忌々しき魔界にて、最強の冠を有する魔王の下部達による会議が行われる。
2:グラース:2019/01/26(土) 20:09 例の学園の偵察が終わったぞ。戦力は獲得できなかったが、報酬はある。「雪」という人間の弱点についてだ。……あいつは良い戦力になる。
(長机を囲んだ九つの椅子の一つに、まるで女性のような姿をした悪魔が座っている。)
まず、あいつには「全ての能力」が効かない。原理は知らんが、厄介だ。
4:マルディシオン:2019/01/26(土) 20:12 ……つまり、肉弾戦でなければ効果がないと言うことか、お前の非力な力では太刀打ちできん。となると、既に答えは出ているな。
(やや機械めいた声の主は、鋼鉄の鎧に身を包んだ巨体の悪魔だ。静かにそう述べると、銀髪の男を一瞥した。)
俺?うーん、別にいいけど、加減できないかもしれないっすね。
(頬杖をついた、逆立った銀髪の男は眉をひそめる。)
ああ、肉弾戦はアセロに任せるぜ。……あとは、まぁ、精神的な攻撃でもするか。
(不敵な笑みを浮かべ、机に足をあげる。)
くく、それにしても能力が通じないのは辛いよねぇ。ダムド軍の幹部はほとんどが肉弾戦不可能だしね。……あ、僕はいけるんじゃないかな?魂を刈り取れないのは残念だけどさぁ。
(仮面を被った道化師が笑う。その傍らには、鋭利な鎌が置かれていた。)
確かに、スメルトなら生身に傷をつけることが可能ですね。どうですか、グラース?
(薄い桃色の長髪を揺らす女性の悪魔がスメルトの意見に賛同した。)
OK、んじゃあスメルトにも学園に向かってもらう。えーと、精神攻撃についてだけど、そもそも能力が通じないんじゃ危ういな。突破できるのか?
10:レイク:2019/01/26(土) 20:30 やってみないことには分かりませんよ。それに、ハングマンは普段からああでしょ?
(金髪を刈り上げた男を指差すのは、中肉中背の青髪の男だ。)
なんでだよォ〜〜、俺ホントはこんな組織にいたくないんだよォ〜、勝手にダムド様に連れて来られただけだし……俺失敗したらどうなるんだよォ〜、もう鬱だァァ〜〜
(ハングマンはめそめそと泣き出す。)
大丈夫、だよ……ベネノがまた慰めてあげるよ。安心して、ね、ハングマン……
(赤紫色の髪をボブカットにした少女がハングマンを励ます。)
あの二人ズブズブの関係だよな。もうヤバいよ。
(薄い緑色をした短髪の男は他人事のように笑う。)
ハングマンは四の五の言わずに行ってくれ。無事に帰ってこれたら酒でも飲もうぜ。
15:ハングマン:2019/01/26(土) 20:38 あァ〜、もう俺病んじまうよォ〜、でも仕方がない……グラースと酒を飲めるなら……
(相変わらず泣いたままのハングマンだが、仕方なく席を立った。)
お前は足を下ろせ。
(グラースに指摘する。)
あらあら、お兄様、堅いですよ?お兄様が着ている鎧みたいですね。
18:グラース:2019/01/26(土) 20:42 そうだぞ。たまには鎧くらい脱げば、うぐっ
(余裕の表情でマルディシオンを嘲ると、突然動きが止まる。)
黙れ。女装癖。
(鎧からのぞく瞳はグラースを睨んでいる。マルディシオンは睨むことで相手の動きを数分止めることができるのである。)
痴話喧嘩マジでやめてくれる?
(笑う。)
ヴォートくんは相変わらず余計なことばっかり言っちゃうんだね。魂刈り取りたいよ。
22:アセロ:2019/01/26(土) 20:48 まぁまぁ、落ち着け。とりあえず俺らが学園に向かう。無事に戻れたら、結果を報告する。まあ、俺ら幹部なんでそうそう死なないと思うっすけど。
(ハングマンと同じく席を立ち、周りを宥める。)
嗚呼、気を付けて向かってくれ。
24:ベネノ:2019/01/26(土) 20:48がんばって、ね……
25:巴マミ:2019/01/26(土) 20:50 (そうして、魔王ダムド軍の幹部達は、議論の末に「アセロ」「スメルト」「ハングマン」を学園へと送り出した。
三人が向かう学園ではどんな修羅場が起こるのか。それはまだ未知の話である。)
>>895
……ごめん……痛いよね
(レスするとろ間違った、本当にすいません)
28:スメルト:2019/01/26(土) 21:50 >>27
大丈夫っすよw
帰ったよ。報酬はなし。
(会議室の扉を開ける。)
報酬なしか。まあ、無事に帰ってこれただけでも良しとする。なにがあった?
(相変わらず机に足を乗せたグラースがスメルトに問う。)
お、ぉぉおおぉれ、かっ、活躍したぞ!グラース!
