜なべに鳴るは算盤の


「 ……… ん __ ここならもう少し節約できるかも 」



( ろうそくの灯り … 小さな眼鏡がめんこいばかりで、夜ふかし帳簿がなぜだか似合う ___ 時おり、ふとんにくるまる "小さな亭主" のかお色を見ながら、今日も … しずかに過ぎる夜 )



[ ﾁﾘﾝ チリン … ]

(___少しだけ うつらと半眼を閉じるきつねの…耳がぴんと立つ。…時代おくれなドアの鈴。____おそくの夜なべに…めったに鳴らない音がする)



「 … ん はぁーい　… (こんな時間に？__うぅん)」



　　　　　　　　　　[　ｶﾞﾁｬﾝ　]



___________

「 … 其処に居たのが … 」


_____おきつねがこっくりとうなずく


「 翡翠さんでした。… そのときは、服が乱れてひどく焦った様子で びっくりしていたるわの肩をお持ちになって お頼みごとをなさったんです 」

_____________



　　　　…　あなたの助けが欲しい　…

　　何も言わずに、頼まれてくれないか？


_____________



「 ………… 」


( 怪しめ、断れと「一般的な感覚」でツッコミ入れるのは簡単。…でも、関わりは薄くっても〖身内〗。___おきつねの人となりを知る以上、断らなかったのかだとか … 言うのは野暮だ、そもそもウチはこの世界で生きてる訳じゃないし。)



　　　「 ふむむ　…　それで、頼みごとって？ 」

　「 具体に習いましたら ___おおきく3つ。」



1.医務室に赴き、〖水晶と服〗のみを持ち帰ること

2.そのふたつを隠し、誰にも言わず通すこと

3.___このときを迎えた暁に〖芝居〗を打つこと



「 このうち3つめを聴いたのは __つい最近のこと 」


( ___ 机に転がした〖水晶と上服〗をちらりと見て )


「 … ご存知。__〖カロン様〗とおなじ翡翠さんです
　お時間を越えて足をお運びになるお客様のことも … 」

____________

(/ ...おぁ〜〜〜〜〜〜 )

(/ごめんごめん。…ちょっと爛れちゃっててさ？)

(/ 大丈夫？？？？ )

(/……ん？)

(/ ....え、いや、だって、爛れるって ...え、だ、大丈夫 ...？？？ )

(/………昔、こういう感じで言ってたっけ)

(/……爛れた欲望。)

(/ ......あっ ...あっ、あ〜〜〜〜っ、そ、そっち、そっちね？ ... ...まぁ、うん ...そりゃあ枯渇するよね ... )

(/うーん。…だからちょっと休んでた、__んひ)

(/もすこし気分、爛れるからもうちょい休む、…にゃ)

(/ ....うにゃむにゃ、そう言う欲望を発散させてあげたいとも思いつつ ...とは言えゆっくり、休みなよ？ ...にひひ )

(/やぁやぁ、無理は言わせないよよ　…)

(/ .....最近そう言う夢見る事多いし )

(/……明日はお休み。…んん)

(/ ...お昼からならあいてると思う！ )

「 …えへへ 」

「 .....最近は特に、頑張ってくれてるね？_____ありがとうね 」

「 … そう言われたくも、聞いて欲しくもあったからね 」

　「 ...実際さ、最近毎日楽しみにしてるんだよね ...にひひ ...だから、もっと言わせてよ ...ありがとう、って 」

　

「 ……… 」

[ すりすり ]

　「 ... ...だ〜〜い好きなのさ、にひひ ...まぁ、その分ほんと、昨日見た夢の中身がとっても恥ずかしいんだけど 」

　　[ ...ぎゅうぅ〜 ... ]

「 … 言ってご覧よ ザレッド君？ 」

　[じぃ____にこ。]

　　「 ....その、んと、えっと 」



　　[ ...顔がじわじわ、かぁああ... ]

　「　…　言っておくれよ〜　ザレッドくぅん　」


( ずい、と膝上に登って股掛け ___首を抱いた )

(/ .....うん、寝落ちしてた！久しぶりに！ ... ....あ、あ〜〜〜〜、その、えっと ...夢の話の続きはさ、...また後で、ね？ )

(/ あ！！！つ！！！い！！！ .... ...落ち着いた、よ？ )

(/いろいろと思い悩んだ結果、この後の展開と
　好きな感じに２人、良さそうな人物を作れたよ)

(/ ほ、ほう？ )

(/…ふたりのテーマ、というかイメージなんだけど)


・祭ノ痕、君ヲ覚フ。

・エゴエゴアタクシ

(/その通りになってるかどうか疑わし部分もあるけどね！)

(/あ、…ふたつとも音ゲーね！)

(/ ...とつぜんいなくな〜るんだもん！っと ...
...にひひ、知ってるから安心して展開して、ね？ )

(/ほう？___まぁ、…少し休んではじめようか)

(/ ...ふむふむ、そうかそうか、よく考えてくれてるなぁ ...
...俺も色々考えにゃいと ...にひひ、 ...ゆめのはなしはわすれてわすれて )

(/ ..色々な人物を考えてはいるから、出したいんだけどねぇ )

(/…今度、出せる状況を都合しよう　___夢のはなしもね)

(/ ...ぎにゃ〜〜っ！！ ...あ、あ〜 ...んん、軽くでも良ければ出そうと思ってる子の特徴、何人か並べようか？モチベアップに繋がれば良いなって！ )

(/さてさて、整った。…ふむ　見せて頂けるかね？)

(/ ...にひひひ！ ...えっとねぇ ... )


・矛盾姉弟用心棒
・〖人が大好き〗な神様
・『月の機械』シリーズ
・謎、なzo、ナゾ、不死疑な生奇物



____この先を閲覧するには『勇気:�W』が必要です。

(/…うぅむ。___ソレ系のエピソード色々考えてみるんだけど…さ？何だか私が考えると変に生々しくなっちゃうよ、…そういう超常的な闇ってなんだかとっつけない…)

(/………うむ、勇気はないが興味はある。見せたまえ)

(/ ... ...まぁ半分はまともだよ？大丈夫大丈夫 神様と生奇物以外はまともだから、闇要素も無い ...と思うし )



(/ ......______幼少の魔人達 )

(/……私が、随分とマシな話が聴けそうだ)

(/ ...にへへへ ...まぁ、癒し話も沢山考えてるんだよ？期待してるんだしさ ... ...ね？ )


(/ ... ...月尾のしたい事も沢山叶えてあげたい、しさ )

(/…今晩位は、君に甘えて良いかね？)

(/…そして【エゴエゴアタクシ】を紹介したい)

(/ グッド！いつも頑張ってくれてるしね！な〜〜んでも出来るぞよ！！ ...にひひ )


(/ ...はてさて、ヤンデレ気味な子と俺は思ってるけどどうなのかなぁ )

[ｺﾝｺﾝｺﾝ]____ニャルちゃんです、…入ります


　「 … おはようございます、バカ魔人様 」



( … 無表情で眼だけはジト目 )

　　....ぁ〜〜 ...なに、もう朝な感じぃ ...？

　　( ...義妹の声で目が覚める ...相変わらず深夜まで起きて色々してる魔人だからこそ、寝起きは ...凄く眠い なんなら二度寝しそう )



　　　...ういしょ、 ...ぁ〜〜、ねむ ...


　　( ...下瞼が引っ付き気味 欠伸止まらず ...寝間着と言う名の普段着のまま、ベッドからもそもそと出て来た )

　　　　　[ﾊﾞｻｧｯ!!]　____朝です。


「 … その六ヶ月もダンボールにブチ込まれてヨーグルトみたいに腐りきった脳味噌をかき混ぜられたくないなら とっととお起きになって下さいませ 」


(___布団をひっぺがして)



「 …… さもなくば殺します 」


(素)

　　「 ...ぁ〜〜〜〜い ... ...分かってるからちょっと待ってよニャルちゃぁ〜〜ん ... 」


　　( そんな脅しも最早日常茶飯事 ...布団引っ剥がされた途端に無駄に俊敏な行動 ...身体を起こして 寝台から離れて しっかりと立ち上がって ..... ...寝惚け眼を擦りながら、白黒に空いた手を振ってご挨拶 )


　　「 おはよ、ニャルちゃん ...いつも通り元気そうで何よりだぁよ 」


　　( ...ズレた肌着を直しながら 弛み切った笑みがちらほら )

「 えぇ、…おはようございます 」

( 俊敏、手際の良さには少しばかり表情を緩めて __プラマイ、ギリマイナス辺りの顔になると … 持参したサンドイッチを皿に移して冷蔵庫からお茶を取る )


