デス第二帝国

葉っぱ天国 > 変人・中二病キーワード▼下へ
1:皇帝ヴィルヘルム=フォン=モーゼル:2018/11/25(日) 14:48

我が名はヴィルヘルム=フォン=モーゼル。旧皇帝デスの実弟にして、祖国を裏切りし反逆者なり。

2:デューク◆y.:2018/11/25(日) 14:51

第二帝国とかドイツか

3:皇帝ヴィルヘルム=フォン=モーゼル:2018/11/25(日) 14:57

吸血鬼も人間も諸民族としての区別はつけん…!俺が支配するまでだ。
どちらも労働力、つまりは国力の増進にかかわる大いなる資源だ。
資源は鄭重に扱わなくてはな、さて、まずは近代化を推進するとしよう。
農奴解放令を発布し、国家財政を使って官営模範的に工場を建設し、元領主を経営者としてその座に就任させよう。資本主義経済体制の導入までは国力の増進に努め、市民層において産業資本家が出現したとき、帝国主義政策を取り入れる。周囲の列強には負けていられんのでな。

4:デューク◆y. hoge:2018/11/25(日) 14:59

国家方針で大粛清だ!

5:デューク◆y. hoge:2018/11/25(日) 15:02

クーデター起こされるだろ…

6:皇帝ヴィルヘルム=フォン=モーゼル:2018/11/25(日) 15:05

だめだ、静粛に関してはある程度の国力を身につけなければ、それに国民たちは憲法や議会を望んでいるのだろう、欽定憲法の制定や、帝国議会、選挙制度などな、それに恐怖政治では、人々を脅迫し自由を奪っていることになる、かつてのフランスのジャコバン党派独政権、シャルル10世による絶対君主制、ロシア帝国のニコライ二世も同様だ、恐怖政治を現段階で執政してしまうと、皇帝としての俺の権威が失墜し、国民の革命運動を促してしまうことになる。

7:デューク◆y. hoge:2018/11/25(日) 15:06

君ファシストでしょ?

8:デューク◆y. hoge:2018/11/25(日) 15:10

もしかしてコミンテルン?

9:皇帝ヴィルヘルム=フォン=モーゼル:2018/11/25(日) 15:14

ファシズム、ナチズム等の結束主義、全体主義それから国家社会主義においては近代市民社会、つまりは国民の生活の自由における生命、私的所有の自由や信教の自由、権力の多元性(形式三権分立)などが達成できている前提で、帝国主義運動(経済的利益を求めて海外植民地の追求)などの国民の排他的な民族意識や、強力な指導者を心から熱望したときにはじめて確立できる。
だから、いまやるべきことは古典的自由主義の拡充だ。

10:デューク◆y. hoge:2018/11/25(日) 15:15

自由帝国にするのかぁ

11:皇帝ヴィルヘルム=フォン=モーゼル hoge:2018/11/25(日) 15:18

古代や中世ではないからな、立憲君主制ドイツ型を採用した欽定憲法の制定を国民と約束したのでな、

12:デューク◆y. hoge:2018/11/25(日) 15:20

細かい設定あざす

13:デューク◆y. hoge:2018/11/25(日) 15:22

まぁコミンテルン最強ですけどね

14:皇帝ヴィルヘルム=フォン=モーゼル hoge:2018/11/25(日) 15:23

いずれにせよ、首相は俺自らで選定すべきだな。かれには社会主義者や共和主義者などの平等を理念とするやつらに対する抑圧役になってもらわなくてはな。それから、吸血鬼と人間の対立構造を生み出す異分子にも消えてもらう必要がある。

15:デューク◆y. hoge:2018/11/25(日) 15:25

共産主義ばんじゃーい

16:皇帝ヴィルヘルム=フォン=モーゼル hoge:2018/11/25(日) 15:28

マルクス主義を基底とする共産主義などおぞましいな、マルクスは人間の欲望をあまくみすぎていたのだ。そして、自由主義政治体制が行われている資本主義社会の中でいきている国民は国力増進に伴い、好景気に達するだろう、そして思うのだよ、平等などくそくらえとな。

