適当に拠点を設置したいだけ
迷惑なら来ないし消えるから安心して
へへへ
この混沌具合堪らないよね
しつこい
エクソシスト共もこの街にはいないみたいだしー
やーっとお散歩も観察も好きなだけできる見つけたぁ
本当、むっずかしい理屈ばっかで面倒くさい
ボク産まれたばっかで右も左もわかんないのにさあ
パパに拾われなかったらこんな気持ちいい場所も知らずに
お陀仏なんて事になって
ボク達よりよっぽど悪魔らしいよねアイツ等
まーた新しい拠点か...さてさて、私は傍観しますか。
(霊魂から人型に変わる。浮遊しながら月を俯瞰する。)
〉〉4
ふぁぁぁ…
んう?…この感じ、人じゃないね?
(屋根の上でうたた寝中に
何者かの気配を感じ片目を開ける。姿勢はそのまま
黒い艶々した二本の尾をゆらゆらと揺らしながら気配を探ることに
集中する)
んーむ…殺気は感じないし
ボクの敵にならないというのなら、様子見で良いかな
それにしてもパパ好みのめぼしい獲物はいまだ見つからず…かぁ
ゆっくり出来るのは嬉しいけど
暫くパパのとこ留守にしちゃったから
久々にお土産一つは欲しいかな
量でも良いんだけど、やっぱり質の良い奴をパパっと身繕いたいんだよねぇ
そっちの方がきっといっぱい誉めてもらえるしぃ
魔法使いの卵を狩っても良いんだけど
面倒な奴まで釣れそう
適当に資質がある奴どっかにいないもんかねぇ
それか召喚してくれないかなぁ
さっさと契約結ばせてさ
どっちにしても
形式美って奴?なんか面倒くさい
パパはそれがスパイスみたいなものだって言ってたけど
そんなものなのかなぁ(ぶつぶつ)
ふぁーあ
(欠伸をしながら遥か上から眺めている)
んんー…まーただぁ
(視覚に捉えてないとはいえ
ただの猫だった時代から培われている野生の勘ともいうべきか
ほんの少し感じとることの出来た気の流れに
頭部の黒い2つの耳がピクリと反応する)
今日はなんだかよく見られてる日だなぁ
ずーっとハズレばかり引いてたけど
この辺にはぁ…なーにかあったりするのかな
(くすぐったそうに
顔を擦りながらも
闇の中、金色に目を光らせつつニヤリと笑う)
んーー…
今日はボクも幸運なことに気分ものってきたし
ちょーっと探索でもしてみるかなぁー♪
(背筋を伸ばし、屋根から飛び降りると
僅かな気配だけを残して姿を消す)
ハウディ、黒猫さん。私の名前は山田静樺。ただの幽霊だよ。
普段はもっと違う口調なんだけどさ、君には特別に素で喋ってあげよう。
ねえ黒猫さん、もっと強い力がほしいと思わない?
ほしいなら返事をしてよ。どうせ見えないし触れないだろうから、見つけなくてもいいよ?
(霊魂が姿を変えて人型になる。橙色の髪をサイドテールに結んだ若い少女だが、ルミエールには見えない。山田は、血のように紅い瞳を剣呑として光らせる。)
(……………!?)
やあ、こんばんは。
さっきボクの事見てたのはアナタですよね…?
残念だからボク、見えないみたいだからちゃんと挨拶できてるかわからないけど
(突然かけられた声にピクリと頭の上の耳がピクリと動き
目が大きく見開かれるが
すぐさま社交的な笑みを浮かべつつ、見えない相手の気配に意識を向ける)
ボクは、ルミエール。
見られてたのならわかると思うけどしがない黒猫です♪
静樺さんって呼んでも良いのかな?
まさか静樺さんからボクに挨拶してくれるなんて思ってなかったからびっくりしちゃったけど
会ってみたかったから嬉しいよ!
えへへ
力ね………なあに?
なんだか凄ーく楽しそうなお話が聞けそうだね?
静樺さんが良ければぜひ聞いてみたいなぁ
私...んふ、ふふふ、僕かな?そう、僕は悪孤。狐の霊だよ。
あー...みんな勘違いしちゃって、本当に笑っちゃう。
『山田静樺』なんてもういないのに。ずっと分からないフリしてたのも、ふざけた口調も、ぜんぶ欺く為のマクガフィン。
ああ、自分騙りがすぎちゃったね。僕の能力は『憑く』ことだよ。ほら、『狐憑き』ってあるでしょ。あれが『山田静樺』なんだけどねぇ。...幽霊が人間の魂に憑いたら、肉体を乗っ取れるんだ。そして、その肉体の霊力を得られる。そうやって霊力を得続けた僕の霊力値、いくつか分かる?
...730万だよ。ふふふ。霊能者って知ってる?幽霊が人間の肉体だけに憑いた状態のことだよ。
そうしたら、君は僕に魂を乗っ取られない。しかも、僕の霊力が加算される。
ねえ、そこで提案なんだけどさ、黒猫さん。霊能者になってみない?