[ﾊﾟﾀﾝ]「 …… 今日は私めと"生物調査"に赴く日です 」



______本心で何か言いたげではある

　「 ....ぁ、やべ ...ちょっと弛んで来たな ...うむむ 」

　　( ...白黒の話を聞きながら身支度整えて ...腹肉 少し掴めてしまって ...顔若干青く染まりテンション落ち目
　　...それでも、それでも！ ...まだなんとかなるって希望的観測 ... ...何はともあれ ...ちょっと違和感の感じた白黒へ視線を向ける )


　　「 ...や、俺はなんだって付き合うけどさ ... ....ほんとに？ 」


　　[ ジィ〜〜〜 ] ( ....視線が離れない )

　　　　　　　[　ガ　シ　ッ　]


　「　本当は誰と行きたかったか私めに仰れと？　」


(　____隠し事、無理、堕落。…(ついでに義妹いじり)まとめて地雷を踏んだ魔人の眼の横、顔を引っつかんで親指を何時でも【眼】ぇ抉り出せるように眼球を守るまぶたに添える…　)



「 …四の五の言わずに用意をなさっては頂けませんか？ 」

　　「 ....あ〜〜〜〜、ね？ ....そう言う事かぁ 」[ ﾆﾔﾆﾔ ]


　( ...義妹の春は青い ..多分色々葛藤したのが良く分かるからこそ そこまででいじるのはやめておく...
　　...寝間着と化したいつもの衣服脱げば、 ...クローゼットから殆ど見た目が同じないつもの衣服に ... ...少しパツパツ気味なので ...魔人も苦笑い )


　　「 ...はいよ、いつでも行けるから安心しなよ？ 」

「　[…]　…… はい。__では、行き先になりますが 」


( ___そんな魔人なので"殺気"も遠慮なく出し…しかし理性で何とかバランスを取りつつ〖資料〗を取り出す。…脳内では[ｶﾞﾙﾝ!ｶﾞﾙﾝ!]と何らかの伐採機が唸りを上げてとある人物の素はだをメチャクチャにしてる場面がうっすら )



「　___"ラインオブヘル"火山地帯を抜けた先にある…

〖シーダスト〗と呼ばれる砂漠地帯です。…恐竜が誕生する以前は海があった地帯で、古生代ペルム紀末の大量絶滅後【何らかの要因】によって干上がった結果として砂漠となりました。…砂丘に隠れた谷間の其処では、海洋生態系の実在を示す珊瑚礁の化石がほぼ完全な状態で保存されているそうです　」



___【旧神☆観光ガイド❗】…初代様の悪ノリである。

　「 ...うへ、暑そうだしやっぱ服装変えよっかな ...にしても、ただの干ばつとか ...そう言うのじゃなくて？ ...と思ったけど、海か ...案外蒸発したとか、はたまた空に持ってかれたみたいなイカれた天変地異だったりしてね！ ...流石に冗談 ...それはともかくとして
　...そんな所に生きてる奴なんかいるの？あったとしても化石じゃないの？持って帰ったらクリムゾン様が喜ぶと思うけどさ 」

　　( ...この時期だと言うのに上下長袖 ... ...勿論、日焼けとかそう言う事に対しての対策としては良いが、どちらかと言えば防寒の役割が強い為 ...少し、悩み気味 ...___こう言う時はしっかりしている白黒な服装を参考にする事にしよう！

　..ガイドを手に取り 色々妄想しつつ ...後の色々な違和感やら疑問やらは行ってから考える、事にした！ )



　　「 ... ...ま、行ってみない事には分かんなさそうだね？ニャルちゃん 」

「 …… では、参りましょうか ___バカ魔人様 」


・現好感度:−0.1



　[ガシッ]　____けっこ〜乱雑に魔人の頭を掴んだら…

(　…２人の足元に紫色の難解な魔法式が書き足され広がり
　___小さく詠唱が進む毎、…魔力が満ち足りて行く…！　)

　「 ....ぁ〜〜〜〜、着替える時間がぁ〜〜 ... 」


　( 棒読み。 ...まぁ、なんとかなるって今回の件は楽観的 )


　　「 ...ま、いいよ！いこっか！ニャルちゃん！ 」


　　( ...目を閉じて精神統一、満ちていく魔力がどこか心地よい ...


______...魔人の中で、こうやって本気で軽口叩いて信用出来て ...色々弱い所も見せ合って ... ...そんな存在が実はとっても貴重なのは、誰にも言えない秘密 )

〖　シーダスト　〗

・海の塵吹く、稀有なる砂漠。
___________


　　　かつては潮風　…　げに海原の

　　　　いまや遠く　砂利ぼうぼう

　　　　照らしつけるは　荒涼　…

　　　砂殿　____…苛烈の温床…！！

____________



　笑えてくるほど広く、果てしなく広がる砂の大地

　陽光を反射し　__　あちらこちらで煌めきを増し

　かつて海溝の名残であろう　…　深淵へ続く谷間が

　この地を、大きく２つへ分け…__かつて海に生きた

　巨生物の頑丈な背ボネが … 別れる大地を辛うじて

　繋ぎ　____　柔らかな砂地には "動く影"も見える




　「　…　思う以上には眺める価値がありましたね　」


(　髪をかき上げ　…　岩場を往く、牛に似た生き物の
　大きな群れを眺めつつ　___　魔人は僅かにしか見ない　)

　　____それはいいんだけどさぁ、 ...ニャルちゃん、手、手ぇ離して ...？


　　( 過去に広がっていたであろう青海が容易に想像出来ながら ...風化して砂塵に塗れ白骨が地から生えるこの風景は、時の流れ ...だけでは説明がつかない不可思議を表している ...ジリジリと照らす熱さは想像していたよりはマシだが ...それでも夏の様な暑さを持つ

　　...一方で魔人、まだしっかりと白黒に頭を掴まれたまま、痛みで光景に没頭する程の余裕も無くて ...少し呆れた顔で白黒へと視線を向ける )



　　「 ...ある意味、幻想的、か ...これも 」

　「　……早速ですが調査の〖お願い〗その1　」


[グググッ…]____魔人を掴んだまま…腕を引き絞る。

( … くるくる、色んなエリアを眺め___特に危険で…希少な生物な見られそうな〖砂海〗地帯目掛け、…ぐん。とたっぷりパワーを溜め込み…っ )


　「 忌々しい程の体力を活かして"生物の情報"を
　___掴んで来てくだ…さいッ！！[ブォンッ！！] 」




_____________フルスイング。





　……　ヒュルルルルルル…っ


　　〖エリア7=砂海地帯〗


　先程、…何らかの影が動いていた場所の近くだ。___
　柔らかい砂に足を取られやすい、…まるで砂の海！

　　　____ｷﾞﾆｬｯ！！？




　　　　飛ばされ飛ばされて　エリア7



　　　____ぉぉおおおおおおっ ...！




　　　　　　　[ ボ　ス　ン　ッ ]


　　( ....頭から砂の中に勢い良く突っ込んだ ！
　　　.....もがもが、暫くして ...やっと抜ける

　　...髪の毛に砂粒大量付着、尚且つ ...口の中にも
　　　...ちょっと塩っけを感じるのは、元々海だったから？ )



　　「 ...うぇ、ぺっぺっ ...もぉ、魔人遣いが荒いんだからさ ... ...こりゃあ後でニャルちゃんには ...___にひひ 」


　　( 悪巧みを内心しながら ...ふらつきながらも立ち上がり、砂を払って ...影達がいた方向にゆっくり近付く ...お願いされたからには、しっかりと叶えるのが仕事！
　　....暑さで余計に肌に吸い付く衣服が、今は鬱陶しいが ...それも砂漠ならでは、と判断 )

(…不幸に見えて自業自得な面もある。__複雑で楽しい魔人の行く手に見えるのは___ど、…胴体が２つある影…!?に…見えてどうやら)


[ｽﾞﾘ…ｽﾞﾘ…ｽﾞﾘ…]　___"巨大な何か"が"大きな何か"を…



(　…引き摺ってる場面の様だ。___少し遠く、…更に風で舞い上がる___塩っけ強い【塩香砂】で　…　砂嵐…とまでは行かない砂風が起こっている。…向こうも、魔人に対する警戒が薄いのか…それとも荷物運びに専念したいのか此方を気にせず　…　進み続けている　___距離はまだ遠い　)



[　ｽﾞﾘ…ｽﾞﾘ…ｽﾞﾘ…　]

　「 ....こりゃあ追跡が捗るね、俺じゃなくても着いていくでしょ ..！ 」


　　( ...目元に砂が入らない様に遮る手を作りながら ...幸運にも砂風に紛れて足音は消えており ... ...ゆっくり一歩一歩踏み出して、進んで ...
　　...運んでいるその先が、拠点か巣か ...何方にせよ、今は着ける事の方が最優先 ...