17:デューク◆y. hoge:2018/11/25(日) 15:29

デス・コミューンに改名したまえ

18:皇帝ヴィルヘルム=フォン=モーゼル hoge:2018/11/25(日) 15:38

かつてのナポレオン三世のように普仏戦争によるフランスの惨敗は、プロイセンの莫大な賠償金請求によって経済的に不況に急落し、さらにはパリのヴェルサイユ宮殿で、ドイツ皇帝の戴冠式が行われたそうだ、これにはフランス国民の憎悪をあおることになっただろう。結果フランス第二帝政は崩壊、不景気のさなか、パリ=コミューンが史上初の労働者政権として樹立したが、政情は安定せず、72日間で崩壊した、その後もフランスは第三共和国として、プロイセンにこけにさえるわけだが、コミューンとは弱者の証だ、我々は強者だ、金融資本主義による帝国主義運動は大いなる成果と富をもたらすことを約定するとしよう。

19:デューク◆y. hoge:2018/11/25(日) 15:40

つおそう
(こなみ)

20:皇帝ヴィルヘルム=フォン=モーゼル hoge:2018/11/25(日) 15:51

ああ、まあ細かい事情はいい、富国強兵、このスローガンぐらいは知っているだろう。俺は、政府主導で近代化を推進するいわゆる上からの近代化政策を試行しようと思っている。さてそれには首相の任命と内閣の発足が不可欠だ。
よよる、まずはお前を帝国議会の連邦参議院議員として参加してもらおう。

21:皇帝ヴィルヘルム=フォン=モーゼル hoge:2018/11/25(日) 16:04

だがやはり、民族統一は果たすべきなのか。国家を主体として、吸血鬼とデス民族双方の混血児を出産させる政策を行うべきかもしれないな。お互いいがみあってもしかたがないのだ。

22:デューク◆y. hoge:2018/11/25(日) 16:05

多民族国家でよくね

23:皇帝ヴィルヘルム=フォン=モーゼル hoge:2018/11/25(日) 16:11

それではナショナリズム的な問題が生じうる、多民族国家であるかつての19世紀20世紀初頭における列強最弱とも罵倒されたオーストリア=ハンガリー二重帝国のような民族的対立を枢軸として不安定な政情が行われることになる、それに独立運動の流動にもなるかもしれない、ゆえにドイツ帝国初代宰相ビスマルクのように国民統合政策は、将来の帝国存立に必然的かつ切り離すことのできない重要な要素となっていることはすでに立証済みだ。

24:皇帝ヴィルヘルム=フォン=モーゼル hoge:2018/11/25(日) 16:20

俺は軍務にはうとい、軍事的素質を持つやつらを探さなくてはな。

25:皇帝ヴィルヘルム=フォン=モーゼル hoge:2018/11/25(日) 17:33

くッ…頭に鈍痛が…。記憶がよみがえってくる…。
やめろ…!俺はそんな魔物じゃない…!…はあ…はあ…
なんだ、今の衝撃は…そうだ、約束の地。
少しばかり行かなくては、国家の危機にかかわる問題だ。

26:皇帝ヴィルヘルム=フォン=モーゼル hoge:2018/11/25(日) 17:40

ルージュ=クレーヌ・ド・リュンヌよ
お前は帝国にとって肝要となる存在だ。
彼女との邂逅のため数日の間、帝都を離れるぞ、執政については輔弼官に一時的に委任した。民衆にこのことは機密事項として公言はするな。では幸運を祈っている。

27:連邦議会委員レオポルト:2018/11/27(火) 01:10

界隈では、人界侵略を目論む輩が、自らを魔王と称する者によって少数勢力が率いられ、これにより帝国臣民の安全と生存を維持せんとする安寧秩序を脅かす恐れが危惧されます。
これには、かつての脅威、共和国連合に対する措置と同様に、不可侵の規定を含む条約を締結し、これを侵す場合においては、武力を持ってして制裁することを提案します。

28:調査委員長ヘルベルト:2018/11/27(火) 01:23

しかし、彼らの定住する地帯には綿花生産においては格好の場所であるし、鉄鉱石もかなり発見されたそうじゃよ。わしは政治のことにはあまり口は出さんが、これは国にとって大きな利益となりうるのじゃ、綿織物工業や製鉄業においても普く広い分野で、帝国の国力に貢献すると思うのじゃよ。
このことは諸君らにとっても自明のことじゃろ。どうかの、あの国家を帝国の自治領、もしくは直轄植民地として、帝国主義政策を推し進めると言うのは。わしは勧めるだけであって決してしろとはいっておらん、ただ、この政策によって此度は帝国の発展にとって、かなり期待できるということじゃよ。