(頭から狐色の耳が生え、腰から同じく尾が生える。紅い双眸は、やや悪戯さを含んでいる。静かに舌なめずりし、ルミエールに触れる。幽霊からは人間に触れられるが、人間からは触れられない。勿論、今もルミエールに悪孤は見えていない。)
………ほへー
なるほどなるほど先輩さんなのですね
それならば新米のボクがアナタに抱いた不思議な感覚もとらえられないのも
納得ですね
ボクの方はやーっと地獄の見習い期間(悪魔なだけにと表面上茶目っ気のある笑みを浮かべる)も過ぎて一人立ちを許されたばかりの新米で
此処にやってきてそう間もないわけですので
いろいろと
ボクとしては先輩さんに手伝っていただけるのなら
より良いお仕事ができそうな美味しいお話です…が
今のボクはこう見えても飼い猫でして
地獄の奥深くに居るパパと繋がる印がその目印なんですけど
パパがボクを嫌いになるまで例えばボクそのものが『喪失』しようと
パパの方からしか消せない仕組みとなっていまして
せっかく一人で自由を満喫している、それを許される大きな力を持った先輩が
ボクと契約するとなるとボクにはもの凄くあっても
先輩そのものにメリットがあるのか
怠惰なボクとしては気になるところなんです
(触れられた肌にぞくりと身をふるわせながらも
困ったように眉根をよせ、表面上うさんくさい作り物の表情を保っている)
...山田静樺の魂が壊されちゃったらさあ、僕も壊れるんだよ。
すごく面倒だ。でも、生者に憑けばその心配もない。
君に憑いていれば、良い生者が安全に探せるでしょ。
ほんとは、君の魂に憑けたら良いんだけどねえ。
ちょっと難しいみたいだ。契の束縛があるせいでね。
つまり、君を利用したいの。霊力が欲しいんだよねえ。
(艶めかしい黒い猫耳に触れ、しばらく撫でる。)
嗚呼、それと、生者の魂に憑りつく条件は一つある。
その生者が『精神的に不安定』であることだよ。
君は違う。だから憑けない。ま、どっちにしろ無理なんだけどね?
君にはパパがいるからさ。
……!?
ふむふむそういうことなのですね。
(緊張で強ばった表情が一瞬キョトンと無垢な顔になる。)
そういうことでしたら
ボクで良ければご一緒します。
ボクは先程もいった通り悪魔としては
新米ものでまだまだ経験値の足りない
未熟者故、一人でお仕事してたらどのみち途方にくれていたと思うので心強いですし
先輩のいう精神的に乱れを持つ魂を釣るのも悪魔という性質上お役に立てるかもしれません。
(優しく撫でてくれる手が気持ちよくてごろごろと無意識に喉をならす。『敵対するものでないというのならパパも許してくださる筈。…………それに、この温かい感覚はボクも惜しいかも、なんて。』)
猫…お前が選び歩き出すものは、それは
………はぁ、親父殿にはなんて報告すれば良いのやら
ただでさえお前にご執心だというのに
『憤怒』は一度沸きだしたら止まらないものだ
(誰にも気取る事はできない。彼でも制御装置がないと使いこなす事が不可能な
ただ広すぎる視界から
見ているだけなのだから)
ならば契約をしよう。いいかい?少しだけ耐えるんだ。
ちょっと痛いからさ。
(山田静樺の肉体から狐が飛び出る。狐は地面に軽い足取りで着地すると、ルミエールの胸にめがけて飛び込んだ。)
...はい、終わり。へえ、なかなか良い居心地だね。契約を解きたかったら言ってよ。
(狐はルミエールの肉体に憑き、脳内に話しかける。)
やっほー...って何だ只の狐憑きか...
(がっかりとでも言いたいように残念な表情をする)
(『………………!?』その衝撃に一瞬びくりと体が揺れるが
元々がルミエール自体、人の脆さを持っていないために
拒否反応は特に起こることもなく次第に感覚を馴染ませていく)
それならば良かったです
ボクの方も良い感じに馴染んでるみたいですし
先輩も何かあったら気軽に言ってくださいね
(脳内の声に応える)
これからどう動きます?
ボクがそのまま探索するのも良いですけど
先輩は退屈じゃないですか?
ボクは眠ったりするのも好きですけど
娯楽としての睡眠はとっても別に休息とか必要な体じゃないですし
先輩が良ければ体の主導権を一時的に
貸すのも大丈夫ですよ
会話ならこういう形で出来ますしね。
この通り元がそこそこ頑丈に出来てますので多少融通は効くんじゃないかと思います。
>>20
なんだろう…今のところ
敵視のようなものは感じないけど
なんかとてつもなく失礼なことを言われたような。
(ピクッと頭上の耳が動き
ちょっとムスッとしている。
見える範囲にいなくとも
ざっぱにどういう状態であるのか空気だけはつかんでいる感じで。)