御機嫌よう、同胞諸君。
我々死神悪斬同盟は、悪(悪魔共)を抹殺し、現世に平穏を齎す。人間を誑かし、魂を横取りしようなどとする者達に慈悲など必要ない。
( 悪魔が嫌いなんて気が合うね、一杯奢ろっか? )
3:ベシュティンムング:2019/11/12(火) 19:27 やぁ、カレン君。会うのは初めてではない…かな?
奢ってくれるのか。なら、その好意に甘えようかな。
( 久しく逢ってなかったけどね。で、どこで一杯ひっかけに行く? )
5:ベシュティンムング:2019/11/12(火) 19:29まぁ、俺は未成年だから酒は飲めんがな。できれば、ジュースとかも飲める所が良いな。
6:マルファス:2019/11/12(火) 19:35 なんか久しぶりだな、オイ!
ょお元気してたみたいだなあ!嬉しいぜ再開ってのは本当によー
初めまして、ベシュティンムングさん。ネルサスという者です。
8:カレン=アーティフル・コマンド ◆96:2019/11/12(火) 19:37( それなら喫茶店とか良いんじゃないかな?ここいらでなら良いところを知ってるし… 知り合いも来たみたいだよ? )
9:ベシュティンムング:2019/11/12(火) 19:58 >>6
あ、あぁ、久しぶりだが、貴様は確か悪魔だよな。
>>7
初めまして、ネルサスか。俺はベシュティンムングだ、ベシュとでも呼んでくれ。
>>8
くっ、はははは。そうだな、彼奴は後でマッサツするさ。まずは、君お勧めの喫茶店へ行こうじゃないか。
( それなら… こことかどうかな?『nosutaruzia』って名前だけど。 )
11:ベシュティンムング:2019/11/12(火) 20:10ほぉ、聞いた事が無いな。その店にはオレンジジュースはあるのか?
12:カレン=アーティフル・コマンド ◆96:2019/11/12(火) 20:15( オレンジジュースどころかドリアンジュースもあるんじゃない…?あっ、一応言っておくけど頼まない方がいいよ )
13:ベシュティンムング:2019/11/12(火) 20:19ど、ドリアンだと?美味しいのかそれは。いや、ドリアンの味は美味しいと聞いたが…う〜ん。
14:カレン=アーティフル・コマンド ◆96:2019/11/12(火) 20:20( とんでもない過ちを犯してしまった… そう思わせる味だったよ )
15:ベシュティンムング:2019/11/12(火) 20:21なるほど、飲んだのか…。
16:カレン=アーティフル・コマンド ◆96:2019/11/12(火) 20:22( 当たり前じゃん、飲んでもないのに忠告したりしないよ )
17:ベシュティンムング:2019/11/12(火) 20:23そうだな。取り敢えず、その店に行こうじゃないか。案内は頼むぞ。
18:カレン=アーティフル・コマンド ◆96:2019/11/12(火) 20:31( 勿論、迷子にならない様にね? )
19:ベシュティンムング:2019/11/12(火) 22:32おいおい、俺はそこまでガキじゃないよ。
20:ベシュティンムング:2019/11/13(水) 23:11あぁ…、おはよう。どうやら、昨日は寝てしまったようだね。済まないな。
21:マルファス:2019/11/13(水) 23:14クゲヒヒッ あいっかわらずなんか抜けてんなぁー!
22:マルファス:2019/11/13(水) 23:15 悪魔は何でもかんでも隙を突く!そぉんな抜けっぽさでは
デビルメイクライなんて名乗れないぜぇー?
むぅ…、睡眠は大切だからな。できるだけ眠くなったら寝たいんだよ。
…それよりも貴様ァ。よくノコノコとこの死神様の前に現れたな、マルファス。俺の鎌の錆にしてやろうかッ!?
(黒い靄は鎌の形になり、その鎌はマルファスへと向けられる)
オイオイ冗談はトイレ掃除ぐらいにしといてくれよォ〜〜!
そんなナマクラが悪魔を狩れるわけねぇしよォ〜 何ってそれに俺ァ
テメエさんの知人なりなんなりだぜー?
はっ、誰がナマクラだ。確かに、俺とテメェは知人かも知れねぇが、悪魔は容赦しねぇよ!!!!
(マルファスの首を狙い、鎌を振るう)
リーフシィールドがあれぇばぁ〜〜 なんつってぇ!
(フェザーシールドが鎌を防いで風圧をアボン)
アイテムニゴォがあれぇばぁ〜
くっ、風か?
貴様が何を言ってるのか、俺にはさっぱりだなっ!!!
(マルファスに足払いをかける)
ホイっとぉっ! オイオイ物騒すぎるぜぇ〜 もっとドライアイスに行けねぇかァー?
(軽くジャンプで足を避け)
おや、物騒ですねー。
まあ、お二人とも頑張ってください。
くはははっ!!!!
なァ〜になドライアイスだクソ悪魔が!貴様を冷たい血の海に送ってやるぜっ!!
(マルファスの顔面にパンチをする)
>>29
勿論だとも、ネルサス君。まぁ、マルファス君が幾ら足掻こうとも、俺の勝利は揺るぎないがなぁ!
ユーウィゴッ だからハイステップYOッ!
けれどフリフリカマカマデンジャラァス? デビル ハンディゴッ
IS ファイティンタァイム!NO ダンス ショッ!つまりPARTYTIMES!
( ムーンウォークで回避後に羽の腕の癖して
ブレイクダンスとタップダンスのラップ調 )
イェーーーイッ
...
(ベシュティンムングさん...マルフォスさん...ふふ..ここに来た甲斐がありましたね...)
「マルファスさんでした...すみません」
35:ベシュティンムング:2019/11/16(土) 14:58 >>32
ふん、マルファス。貴様のその陽気さはいつまで続くか見ものだなぁ。
ゲヘェァー?さん付けはイラネェなぁ ? 俺様は悪魔だぞ!?
悪魔!デビル!鬼!デーモン!デイゴン!その中でも別格のマルファスだ!
名前を間違えずに マ・ル・フ・ァ・ス・サ・マだ!ほれ言ってみろ!
クカカッ 陽気ったって悪魔だぜ〜 嬢ちゃんのナマクラやら
美脚やら可憐な手やらが火ぃ吹く度に似合う踊りしにゃぁならないじゃねぇかァ〜
ホ、ホホイホイッ ってのぉ!
( ファンキースタイル )
くっはははは!!!!!誰が嬢ちゃんだ。俺はなぁ、カレン君と喫茶店に行かなきゃなんねぇんだよ。貴様とは出会ってからの期間は結構長いが、此処でマッサツしてやらァ!!!!!
(落ちていたワインボトルを手に取り、次々とマルファスへと投げつける)
ネルサス君。此奴には様付けも必要無いぞ!
でっきるもんならオレャもう喋ってねぇダロゥがよォ〜?
諦め悪りぃぜおチビの死神ちゃんなァ、まだやるんだなァー
(キャッチアンドジャグリング、投げつけられる個数が増える度に
マルファスの華麗なジャグリングテクは次々に火を噴くぜ! )
それに俺ァから見りゃあよォ、女って奴ァ大体が尻の青い奴らだぜェ〜?
嬢ちゃんは別格青く感じるじゃあねぇかァ〜!まるでマンドリルだぜェー
「なんやて工藤」
(額に青筋を浮かべながら、トントンとマルファスの肩を叩いて)
・・・・・・・
「…Died or silent?」
( 遠巻きに眺めてたのが距離を詰めて )
んァ〜? おうよゥ美人の気配, ウぉォぅ
(背後をノリ良く振り向いた瞬間にジャグリング酒瓶を全て落とした)
ァっアー、ヤダなぁ天使さんと悪神さんの強そーな高齢さんがた
俺ェが尻の青いっつったのはに・ん・げ・ん!そして未熟なァ人外の
小娘ェ〜、そこの嬢ちゃんみたいな子ですよォー あっはははは~
ぇぇ〜とォー 謝罪致します
「そうじゃないそうじゃない、まぁ、そのジャグリングはパフォーマンスが過ぎて気障に思えるから下げて貰って嬉しいけど…簡潔に言えばさ、これから喫茶店に行くお友達の肌に傷でも付けられたら困っちゃうんだよね。」
(クイッと手を動かして杯を飲むかのような動作を見せ)
フー ふォ っほほ ほォっ〜 コリャこりャ冗談もキツイってんで
トウガラシを噛み砕くよぉりキツイキツイですなァ〜
(クチバシを抱えて転げ笑う)
俺がァ いっつ嬢ちゃんヌッコロ! っとか言いましたァー?
寧ろフ〇ッキュー!キルユー!ダイユー!とかされてんの俺ェ!
打撃斬撃されててダンスバトルに興じてるのこれまた俺ェ〜!!YESッッ
〜〜〜 っー訳でェ?俺ェがそれにツゥいてなんか言われてる事自体ィ〜〜?
まっ違いなんですわァーーー!
「だとしてもだよ…つまり何て言いたいかと言うと、あの子大人しくさせてくんない?」
ァ〜? 筋が違うっつったら大同小異でしょーなァ〜
そういうのォ?高齢強者なァアンタなら普通にできるんじゃないかァ〜?
...
(煙草を吸い始める)
フ○ッキンシュガッ!!!
(ペシっとタバコをはたき落す)
なぁに人間の分際で高級なもん吸ってんだァー?
肺を傷めようが喉枯らそうがァ間抜けなテメエの勝手だがよォー
俺様の目の前で病人という上流階級への弩級幸せなコースの直行は
腹立ってしょうがないぜェ〜〜!!!
...一応言っとくが人間ではない...全生命の頂点にたつアンノウン様だ、覚えておけ、愚民が...今回はその愚かな行為を許してやろう...
49:偽りの名 ネルサス◆LY:2019/11/23(土) 07:00おっと失礼、少し口が悪くなってしまいました。申し訳ありません...
50:ベシュティンムング:2019/11/23(土) 15:20マルファス、タバコなど好きに吸わせてやれば良いじゃないか。まぁ、俺は喘息持ちなので、此処で吸うのはできれば控えて頂きたいがな…。
51:マルファス:2019/11/23(土) 17:09 フォーフォ ~ クフゥ〜ッ
落ち着いたぜェー 何だァ?嬢ちゃんも昔みてぇに
話できるじゃねぇかよォー、偽り君も刺々しくて好きだぜェ
すみませんベシュさん、まさか喘息とは...今後は控えます...