29:レオポルト:2018/11/27(火) 01:38

調査委員長、調査結果の報告ご苦労だった。貴官の言う通り、この件については早急に、そして慎重になって検討し計画を策定する必要があるな。これについては、皇帝陛下にも目を通していただき、迅速な対応をすべきと最重要項目として臨時議会の招集をしていただかなくては。

30:レオポルト:2018/11/27(火) 01:56

近況を報告致します。
資本主義経済体制の確立は全土に渡って拡大しており、旧帝国時代の君主的専制政治の影響による不況状態から、経済は順調に回復し、なんとか大衆貧困を乗り切ることができるかと予想されています。
また憲法草案に関しましては、新たに民選議員制度の導入、帝国議会における両議院、有権者から直接選挙される議員からなる帝国議院、各邦ごとの選挙制で選出された代表からなる連邦議院の明記、しかしこれには、我々の邦が優位となるため、当初予定されていた通りの外見的立憲主義となるかと。
議会開設に当たっては、順調に進んでおります。
それから、当初予定されていた通り、人間と吸血鬼との対立によって、各地で小規模の紛争、反乱が起きている地域が目されたようで、これには治安維持を目的として軍事的措置を取らせていただきました。

31:レオポルト:2018/11/27(火) 02:24

また、自国の工業の進展は著しく、企業の連合や合同といったカルテルやトラストが形成されており、この競争に大敗した企業失業者の多くは、興国へと移住しているため、人口減少の要因としても列挙できます。
我々帝国政府は、古典的自由主義の理念を目標として、まずは上からの近代化政策を推進し、統一国内市場も確定して、ようやく資本主義の根幹を築くことができました。今日となっては産業資本家が先立って、勇壮活発に企業競争が成され、金融資本の産業の支配、コンツェルンをも形成されるに至ります。こうした臣民の動きの中で、資本家および労働者たちは海外市場を求めて、非公式帝国主義運動をすべきだということで、各邦の地方議会には、そういった訴えを主張するデモンストレーションが行われたそうです。またこのデモの内容として、もう一つ取り上げられるのは、労働者の待遇改善の要求、賃上げや労働環境、労働時間の規制等々を望む労働組合によるストライキ宣言など、国家に対しても労働者の権利の保障を求めているようです。これにはブルジョアジーとプロレタリアートの対立構造が明々白々として深まっていることが分かります。
やはり、先の人界侵略を目論む魔王を筆頭とする勢力地域に進出べきかもしれませんね。

32:闇の使徒 紅き闇の煌めき。:2018/11/28(水) 21:52

皇帝ヴィルヘルムよ
お前は、ルージュを探していると聞いた。
残念だな…彼女は今、拘束されている身なんだ。
だが私はルージュの使いであり、彼女からの文をお前に渡すよう言付けられた。
これは彼女からキミに送られたものだ。

33:ルージュ=クレーヌ・ド・リュンヌ♯612 紅き闇の煌めき。:2018/11/28(水) 21:55

初めに言っておこう。
私はルージュだ。お前のことだから私の使徒を疑うかもしれないが、安心しろ。そいつは私の遣わした、紅き闇の使徒で間違いない。

遡行せし夜の帳───私は敵陣にて拘束されている。
あぁ、ちゃんと対面して話したいのに…、こんな形になるとはな…心外だ。情けないよ、
だがなぁ 俺の身体には一真から受けた数々の異能力が備わっているんだ。今や俺は最凶だよ…拷問され、処刑台に押し付けられようが、破壊神の創造せし歪曲結界─我が紅き不可視世界に於いて、その終焉を宣告されることはない。
だから安心して良い。君のところには必ず戻るし、それまでも出来る限り文を送ろうと思う。

ところで、キミの帝国では資本主義の根幹を築きあげ、古典的自由主義の拡充に勤しんでいるようだね…面白い。
デモについてだが、資本主義経済における独占資本の形成は、公正な自由競争を阻害し、物価騰貴・雇用の停滞を招くのが当たり前だ。故に労働者による反対の意見も仕方あるまい。