　　....時々砂を舐めたり瓶に詰めたりして ...なんだかこう、何か料理に使えないかなとも思ったりもしていて )


　　「 .....しかし、ニャルちゃんの方は平気かな？ ...なんも問題がなけりゃ良いんだけど 」


　　[ ...ﾎﾞﾑｯ ...ﾎﾞﾑｯ ]


　　___一歩一歩、深く足がはまって ...思ったよりも距離を詰めづらい

(____砂嵐と…追跡は続き　そのうち…)



___砂嵐の中でも、…目立つゴツゴツ影が見えてきた

　　　大きな岩か何かの前で　…　巨大な何かは

　　動きを止め。__長めの首で辺りを見渡すと…？



　　　　　[ボッ…ボッ　……　ボッ…ボッ]

( 運が良いのか魔人は気付かれず、…巨大な影はゴツゴツ影の下で…砂を掘り始めた。…傍らに、大きな影がピクリとも動かず放置され、…巨大な影は時おり周囲を見渡し、警戒のそぶりを見せつつも　…　穴掘りに専念する　___ )


　　・〖塩香砂〗×3　__　24p

　シーダストの由来でもある、特有の資源
　岩塩と似た成分で構成された 海風が香る砂
　そのままでは使えないが、加工することで
　調味料や工芸品として扱える。



______

　　「 .....ヒト？ ....いや、でも ...んん？ 」

　　( 息を殺して ...岩陰に潜む ...出来るだけ巨大なその存在がこない様に、距離は大きく取り ....
　　...さて、まだまだ謎が多い行動をとっているそいつ ...少なくとも..そこそこの知能があるのは良く分かる ...
ただ、穴を掘る目的だとか、倒れた影だとか ...遠くから見ているだけじゃやっぱり良く分からない ... ...こう言う時は白黒の方が流石に詳しそうだと思えば ... ..ここへ呼ぶか、此処に案内するか )


　　「 ..にしても本当、アレ一体なんだろうな ... ...未確認生物？ ....ま、俺が知らないだけで実質そう言う扱いなんだろうけどさ ... 」



　　....... ......一瞬よぎった、嫌な予感は捨てよう
　　...墓穴を掘っている、だなんてそんな悍ましい考え ...妄想のしすぎだと、魔人は良く無い癖だと ...割り切、れない

_____積もる砂も　…　風が吹いては崩れ去り

　　[ ｽﾞﾙｯ　……　ｽﾞｽﾞｽﾞｽﾞ…___ﾎﾞﾌｯ　ﾎﾞﾌｯ ]


( … 掘り進めた穴が、巨大な影の長い首をすっぽりと納められるほどになると__巨大な影は穴を掘るのをやめ、…大きな影の首元を咥え…今しがた終えた労働の証に、大きな影を放り込んでしまった。___そしてふたたび、長い首が周囲を見渡してから　…　今度は 穴の中に砂を掻いて…開けた穴と、大きな影を埋め始める。____埋める手際も優れたもの 見る間に、元のような平らの砂原へと姿を変えた )



　　　　[　キョロ　…　ｷｮﾛｷｮﾛ　____　ｶﾞﾘｯ!!　]

　…　ｽﾝｯ!　_____ボボボッ　…　ｼｭﾎﾞﾙﾙﾙｯ…ｻﾞｻﾞｻﾞｧｯ…


(___巨大な影は、…しつこく周囲を見渡す。…警戒心が非常に強いのだろう、そして〖岩か何か〗に、鋭く深い爪痕を入れ … 柔らかい砂を容易く彫り上げ、…身をくねらせながら潜り込み　…　小さく砂埃を立てつつ___魔人やこの砂原から離れていった　…)



_______少しずつ　…　砂風が晴れてきた

　　... ...完全に埋葬だな、あの感じだと .....やっぱ相当賢いな、あんまり良く分からないけどさ ...

　　( 早い所白黒との合流をした方が良さそうだと思いながら一通り観察 ...ついでにメモも終えれば、呼吸を繰り返し ...新鮮な酸素を吸って脳を落ち着かせる ...気配を殺してしまうのもやはり楽じゃ無い ...

　　...大きな爪痕は恐らく___縄張りの証 ...
　　幾ら砂が足跡を消してくれるからと言って彼処へ近付くのは ...余り得策じゃなさそうだ ... )


　　「 ...は〜〜〜〜、こりゃ中々、魔境だな ...
　　...にしても本当、なんだったんだ、アイツ ... 」


　　( ...晴れた砂風、視界も少し良好に ... ...魔人、...少しずつ距離を取る ...___近付くのはヤバいと本能が言っているから )

_____晴れ渡る日差し…〖岩か何か〗の正体


　　【　超巨大な頭骨　】が姿を現した。



( ___頭、ひとつで先程の巨大な影を優に越え…眼球が収まっていたであろう窪みには 今でも尚__半端な者を怯ませる程の威圧感を晒け出している…！そのうえ、…見れば先程つけられた傷も、表面に付着した〖砂層〗が削れ黒真珠めいた黒色を削り出した程度。__ホネそのものには全く傷が入っていないのだ… )


_______砂岩の山めいた威容を照らしつける日差し…




　[ｷﾗﾝ]____その鼻先に　…　光を反射する物体が見える


(　___針のようなモノが頭骨の鼻先…を包む砂岩に突き刺さり、…光を浴びては四方八方へばら蒔いている。そして持ち手と思わしき部分に鎖が巻かれ その鎖が古びた〖木の筒〗を下げていた。____　)

　　「 ....驚いたな ..こりゃ ...クジラとかよりもデカいんじゃないか？ ...で、これを狩ったのがアイツなのか、それとも元々此処にある骨なのか ...それとも ....いや、考えても流石によく分かんないな ...これは少なくとも、俺の分野じゃない 」


　　( 少なくともこのデカさを狩るには ...魔人だけでは、流石にしんどいと思えてしまう程だ ...
　　...大した傷では無いのかもしれない、だがそれでも、この巨大な骨に ...結果として爪立てると言うことは自身の力を表す ...自信を持って ...強者だと胸張って言える行為である事は明確だ ... ..最も、まだまだかもしれないが )


　　「 ...にしても ...ん？あ ...？なんだ、これ ...？ 」


　　_____明らかな人工物の発見に、ふと気がつけばすぐそばまで ...

　　...針山を避ける様にして動いた後で ..いつの間にか木の筒を手にしていた

　・　〖　砂岩に刺さっていた"針"と"木の筒"　〗



(　… 砂岩に覆われた頭骨の鼻先___巨大龍を貶めるような場所に刺されたたった１本の針。___下げられた木の筒からは、…"紙の束"がずり落ちる　)



　　【 シーダストの手記:6 】


　最悪の事態が起こってしまった、家畜化した バンボ の群れを狙って騒ぎ立てていた ジャギィ の群れが原因で〖砂を泳ぐ竜〗に私たちの存在を知られてしまった。〖ザンドヴルル〗と名付けたあの竜は、流砂の中に隠れながら私たちの目を掻い潜り、いともたやすく バンボ を仕留めてしまう、彼らを守ろうと立ちはだかった飼人ふたりも犠牲になった

　皆に、みたびの不安が甦っている。手遅れになる前にヤツを追い払うか、仕留めなくてはならない、だが 私たちの持てる力では〖ザンドヴルル〗を追い払うことはおろか、傷つける事すら叶わない

　それでも諦める訳にはいかない


_____________

　　「 .... ..... ....逞しいね、どうにも 」


　　( ...読み終える頃には、敬礼を無意識にしていた
　　...紙の束、読み進めれば進める程...未だに文化って物は良く分からないが、 ...それでも、勇敢に 歩んで 向かって ...動いた軌跡がしっかりと記録に残っている ...貴重な資料だ ...拾い上げた紙を もう一度筒の中に仕舞い込んで ...