53:偽りの名 ネルサス◆LY:2019/11/23(土) 17:36そしてマルファスさん...我らアンノウンをあまりなめない方がよろしいかと...意味がないとはおもいますが...一応忠告しておきますよ...
54:マルファス◆2E:2019/11/23(土) 21:09 守らなくっちゃケッケッのパッ!ってか?
クケケー 面白そうだが友人は大切にしなくちゃなァー
つーわけで何か言うこと聞くぞ 喜べェ〜?悪魔の無償サービスって奴は
天地がひっくり返っても宝くじが二回当たっても特賞引いても
はたまたタイムスリップして焼肉を食うことになっちまうような
強運があっても起こり得ない事なんだぜェ〜〜〜?
...
(目を閉じる)
なんだァー?遠慮ってのは悪魔が最も嫌っちまうもんだぜェ?
例えばコンビニのレジで並んで居る時 よそ見を少しした隙に前に割り込まれて
尚且つそいつに知らん顔されてるようなよォ〜 そんな感じがするってんだ
だからさっさと願いなりお願いなり願い事なり吐いてみろォ〜
ははははははははは!!!
ネルサス君が君に願い事をした所で、その願い事が叶う前に君を僕がマッサツしてしまうかもしれかがなぁ…。
第一、悪魔が他の存在の願いを代償も得ずに叶えるとは俺は思えん。
59:リブ:2019/11/30(土) 23:31その通り、願いについては与えると同時に、何かを奪う。これが悪魔としての原則さ。
60:リブ:2019/11/30(土) 23:59悪魔は、もともと人が好きなんだ。でなきゃこんなに依存しない。自分以外の別の誰かが、苦しんでる姿を見るのはすごく楽しいし、優越感や安心感、興奮を得られる。その他人の苦痛が大きければ大きいほど、悪魔が得るものも大きくなる。さて、ここで話が変わるが、これについては、人間についても同じじゃないか? 人間だって、方向性が違うだけで、他者の苦痛を求めている。自分よりも劣っていてほしいと強く願っている、心の底の本心では。人の不幸がおかしくてたまらない、面白くてしかたがない、愉快なんだ。そして、人は残酷な事に、魂をも悪魔に売り渡す。持てる者は、魂と引き換えに搾取し、持たざる者は、そこで固定化され、搾取され続ける。一見、平等だの正義だの謳っておきながら、実際はそうじゃない。人間の本質も悪魔とほとんど同じさ。それぐらいわかるだろ?なのになぜだ。なぜ、悪魔を征伐する?金か?それとも復讐か?快楽とか。目立ちたがり屋?分からないな。結局、悪魔をこの世から取り除いたとしても、平穏にはならないのに。
61:code name ネルサス◆LY:2019/12/08(日) 19:01 ...
(黙って話を聞いている)
この同盟は、悪魔の排除によって、平穏とやらを実現するという目標を掲げているようだ。つまり、悪魔がいなければ、少なくとも平穏に近づいていくという認識らしい。そもそも、平穏とはなんだ。悪魔がただ単にいなくなれば、平穏になるのか。いや、それは違う。人間はもとより悪魔的な生き物だ。生きるためなら、何でもするし、何より彼らは愉快的にほかの生物を殺傷することもある。もっとも、最近では文明社会の進歩によって人間本来の持つ生存本能が欠如しているという傾向も見れるが。いずれにしても、人間は、本質的に恐ろしい魔物さ。偽善と欲望に満ちている。そこで、まずはじめに掃除をすべきなのは人間だ。
63:リブ:2019/12/08(日) 23:48もしくは、更生の余地があるか…。言い換えれば人間の蘇生。彼らは悲劇を繰り返さなければ忘れてしまうどうしようもないポンコツだ。ゆえに、血の滲むような悲劇を、彼らの心の奥底に植え付けなければ、真の道徳も芽生えない。だから、人間には繰り返し行う必要がある。分からせるために、彼らの言う非人道的な悲劇を起こすしかない。悪を再定義せねば、彼らは理解しないからな。だが、これを乗り越えれば、きっと更生するはずだ。腕を失えば、腕を失ったことで本来あった腕の有り難みが直に実感できるように。だから、人間への惨劇はそれなりに重要だぞ。ベシュティンムング。
64:リブ:2019/12/08(日) 23:51堕落を正すには剥奪しかない。
65:マルファス:2019/12/09(月) 00:19 何やら聞き捨てならねぇワードが聞こえやがったなァ〜
たぁしかぁに人間っつーもんは堕落と破壊を本質とする本当の排他的生物だ
平和的文化なんてもんも所詮はお飾り、必ず何処かで人間の生が現れる…だが、
人間ってのは天魔共通の最高品質の商売相手でありオモチャであり、何より
酸素レベルで重要な必需品ってんだ、そんなモンを滅ぼすだァ〜〜?んなもん黙っちゃおけねぇ、
そこの嬢ちゃんがどう思うとかはしらねぇけどよ 俺様たちは断固抵抗するぜェ〜?
落ち着け、マルファス。調和を保つという点では、選択肢はいくつかある。一つは、君が嫌う人間を滅ぼすという選択。人間を滅ぼし、それに伴って人間依存型悪魔が自動的に消滅することで、それらの残骸もろとも現世を純粋なエコシステムに帰属させることで、純粋な世界が再生する。
そして、二つ目の選択肢は、人間に対して、二度と繰り返したくないという根深い後悔や激しい憎悪、はたまた神への信仰心を喚起させるために、残虐極まりない悲劇をもたらし、人類の道徳規範を持続させることだ。そうすることで、悪魔に対しての抵抗力、いわば免疫を高めることで、悪魔を排除しやすい平和誘導型の人類を用意する。
三つ目、これは至って単純、このまま現在の混沌の世界を維持すること。言い換えればこれ以上、悪化しないように何もしないで、寧ろ新しく破壊を望む勢力をぶっ壊すことだ。例えば、死神悪斬同盟とか。
ともかく表層を変えるだけでは、平和を確保することはできないよ。ベシュティンムング。本当に変えるべきなのは、行動原理さ。そのためにはやっぱり、何か大切なものを人間から奪う必要がある、与えるのではなくな。
68:リブ:2019/12/09(月) 01:23それからベシュティンムング、考えるんだ。生きるべき価値のある存在とそうじゃない無価値な存在を上手く選定するんだ。生への尊重を欠く輩は即刻、無価値と判断して差し支えない。生きる権利を忘却した輩、もしくは侵害する有害無益な輩も同様に、生きるべきじゃない。
69:code name ネルサス◆LY:2019/12/09(月) 20:51...例えどんな生物でも生きる理由を見出だせず、それでも死に抗う...それは生きているからというだけの理由で勝手に本能が働いている...とある書物に、そう書かれていました...私は信じてませんでしたが...どうなんでしょうね?...生きる理由なんて誰も持たないのではないかと...思ったりしますけどね...
70:リブ:2019/12/09(月) 23:08死に抗うか、なら試してみれば分かるさ。人間は生態系という枠組みから、言い換えれば本能のネットワークから、逸脱した数少ない生命体であることを証明してみるんだ。そのために、ある実験をしてみようじゃないか。人間を50人ほど無作為に監禁し、ある条件を提示する。その条件とは、制限時間内に、一本のナイフで片腕を自力で切断した者だけが生きれるというもの。当然、制限時間内に片腕を切断できなければ、殺害する。さて、50人のうち、何人が腕を切り落とすことができるか。知性を持つ今の人間に、生存本能があれば、全員がきっと腕を切断できるはずだ。そして、監禁から解放される。だが、自分の腕を切断できずに、優柔不断に死んでいく者が必ず出てくるはずだ。きっと泣き喚きながら、訳も分からぬまま殺されていくはずさ。
71:リブ:2019/12/09(月) 23:50 生きる理由は、知性の低い生物にとっては関係ないさ。そもそも生きる理由だなんて哲学的な抽象概念を理解することはほぼ不可能だろう。なぜなら彼らは、単に本能に従っているだけなのだから。
一方で、生きる理由を深く考えてしまうのは、知性の高い生物だろう。自己を解釈し、環境もまた解釈し、それによって内と外での矛盾に気づく。次の瞬間に絶望するか、楽天するかは本人の捉え方次第だが、いずれにせよ、生きる理由を考えるからこそ、ある人は自殺という生物として反本能的行動を選択するんだろうな。
ところで…ネルサス。君はなぜ生きているんだ? 君のそれも本能なのかな。
73:code name ネルサス◆LY:2019/12/10(火) 19:53...さぁ...私には本能かどうか...自分を偽り過ぎてわかりませんね...
74:☆彡雪りんご&◆jE:2019/12/10(火) 20:08死神……邪悪なる化身に断罪の時を
75:リブ:2019/12/11(水) 01:51 自分を偽ることによって、明瞭な生きる理由が見つからず、生存本能で生きているかも分からない状態が続いている、と聞こえるよ。
だが、それだとおかしいと思うんだ。なぜなら、現状が陰惨なほど苦痛で溢れているのなら、とっくに君は自殺しているはずさ。神が創造した人の思考は意外にも単純で、嫌だと思ったら行動するし、このままでいいと思ったら行動しない、それが基本的な思考回路だ。君の場合、現状が苦しくとも現実逃避ができるツールが身の回りにいくつかあるだろう? 人は、現実が辛いと、しばしば空想や幻想の世界に逃げ込もうとする傾向がある。そうやってメンタルを維持している。だから、君は現状がつらくとも幻想によって、その辛さが忘却されている、つまりプラスマイナスゼロの非生産的な世界で生きている。そして、このままの現状で構わないと考えているからこそ、アイデンティティの喪失が起きようとも自殺という選択肢は本能的に削除されている。きっとそうだ。そうに違いない。
>>75
自分を偽らなきゃ世界に拒絶される
それが私達の運命
話は全て聞かせてもらったよ、リブ君。まず、僕は単独で活動をしているのではないんだよ。悪魔をマッサツするというのは、僕が所属する組織全体の意思だ。だから、僕の意思が変わろうとも、この活動は辞める事はできない。
そして、人間は悪魔的な存在と君は言うが、そもそも人間を誘惑し、欲に従順にさせる様に仕向けているのが悪魔じゃないか。人間は神の創造物だ。それを穢すような真似をする悪魔共を、俺達はこの現世から消し去るだけだ。
ペシュティンムング、この世界の住人たちの憎む悪魔とは……!?