私の思うところ、キミの統治する帝国の問題点は、格差の拡大が予期されることだ。
今から約3年前、フランスの経済学者トマ・ピケティにより、資本経済の内的メカニズムは格差社会を生み出すことが明らかにされた。
これは、資本主義は資産収益率が経済成長率よりも高くなるために富の流れを一方に抑え、高所得者・高資産保有者はますます富裕化して、偏りを生じさせる。そしてそれは階級派生の原因となり、富める者を強化し貧富を固定化させるきっかけとなってしまう、そういう意味だ。
その格差社会は労働者の貧困の原因となり、消費の伸びも抑えられてしまう。故、一般に経済効率性と公平性はトレードオフの関係にあるが、格差社会は経済成長にとってもマイナス効果であることは明白な事実である。

そこで私は、ごく一部の富裕者だけが高資産を有するのではなく、一般の庶民も、多額ではないがある程度の資産を保有できる制度を作るべきだと提案する。
資本主義ならば、税制度を見直すことを初めとし、富の再配分のための制度を整えるべきだろう。
取り敢えず、キミの政治に対して私が言えるのはここまでだ。
 
さらばだ皇帝よ。また近いうちに、キミのもとへ、混沌の覇者たる闇の使徒を遣わそう─。

34:???:2018/11/28(水) 23:09

(ここが君達の拠点か…)

35:名を捨てし者:2018/11/29(木) 22:35

難しいこと言ってんなぁぁ

36:皇帝ヴィルヘルム=フォン=モーゼル:2018/11/30(金) 18:53

なんということだ…。
国民統合政策には肝要となるヴァンピールの政治家が強く求められているわけだが、まさか拘束されているとは。一体何者によって、またなぜゆえこのような策謀が企てられたのか。いささか愚問だが、貴官の言うよう無事の帰還を私も強く祈っている。

レオポルトよ。少し来てくれ。
彼女の叙述の本旨として、修正資本主義の必要性が論じられていた。
帝国内では、早くからの保護貿易政策や、国内市場統一など各邦での経済統合を果たし、夜警国家を象徴とする政策が採られている。また企業競争においては、私有財産制、自由競争の原則や自由放任主義を根底とする営利活動によって、今日では、企業は自らが追求する利潤を最大化しようとするため、国家経済の生産活動の調整は非常に難題であり、企業の過剰な生産や在庫調整などによって潜在的に景気変動が起こりうる。そして、金融資本の成立と国家独占資本主義によるいわゆる市場の失敗が生じ、市場の寡占または独占によって社会は不安定な状況のさなか、経済は停滞し資本家階級と労働者階級との対立構造は、経済格差の拡大に伴い、より一層滔々として深まっていくということが言える。なるほど、こういった深刻な問題を解決していくにあたって、我々は福祉国家的な政策が求められているわけだ。例示として失業者救済や社会資本といった公共財の整備を目的した公共事業の積極的施行や、独占禁止法の制定、社会保障制度の導入と累進課税制や金融政策、公共投資によって完全雇用の実現を図るなど、国家基底なる経済安定を推進することこそが、本来であれば重大な責務であろう。
しかしな、私の真なる目的はこれではない。

37:ザレッド・イニール◆rDg 手と腕とナイフ使いな魔王:2018/11/30(金) 20:04

…えっと…ここでいいのかな…

38:ザレッド・イニール◆rDg 手と腕とナイフ使いな魔王:2018/11/30(金) 20:13

…いないのかー?

39:アルフレート◆qo:2018/11/30(金) 20:13

誰待ち?

40:ザレッド・イニール◆rDg 手と腕とナイフ使いな魔王:2018/11/30(金) 20:14

ここの主さんに来てって言われたんだよ…

41:アルフレート◆qo:2018/11/30(金) 20:14

あ…(察し)

42:ザレッド・イニール◆rDg 手と腕とナイフ使いな魔王:2018/11/30(金) 20:14

………?

43:アルフレート◆qo:2018/11/30(金) 20:16

スレ主はおそらくもぐもぐタイム中だと思われる

44:ザレッド・イニール◆rDg 手と腕とナイフ使いな魔王:2018/11/30(金) 20:16

なるほど…それじゃあ待っとくか…

45:ザレッド・イニール◆rDg 手と腕とナイフ使いな魔王:2018/11/30(金) 20:26

えーと…名前がえーと…ヴィ…ヴィルヘルム…フォン=モーゼル…だっけ?