　　___慎重に、慎重に ...筒全体を、...手にする )


　　「 ...生態っつ〜か歴史、か？どっちにせよ、これは喜ぶ奴が多そうだな ...にひひ 」

(____その時である)




　　　　ギュｧ…　　________…　ンｯｯ_____……

　　ト"ﾙ"ﾙ"ｩｩ　オ"オオ"ォ"ォ"ォ"ｯｯｯｯ_____…




(　____"巨大な影"が立ち去った方角から、耳を引き裂く金切音と…　岩をも砕くような大爆音がぶつかり合い　…　反響する。)



[　_____ゴォ　…　ォ　…ｫ　ｫ　…_____　]



(　…　それから間も無く　威容な音響が起こった方角が 激しい砂風を起こすと…___次第に激しさを増し【砂嵐】となって彼方のエリアを覆い始めた …二つの【巨大な何か】がぶつかり合う、強大かつ激しい気配が刺すような威圧感となって振り撒かれ　…　些末な小動物たちと、…"骨を背負った"カニのようなそこそこ大きい生物が、砂嵐から距離を取って逃げ始める。____　)



______そう、…ヤドカリではなく　…"カニ"だ。


(____"骨を背負うカニ"は、いそいそと砂原の中にぽつんと空いた、…不自然な洞窟の中へと消えていく)

　「 うッッッッッッるさ！？ ...は？なんだアレ ...？ 」


　　( 爆弾でも爆発したかの様な音に、ギロチンが落ちたかの様な音 ...何方も耳に響くもので 反射的に両手で耳を押さえる ... ...ゆっくりと目を向ければ ...再び包み始めた砂嵐 ....荒れ狂い 勢い強く、吹き荒れる ...

　　...ヤドカリならなんとか知ってるからまだ分かる、でも ..カニ？？？ ...個々の生態は本当に未知が多いもので ....疑問が尽きなかったところに、更にダメ押し ... )




　　　____あんなとこ、洞窟あったっけ？






　　( ...距離を取る、魔人 ...少し駆け足に、面倒ごとから逃げる ... さっさと白黒と合流する方が 今回は先に優先するべき事柄だと判断して )

(/ あーーーいむっ！！ふぃーーばーーーっ！！！ )

[_________…]


( … ___距離を取り、なだらかで…暑いだけの落ち着いた砂原に出ると…さきほど、牛に似た生物の群れを見つけた岩山から … 焚き火の煙が立ち昇っているようだ。____ )


[ｻﾞｧ　…　ｻﾞｻﾞ]


____風は平穏で　…　砂も平ら。

(/ ____やぁ、やぁ、ゆあま、やぁやぁやぁぁぁぁぁ〜〜〜〜〜〜〜〜っっっ！！！ニャ・ル・ちゃ・ん ！！ )

(/……[さっと身を引く])

(/ あっはっはっ！元気だねぇ！まともだんねぇ〜〜〜〜っ、いやぁよいこと！じつによいことだぁよ ...ふへ、にへ、にへへへへへ [ 目ぇぐるぐる ]夢ばっか見過ぎると頭ハイになるのさ！！！ )

(/…… 少々、ふしだらな意となりますが)

( 【規制】とか【規制】とか【超規制】とかそう言う夢多過ぎるんだよぉおおお〜〜〜〜っっっ！！！ )

(/ ...ぁ、お？なになにどうした？どぉかしたァ？？？ )

(/… 私めに体を許せる、…と確信できる誰かをお連れして頂けたら　___良いもの。…と呼ぶに相応しいか否か、___ともかく…私めがお見せ致します)

(/ ..... .....んぁ、何言って、お？え？ ...へぇえ〜〜〜〜〜〜？？？？？[ にぃやにや ] ...どぉしよっかなぁあっ )

(/ 誰を信頼してるのかって話だよねぇ〜 ...俺はまず論外？でしょ、ん〜〜〜、誰だろうなぁあ〜 ... )

(/ … 無ければ無い、で 終わりに致しますが[ばっさり] )

(/ ニャルちゃんお堅いし、ミェンかヴェルしか思い浮かばん！！！...いやヴェルに関してはおしゃけなんだけどね、へへへへ、なっつかしぃ〜〜〜っ！！！ )

(/　……………　[養豚場の___見る目]　)

(/ ....ぉ♡ ...んへへ、ふへ、さっすがにゃるちゃん、そこに痺れる憧れる、的なぁ？相変わらず可愛いねぇ、俺の自慢の妹だよぉ ... )

(/…… ____新人の)

(/ ......ん？？にひ、どうかしたぁ？ )

(/…… ルゥプさんから、先日 頂き物がありました)


(/ … 正直、私めの好みではありませんし　___

　…　好きな人に見せたら、もう少し好きになりそう
　…　と、甘言を聞いた訳でもございませんが )


(/……　無駄にしたくはないな、…と)


[____横目]

(/ .....へぇ〜〜〜〜〜〜〜っ[ にたにた、にまにま ]
　　.....呼んでこよっかなぁ、にひひひっ！！！ )

(/…最初から、言っているでしょう)

[___横目…]

(/ ....本当申し訳ありませン、許してあげて下さると凄く助かりまス ... ...私も、出来る事ならば ...は、い ... )

「　……　扇状は貴女の好みですか　」



(___目を合わせず…背中を向け腕を組み)



「 …… 私が今から見せる姿に後悔は無いと言えますか 」

　「 .....お、扇 .....？ ...に、ニャル先輩 ...？ 」


　( ..勿論、引き下がるつもりはないのが現状
　　何度も首を上下に振り頷いて ...マスクの下で笑い )


　　「 どンなニャル先輩でも大好きでスから！！！ ...そ、それに、誰にもばらしませン、よ？ 」

「 ………… 」


( ぐい　と、シャツを捲り上げて___

… 僅かな白い布が、___椀部の先端と…秘唇を覆う　…　服とは名ばかりの"襲われ"衣装　…　腰から下げられた左だけを覆う水色の布 … 布を留める金具や紐も、全ていやらしい金色で … __片方束ねたサイドテールに赤い薔薇の髪どめ　…　桃色で透けた口布　_____ )



・　…　踊り子の衣装



　「　… 広められても困ります　…　から　」


____振り向き　…　横目で、片腕を掴むしおらしい姿勢

(/ ______私は幸せ者でスがそれと同時にニャル先輩が勇気を出して魅せてくれたと言うのに寝落ちすると言う体たらく、切腹してお詫びをしまスね......... )

(/……感想は)

(/ 大変好みで私の癖を貫いて来てまスし恥じらう様子がとても可愛らしく正直凄く好みでスッッッ！！！ )

(/…………… そう、ですか)

(/ ....あ、ほ、ほンとうごめンなさいニャル先輩...せ、切腹、しまスから ... ... )

「 ………… 今 」

「 ......は、はい！な、なンでスか！？私もあの格好をスれば！！？！？ 」

「 …… 着てます 」


(___少しだけ …シャツを捲って)


「 ……[頬を染めて___横目]………けど 」

　「 .......[ じ、ぃ〜〜〜〜 ... ] 」


　( ... ...視線がどうにも、集中する )



　「 ...は、はい、な、なンで、スか？ 」

　　　「 …………… 」

　[ぬぎ…　____ぷるん]


( ___シャツを捲りあげると…紐の締めが強いのか 並みくらいの椀がたわと揺れて … 昨日のように、髪をサイドテールに降ろしてから ___手を後ろで組み 、横目 ___頬を染めてから …じっと目だけを向ける )


　「　……　野暮な事まで言わせる気ですか？　」



___するりと　…　"本業服"を全て外し

　「 .......へ、ッ ...だ、駄目でスよニャルせンぱ ...！！...,ぁッ、う ... 」


　　( ... ...意識は止まらず ... ただ、眺めて ..いたのも、逆に恥ずかしくなってしまったのか、 ...視線が逸される ...顔は真っ赤で ...マスクをしていても 良くわかる )


　　「 ... ...ス、ごく、綺麗でスよ ...！ 」


　　___踊り子衣装、ヘタをすると本当に ...目を奪われてしまいそうな

　「 …… 腹を切るような責を問うつもりは 」


(___悠然と歩み寄り …頬に触れて目を合わさせ)

　　　　　[ぐい___] …　ありませんが


「 … 落とし前を付ける位は ___求めさせなさい…っ 」


　　_____多少　…　恥じ気に、ムキになって

　　　[ むにゅぐ ] 「 ぷぇあ 」

　　( ... ...視線 合えば黒い眼が慌てているのが良く分かる ... ...落とし前、落とし前 ...頭の中が良く働かない )



　　　[ んむ、むっ ...！ ]




　　....気が付けば、唇を強引にも奪っていた ...