何者なのですか?
どうやら、これで君の価値観が明確になったようだ。人間がなぜ堕落するか、という重大な論題に対する君の説明によれば、要するに人間堕落の原因は主に、誘惑する悪魔、即ち人間よりも外部にあるという認識のようだ。だかそれは、どうだろうか。ベシュティンムング、君の説明には、なぜか無視されている過程がある。それは、人間へと悪魔が憑依もしくは誘惑を仕掛け、人間がそれに対してどのように、反応・抵抗または受容するのか、このプロセスが抜けている。君の論調だと、悪魔が単に誘惑をすれば、人間は機械のごとく堕落へと導かれる、というニュアンスが非常に強い。だがそれは、人間が仕向けられた誘惑にどのように感じ、どのように抗い、どのように受け入れるのか、その人間の精神内部で起こる自己決定的行程が一切考慮されていない。それを考えなければ、君は、この重大問題から目を逸らしていることになる。人間の本来の姿を見ていない、という意味で。
80:リブ:2019/12/11(水) 21:08自分を偽るのは、少なくとも自分の置かれている世界に対する拒絶感があるからじゃないのか。それに何より、本当の自分を曝け出すことよりも、自分を偽っていた方が比較的に幸福だから、偽っているのだろう。それは、安全圏を確保したも同然さ。ビクビクと怯えて、それでも現状から脱却しようとしない、そんなに他者が怖いか?
81:code name ネルサス◆LY:2019/12/11(水) 23:07...リブ...あんたは俺がか弱く貧弱で非力なことを騙して偽っていると言いたいのかい...?そういう訳じゃないよ...さっきみたいに自分の本性を隠して視察...そして破滅させる...これが俺の生きる理由...本能なんかじゃない...自分の意志...さ...
82:code name ネルサス◆LY:2019/12/11(水) 23:11...やれやれ...もう口調を崩すか...早いなぁ...もうちょっとあれを楽しみたかったが...まぁいい。興味深い話に出会えたしな...リブ...あんたの話は面白いね...是非とももっと聞かせてくれよ...
83:code name ネルサス◆LY:2019/12/11(水) 23:18...一応今さらだが自己紹介させていただこうか...俺は「アンノウン」っつー組織のネルサスって呼ばれてるもんだ...人間でも悪魔でも神でも天使でもねぇよ...あんたらの話も詳しく聞かせてくれよ...?
84:☆彡雪りんご&◆jE:2019/12/12(木) 00:20 ネルサス……あなたの属する組織の名は私も知っている。
前世から
ネルサス、君は何を破滅させたいんだ?
86:☆彡雪りんご&◆jE:2019/12/12(木) 17:33 死神さんたちに言っておく
悪魔さんはあなた達が無にしてあげる前に
私がいま一瞬で無に返してあげたから
私……世界の否定者が……
ベシュティムング……あなたの属する組織は魔力が強いようだね
私には及ばないみたいだけど……
ハッタリだな、雪りんご。悪魔そのものが跡形もなく無に帰したというのであれば、僕はどうだ?言い忘れていたが、僕は正真正銘の悪魔だよ、それも完全なる血統の。つまり、悪魔たちという包括的な集合を消したという君の発言は嘘になる。それに加えて、今さっき君自身が、このような嘘の発言を背景として、自らの魔力を誇示しているようだったな。具体的には、死神悪斬同盟の総合魔力を上回る魔力を有する、という発言だ。しかし、それも筋道としては成立し得ない。なぜなら、その理由の一つとなる悪魔たちを消したという発言が嘘なのだから。よって現時点では、君の発言には何の裏付けもない。さて、ここからがポイントさ。どうして君は嘘なんてついたんだ?これも、世界に対して、自分を偽ることで得られる社会的な快感が関わっているのか?
89:☆彡雪りんご&◆jE:2019/12/12(木) 19:09当たり。なかなかやるじゃない。自分を偽ることで得られる社会的な快楽は私の王子様だよ。
90:リブ:2019/12/12(木) 19:23社会的快楽、つまり、多くに注目されることや他者から自分の価値を承認されることが目的なのかな。
91:code name ネルサス◆LY:2019/12/12(木) 19:40...何を破滅させるか...?そんなことを君に教えるわけがないだろう...?
92:リブ:2019/12/12(木) 20:38なるほど、君が破滅させたいと狙っている対象は、僕には教えないか。逆に裏を返せば、君が教えても良い条件を満たしている者なら、その破滅対象を教えてくれるのかな。ところで君の性質について、一つ気になるところがある。君はとある対象への破滅を自分の意志であり、自らの生きる理由だと言ったね。つまり、その目的は自分が生きる理由にも値するという尋常ならざる強い願望とも言え換えられる。願望とは、実現して欲しいという潜在的な思いであり、自己の立場を立脚させる精神上の心臓。そして、ポイントなのが願望に対する妨害は、どんなに寛容な人格者であったとしても、許容できないはずさ。ひっきょうするに、何が言いたいかといえば、君が矛盾を孕んでいるということさ。君は、自分の願望を邪魔されたくないはずなのに、なぜ自分の願望を、悪魔である僕に堂々と公言したのかな。もう一度言うが、誰であったとしても自分の強い願望実現に対する妨害は絶対に許容しないはずだ。それなのにも関わらず、信用性に欠ける僕に話した。つまり、君は願望が実現して欲しいと思いながらも、リスクを冒したんだ。悪魔であるこの僕が君の目的に干渉しないという保障はないのに。さて、このことから、君の矛盾の正体は、僕が考える中では4パターン。まずパターン1、君は僕に何かを期待していた。だから話した。パターン2、君の破滅させるという目的は嘘。だから不信に満ちた僕という悪魔にも平然と自分の願望を話した。パターン3、君はバカである。ここでいうバカとは、物事の因果関係を、単純な現象であったとしても、一切予想ができない思考回路の持ち主を言う。パターン4、君は悩んでいる。そして、僕に妨害して欲しかった。というのも君には願望が複数あり、一方の願望が実現すれば、もう一方の願望が犠牲となるということ。ここでは、君が狙う対象を破滅させれば、別の願望が叶わなくなってしまうから、君は優柔不断にも僕に自分の生きる理由である強い願望を話した。しかし、優柔不断であるから、第一願望における、誰を破滅させたいのか、という質問には答えられなかった。
93:code name ネルサス◆LY:2019/12/12(木) 20:49...見事だねー...あんな少量の情報からよく4パターンを見つけ出したね...だけど...全部不正解...ってとこかな...理由は考えてみればすぐにわかるはずだよ...
94:リブ:2019/12/12(木) 21:05口調が若干変わったな。何か心境変化があったのかな。しかしながら、僕にはそれを正確に把握するのは不可能だ。なぜなら、僕は与えられた事象をそのまま、表現することしかできず、メタ的解釈は非常に困難だからだ。だが敢えてここで、一つ階段を登って俯瞰してみると、君が誰の主観によって操縦されていようとも、僕には理解の範疇を超えていることだけは言える。
95:リブ:2019/12/12(木) 21:07面白いのは自分に矛盾があることは了解しているようだな。
96:code name ネルサス◆LY:2019/12/12(木) 22:12...ああ...まぁ、君に教えるつもりはない...とだけいっておくよ...
97:code name ネルサス◆LY:2019/12/12(木) 22:14...すくなくとも...今は...ね...
98:☆彡雪りんご&◆jE:2019/12/12(木) 22:34 >>88
私は……自分を偽って生きてきた
そうこなくちゃ面白くない。ネルサス、少し君に興味が湧いてきたな。種族的な区分で言えば、君は人間ではなく悪魔でもない、それに天に仕えし精霊でもないから、謎に満ちている。まさしくアンノウンといえよう。いかなる手段で、何を破滅させるのか、今後の動向に期待している。もしかすると、君は新秩序の建設に必要不可欠なピースになり得るかもしれないしな。
100:リブ:2019/12/13(金) 01:19自分を偽る、とは一体どういう意味なのか。色々な解釈ができてしまう以上、まずは自分を偽るという行為が、一体何なのかを雪りんごなりに考える必要がある。その後で、自分を偽るということがどのように命題化されるのか、論証による帰結の真偽はいかになるのか。僕は興味があるんだ。奈落の底へと墜落しかけた君の醜い本性がどのようなものなのかを。さぁ、答えよ。君の言う、偽りとは何か。
101:code name ネルサス◆LY:2019/12/13(金) 17:24...勝手に期待されても困るが...まぁ、俺も君に興味が湧いている...