46:レオポルト:2018/11/30(金) 20:40

陛下は、公式欽定憲法の草案に取り組んでおられますので少々お待ちを。
また、アルフレート、あなたは…どなたでしょうか。

47:ザレッド・イニール◆rDg 手と腕とナイフ使いな魔王:2018/11/30(金) 20:41

あ、うん…その辺のお菓子でも買ってる…

48:レオポルト:2018/11/30(金) 20:42

でしたら、ザレッドさん、アルフレートさんを排除していただけませんか?

49:アルフレート◆qo:2018/11/30(金) 20:43

>>46
人狼設定のお茶目さん

50:ザレッド・イニール◆rDg 手と腕とナイフ使いな魔王:2018/11/30(金) 20:43

あ、すいませんけど戦闘禁止令出されてれるんで…チョコ甘…

51:皇帝ヴィルヘルム=フォン=モーゼル:2018/12/06(木) 18:35

帝国内政はヴァンピール民族とデス民族との対立が深刻化しつつある。しかしこれは総合的な評価であり、一部では産業資本家に対するストライキ運動により親睦が築かれた地域もあるようだ。とにもかくにも、国内では停滞に陥っているため、完成した欽定憲法の制定とともに、帝国両院議会の運営の開始、内閣首相の任命と国務大臣の選定を本格的に行えるようになる。かくのごときにして憲政の運用が始まり、列強との植民地再分割要求の目的を達することができるよう今は帝国臣民には隠忍自重となって団結してもらう他、選択肢はない。

52:皇帝ヴィルヘルム=フォン=モーゼル:2018/12/09(日) 17:22

ヴィルヘルム欽定憲法の制定後、我らがライヒの政体は国家元首なる皇帝が統治権を司り、その輔弼として内閣府、首相と国務大臣が並立して運営する政治形態となった。しかし今回は重大な問題が発生している。
従来の労働ストライキを鎮圧し、社会主義の圧殺に取り組んできた保守的政治は今や、帝国臣民の間では拒絶反応を示したように各地で蜂起や騒擾が勃発し、ヴァンピール民族およびデス民族を含めた労働者そのものが団結して労働組合を結成し、帝国議会を取り囲むデモンストレーションが本格的に巻き起こった。
臣民の意向に反して、労働者の権利を一切として認めない俺に対する不満、だが二つの民族はお互いの敵を見つけたからこそ団結しあっている。お互いに苦しい環境の中で、尊重しあい労働者階級として長時間労働、不衛生的環境、低賃金で労働が強いられる彼らは、今や同じ者同士として協和している。
人間は血を分け与え、吸血鬼はその体力を生かして人間に休むよう言う。こうして手を取り合って結成してきている。だからこそ、俺は議会や首相に反して保守的政治を執政する。

53:皇帝ヴィルヘルム=フォン=モーゼル:2018/12/15(土) 12:34

(あれから10年が経過した。
第二帝国は、共和国のように暴力革命こそなかったものの、帝国臣民の間には、精神革命が勃発していた。観念論的哲学を基礎とする近代合理主義が諸邦に広がり、以降科学的・批判的な哲学を始め、実用的な論理が発達していた。いわんや臣民は理性を重視するようになった。
また、学問の国として初等教育の義務化が施行された。また各地では大学が建設され、その成果として高度な科学技術や先駆的な社会科学の分野である社会福祉が研究されたりなど、帝国政治および軍需製造に大きく寄与した。
こうした第二次産業革命により帝国は軍国主義化していた。
当初は古典的自由主義の制度拡充に務め、経済成長を促進しようと試みていたものの、資本主義経済体制のメカニズムが生み出した経済格差によって社会主義思想が弥漫し、平等の理念を掲げる社会民主主義政党などが公式として成立した。その後は社会民主主義政党が政権を担うなど帝国の経済成長の阻害となった。
現皇帝および首相はこれに対し、皇帝暗殺計画の露呈を取り上げ社会主義に対する鎮圧法を制定した。以降、社会主義系の政党は解散され、言論や出版、結社、集会などには厳格な検閲のもと、社会主義を徹底的に蹂躙した。また、首相は社会主義を帝国の敵とみなし、帝国臣民の結束力を高めるなど否定的国民統合の政策が実行された。)