　　[___ん…っ？]


( … いつ、かも知れない___それも強引で突然の。…理解するのに少しかかり、…それが終われば___目を細めて…二の腕を掴みながら__柔らかで、ひどく甘いひとときに意識をそそぎ込む )



________ん、…　はぁ　……　[とすっ]



(____熱い唇に　…脳が溶けるような感触
　　…膝から崩れて__女の子座りをしながら
　　自分のほほに手を触れ、…熱を実感する)


　　　「　…………　」

　　「 ...お、おと ...落とし前はつけましたよッ！！
　　...に、ニャルせンぱ い ...ど どうでス、か？ 」


　　( ...顔真っ赤にして ...いつの間にかズラしていたマスクを元に戻す ... ...つまり、しっかりと唇同士が触れた感触が ...まだ、残ってるもので )


　　「 ...でも、ほンと ニャル先輩が可愛いッて言うのは ...嘘偽りありませンから ...！ 」

　　「 ………… 」


(___頬に触れた手と、…後輩の顔を交互に見つめて )



　　　　[ふふ…]　　____ぶわん…っ

　　( ____"着直して"…いつもの格好 )


「 …… そうですね。全ては私が晒したまでのこと、…これ以上は我が儘になってしまいますから　…　さて、また 何時かは… 」


　　　____全て　…　貰って下さいね？


(____楽しそうに　…　唇を撫でてから、扉を開けて)



　「 …… ありがとうございます　___ミェン 」


____ぱたんっ

(/ はわ、はわ、はわわわわわわwawa____ ...し、至福、の、じ、、じか、ンでス！！！！！ )

(/…… 貴女も着せて差し上げましょうか？[にこ])


___貴女と同じ対応を取るかは保障しませんが。

(/ ....か、構いませンよ？ ...ふ、ふふ！ニャル先輩の選ぶ服なら流石にさッきのよりは ...！ )

　　　「 …………… [にっこり] 」


( 玄関のお迎えで、…買ってきたお菓子の袋みたいなノリで片手に掲げる…さっき着てた〖踊り子〗と同じ__巧妙なる、夢魔の誘いで貰ったもう一着を手にしながら浮かべるのは、…最近も昔も全く出さなかった満面の笑みという"白黒"ならではの不気味さ )



______[じり…じり]


( ___笑顔、ポーズそのまま　…___薄目を開いて
【威圧】が逃げ足をすくませながら　…　距離を詰める )


　　　　　「　『構いませン』ね♪　」

　　「 ____へ、あ ....えッ、ち、ちょッと待ッてくださ ...そ、それは予想外 ...で、ス ...！！？ 」


　　( じりじり、近寄る白黒 ...じりじり、後退り ...
　　さっきまでの ...魅力的で 全面的に色気を出していた格好を思い出しては ...あんな格好をするのは ...するのは___羞恥で死んでしまいそうッ！！ ...背筋にぞわぞわと 漂う予感 )


　　_______ ひ、ひぇえええッ！！！


　　　( 威圧に押された悲鳴 ...両手を上げて降参ポーズをするけれども ...何をされるかは ____お察しの通り )

________ばさっ…！！



(______…押して、倒して ___気が付けば

　…　"着せて"___押し倒して、見下ろして　)




　「　…　やっぱり　___似合ってましたね　」



( … 爛れ気に、頬に触れながら顔を覗いて )

　　「 ....あ、ぅ ...う〜〜〜ッ ....に、ニャルせンぱぁ〜〜い ...そ その ..き、着替えたら駄目でスか...？ 」



　　( 口元覆う布切れはいつも通り ...ただし、透けているから良く見えるのがいつもと違って ...金の装飾は何故かより多めで ...より[みりょく]を上げている ...
　　纏う衣装の面積も ...白黒より多い筈なのに なんでかとっても ..隠し切れなさがより目立つ ... ... )


　　　[ からんからんからん ... ]


　　___音を立てて、転がる球体ピアス ...お洒落の一環として耳に着けようとしていた、みたいで ...

　　「 …… ダメです 」


(____頬を撫でながら、…爛れ気が零れ__溢れて何だか…我慢をしてるのがどんどん辛くなって … ___多分、爛々と目のトーンを落としつつ…輝かせながら …___布をあげて、唇を奪って)


[____ん…はぁふ]

「 …… 言いましたね__貴女と同じにする保障はない…って 」



( … 頭がぽわんと…みりょくに絡め取られる 重ねた唇から、糸を引いて )

(/ ....にゃ、にゃる、せン、ぱい ... ...っ )

(/……ダメ、ですね？)

(/ ...．.... ... ....い、いや、そ、その .... .....も、もう、スこし、し、しま、ス？ ...わたしはその、した、いというか... )

「 ______[ぺろり] 」



(引いた糸を舐めとり…押し倒した姿勢のままじぃ…っと、顔を眺めて)

　「 ...ッ、ンは ...はふッ、はッ ... ...ニャル せ ...ッ ... 」

　　( 頬は赤く染まり ...体は火照り ... ...あれやこれやと照れている顔が良く見える ...
　　...視線 直視出来ないのか逸らし ...肩で息をする様に 荒く、吐き続け )


　　____色っぽさが、より際立つのも知らないまま

　「　…　可愛い___可愛い…__可愛い　」


( … 耳元 ___自分が言われた感想を溶かして…流しながら、…椀を覆う布の紐を___ぷちん…と切って　…　頬を、撫でながら唇を重ねて…唇、舐めながらどんどん汗を流させる … 爛れさせていく )


[ すりすり　___すり… ]

( …いつの間にか____白黒も、…同じ服。お腹を当て…唇を激しくする度…擦り合って___熱を増す )

　　「 はぁへッ！？ ...ッあ、ッあ ...ニャ、ル先輩 ...い、言い過ぎ ....ひむッ、ん ... 」

　　( ぽかぽか ...めらめら ...体中を駆け巡る熱
　　可愛いと言われる事がどうにも慣れてないからか ...より、白黒からの言葉が印象深く耳に残り ...頭がぼーっと、していく ...紐が切られた事にも、気が付かず )


　　____ふぁ、ッ ...ぁッ ...

( ... ...お腹の奥も、疼く ...空いていく ... ...白黒を見詰める目は___愛おしさでいっぱい )

　　[する…り]　____昔から　…　そうです


「 … 貴女はとっても可愛らしい 愛らしいんです

　____小さくて … しっかりした心身も、私を
　綺麗と慕う気質も ___ 肌のひとつも…こころの
　すべても　…　貴女になら___許せるんですから 」


(____剥いた椀の…柔らかな触りを…下から撫で上げて揺らし、たぷんと収めて … 揉みつつ、何度も　…　何度も唇を濡らして奪う。___言葉で、身体で…爛れに沈めていく)



(___脚を絡めて …膝裏から上げさせて ___秘所を布越しに合わせながら…唇を奪い、…言葉を流して)

　「 こ、降参 ...こうさ ンでスからゆるして ...わ 私は何も悪い事してないでスし ...！ぃ ッ ...う ... 」


　( 耳に流し込まれる言葉 ...そのまま出す事も出来ずにずっと頭の中で反響し続けて ...
...目も、口も ...徐々に垂れて ...身体の震えが止まらなくなっていく ... ...力も入らなくなっては、白黒にされるがまま )


　「 ...わ、私、幸せ、でスか らね.... 」

「 …………………… 」


( ___垂れて、…蕩けた声に細めた目を緩ませ …背中をぎゅ、…っと抱きしめ__身体もすり寄せて … 季節も知らずに高まる熱に、…濃い__愛しい香りに脳の情報はどんどんバグって ___ 考えられないまま…愛しさだけが独り歩き )


　　　　「　…　私もです　」


　　　　　　[____ん…]


(　____　重なる影は、…しばらく続いた　)

(/ ....えへ、えへへ、 ッ ...私だけのもの ... )

(/…〖だいじなもの〗___リストに加えて下さいね？)

[さっ、…と髪をかきあげて]

(/ ... ...はいッ！勿論！ ....さ、さて、これからどうしまスか？ )

(/…します？　続き。)

(/_____"砂漠の【エゴエゴアタクシ】。")

(/ ______しまスッ！ ...あ、でもその前に ... )

(/ [ ひょこ ]ちょいとした小話、話させてよ ...モチベ保つ為にも、さ？ ___1日中今日は付き合うけど！ )

(/…ふふ、構いませんよ？___反応は最後に、纏めて致しましょう)

(/ ...いやまぁ大した話じゃ無いんだけどもね ...__にひひ )

(/…ふふっ！)

(/ ...後まぁこれは下手したらニャルちゃんが嫉妬するかもだけど )

(/…………[じとっ]___首でも跳ねますか？)

(/ き、聞いてから判断して？？？ )

(/…はい[じろ___])

(/ ...まぁ、大きさ順、だね？ )

【特大】『医霊』『夢魔』
↑『魔女』
【大】『魔人』
↑『仮面』『石女』
↑『白機』『清掃員』
【普】『土王』『緑人』
↓『雪鬼』『ｼｬﾗﾙ』
↓『鳥人』
【小】『ﾄｳﾘﾝ』
↓『赤猫』『ｶｰｿｳ』
【無小】『喰屍鬼』『ﾎｰﾗｲ』

(/ ..... ...殺さないでくださi )

(/[____]…一応)

(/私め、…どもも含めた数値を予想として
　お考えし　…　出して頂ければ…[……])

(/ ... ... ...えっ？ )

(/ ...あ、え、えー...と )