102:リブ:2019/12/16(月) 01:17誰しもが囚われからの解放を望んでいる。国家からの社会規範、宗教上の教義や戒律、何らかの組織内圧、人間関係による制約、社会評価基準、とまぁ挙げたらキリがないほどに色々ある。だがそれらの根源は、自らの精神に入り組んだ、いわば桎梏に過ぎず、現状の囚われを堅持しているのは、言わずもがな自己選択による結果でしかない。解放を望むのは、囚われを実感している瞬間、つまり自分が、囚われている現状を維持し続けようと考えている振りをしているだけさ。本当にあるのは、ルールを守るか、守らないか、この二つの選択肢に過ぎない。ここが悪魔と人間の大きな違いだ。人間はルールを制限であると同時に自由であると言うけれど、本来自然体としてあるべき正当な自由なんてどこにもない。
103:リブ:2019/12/16(月) 01:39無秩序、それこそが本来の自由だ。一方、秩序の一部としての帰属者は、大きな制約を受け入れる。制約に従って、規範に反した場合には何らかの形でペナルティが科される。だが、カオスの場合はそれと対立する。そもそも、カオスは規範のみならず、社会と結合したモラルとか良心を拠り所としない。寧ろ、その逆、社会と結合しないモラルでも良心でもない、自らの行動原理に立脚するだから、少なくとも混沌を叫ぶ唱導者は秩序とぶつかり合う。そこで、類似性という点から、悪魔をカオスの唱導者だとして、人間を秩序帰属者だとすれば、悪魔と人間は互いに対立し合うことが運命付けられる。
104:リブ:2019/12/19(木) 12:50 どうやら、平和新世界の実現にはまだまだ血も肉も足りないようだよ。資源の有限性や人の欲望の無限性。人口激増と有限的資源の分配。つまり、争いは永続するということさ。さて、こんなにもバランスのない、システム上に不備のある世界をどうやって確実な平和へと導くのか。仮にもし、全ての悪魔がエクソシストによって除去されようとも、結局人は対立し、殺し合いを始めるはずさ。与えられるパイは、所詮限られた数なのに対して、欲望は無限で、かつ欲望の主体者である人間も増え続けているのだからね。
僕は、新世界の創生を嬉々として感激しているよ。しかし、新世界の理想を唱えただけでは、現実とは相入れない進歩的文化人のような異様な空想に終わる。例え、幾らかの悪魔に対し、復讐のまま怒りを暴力で訴えたとしても、何も変わらないさ。平和は実現しない。正義は実行されない。困ったな。さぁどうする。
...成る程...興味深い話だ...
106:リブ:2019/12/19(木) 23:00殊更に、この場所に限っては興味深い話だけでは済ませられないよ。死神悪斬同盟が指針とする平和、平穏、安寧なんていうキーワードは、ここでは最も重要な命題の前提に組み込まれる。なぜなら、ベシュティンムングを含む彼らは、少なくとも平穏な世界の実現を目指しているのだからね。それから、彼らの目的や意図は、根本的な組織的行動原理となり得る。即ち、その組織が持つパワーの方向性、政治ムーブメントの彩色を決定づけるということ。長々しい話になったが、何が言いたいかと言うと…僕は底辺悪魔であり、自己保身の象徴さ。つまり、力がない。だから、ここで君たちとお話したいと思ってる。そんな目で見るなよ。僕は確かに悪魔で、何度か人を堕落させたことはある。しかしながら、僕には暴力の能力はないが、君たちが疾視する上級悪魔の情報はある。面白いだろう?その情報をくれてやってもいい。だがその代わり、僕を傷つけるな。僕は痛いのも苦しいのも大嫌いだ。どちらかというと、気持ちいい快楽の方が好きだ。さて、ベシュティンムング、それから死神悪斬同盟一同の諸君。僕と取引するかね?
107:リブ:2019/12/19(木) 23:12おっと、もうこんな時間か。僕は今日、ある人間たちとの契約で行かなくちゃならない。確か、レイプ犯だったか。今日もレイプをするらしい。それに僕は加担するのさ。もちろん、僕は傍観者だから一切、その儀式には加わらない。だが、レイプを、つまりは人間の堕落を成功させてやるのさ。悪魔としての本能を果たす、僕は悪魔だから当然。ベシュティンムング、取引の件については、答えはほぼ分かっているけれど、後日、君の正式な返答が欲しい。それから、ゆっくりと話そう。平和について。もっと言えば君たちが提起する命題について、ね。
108:リブ:2019/12/20(金) 02:46 終わったよ、手伝ってきた。人間が理性を失い、猛獣的な欲望に駆り立てられたあの姿は、僕には自然体に見える。道徳性が大いに欠如した複数人の男が、暴力手段を用いて女を犯す。人間のよく使う言葉で言えば、これらは最低最悪というやつだろう。男たちは自分たちの用いる暴力によって保障された優位性を確信し、そしてその暴力によって束縛された女は彼らの欲望を受け入れざるを得なかった。そこで僕はただひたすら傍観していただけさ。女の表情は、生々しくて芸術的だった。
もっとも、多くの人間は本能が露出したあのような男たちの姿に、激しい嫌悪感を示す。それが証拠に毎日ニュースやらネット記事やらで報道、言論されている。どうやら多くの人間は、理性によって裏打ちされた道徳を保ちたいようだね。だが、彼らの思う理性とは、空想的であるがゆえに、実践性に乏しい空虚なもので、理性への無意識の信頼は危険を孕んでいる。なぜなら、そもそも理性の中身にある一つの要素としては、自己愛だから。それから理性は、推論や良心とも意味的に分割できる。推論は、論証に伴う合理性とも言える。そして、ここでいう合理性とは、自分の欲望実現あるいは欲望方向に基づいて行われる、最短消費で最大結果を望む解釈のことだ。良心は、社会の価値基準と照合された善悪の判断となる心の働きのこと。理性はこのような要素から成り立つが、そもそもこのような要素というのは、あまりにも感情と、言い換えれば自己と直結し過ぎている。合理性は、とどのつまり自分の望む欲望傾向をいかに最短で最大の結果の具現させるための解釈のことであって、決して生産的で効率性のみを追求した営為のことじゃない。良心だって、所詮は主観の働きのこと。多くの者は、自己愛に満ちた主観を有する。そして完全なる道徳は自己愛によってでは実現できない。なぜなら自己愛による道徳行為は脆く、崩れやすいから。しかも自己愛と直結した社会的欲求は、生存欲求や安全欲求、場合によっては性欲なんていう本能が優越する。つまり、完全なる道徳、真の理性は、自己愛に依拠してでは存立できないということであって、利己性よりも利他性の傾向が強い稀な、いわゆる人格者にしか宿らないということ。だから、多くの人間と社会が無意識に信頼する理性というのは非実践的で危ういものなんだと僕は思う。
平和実現の礎となる道徳規範、個に求められる理性は、よく検討した方がいい。現実と乖離してしまっては、せっかく実現できるものもできなくなってしまうからね。
110:リブ:2019/12/20(金) 03:21ベシュティンムング、僕は、興味があるんだ。組織の言う平和にも、君の動向にも、人間の変化にもすごく興味がある。なんだか実験みたいだ。君が理想主義者でなければ、物事の実現には何らかの犠牲が必要不可欠であることを知っていることだろう。それに、君は、人間を使って深く研究する必要がある。人間がどのような状況になって、どのような精神変化をするのか、観察して見るんだ。その対象となる人間の家族を痛ぶったらどんな反応を示すのか、他人を目の前で虐げるのと自分の大切な人を虐げるのとではどのように差異があるのか、表情からその後の考え方の変化まで緻密に観察する必要がある。それを幾度となく繰り返すんだ。何度も何度も何度も。条件が違う人間でも繰り返すことが重要だ。やがてその内ある法則性が見えてきたら、その成果を挙げられたことになる。さて、君と組織が、僕との取引に応じれば平和実現の一歩になるし、僕にとっても面白いものが見れるしお互いに万々歳じゃないか。
111:リブ:2019/12/21(土) 01:03時間は、全てを支配している。人間も悪魔も、それ以外のあらゆる事象は、変化という時間的フレーム内に囚われている以上、その絶対のフレームから脱することはできない。仮にもし、そのフレームから脱出することのできる者がいたとしたら、おそらくそれは森羅万象超越者と呼ぶべき存在だろう。もっとも、フレームから脱する、という事象上の変化を現実にした時点で、彼は再び時間的なフレーム内に囚われているというパラドックスを起こしているのだが…。さて、空想的な話はここまでとして、いつも通りベシュティンムングが好む平穏実現目標の話に戻ろう。あらゆる資源は、事象の変化という枠組みのもと、自然法則に基づいて強制的に変化をしながら外在している。そう考えると、偏にここで平和を定義付けても、その定義された平和が、ありとあらゆる事象の変化を常とするこの世界で、都合良く持続されるとは限らない。なぜならば、平和の主要となる構成要素が根本的に人間であり、その人間という物質に宿った精神主体もまた、変化を宿命とする事象の一つでしかないのだから。つまり、単なる平和では、その平和という事象を維持するのに不十分であるということ。そこで補填すべきは、平和維持社会の整理だ。だから、この同盟組織における、平穏、つまり穏やかで争いのない、人間の魂を清らかな状態で補完し続けるという、平和理念は、平和だけでなく、人々が主体的に平和維持に努めようとする道徳規範を機能させなくちゃいけない。
112:リブ:2019/12/21(土) 01:33自分を偽るように、隠蔽した本性のまま対象を観察し、いつしかその対象を破滅させる。これがネルサスという人格上の意思決定によって導出された生きる理由らしい。今のところ、それを卑賤な底辺悪魔である僕に話した訳が全く検討もつかないよ。生き甲斐なんだろう? 何かを破滅させることが。さらには非公式な組織アンノウン所属で僕の知る限り種族は未定。いよいよネルサスの意図を考えれば考えるほどわからなくなってきた。もしかすると異常心理や精神病質というやつかな。俗に言うサイコパスってやつだったりして。いずれにせよ、何かを破滅させることで何らかの満足や快を得ているのは間違いない。なぜならネルサス本人が生きる理由であるとはっきりと公言しているのだから。もっとも、ネルサス自身が残虐性を持ったサイコパスというのであれば、破滅よりも創出を選択するはずだと思うんだ。というのも、サイコキラーの快楽追求する対象への欲求行為は、この世では非適法な犯罪行為とされることがほとんどだ。だから、適法内において、自分の欲しいものがどこにもない。そうなると、彼らは自分で新しく創り出す必要がある。例えそれが許されざる大罪とされていても、血と肉に執着する彼らは欲望をぶつられる対象を自ら、芸術のように創造する。このことから、ネルサスが残虐的なサイコパスとは考えにくい。
113:リブ:2019/12/21(土) 02:02 マルファスにとっては人間壊滅は聞き捨てならない言葉らしい。彼は、人間は堕落、破壊を本質とする生物であることを譲歩して認識しながらも、人間が天魔共通のビジネス、そして何らかの玩具になり得ることを強く言い放ち、呼吸にも匹敵するほどの必需品であるらしい。したがって、人間壊滅には断固として反対している様子だ。まさにその拒絶感が現れ出ているのが、人間絶滅を遂行しようという輩に対しては、断固として抵抗するとも発言しているところから窺える。
悪魔、つまりは同胞ということもあって、彼の言っていることには大いに理解ができる。人間は面白いし、僕も人間は好きだ。何より多種多様で変化が激しいから、彼らを見ていても飽きない。それに、契約内容によっては確かに相互利益関係にもなり得る。こうした意味では、悪魔からしてみれば人間に対して、酒や煙草と同じように依存的になるのも必然の流れとも捉えられる。そして、彼はこうした現状の人間を肯定的に捉えていることから、おそらく、現状維持派に近い立ち位置にいるのだろう。マルファスを前々から見ていたがようやく彼の一部が見えた気がするよ。彼は道化を演じているのか、それとも悪魔の典型となる欲望主義なのか、見極めが難しかった。だが、此度の彼の発言は自分の立ち位置を判断する一つの指標になった。そういう意味では、とても有意義だった。僅かだけれど、モヤモヤが晴れた気がするよ。
かつて男は、自分の劣った能力に絶望した。誰からも必要とされず、拒絶される日々。同時に周囲の圧倒的な力の格差に、嫉妬と憎しみを抱いた。そして、今の自分があるのは、周りが今の自分を作ったのだと疑わなかった。それどころか、時に怒りさえをも周りへとぶつけた。つまり、自分が悲劇の主人公であると、自分が被害者が自分を取り囲む環境こそが加害者であると、願っていた。しかし、周りのと自分の亀裂は深まるばかり、自分の人生には何の価値もなかったのだと悟ると、男は毎日を自堕落に過ごす。しかし男は、心の中に渦巻いた激情を爆発せずにはいられなかった。そこで、ついに今までの嫉妬の対象であった人間を殺害。なぜなら自分を嘲笑い、見下してきた相手の視線が怖かったから。男は初めて愉快そうに笑った。そうして、他人を引きずり落とすことで自分の優位が確保されていくことに気づく。男の足は止まることなく、破壊を目的に進んでいく。男は無邪気そうに、相手を貶めることを計画的に、かつ巧妙に仕組んだ。嫉妬の対象の、名誉、身体、自尊心、を徹底して破壊した。いつしか、男は自分と同じ劣等感に駆られた下層民に期待され、殺戮をエスカレートさせる。彼は、すでに魂を悪魔に売り渡す以前に、悪魔へと成り果てていた。
115:code name ネルサス◆LY:2019/12/22(日) 18:06...