54:皇帝ヴィルヘルム=フォン=モーゼル:2018/12/15(土) 12:49

(社会主義が徹底的に弾圧され、一時的に臣民は、帝国政治に反感をもった。しかし植民地市場の獲得や先だった第二次産業革命がもたらした重化学工業は帝国にとっても臣民にとってもすこぶる目覚ましいものがあった。こうした帝国産業分野により貿易黒字国として福利を享受し、かつての第一帝国が招いた大衆貧困を打ち破り、安定した経済成長、好景気を迎えることに成功したのである。
内政として、近代合理主義の大衆化や国民統合政策(民族対立の除去)の成果、男子普通選挙が実現した立法府、重化学工業による好景気、帝国の圧倒的軍事力は、吸血鬼と人間の種族を超えた臣民としてのナショナリズムの発達に貢献した。こうして帝国は一つの連邦国家として、こよなくして結束することに成功したのである。)

55:皇帝ヴィルヘルム=フォン=モーゼル:2018/12/15(土) 13:13

(しかし国家財政と国内経済を支える国家独占資本主義などの大企業による海外市場の権益拡大の必要性がナショナリズムの高揚に伴って叫ばれるようになった。
しかし、海外植民地権益は、連合王国や共和国、連邦や合衆国、あるいは昨今に統一された王国などによって、もはやもぎ取る箇所がなかった。
さらには依然として非公式帝国主義運動が国内で始まっており、政府もこれに勤しまなけらばならなかった。政府は参謀と協力して軍国主義をさらに制度化した。
小さな海洋国家でありながら強大な海軍力により、地球上の5分の1の陸地面積をもつ植民地権益を保有し、かつ海上を自由奔放に支配し、第二次産業革命前には列強随一の金融力と経済力を誇った連合王国に対し、帝国は植民地分割の要求を試みようとしたのである。
いわば脅威を与えるために、帝国の高度な科学力をフル活用した帝国海軍力の増強に務めて、海上の勢力を二分化する形で軍事力を背景にした交渉をもちかけようと計画を策定した。)

56:皇帝ヴィルヘルム=フォン=モーゼル:2018/12/16(日) 01:40

愚かなるパルルマン第三共和国政府は、我らが帝国臣民の同胞ヴァンピール諸民族の無条件かつ不条理な虐殺活動を国家政策として正当化している。

(かつて、パルルマン第二帝政期であったパルルマン国は、スペーン立憲王国の王位継承問題で帝国に対して、一切の妥協を知らない要求をして、なおかつその後の無礼極まりない電報内容を打電した。これにより、パルルマン国内でもデス国内でも双方ともの世論は、怒りに導かれた。以降、パルルマン国はこの電報事件を契機にデス第二帝国に対し宣戦布告してきたのだ。
しかし、パルルマン国にデス第二帝国は圧勝した。また、パルルマン国家元首である皇帝を、捕虜として拿捕し、さらにはその場で強制退位させパルルマン第二帝政を瓦解させた。当時、列強では国家元首が捕らえられたことなど空前であったため、パルルマン国民は今までにない屈辱を味わい、激しい怒りを露わにしていた。
そして第二帝国は彼らの首都を陥落させ、ブラーヴ宮殿で、正式な戴冠式を執行した。その後、パルルマン国では臨時国防政府が設置されて、第二帝国との講和により巨額の賠償金請求、一定領域の割譲など、不平等的内容を含む講和条約を受け入れざるおえなかった。パルルマン世論は、戦争のリベンジ精神と第二帝国に対する憎悪で満ち溢れていた。
それが右翼によるクーデタや、デス国スパイ冤罪事件などにも直結することにもなるなど、事実国内では、反デス感情が顕在化していた。)

57:名を捨てし者:2018/12/16(日) 12:10

@スペーン王位継承問題でデス帝国はパルルマン帝国(今の共和国)に譲る。
Aパルルマン皇帝の大使は、デス帝国の首相に、スペーン王位継承権の放棄の要求を打電する。
Bデス帝国首相は、これを印象操作して一部削除などして改ざん。皇帝にも伝えるとともに、国内にも公表→帝国世論は反パルルマン感情を。
Cこれに対して、パルルマン国内でも、反デス感情が高まる。しかしパルルマンは軍事的に用意できていなかった。さらには国民の圧力で皇帝は宣戦布告せざるおえなくなった。
C以降、開戦するが、パルルマン皇帝は途中、捕虜となり強制退位。列強の国家元首が捕虜となるなど前代未聞→パルルマン国民は屈辱的。
デス帝国によりパルルマン首都陥落、ブラーヴ宮殿でデス帝国の正式な戴冠式が行われる。→パルルマン国民は屈辱的。
Dパルルマン第二帝政は崩壊、臨時国防政府の設置と共に、デス帝国に降伏し、講和條約を結ぶ。
講和條約内容としては、賠償金請求や、領土割譲→不景気となる→パルルマン国民は屈辱的、憎悪が芽生える。
のちに明らかとなったデス帝国軍の中にはヴァンピール民族もいる。→パルルマン国民は屈辱的。