【特大】『医霊』『夢魔』 ____『姉御』
↑『魔女』 ____『瑠和』
【大】『魔人』 ____『猫達磨』『尸竜』
↑『仮面』『石女』 ____『黒騎士』
↑『白機』『清掃員』 ____『砂姫』『黄衣』『序曲』『翡翠』
【普】『土王』『緑人』 ____『黒』『月尾』
↓『雪鬼』『ｼｬﾗﾙ』 _____『蒼』
↓『鳥人』 ___『白黒』
【小】『ﾄｳﾘﾝ』 ____『鷹人』『黒機』
↓『赤猫』『ｶｰｿｳ』 ____『ﾐｨﾘｨ』『ｱﾙｽﾀｰ』
【無小】『喰屍鬼』『ﾎｰﾗｲ』___『ｳﾞｫﾘﾝ』



(/ ...って、と、とこ？ )

(/ いや知らないけどね！！！ )

(/………)

【特】姉御

【大】瑠和・黒・序曲・尸龍

【普】黄衣・砂姫・翡翠・黒機・矢機

【小】ミィリィ・ヴォリン・鷹人・音子・白黒
　　　氷子(ｱｻﾞﾄ)

【無】月尾・ｱﾙｽﾀｰ・黒騎士

(/……あの家系は筋力、耐久的な面以外で恵まれないようです)

(/ ....お、おぁ )

(/…何時の日か、お話しましたね)

(/……瑠和が、私めの、…理想に…近いと)

(/ .....あ〜〜〜〜〜〜〜〜 ....え、身体も、なの？ )

(/________昔の…話では……あるんですが…ッ)


[背中を向けて叫ぶように]

(/ .... .....うんうん、聞かせて？ )


[ “ｶﾁｯ” ］

(/………随分前に、…身体測定を受けたとき…)


(/………姉、が　…　…　羨ましく見えてしまいまして)

(/ ..ふむふむ )[ __高みの見物 ]


(/ ...まぁ、ニャルちゃんは細い方が似合ってると思うよ？ ....にひひ )

[プツッ]　____ｸﾞｷﾞｷﾞｷﾞｷﾞｷﾞｯｯ


(/黙りなさいっっ!!駄肉魔人ッ！！)


[両手両足を触手で縛り椀を引きちぎる勢いで引き延ばし！]

(/ 駄肉じゃな___いだいいだいいだいいだいっっ！！！？千切れっ、まって千切れる千切れちゃうグロテスクな事になる！！！！ )


[ 涙目じたばた ...海老反りで叫んで 無理に伸ばされたら気持ち良いよりも苦痛の方が数倍強い ]

[ぐぃっ！！]　___ふんっ

(/… 貴方様に会ってからその羨望も無くなりはしましたが…っ 未だに忌むべき記憶です… 次何か弄ったらホントに八つ裂きにしますから…っ！！)


[椀を離して、…触手を外し]

(/ .....に、にへ、へ ....い、いつもどおりだね、ニャルちゃん ... ...まぁ【規制】とかされないしさ、そっちの方が良いと思うんだけどなぁ ...俺はそこそこ、ね ...アレだし )

(/誤　魔　化　さ　ないｯｯ！！)


[肩を掴んでぐわんぐわんっっ！！]


(/もう…っ！　___ほらっ！…調査を再開しますよっ！)

(/ 言ったらニャルちゃんどころかナイア達にもぶち切られる内容だもももももも！！！ )


[ 振動で頭と ...あれが、ぐわんぐわん )


(/ ...ぁえ、えっとぉ、お、おれから、だっけぇ？？ )

(/…はい、岩山に立ち昇る煙を見たところ…です)


　　　[手刀が心の臓をブチ抜く寸前で]

(/ ...いやごめん本当許して ... ...が、かんばるからさ ... )

(/……… 分かりました。____しかし)

(/　次弄ったらその駄肉、引き千切ります　)


______[圧]

( 木筒を懐仕舞い込んで駆けて離れて ...中々に開けた場所 ...空気が澄んでいるとでも言えれば良かったが、現実はそうもいかず ... ...酸素、取り込もうと口を開く度に咽喉が渇く )

　「 ....あぁ、にしても ...暑い ...！ 」

　　[ ...ｼﾞｼﾞｼﾞｼﾞ ...たぷ ]


( ...今なら白黒も居ないから良いかと ...ジャージの前部分を開けて 少し風を通しやすくしながら ...晒す ...
　　...ふと見掛けた、空へと昇る白煙 ... ...白黒、では無いだろうが、でも可能性が捨てきれない以上会う方が良くて )



　　　　____________


　　　　________あ〜〜〜〜


　　　　____っしょ、っと！



　( 少し時間を掛けて、岩山を登り ...両手を掛けて、頭をぴょこっと出して ...誰がいるかの確認 )

(/ ...殺伐とした兄妹喧嘩だこと )

　　[ｽﾗｽﾗｽﾗｽﾗ_____……]


____ウモー　…　モ"−ン　ブｼｭﾙﾙ

( 見ると ____ 牛に似た生物達を見下ろせる岩山で、白黒がメモに何らかの文章を書き綴り、… その近くで簡易の焚き火を作って火を焚いている )


　　　　　「 … 魔人さま、早い合流ですね 」


　　　　(____開けている前を少し見た後で)

　「 ...おぉ、おいっす〜 ...やほやほ、元気？ニャルちゃん ... 」


　　( ...岩山に上がった後で暑そうにぱたぱた、...手で仰いで軽く涼む ...垂れる汗に 水分枯渇気味なのか ...無意識に舌も垂らしていて )


　　___あ、そーだ ...ニャルちゃんこれ、収穫物



　　( ...忘れない内に、と ...懐から先程の木の筒を取り出して ... ...詳しそうな白黒へ )


　　「 ...いやぁ〜、 ...あの変な首長墓守じゃ無くて良かったぁ... 」

「 …… 流石に[男体]の魔人でも熱射は厳しいと 」

[ひょんっ]　___紐付きカバー入りボトルを投げ



「 … 姉様から支給されました、"アダプテンG!"…

　その〖凍土(クーラー)〗味だそうです___量に余裕はありませんから、無闇にお飲みになるのは控えたほうが宜しいかと 」


〖アダプテン・クーラー〗を5口分もらった！



「 … 墓守？____っと…　これは　…　 」

( 木の筒、手記及び … 魔人の言葉に耳を傾け興味津々 )

　　「 ...俺をなんだと思ってるのさ ...流石にこれはちょっとしんどいよ ...服装を間違えたってのもあるけど ...
　　...ん、ありがと ..って こんな所に来るのにあんまり量無いのか、ちょっとキツイかもだけど ...尚更頑張んないとな ... 」


　　[ ゴクッ ] ...土壇場で飲むより、余裕ある時に一口は消化して試す方が良い
　　　...舌先が冷える、ちべたい



　　「 ...んぁ、そ〜そ〜 ...ほら、情報 ...まぁ、ちょっと色々気になるだろうけど ...一応見た情報もあるよ ...それが、今俺が言った墓守...まだよく分かってないんだけどね 」

　　( ___しばしの休息、スタミナも回復 ... )

「 … この手記を読む限り、かつてこの土地に入植しようとした一団が存在し、… 生活基盤を整える過程で【凶暴な原生生物】と遭遇、対立することとなった___ …ふむ、〖ザンドヴルル〗〖バンボ〗… …… しかし 」


(広大な砂漠と、…舞い上がる砂…時折見える小さな生物)



「 …… "文明"が存続したかは 怪しい所ですね 」


_________


「 ……… けど、これが貴重な資料であることは間違いありません … お手柄にございます。… しかし ___この地に根付いた生物達の知見は、未だに訳がわかないまま… 」


(____メモを開き、…木筒を懐に収めながら)


「 … 牛に似た彼らも、基本的な調査は済んだところです … その、首の長い墓守？…というのがどんな姿か、何をしていたのか… 詳しく話せませんか？」

　「 ...元々海だったって言うのもあるけれど、その書紀が事実だとしたら ...高度な技術を持ってたとも思うんだよな ...だからこそ、なんでそんな奴等が滅んだのか ...更に謎が残るって感じでもあるんだが ... 」


　_____肌着一枚にチェンジして ...着ていた服は腰に縛り結んで ...少しでも動き易く ...
　　...白黒からの質問に、頷き答える ...


　　「 ...まず、かなり大きかったな ...目視にはなるが、その辺に転がってる巨大岩石よりもデカかった ...で そいつは ...獲物だったのかな ...大きなもう一匹の生物を引き摺ってて ...