116:リブ:2019/12/23(月) 01:15ネルサス、君はどうかな。あるものを破滅へと導きたい謎に満ちた君の衝動は、破壊の欲求という点でこの話の男と類似しているんじゃないのかな。だとすれば既に君は絶望している。
117:リブ:2019/12/23(月) 01:22誰もが快楽を望み、安らぎの軌道へと向かおうとする。しかし、少しでも安らぎへと近づいたと思えば、それは単なる自分の妄想でしかなかった。気がつけばたちまち、妄想は虚空へ去っていく。一生到達することのない安寧。それが人間の欲望さ。
118:リブ:2019/12/23(月) 02:13君を従わせている同盟組織はあまりにも愚かだよ、ベシュティンムング。 百歩譲って、この同盟が悪魔を抹消することができると仮定して、悪魔を一体残らず駆逐したところで、人間社会が平穏を実現できるわけじゃない。さらに悪魔だけじゃなくて、同盟によって定義付けられた悪の条件を満たす者も、悪魔同様に抹殺したとしよう。ここで、仮説的な話になるけれど、避けては通れない重要な問題がある。それは、悪は本当にいなくなるのか、という疑問さ。実のところ、悪には数式のような論理的絶対定義がない。むしろ相対的な性質を持つ。つまり、悪は善の存在によって成立するものであって、逆に、善もまた悪の存在によって成立する。双方は決して、切り離して考えることのできない比較的な概念である以上、そして、人間は社会性動物、比較思考能力を有する生物である以上、善と悪の観念は非統一的な形状をして、特定の社会の中でその特有の姿を現す。結局のところ、結論すれば、悪を撲滅することは不可能であるということ。なぜなら、悪を定義し、その悪を打ち滅ぼしても、別の観念に由来する悪が比較的な定義として新たに浮上するからである。そこで強引な解決策としては、人間を一人残らず滅ぼすこと以外に考えられないが、これは人間の平穏という前提を覆す必要があるから、そもそも机上の空論に過ぎない。したがって、人間社会の平穏という前提条件のもと、悪の殲滅の実現は不可能であることが言える。
119:code name ネルサス◆LY:2019/12/23(月) 11:09...さあね...
120:ベシュティンムング:2019/12/24(火) 02:44 そうだな、僕も君の話を理解出来ない程馬鹿ではないんだよ。君の言う事は筋が通っているように聞こえる。
無論、僕も悪を完全にこの世界から抹消する事は不可能であると思っている。悪があるからこそ善があるのだ。
そして、我々の仕事はその悪と善の均衡を保つ事であり、無差別に全ての悪を取り除こうとしている訳ではない。問題は、悪魔の存在自体ではなく、悪魔の数なんだよ。一時的に増えた悪魔共によって、人間の魂も食われる数が増えたんだ。だから、増えた悪魔を減らせば、人間の魂は増え、その魂は神のもとへ行き、正しく裁かれる。
これは、僕のこの同盟の存在に対する、個人的解釈に過ぎないがな。
人には悲劇を起因とする恐怖がある。そこで助けを求め、赦しを請うても、かかる制約からは逃れらない。恐怖が行動を支配する。ここで面白いのが、恐怖が人間の財産欲求や性欲、社会欲求などの生命以外の欲望に対する大幅な抑制効果があること。つまり、生命への脅迫があれば、人の行動全般は支配され得るということさ。一方で、社会性を前提とする人には集団的な勇気という性質を具備している。これ即ち、歴史上の運動や革命を典型とするように、同じ抑圧された環境に置かれている人々は、同じ悲劇を共有することで、そこには連帯的な被害者観が形成される。同時に、お互いに持つ様々な不満不平を知ることによって加害者への怒りをブーストさせる。被害者観念によって正当化され、沸々と込み上げる彼らの怒りは、いつしかリーダー的制裁者の存在を求心する。ちょうどそこに就任した指導者は、複数被害者の感情を扇動するようにして、人々の怒りを熱狂的に具体化する。それが運動や革命である。悲劇が恐怖を齎し、恐怖は人々の激しい反発心を発生させる。ゆえにオーウェリアンに見られるような超監視管理体制でない限り、恐怖による平和実現は困難と言える。
122:リブ:2019/12/24(火) 03:04やぁベシュティンムング、いたのか。こんな時間なのに。最近は随分と忙しいようだ。
123:リブ:2019/12/24(火) 03:23全くもって知らなかったよ。今この時も、悪魔の存在が増え続けているという事実にね。ところで、なぜだろう。通常、悪魔は人間の魂を食わないんじゃないのかな。これはあくまで、僕というド底辺悪魔としての、何の根拠もない推量に過ぎないけれど。悪魔は、人間の堕落、つまりは神への反対によって快を得るよう設計されている。もっとも、この設計はバグによって生じたものだから、神が意図して造ったわけじゃないがね。さて、僕が何が言いたいかというと、悪魔が自然発生的に増えたのではなく、増やされているんじゃないか、ということと、それを実行している特定の首魁的悪魔によって、人間の魂が暴食されている可能性はないのかな。
124:リブ:2019/12/24(火) 03:33僕は偶然を信じない。ほとんどのケースが誰かによって用意された必然であると疑う。だから、今回の悪魔の増加は、誰かによって仕組まれた計画なのではないかと思うよ。しかも、悪魔が人間の魂を食い荒らすなんて、何か妙だ。かつて、一部の貧民街が悪魔の誘惑によって人間たちが頽廃化していくのは何度か見たことがあるけれど、今回の場合はやはりおかしい。策略性に欠ける、どちらかと言えば、首謀者となる悪魔が、自分の欲求を満たそうとしている露骨な傾向がある。
125:リブ:2019/12/24(火) 03:44君は、なぜ悪魔が突如として増加しているのか、ということの原因を突き止める必要があるね。善と悪のバランスを、君の所属の同盟組織が理想とするまで元に戻すには、この原因を解消しなくちゃいけない。さて今日はもう寝る。実のところ、下級で卑賤な底辺悪魔は、ある程度の睡眠が必要なんだ、人間のようにね。僕はそこまで、人間たちと変わらない。ただ面白さを追求するだけさ。おやすみ、ベシュティンムング。
126:code name ネルサス:2019/12/24(火) 21:04...面白い存在だな...さて...俺もそろそろ行かないと...ね...仕事の時間だ...
127:code name ネルサス◆LY:2019/12/24(火) 21:05(トリップ忘れた...これであってる...?)