58:デス=アライダ=モーゼル:2018/12/18(火) 22:48

(帝都から遠く離れた南西貧民街にて、泥まみれの青年はかつての玉座を渇望するように現皇帝、つまりは実の弟に憎悪を滾らしていた。昔はブクブクと太っていたが、今は見るに耐えないほどに痩せ細っている。肌は荒れ、伸びきった髪の毛に貧弱な身体。おまけに身包みを引き剥がされたため、この極寒の中でも仕方なく裸でいる。羽織っているのはどこからか盗んできた汚れきった絨毯のみである。この若き男は自らを闇の帝王と称した、第一帝国の旧皇帝であった。急死したかと思われたが、実は死んでいなかった。彼の暴力的・恐怖的な専制政治は国家の停滞を招くとして政府が機密に彼を死んだことにしたのであった。)

くっそ…あいつめ…よくも俺の座を奪ってくれたな…!!ぜってーぶっころしてやる…!

59:名を捨てし者:2018/12/23(日) 02:14

サラヘル事件としてデス帝国より南東、オストリアン=マジャル二重帝国の帝位継承者である皇太子夫妻がバルカン王国に訪問中、中央バルカン王国出身の青年により暗殺された。
青年は二重帝国の併合政策に反対派であった。
今後の情勢としては、オストリアン=マジャル二重帝国は、中央バルカン王国への宣戦を布告することが予想できる。
また中央バルカン王国の民族系統として、キエフ帝国と同民族である。したがってキエフ帝国が軍事的介入すること、もしくは軍需物資を与えることは必然であると同時に、二重帝国内においては実質的に三つの民族に分けられるため、超多民族国家といっても良いほど政情と軍制は安定していない。おまけに近代化は推進しておらず、近代諸兵器のみならず近代魔術すらも完成していない時代錯誤の国家である。そのためデス帝国への協力の要請は可能性として多分に想定し得る。
そして二重帝国とデス帝国で締結されたドナウ友好条約によりこれを拒否することは国際信頼上、無理難題であると思われる。
一方で、デス帝国への復讐心を滾らした世論を持つパルルマン共和国はキエフ帝国との同盟を結んでいるため、デス帝国への軍事的措置は十分にあり得る。加えてかつての共和国領リュテス市が、今現在デス帝国領となっているために、これを取り戻すためにも戦争への介入はほぼ確定であると予想ができる。
デス帝国の海軍増強によって、今まで海上覇権を掌握していた連合王国にとって、これは大いなる脅威となり、共和国と通商条約を締結し、さらにはキエフ帝国とも協約を結んでデス帝国を包囲するように三国協商連合を結成した。加えて歴史的背景もあり、仮にもしデス帝国が戦争に勝利した場合、覇権主義国家の生誕を意味することになり、連合王国政府はこれを断固として許すべからざるものとして忌避すべきという開戦派と、開戦後、軍事援助をしつつ共和国軍の軍勢の様子を見て介入するか否かを決定する穏健開戦派、それから今回の戦争には一切として関与しない中立派に政治的勢力は分立した。
デス帝国は、後発帝国主義国家である真南のイラテン統一王国やオストリアン=マジャル二重帝国との同盟を結成し、列強諸国の勢力は早くも二分化した。
また何よりも、列強は帝国内の吸血鬼の存在を未だに認めていなかった。かつての風習通り、合理至上主義のデス帝国以外の連合王国や自由合衆国、共和国、キエフ帝国の列強諸国その他の諸国家でもヴァンピール民族はもとより人間以下と見なされている。無論、デス帝国と同盟国である統一王国や、二重帝国は面従腹背、本音を白状すれば吸血鬼には懐疑的であろう。このような反吸血鬼感情は、各国のナショナリズムを高揚させさらなる帝国への開戦を求める世論を形成していった。
かくの如きにして体系的で重層的な社会事象が相互に誘因し合って世界大戦への火種は撒かれた。


書き込む スレ一覧 サイトマップ ▲上へ