　　...岩の前で止まったかと思えば、砂を掘り始めたんだ ...穴掘り って言った方が良いな ...一心不乱に 無我夢中に ...で、かなり掘り進めた後 ...大きなもう一匹の奴を咥えたかと思ったら ...埋めたんだよ そいつを ...んで、その後 ...___ナワバリだって表すみたいに 地層に爪痕をつけてたんだよね ...あ、場所は大体分かるよ 目立つ『巨大な骨』もあった訳だし ...
　　...とりあえず、俺が『墓守』って呼んでる ...奴の行動、かな？ 」

_______大地の往来を繋ぐ、…巨骨に目を向け


「 … 手記の封には〖6〗と書かれていました。…もしかすると、これと似たようなモノがまだ幾つかあるやも知れませんね … 事実確認は必要ですが、参考になり得るのは間違いありませんし … こういった物があれば是非、私めに渡して下さい 」


[ﾄﾝ ﾄﾝﾄﾝ____ｻﾗｻﾗｻﾗ]

( …… 少し顎に手を当て、___思考し )


「 … 此処がかつて、海であったことは周知の事実___その巨大な骨も、当時海に生きていた〖恐竜的進化〗を遂げた古代生物が遺した死骸だったとしてもおかしくはありませんね … そして、ふむ___ 」


「 …… 獲物 … ___埋めた… 」

　　　　　( _____ )


　　　「 … 貯食行動？ 」

　「 ....ごめん、無い ...木の筒に入ってるかなとも思ったんだけど ... ...その感じだと無いっぽいね
　　...この砂漠を探すのは流石に、かな〜〜りしんどいぞ ...？ 」

　( 見渡せば先が見えない ...終わりが見えない 地平線は何処へやら ....そんな広大な橙の大地に ...小さな溜息 )


　　「 ...さ〜〜〜ね、俺にはさっぱり ...ただの埋葬の風習とかかもしんないし、詳細は ...もっと詳しく観察しないと、分かんないかもね ... 」

　　( ....魔人が覚えた圧はどうにも 近寄り難い雰囲気のものだった ...発達した知能も恐らく持っている ...
　　　中々難しいものだと魔人も思いながら ...白黒へ視線を向ける )


　　「 ...とにかくここ、ヤバいね ... ...なんだっけか、赤仮が世話になってる砂漠とは段違いだ ... 」

「 ………………… 」


[ﾄﾝﾄﾝﾄﾝﾄﾝ___…]______ともかく



「 … もう少しだけ、情報を得ておきたいですね ___ この辺りの岩山は牛のような…　…今度、呼び名を考えなければ… __ともかく。…彼ら位しか居ないようですし、… もう一度、砂原の調査をお願い出来ませんか？ 」

( ____ 棺桶トランクを開けて … カメラを取り出し )


　　　　　　　　「 はい 」[ガチャ]


　　[___中々、…年代物ではあるが頑丈そうなカメラ]

「 そこそこ値が張る代物ですから 壊さないで下さいね？ 」

　　「 .......うぇええええ〜〜〜 ..... 」


( ...あからさまに嫌な顔 ...ただまぁ、義妹からのお願い、....ともなれば、断るわけにもいかない ...魔人にとっては ....色々、恩人な訳だし.... ...勿論 これは嫌だから ___魔人も条件を付ける )


　　「 ...後でちょっと俺の仕事、手伝ってよ？ 」


　　　[ ...カメラ、受け取って ...何度かストレッチした後で ...再び 砂漠へ足を運ぶ ]

「 えぇ … 喜んで。」　_____素っ気なく


( … 遠眼鏡を手に、砂漠へと目を光らせる )

____________


・岩山を降りてすぐの砂原


( … 岩山から落ちてきたのか、___低い砂原は木くずや、倒木がその辺りに散らばっていた。…時おり、黄色いトカゲが木を這っていたり …それを狙うヘビが木の枝に擬態___していたり )





　…　…　____…　…

__________っはぁ〜〜〜 ...あっつ ...


　　[ ﾊﾟｼｬ ...ﾊﾟｼｬ ... ]


　( ...魔人にカメラを渡すと、ついついアレコレ撮りたくなる症候に駆られるらしく ...トカゲやらヘビやら 兎に角目に映る動く生き物をなんでも撮ろうとする ...暑さで少し頭が回ってないのもあるが )




　　「 ...あ〜〜〜〜 ...なんだろうな ..若干湿度もあるような、この暑さ ...... ....嫌な 感じだ 」


　　___こう、カラッとしてもいるし...ジメッとしている様な暑さは .. ....どうにも ....気分が乗らない
　　　...魔人の胸の中で渦巻くモノがなんなのかは知らないまま、捜索を続ける ...

　　　　　　　　　　[グシャ]



　　　　_______なにか、…　イヤな音



(…____魔人の足元には、…しなびた木の枝が…？)

　　　　　　.................っ！！！！！



　　( 踏んだものが何かを確認する前に 癖で飛び退く ...！何かヤバいのが直感的に体に響いて ...カメラは首からぶら下げる形に )

_________…　…　ず



(…___木の枝？…が揺れる)





________…　ﾐ"…　ず　___…　…　ｦ……　…

　　____________.... .... ......！！！？



　　( 理解をしたら目を見開いて ...悩み、悩んで ...腰骨辺りから両手を生やして ...高く登り、白黒へ向かって両手で )



　　　　______ニャルちゃ〜〜〜〜ん！！！！救難者〜〜〜〜！！！！！！！！！

[数十分後　…]




_____…んぐ…っ　…　んぐっ　…　んぐ…___んぐ…っ

　　　…　…　っ　　____っ…　はぁ〜〜〜〜〜っっ



『 おいしいっ… お"いじい"〰️〰️ｯｯ　は〜っ！あ"ぁっ…
もう駄"目かど…っ ひか"らびる"かど…っ…___ただの
　水分になって蒸発し"ちゃうかどおもっだぁ"ぁ"…っ 』



( ___ 飛び出した白黒が、…近くの日影に運び込んで
　… 手持ちの〖おいしい水〗を木の枝？…にしか見えない
　物に垂らして__飲ませると どんどん風船みたいに膨らみ )


　水みたいな質感の髪、… 何処となく瑠和とかと同じセンスを感じる衣服。…身体周辺をとび回る水の粒子　悪くないスタイル…　カロンとかと似た性格を感じる様子……


___水をひとしきり飲み終えると…　涙ながらに少し笑えるような態度で水を飲み続ける… ____"変な水好き"が再生した…？



「 [💦]__水、…飲んだ途端 風船みたいに膨れましたね 」

( … 魔人と並び、謎の人物が飲み終えるまで眺める白黒。
　____何しろ水風船みたいに人型が膨れ上がったのだ… )

　「 ...ミイラが水分をとるとこう言う風になるのかな ..
　　ま、まぁいやその ...愉快な奴だな ..こんな砂漠でこれ、凄いな ...
　　　...あ〜〜〜、その、大丈夫か？ ...後遺症的なの残ってないか？ 」


　　( ...魔人も苦笑いと困惑が隠せ無くて .. ...見れば見る程中々奇妙な風貌でもあるし ...それ以上になんと言うか ...独特な体質をしていると思える ...
　　....ちょっと頭は足りなさそうだけど、悪い子では無さそうで安心してる )


　　「 .....と言うかなんであんなとこで倒れてたのさ ...炎天下と言うか ...ほんと、死んでもおかしくなかったよ ...？....後踏んでごめん、痛くなかった？ 」


　　___ ...水、と言う事で魔人の脳裏には一つの可能性が

_____ごく…っごくっ___んぐ…ぐびぐび…っ__ごくっ

( … 飲むのに夢中だ )



『 ぷは〜っ　この…この水に感謝！神に感謝…あ、それ私か!?___いやまだかっ！…っとぉっ！____よぉくぞっ！このわたしを…お救ってくれましたっよね―っ！？　___　ふつうわたしは敬われると思うんですがこの場合… 苦しゅうないっ　ですので気さくにどうぞぅっ！！… __あれ??何か話して頂いてました？ 』


(____自分のターンに話を全く聞かない)


『　っとと!!　これはっ… 神としたこと…__じゃなくて、仏とした…でもなくてっ！！わたしとしたことが紹介を忘れましたっ！さぁ〜っこのわたしは森と湖に宿る水精霊っ！〖ミハダミズナオ〗と言うんですよぉっ！さぁ〜っお見知りおきをっ！ついでに信心をっ！！』



「 ……… なにやら相当場違いに感じますが 」

( … あまりの勢いに白黒は反応しきれない )

　　「 ....森も湖も全く無いんだけど ....引越し場所には向いてないよ、此処 ... 」


　　( ___まくし立てるテンションは魔人にもちょっとキツイ ...まぁ、元気なのは良い事だ ...
　　　..呆れ顔で、白黒の方をチラッと見た後 ...ふぅ、と一息吐いて )


　　「 まぁ元気なら良かった これから気を付けなよ ...此処凄く暑いし、さっきみたいになる可能性あるんだからさ ... ... ...