(スメルトの後ろから興奮した様子で顔を出す。)
……目的の雪の他に、猫人間と女性がいたよ。中々に強くてねぇ。しかも、天使が僕たちの気配を察して来たものだから、参っちゃうよねぇ。
33:アセロ:2019/01/26(土) 23:33いやー、ほんと疲れたっすよ。あ、その三人はハングマンの能力で負傷させることに成功したぞ。
34:ハングマン:2019/01/26(土) 23:34 そう、俺、優秀。もっと誉めて。
(自信満々に胸を張る。)
新しい人物の情報に、ハングマンの能力が通用することが分かったな。上出来だ。
よーしよし、良い子だ。
(席を立ち、背伸びしてハングマンの頭を撫でる。)
ハングマン……よく、やったね……
(頬を赤く染めて微笑む)
まあ、こちらとしても総力戦を仕掛ければ有利体制にできるんじゃない?
38:マルディシオン:2019/01/26(土) 23:37嗚呼、そうだな。ダムド様もさぞお喜びになるだろう。
39:レイク:2019/01/26(土) 23:56でも、ダムド様も甘い人じゃないですからね。早いうちに成果を出しましょう。
40:ハルシオン:2019/01/26(土) 23:58そうですね、レイク。……ですが、そんなこと言っても私たち幹部はいつもふざけているように思います。
41:グラース:2019/01/26(土) 23:59それは一部の人間だけだろ。勿論俺はしっかりしてる。
42:マルディシオン:2019/01/27(日) 00:00この前、偵察の任務を忘れて部下とチェスをしていたのはどこのどいつだ。
43:グラース:2019/01/27(日) 00:00知らん。そんな奴は処刑だ。
44:スメルト:2019/01/27(日) 00:01じゃあグラースくんは処刑だね。
45:レイク:2019/01/27(日) 00:02手伝いましょうか?
46:グラース:2019/01/27(日) 00:03ちょっとマジでやめてくれる?
47:ベネノ:2019/01/27(日) 00:03仲、いいね。えっと、三人の、治療しなくて、大丈夫……?
48:レイク:2019/01/27(日) 00:04嗚呼、それなら僕がしましょう。
49:アセロ:2019/01/27(日) 00:04悪いな、レイク。
50:ハングマン:2019/01/27(日) 00:05お、俺は、自分に傷をつけることで『生きている』と実感する……そしてまた『死にたく』なる……うぅ、
51:レイク:2019/01/27(日) 00:07 黙ってもらえますか?幹部を失うことはリスクが高いんですよ。
……『穏やかなる水流よ、彼の者の傷を癒し給え』。
(そう唱えると、たちまち三人の傷が塞がっていく。)
ありがとうねぇ。くく、僕としては不完全燃焼だよ。殺したくて堪らないんだもん。
(治療を終え、レイクに感謝を伝えると自分の席に座る。)
私の幻影でも殺しますか?スメルト
54:スメルト:2019/01/27(日) 00:10やめておくよ。幻影だと、『殺した』っていう実感が沸かないからね。
55:グラース:2019/01/27(日) 00:11物騒な話をするなよ。生物なんか食料調達の時にいくらでも殺せるだろ。
56:マルディシオン:2019/01/27(日) 00:11 ……幻影であろうが、私の妹を殺めるならば許しはしないが。
(ぼそりと呟く)
お兄様、なにか言いましたか?
58:ヴォート:2019/01/27(日) 00:12ハルシオンのこと大好きだってさー。
59:マルディシオン:2019/01/27(日) 00:13黙れ。そんなこと言ってない。
60:グラース:2019/01/27(日) 00:13(目がマジだよ……怖ぇよ……)
61:ベネノ:2019/01/27(日) 00:14ねぇ、ベネノ、眠いよ……もう、今日は解散に、しない……?
62:アセロ:2019/01/27(日) 00:14 そうっすね。俺も戦闘で疲れたし。
(欠伸をする。)
俺は眠くないけどな?これからハングマンと飲みにいくんだよ
64:グラース:2019/01/27(日) 00:16 まあ、ってことで、今日はお疲れ様。解散。
(号令をかけると、皆が立ち上がってそれぞれの場所へと向かう。)
お兄様、私達も部屋で睡眠をとりましょう。
66:マルディシオン:2019/01/27(日) 00:17嗚呼。……グラス、飲みすぎて明日の任務に支障をきたすなよ。
67:グラース:2019/01/27(日) 00:17分かってるよ、シオン。ほら、お前は愛しの妹ちゃんととっとと寝ろ。
68:ハングマン:2019/01/27(日) 00:18今日はうんと強いの飲んでやろう。……グラース、勝負でもするか。
69:グラース:2019/01/27(日) 00:19望むところだ。
70:巴マミ:2019/01/27(日) 00:24 (しかし、結局グラースとハングマンの二人は飲みすぎて、翌日にはマルディシオンに叱られることとなる。
一方でアセロとレイクのチェスが白熱しすぎて、殴りあいになってしまい、ダムドに叱られることとなる。
ハルシオンの言うことに間違いはなかった。寧ろこれで幹部という組織が成り立っているのだから、凄いものだ。
だが、なんだかんだ言って組織間での友情があることには間違いはないのである。)