128:リブ:2019/12/26(木) 01:50人生における最大目的は何か。答えは至って単純。自分の欲望を満たすこと、つまりは幸福になること。ところで、幸福と言っても、この言葉はあまりにも包括的すぎる。なぜなら、矛盾を孕んでいると言えるからだ。それは即ち、人によっては自己の幸福観そのものが、自分を不幸へと導くこともあるということ。単純な一例を挙げるとすれば、自分の性的嗜好が、一般と懸け離れた異常性を有する場合。いわゆる異常性癖というやつだ。残虐サディズム、ネクロフィリア。ここまで極端でなくとも、コプロフィリアとか同性に対する性的欲求とかが挙げられる。もっとも、同性に対する性的欲求は、最近では人間性や愛が尊重され、自己決定や個人主義に基づいて普通に近いもの、と見なされつつあるから、異常性癖という枠組みに含むかどうかは微妙なところだ。だが時代を遡れば、同性愛を禁じていた宗教や法、国家があったのも稀じゃなかった。こうした否定や拒絶を招く欲望は、自分が望んで得たものでもなければ、剰え、自分の力で自由自在に粘土のように強引に捻じ曲げられるわけでもない。それなのにも関わらず、他者からは拒絶され、社会からは非難されるケースが多い。もちろん、例外は何事にも付き物だが、こと性癖に関しては醜美がハッキリとするデリケートな人格的部分だ。人は往々にして美を好み、醜を忌む。いずれにせよ、どんな欲望でも人には宿る。その欲望は、自己がいくら感知しようとも変えることが無理難題であることは言うまでもない。つまり、自分の持つ欲望が、一般よりも大きく懸け離れた、もしくは、非合法行為に及ばなければ快感を得られない性質の場合、自分が生きづらいという結果が生ずる。むしろ、苦しいとさえ感じることもある。誰もがやっているように、自分が幸福になろうとしても、拒絶され、結果的に不幸な環境に追いやられる、実に皮肉なものだ。これは、自分が幸福を感じるためのある種のツールとも言える欲望装置の感度が狂っているからなのか? そうだとしても、それは自分自身が招いた結果と本当に言えるのか? 自分は本当に世間から相当に否定されるほど間違っているのか?疑問だけならまだいい。場合によっては、実際に社会の害と見なされ、司法による制裁が下される。自分はただ幸せになろうとしただけなのに、罪が宣告され、刑が科される。さて、この議論の前提するものは何か、それは道徳の判別である。多くの人間が求める道徳は、合理性だ。ただし、ここでいう合理性とは、自分たちの人命や身体、財産に対する安全保障装置、つまりは社会を守ることによって結果として自分も守ることができるという実益を目的とする。そこで産業構造が進歩していった人類の多くは、民主主義という政治原理を採用した。なぜなら、多くの人間が自分たちの生命や心身、財産や細々とした権利が守られて欲しいという共通理解を持っているからだ。裏を返せば、歴史的に血なまぐさい紛争を多くの人々は嫌っている。多数の人間が、いや、多数の共通理解こそがしばしば、社会での根幹とされる。つまりはこういうことだ。一人を救うより、一人を犠牲にして十人助ける。最大多数の最大幸福。これこそがまさしく、今の道徳での善悪基準であり、結果に道徳性を求めようとする帰結主義。旧来社会での文化伝統を根拠に禁止されていた不合理な制限でも、今になって見直しが進められているのは、それが多数の共通理解となったからだ。逆に多数がそれを拒めば、一瞬にして粉砕される。同性愛の受容姿勢、精神疾患への政策対応、差別主義撤廃などこうした運動は権利と利益とを議論の基調としてきた多数派の前提から引き出された論理的帰結である。言い換えれば、彼らの議論において発生した時代錯誤な矛盾を是正する動向とも言える。だがそれでも、多数派利益とぶつかる欲望を持つ者は、哀れである。神は残酷であるとしか言わざるをえない。ある哲学者は道徳を唱えた。無条件で、定言的な善こそが、真の道徳である、と。だがそれは実行不可能だ。根本からして現実的じゃない。
129:リブ:2019/12/26(木) 01:50そもそも人が、絶対的道徳を持つことはできるのか?自己愛や他者愛、利己性や利他性、変化を常とする多種多様で両義的な存在こそが人間であるというのに。結局のところ、生まれもってして持った生来の制約から解放されるのは甚だ難しい。ただ、積極的に悪魔になれば、制約からは解放されるチャンスはある。悪魔のような狡猾さと謀略性、欲望を満たすためなら何でもするという執念深さ、人間のような善とか悪とかに囚われない野生的な思考回路。これらがあれば、快を得て、幸福になれるはずさ。ただそこで多数派に自由を奪われるかどうかは、快への追求実行過程で問われるがね。
130:リブ:2019/12/26(木) 02:15ベシュティンムング、組織から抜けることで君が幸福になるのであれば抜ければいい。何せ、悪魔を暴力的に抹消する物騒な組織だ。それにキリスト教に付随する教会所属祓魔師はいくらでもいる。彼らは何しろ宗派によって悪魔悪霊の征伐の対象も方法も違うらしい。例えば、淫魔は生かすことで男をイかせてくれるから性犯罪の予防になるとかならないとか。こんな所よりは全然楽しそうだ。悪魔に関する人間の創造性豊かなアホな議論を何世紀にもわたって繰り広げているんだから。ベシュティンムング。見ていられないんだよ。君は本当は組織から抜けたい、実のところ、そう思っているんじゃないのか?僕から言わせれば、この組織の理念はしっかりしていない。況してや個人解釈によって組織イデオロギーを捉えさせるなんて馬鹿げている。芸術作品や映画じゃあるまいし。
131:リブ:2019/12/26(木) 02:26僕は、欲望の解放者だ。抑制された欲望を見るとなんだかもどかしい気分になるんだ。悪魔たるゆえなのか、元々の気性なのかはどうでもいい。僕は、相手の行動の原動力は一つの意図に収斂すると思っているよ。要するに、相手の一つの行動には必ず理由があって、その理由はその本人が持つ単純明快な欲望に行き着くということさ。好かれたい、犯したい、羨まれたい、逃げたい、創りたい、壊したい、生きたい、死にたい、あらゆる意図が人間の根底には流れている。だがある行動には、一つにつき一つの理由、欲望だ。さて君の場合は、どんな欲望が心の中で流動しているのかな。
132:リブ:2019/12/26(木) 02:35ネルサスくん。今度一緒に僕と仕事をしよう。もっとも仕事と言っても、悪魔としての領分の、という意味だから、僕のような底辺悪魔がやっている仕事ということになるがね。
133:リブ:2019/12/26(木) 02:40ところで、マルファスはどうしたんだ?本来、彼は、僕と同じくらいおしゃべりじゃないか。それに僕とは違ってユニークだ。それも面白さと独特さという二つの側面でね。あれは、女の子の前だけで見せる姿なのかな?
134:リブ:2019/12/26(木) 02:46雪りんごはどこかな?彼女も面白い。自分を偽ることで嫌われるのを回避している典型的な社会的生物の一つだ。まさしく集団への帰属意識がある証拠さ。集団への帰属、それはつまり、折り合いや妥協でもある。彼女はそれを見事にこなしてストレスを抱えながらもなんとか生きている。その必死な姿に是非とも拍手を送ってやりたいところだが、それは嘘で、本音は彼女の欲望を妥協なく解放してやりたいところだ。
135:code name ネルサス◆LY:2019/12/26(木) 07:31...悪魔の仕事...ねぇ...言っておくが俺は無闇に生物を殺さないぞ...?
136:リブ:2019/12/26(木) 12:15僕が知らない言葉だったから、無闇という言葉をググって調べてみた。そこには、結果・是非を考えずに、物事を進めること、とあった。君の場合は、この無闇という言葉の条件に引っかからなければ、人の命を奪うこともできるということかね?この条件というのは、言うまでもなく、結果、是非を考えれば、実行に移せるということさ。だとすれば、君には何らかの主義思想が根底的に潜在している。それは利己主義なのか合理主義なのか、それとも是非を探求する道徳論者なのか、いずれにしても僕と一緒に悪魔の仕事をすれば、君の心の中にあるルールが僕にも段々と見えるようになる。君が紡ぐ言葉の一つ一つは、君の心の中を露出するようにして丸裸にしている、僕にとってはまるでシグナルだ。さて、どうする?僕と一緒に仕事をするかどうか、ここが決断の時だ。
137:code name ネルサス◆LY:2019/12/26(木) 18:16...はぁ...どんな仕事だ...?
138:リブ:2019/12/27(金) 00:57安心したまえ。直接的に生命に関わるわけじゃない。君も分かっているんじゃないか?悪魔としての仕事の本質とは、誘惑であり、説得であるということを。堕落への誘いは、僕たち悪魔にとっての快となる。さて、問題はそのターゲットだが、実のところ既に決まっている。僕たちは、彼女の欲望を解放して、堕落への一歩を進ませてやるんだ。君は、おそらく一定の主義思想を持っているが、いかにその思想が脆いかじっくりと考えるといい。
139:リブ:2019/12/27(金) 01:00それと、僕はまだこの世界について全くの無知だ。最近来たばかりでまだまだ慣れない。そこでネルサスくん、この世界について大まかな内容を君は知っているかね?
140:code name ネルサス◆LY:2019/12/27(金) 09:25...ああ...大抵のことはわかるが...
141:リブ:2019/12/28(土) 00:36なら、誰が最も力を持っているのか、教えてほしい。ここでいう力とは、暴力や権力を背景とする影響力のことさ。これも仕事を円滑に行う上では、必要不可欠な情報となる。仕事を邪魔する可能性がある輩は知っておくのが肝心だ。
142:レーベン:2019/12/28(土) 00:46ベシュティンムング。苦悩する必要はないさ。神に頼るよりは、悪魔に頼る方が合理的なのは君も知っているだろう。むしろ、神に信仰し続けたところで何にもならない。確実性もなければ、過去を変えられるわけでもない。ならば悪魔との契約によって、幸福を確保すればいい。組織から脱退したくとも、恐怖によって抜けられないのであれば、僕との契約を結び、その身を委ねてくれて構わない。君は、幸福が実現する代わり、その代償は当然ながら債務として支払ってもらうがね。
143:レーベン:2019/12/29(日) 00:39神の絶対化の過程において必要不可欠な要素。それはまさしく悪の根源たる悪魔だった。神とは、ユダヤキリストでは、善なる唯一の超越的人格とされている。加えて善を裏付ける概念は悪である。つまり、神を裏付けているのは、悪の根源たる悪魔、ザ・デヴィルであるサタンでしかない。
144:code name ネルサス◆LY:2019/12/29(日) 08:18...俺が見てきた中でも最強に相応しい奴...それはここにも来たカレンさんだろう...まぁこれは俺の予想でしかないが...