　　　　　　　　　　　....[　水　]かぁ ... 」



　　( ...海があった事となんか関係あるのか、少し気になるところはあるけれど ...それ以上にこれ以上関わるのは ...疲れそうなので 少し無理矢理切り上げようとしている ... )

『 … あ。___う、…　う、　…こほん 』

　　　　　(____息を吸い込む)


『 ……… 失礼、…しました …… 弥肌水尚です
　…… 森と湖の …… 水精霊 …… してました 』


(___落ち着くと正座　…　取り調べみたいな雰囲気)



『 …… えっと …… お話、するなら …… どうぞ
　…… お名前 …… 恩人さん …… あなたがたは …？ 』

(___変わり者。…そのものな水尚を前に…少し頭を抱え)


「 … この砂漠に用があって来ました。…ニャルちゃんと申します。…此方は、私めの上司、…その名も 」

____続きを促し

　　「 ...ま、うちの城ん所に比べたらこう言う子も多いし
　　　慣れたら可愛いものだと俺は思うよ？ニャルちゃん 」


　　( ...実際魔人的には、変わり者の方が可愛げがある
　　　...それになんだか、少し涼しくなった様な気もするから ...咳払いしてご挨拶 )


　　「 ザレッド・イニール ... まぁ、とある城でNo.2のポジションにいる立場 ...かな？ ...生態の調査とかに来ただけで 破壊しようとは思ってないからさ ...安心してよ ....____ミーダ 」


( 早速あだ名呼び ...それにしても、精霊 ...なんだか色々、幻想的な響きだ ...漂わせる水っ気は 確かにそう思わせる ... )


　　「 ( ...サラと出会わせたらどんな反応するんだろうなぁ ) 」

『 お城の … 二番手、従者 … あ、えっと その… 』

(___言葉があぐねて、…目の下に隈が見えそうなほど)



「 …… 重ねて同じことを問うようで失礼しますが、… 森と湖の精霊が、何ゆえこのような砂漠に … ？ 」


( 一応 … メモを開く白黒。…実際問題、目の前のソレが特別な存在であることは間違いないから、ならば少しでも話を聞く価値はあるだろう … )



『 よくぞ聞いてくれました！__何を隠そう、わたくし〖信仰〗を求めて湖や森を離れてこの地まで来たんですよっ！… いわゆる、神志望って部類ですね！ 』

( 先ほど…とまでは行かずとも、急に元気になって 伴うように身体の回りに浮かぶ水粒子は … 心地よさげなミスト状になり ___涼しい空気が漂う )


『 ここで会って、蒸発の危機から救ってくださったのも何かの縁！喉を張って経緯を説明させてくれません… 聞いてくれませんかっ！ 』



「 …… どうします？魔人様 (ﾎﾞｿｯ 」

　　「 ...元気が良いと言うか圧が強い ...！ 」


　　( とは言えそれとは反対に ...涼しい空気が周囲に広がって ... ..なんか、言ってる事が結構大層な事を言ってる気がするのだが ...いかんせん掴みづらい
　　...白黒がジト目をつけて来るのがなんと無く分かるけれど ....咳払いして仕切り直し )


　「 まぁ、折角だし聞かせて貰おうか ....ミーダ？ 」

　　( ...説明したそうだし 聞くだけで良いのならば ...と、胡座を掻いて座り )

(/ んみぃ〜〜 .... )

(/ ... ... あ〜〜〜...おつかれ、かな... )

(/はへ…今晩は、…がんばりますっ！)

(/うぐ、…昨日はゴメン)

(/ ...待ってるね、まってるね )

(/ ... ...お疲れ様だね、本当 ...

...何かしてあげた方が良いのかな、何か ...何か ... )

(/ニャ)

(/ ダンナさん、今日は気分アップですニャ )

(/ ... ......お疲れ様だね )

(/ ニャ )

(/ 謝ることから始めますニャ )

(/ 昨日ひとばん、ほったらかしにしてごめんなさいニャ )

(/ ...うん、忙しかったんでしょう？平気ですよ )

(/ … 怒ってくださいニャ )

(/ ...... ....ご飯、食べて来るね )

(/…待ってる)

(/ ...ただいま、だね？ )

(/ニャ__)

(/ ......続き、する？ )

(/ …… 元気、出せる？ )

(/ 任せて )

(/ いいよ、大丈夫だかろ )

(/…ろ？)

(/ ...大丈夫だから .... .... ...ほら、しよ？ )

(/ ただ"皆はあなたと永遠を共にしたいと思っておりますとも”ね )

(/ 時間は有限なんだ、無駄にしないでね )

(/　ちょっと元気出た　)

(/ … つまりもっとやりたい？ )

(/ OK、じゃあ砂漠をちゃかっと短く終わらせようよ )

(/ .................噛むよ )

(/ 噛みつき返すからね！じゃ、始めよ！ )

(/ ........ごめんね )

(/ 言っとくけどさ






　　　ねるきはないよ？ )

「 … 貴方様もあんなんだと思います 」

( ___ねちねち、ｸﾞｻｸﾞｻ刺してくる )


『 み…　みぃだ ___ ン"ﾝ、さてさて 何から話すやら！わたくし、もとはと言えばいわゆる〖田舎屋〗でして！__当時にあたる昔は、違った名で呼ばれてました______ 』


__________



　文明進歩の兆しも見えず、将来冴えない〖辺境〗の村がありました。…立地も、大きな湖が近くにあって たまにクマが出る位しか騒ぎになることもなく…日々の流れで、段々と崩れ去っていくだけの … 小さな、ありふれた村でした


　… さて！人外の存在〖霊〗にもいろいろ居ますよね！死人が化けて出たとか、自然が人の形を持ったとか！___わたくしは後者、…小さな文明が近くで営みを続けたことで… …広い湖のなか、たったひとつしか産まれなかった〖水霊〗が、わたくしでした。


　もちろん。超常の存在でも、わたくしは産まれたばっかり！大したことも面白いこともない湖と森で、退屈な日々を送っていたんですよ __ ところがある日。___やることもないから水遊びしてたわたくしを… ちょっと霊感ある村の人が見つけちゃったんです！えぇ！〖夜中に湖で遊ぶ小さな子供〗。…わたくしも見つけた人も、めちゃめちゃに驚いちゃって！


_______________


「 …………… 」

( 声のトーンを上げ下げ、心地よい声だけれど妙に長い話に白黒はメモ取りをやめようかと考え始める )

　「 ...ま、まだマシ ...まだマシだしぃ！？ 」

　( ...白黒からの言葉のナイフに刺されて蹲りながら ...しっかりと話を聞く ...聞く )




　　　「 ( ...まともに聞かない方が良いか？ ...いやいや、失礼かな ...うん ... ...いや、にしたってなんでこんなにこう ... ) 」


　　__________ ...どうにも 掴むどころのない



　　( 不思議だ ...聞いていてスラスラ流れてくるのに対して ...頭の中に留まることを知らない様で ... )

________


　わたくしは湖に飛び込んで逃げちゃったんですけど … なんか次の日から昼も夜もなく、村の人たちが湖を見張りにくるようになっちゃったんです…！そ〜っと水遊びしてたら「あっ いたぞ」水音調鳴らしてたら「見つけた」！逃げて隠れたら見つかっての繰り返し！…ちょっぴりうんざりの毎日で悩んでたんですけど…____　ある日、急に村人の足が途絶えてしまったんですよ


　どうしたのかな？って。思いましたけど、静かにはなりましたからそれでまたのうのう、水遊びをしてたんですね … 静かな遊びにまた慣れて、つまんなくなってた頃…　…久しぶりに、村の人が湖の近くに来たんですよ、はい よく見たら最初にわたくしを見つけた人が。____その人、じっと湖を見つめたあと…　急に_____


　　　　　　「　________!!…_______!!　」


　… 頭を下げて、地面に手までつけて何か叫び始めたんですよ、…びっくりするやら、訳わからないやら… …なんだか恐ろしくなって、わたくし湖に潜っちゃったんですけど　…

　「 ( ...精霊って結構位が高いって言うか神聖的なものでもあったはず ...その過去があってこれって事は ...信仰を集めた？ ...んいやでも 図書館の書物とはまた別か ....
　__________　... ...と ... ふむ ...？ ) 」


　　　　( ...続く話、どうにも耳を凝らして )




　　　..... ....　“偶像崇拝”か ...？



　　( ...その流れが続くのであれば、今こうして立派な精霊になってるのも良く分かる気がする ... ... )