145: メギドラオン ◆YQ:2019/12/29(日) 20:43「 HAHA!、君はなかなかどうして面白い話をしているみたいだねっっ、!僕も混ぜて頂けるかいっ、?! 」
146:レーベン:2019/12/29(日) 21:29いいや、君の予想でも十分に助かるよ。よければだが君が言う、最強に釣り合う存在をもう少し詳しく教えてほしい。その人物の種族とか年齢とか大まかでいい。それから、ネルサスくんが、その人物に戦闘的な意味での暴力値で上回ることができるか、ということについても検討してほしい。
147:レーベン:2019/12/29(日) 21:41笑顔を作って近寄り、さらには内輪に入り混もうとするその演者っぷりは、マルファスタイプかな?いいや、彼ほど強引ではないかな。しっかりと許可を取ろうとしている様子だし。あぁいいとも。話に参加してくれて構わない。だが、あまりにも君に関する情報が無さすぎる。申し訳ないが、参加するにあたっては、君の情報をこちらの警戒心の強いネルサスくん、そして何より自己保身に満ちた、臆病悪魔である僕にも教えてほしいな。
148: メギドラオン ◆YQ:2019/12/29(日) 21:46「 参加を検討して頂いて感謝するっっ、!僕の名前はメギドラオン、この美しく気品があり完璧を象徴しているかのような顔で判ると思うが、とあるcityで活動し、メギーと云う愛称で親しまれているしがない人形師さっ、!君はどうやら自らを自己保身に身を窶している存在だと思っているようだが、僕はそう思わないっっ、!だって君には素敵な【個性】があるじゃないかっっ、!...少しだけ、ほんの少しだけ、嫉ましいですよ、本当に。 」
149:レーベン:2019/12/29(日) 22:11自己保身を個性と捉えるとは、まさにポジティブシンキングのようだ。もっとも、個性とはいわば抽象表現。つまるところ、視点や解釈を強引に変えるだけで、一般的に平凡とされている要素も個性として捉えることができる。だから、僕にとってはプラスマイナスゼロの言葉であって、それは最も変化の少ない、無意味の言葉となる。さて、今度は僕の番だ。君の顔立ちは実に恵まれている。美しい。こういうのを中性的というのかな。眉は凛としていて、目は女性のように柔らかで大きい。鼻筋がしっかりと通っていて彫刻みたいだ。そして、艶やかな肌。小さくセクシーな口。まさしく君の言う完璧が表現されていると言える。それに君は、自分の外形をよく思っている。そうだろう?その堂々した振る舞い、無意味な言葉を発しても、そこには端正な顔立ちと豊かな表情がプラスされることで、君の行為の大半は美として映って見えるだろう。人はしばしば美を好む。少なくとも醜よりは。それは個性という言葉だけでは片付けることのできない、外見の良さは最大の特徴となり、場合によっては主人公ポジションを確保したも同然となる。メギドラオンくん、君は、そのことをよく知っているんじゃないかな?本当は嫉妬などしていない、あるのは包み込まれた優越欲だけさ。
150: メギドラオン ◆YQ:2019/12/29(日) 22:18「 ...少なくとも僕からすれば、貴方は個性溢れる素敵な人間に見えるのですが、僕よりも、ずっと。端正な顔っていうのは、究極的には特徴のない顔...は、話が逸れてしまったなっっ、!すまないっっ、!にしても、君に其処まで高く評価されるとは正直思わなかったぞ、。先程だってcool&crazyな天使にあからさまな敵意を向けられて逃げ帰ってきたのだからな、。優越欲、か、。フフン、この僕にピッタリの形容詞だなっっ、!高貴な僕にピッタリのっっ、!主人公、確かに僕にはそのくらいの器はあるだろうなっ、!はははっ、! 」
151:レーベン:2019/12/29(日) 22:26高く評価しているわけじゃない。そもそも君を評価することができない。さらに評価基準も分からない。なぜなら君の本質はまだ決定していないのだから。そういうことで、さっきの発言はただの嫌味さ。君がどう反応を示すのか試験的に行ってみた。ところで、やっぱり君の顔立ちは素晴らしいな。その顔で、何人の女と寝てきたんだ?
152: メギドラオン ◆YQ:2019/12/29(日) 22:30「 ぐ、褒め殺そうとしてるのかと思いきや皮肉だなんて...君は意地悪だな...、。僕の本質か、敢えて言い表すのなら、【excellent】だろうっっ、!ふふん、流石は僕だ、言い得て妙だっ、!む、何人の女と...、?僕は特にそのようなことはしていないっっ、!ファンの期待を裏切る訳にはいかないからなっ、! 」
153:レーベン:2019/12/29(日) 22:38君の現段階での本質は、【falsehood】。つまり、君は偽りに塗れているということ。そこで問おう。君はチェリーなボーイなのかな?
154: メギドラオン ◆YQ:2019/12/29(日) 22:42「 い、偽りに塗れているだと...も、もしかして、今君と話している僕が嘘の僕じゃないかと疑っているのかねっっ、?!そんな筈はないっ、!君が見ている【個性溢れる】僕が僕だっ、!...ちぇ、ちぇりーぼーい?そんなことはないっっ、!え、えーっと、あれは確か劇場を終えた時だったなっ、!同じ共演者の方と...えと、ごにょごにょ... 」
155:レーベン:2019/12/29(日) 22:45ネルサスくん、この男を君はどう見る。これから、悪魔としての仕事を実行しようと企図した途端、この場所に来たんだ。しかも、恐ろしいほどの美男子だ。そう、まるで天使のように人間離れした美顔だ。
156: メギドラオン ◆YQ:2019/12/29(日) 22:49「 ちょ、ちょっと待ってくれ?、もしかして君は相当噸でもない事を企んでいるのではないだろうな、?さ、さては僕に乱暴する気だろうっ、?!グロ同人みたいにっ、首をもぐ気だろうっ、?!猟奇趣味の客もいるにはいるからな...、。 」
157:レーベン:2019/12/29(日) 23:20もちろん君は、僕が君を虐げるという予想は、有り得ないと思っている。命の危機があるとすれば、人間であるならば、通常その場から全力で逃げるか、もしくは過剰な、混乱した反応を示す。君は現時点でいずれの行動もとらない以上、おそらく今の発言をジョークと受け取っていいだろう。ただし念のため君のさっきの、天使に敵意を向けれたどうのこうのの不可解な発言を考慮に入れて想定してみた。その一、君は、純然たる人間であり、間抜けである。なぜなら、自分の生命、肉体の危機が迫っているというのに、逃げることはおろか精神的に混乱した様子もないからである。しかし、この想定は考えづらい。単なる人間が天使なる存在と偶然に出会うことは神の意図である可能性が高い。つまり、メギドラオンという人間は、単なる人間ではないということになる。その二、君は人間ではない。そして、いざとなったら超人的暴力を発動することができるため、怖気付くこともない。その場合、君は僕たち二人を圧倒する自信があるということと、何らかの意図を持って近づいたことが多いに想定される。その三、君は精神的に異常が見られるマゾヒストである。つまり、狂ったドMということであり、肉体が切断される等の残虐的な行為が与えられることで性的興奮を感じるとんでもない精神異常者であるということ。この場合は、人間であること、あるいは人間以外の知的生物であるということの二つが考えられる。
158:レーベン:2019/12/29(日) 23:23分からないな。どの選択肢もどこか腑に落ちない。そもそも天使と単なる人間が一瞬でも繋がることができるとは到底思えない。単なる人間ではなく、選ばれた人間であるのならば説明がつくが…。
159: メギドラオン ◆YQ:2019/12/29(日) 23:27「 ど、どれも録でもない予想だなっ、!…あ、安心したま、まえ、いぃ、今のはほんのジョークに過ぎないからなっっ、!決して漏らしそうになったり怯えていたりなんて、し、してぃないのだからなっっ、!うぷ、か、仮に君がそんなことをしようとしていたのなら、うぐ、お、思い切り悲鳴をあげて逃げ出していたに違いないからなっっ、!……ああ、ち、因みに先ほど出会った天使?というのはカレン君?というらしい、。自分で名乗っていたから本当かどうかは判らないが、頼み込んだら僕のアルバムを受け取ってくれたから、きっと僕の隠れファンなのだろうな、! 」
160:ニャルちゃん◆.s:2019/12/29(日) 23:32 >>159
DIED or SILENT?
「 ひえっ… 」
162:レーベン:2019/12/29(日) 23:37また出てきた忌々しい名前だ、カレン。天使かどうかは判別が困難のようだ。それよりも、メギドラオンくん、君は僕の意図が見えていないようだ。僕が、君に対して一体何がしたいのか、予想すら付いていない。そうだろう?
163: メギドラオン ◆YQ:2019/12/29(日) 23:44「 い、忌々しい天使……?いやまぁ、きっと僕があまりにも素晴らしいから、天使が託言に来ても可笑しくはないとは思っていたが……ヴッ、し、仕方ないではないか、よく判らないからよく判らないことを言って誤魔化すのの何が悪いのかね、! 」
164:レーベン:2019/12/29(日) 23:45死か沈黙かの警告も付随していたとは…、僕にとってはまだまだ未知の領域のようだ。知らないことで溢れている。そして、知らないのは怖いことだ。それは目隠ししながら綱渡りをしているようなもの。誤った偏見で行動すれば、即座に奈落へと落下する。だから、情報の収集は怠れないよ。
165:レーベン:2019/12/29(日) 23:46メギドラオンくん。今日のところは、とりあえず君を監禁する。
166: メギドラオン ◆YQ:2019/12/29(日) 23:50「 うぅっ、あのcoolgirlは随分とカレン君に執着しているようだ、。……知らないことは怖い、それは確かにそうかも…ん?、今なんて?、監禁?、ははは、君も悪趣味なジョークが好きなのだなっっ、! 」
167:レーベン:2019/12/29(日) 23:54残念ながらジョークじゃないよ。君は、得体の知れない存在だ。僕の計画を邪魔する意図を持っている可能性が考えられる。そして、根拠のある可能性は否定できない。だから監禁して、君から情報を聞き出そうと思うんだ。あるいは、そのまま亡き者とした方がいいかな?
168: メギドラオン ◆YQ:2019/12/30(月) 00:01 「 え、得体の知れない……?今まで普通に話していた君にそんな風に思われるのは中々に辛いものがあるというか……というか、監禁?、え?ちょ、ちょっとまって……やめ、やめてく、おちついてくれ。しぬのはいやだけど、ふぁんのみんながまってて、だれもえんじていないぼくなんてみてくれない。つまりたすけは、いやだ、たのむ、だれか、 」
( ずるりずるりと、後退り )
この結果は君がもたらした。君の真意が闇に包まれているからこそ、いや、君が意図的に隠蔽しているからこそ、僕に疑われるんだ。今、君の後ろにいるのは君がいうところの、ファンというやつなのかな? 現実をよく見ろ。うしろは、ただの冷たい壁さ。そして君の目の前にはクズだ。さて、君はこの現状すらも分からない欠陥だ。君は他者を欺くことで、正常を保てるいわば破損品。
(メギドラオンへと詰め寄って、じりじりと壁へと追い込む )
もう君は逃げられない。ここまできたんだ。もはや本当の君を見せるしかない。君はどうして演じるのか、どうして人を求めるのか、どうして寂しいのか、どうして孤独を怖がるのか、自問自答する必要がある。
( バンッと壁に両手をついて彼の両サイドを封鎖する。
「 ……ふふ、はは、ちがう、これがほんとうのぼくだ、。ほんとうのじぶんだ、。ぼくはぼくでしかない、。僕以外に……僕以外に僕のことを決められてたまるかっ、!違う、ファンはきちんといるんだっ、!だって、僕の劇場を見に来てくれる人は一杯いて……その時だけはたくさんたくさん褒めてもらえて…あの記憶が嘘偽りな訳はないっ、!そして君は、君は、僕の世界を否定するのかねっ、!僕が認められる、演劇の世界を、否定すると云うのかねっ!、だとすれば君は、僕にとってのheelだっ、!悪役だっ!、倒されるべき巨悪だっ、!僕をあの世界に帰してくれ!虚構を演じていれば認められる、あの世界に……帰してくれよっ、! 」
( 彼から溢れる、こぼれ落ちんばかりの涙の、甘ったるい味付けは )
「 僕は個性豊かな、魅力的な存在だっ、!みんなの中に存在していても違和感を感じさせず、なおかつ認められる……さびしくなんてない、ぼくにはなかまやheroがいる、こわくないんだ、きみだって… 」
( 最も痛みの酷いところを、引っ掻いてくれるんだ。 )
ははははははっっ!見事な名演説だ。君にとってどれほど演劇が価値ある道具なのかをよく分かったよ。要は、演劇という道具がなければ君は誰にも相手にされなくなる、そういうことだろう?やっぱり、本質的には孤独じゃないか。現に君がそう思ってる。演劇という媒体が無ければ、一人ぼっちになってしまう、とね。つまり、自分には君の言う個性が無くて、魅力的でないことを潜在的に自覚しているんだ。あぁ、その表情、なんだ、できるじゃないか!君は笑っている時より、涙を流す姿の方がずっと完成されている。喜劇よりも悲劇の方がずっと似合っているよ。君は孤独のまま、僕を怖れるといい。そして、誰も君を助けにはきてくれない。用済みになれば捨てられる、彼らにとっては君はその程度でしかない存在。…君の本質は、無意味であった。
( そう言い残しては、踵を返して壁から逆方向に帰っていく)
「 ……あ"っ?、あ"あ"あ"っ?!な"んっ、嵌められた…?!嘘だろう?!っ、この、優秀で完璧な、個性溢れる、僕が……いや、彼はいなくなったんだ、僕を否定する人間はいなくなったんだ、なら僕はいつも通りの生活に戻れる筈だなっ、!心行くまで演じ、拍手喝采され、認められ、満たされる、素晴らしい劇場は、いつになっても終わらないっ、!悠久に続くのだよっ、!どうだ、見たかこの大悪党め、!僕の笑顔は空っぽなんかじゃない…だって、皆だってそう思っている筈だからなっ、!僕は世紀の傑物!、流行れば終りの、片手落ちの一発屋などではっっ……じゃあ、どうして、僕はこんなに怯えている、?! 」
( 歩みを進めてみれば、いつの間にか見えてきた大きな扉。此さえ開ければ、自分はいつも通りの日常を過ごすことが出来るかもしれない、。でも、それは本当の幸せなのだろうか、と、今までの積み重ねが雄弁に物語っている。 所詮客は自分を笑い者にしているだけだ、。自分は笑わせているのではなく、笑われているだけだ、。云わば、絶望のアンコールってヤツだ、。 )
「 ……もし、この空っぽなのが僕で、この溢れる個性は単なる仮面だとしたら…僕から演劇を抜いたら、一体何が残るのだろう、? 」
( そう気づいた彼の手元に残されていたのは、白痴のように間の抜けた表情を湛えている、空っぽな自分を映す手鏡だけだった、。 )
...天使と語っているが...年齢はわからん...だがこれくらいしかわからん...すまないな
174:レーベン:2019/12/30(月) 12:15ならば質問を変えよう。ネルサスくん。なぜ、彼女が最近であると思ったのかその理由についてはどうかな?
175:レーベン:2019/12/30(月) 12:49 ( 微睡みのようにフワついた世界の中で、車椅子で押されているメギドラオン。そして、正弦曲線のような綺麗なカーブを描いた彼の腰回りには、既に分厚い鎖で締め付けられ、それは、彼がその場から立つことはおろか、自由な身動きすらも許容しないつもりでいる。悪魔ことレーベンは、相変わらず手押しハンドルを握って後ろから車椅子をガラガラと進める。そうして、メギドラオンの耳元に顔を近づけ、)
さぁ起きるんだ、メギドラオンくん。劇は幕が上がり、そして、幕が閉ざされるまでのほんの僅かな期間に過ぎない。君にとって価値ある時間を存分に堪能とするいい。
( やがては、真っ赤なカーテンコールが見えてくる。そして、レーベンが足を進めるたびに、ギシギシと軋む床は演壇そのもの。徐々に近づいてくる運命の時)
...一目みたとき...雰囲気や気が違った...それだけだ
177: メギドラオン ◆YQ:2019/12/30(月) 16:23 「 …僕は、空っぽで、無個性で、演劇と云う媒体がなければ、生きるということすら為せない三流役者で…そんな滑稽な僕に、何の意味があったんだ、? 」
( 端から見れば滑稽で、憐れで、笑い話にすることは愚か、笑われすらしない堕ちたエンターテイナーの姿、白魚のような手に向かってぶつぶつと自問自答を繰り返す彼は、どこか最期の審判が降されるのを心待ちにしているようで、。どうせ逃げようとしたって、この悪魔は自分を見逃さない、。自分は主役の座になど座れない、特別な力など持たない、ただの傀儡なのだから、。悪魔の告げる言の葉が、じんわりと心をいたぶっていくのを何となしに感じながら、来るべき時を静かに待つ、。 )
( 両サイドのカーテンがちょうど中央で分かつ地点にまで到着すると、メギドラオンを乗せた車椅子を止め、正面へと方向を変える。彼のいる舞台と客席を境とした緞帳は、もうじき開かれようとしている )
真実の到来だ。
( 悪魔が舞台裏らしき場所へと戻ると、メギドラオンの腰回りを固定していた鎖は、自動的に砕け散り、諸々の破片は重力のままに床に散りばめられた。彼は解放されたのだ。同時に、自由が与えられた。しかし、すぐにホールには開演を意味するブザーが鳴り響いた。すると両サイドのカーテンがお互いが反発するかのように、開かれていく。中央からどんどん仕切りが無くなっていく中、当然、メギドラオンには、多くの客の視線が集中する。巨大ホールにびっしりと敷き詰められた客、つまりは目。静寂の中で、その目という目には、メギドラオンの姿が映っていた )
ははははっ、メギドラオンくんはどうするのかな。
ネルサスくん。君も、哀れな彼の姿を見てみるといい。今この時、台本もないし、演じる設定すらも考えられていない。つまり、彼はこの時、今まで彼自身が価値あるもの、と妄想していた客に対して、自らの本性を晒すしかないということさ。これは、客という意思の集合体の本質の証明でもある。彼らがいかに、醜いかを、メギドラオンくんにも知ってもらわなくちゃ。くふっ、それにしても面白いな。
( 悪魔は冷笑した。)
「 ……ま、待ってくれ、僕はアドリブに弱く、て、 」
( 待て、という言葉を聞き入れられる間も与えられず、台本のない劇場の幕は開く、。もう何も進まない、何も変わらない、何も変われない、。今はただ、好奇の目に晒されている、弱い自分を許すことが出来ない、。あの時、自分が無個性であることを恥じなければ、それも個性として受け止められれば、。もしもの空論を頭に描きながら、運命の輪は残酷に廻る、。きっと客は自分が車椅子に乗っていたことや、劇を演じている訳でもないのに本人として登場していることに疑問を感じているのだろう、。誰もが誰も、訝しげな目線で自分を見つめている、。 )
「 え、えぇっと、こ、今晩は……じ、実は今はその、あれなんですよぅ、。特別企画?、ということで、お偉い様が考えていたことを此所で実行しようと、おおお、思いまして、ぇ… 」
( ……ま、此が彼の本性だろう、。覇気がなく、瞳に光はなく、恐怖を紛らわすかのように指と指を重ね合わせ、挙動不審になりながら小さな小さな声で言葉を紡ぐ、。とてもではないが、何かを演じる器ではない、。 )
( 会場は困惑のまま、ざわつき始める。後ろの方の座席のある観客は、「 聞こえないじゃないか、これも演出の一つなのかね? 」と疑問を呈する様子。また向こう側の客は、「 どれだけ待たされたと思ってるんだ、帰るぞ 」と連れ添いを引き連れて席から離れる様子。はたまた別の客は、「 これはきっと、オリジナリティを発揮した劇に違いない。だから、今の彼の演じている役目はきっと、予定通りの物語に繋がる重要な役目なのさ 」と自慢げに憶測を展開する様子。一方で、フォーカスが合わされた舞台では、舞台から両脇の、舞台裏へと繋がる空間は、鉄格子がガチャンと塞ぐ。まるで逃げ道はないことを示すように、鉄格子を境にして悪魔は笑みを浮かべた )
どうすればいいか分からない、まだこの段階だ。おそらく、彼の心の中では真実を解釈できず、混乱しているはずさ。もう少し、彼の様子を眺めてみよう。
「 あ、マ、マイクがない……そ、それじゃあ、あの、えぇっとぅ… 」
( 彼にはスポットライトは当たらない、さもそれが当たり前かのように、舞台照明は役者ではなく客のいる方向を照らしている、。…しかし、彼は思い付いた、噸でもない名案、だと思い込んでいる迷案を、。 )
「 ……はっはっはっ、!諸君、なぁに、単なる少しのジャブみたいなものだっ、!確りと聞いてくれたまえっ、実は今日、僕は今まで演じてきた役を応用してみたくてな、たったひとりで、今まで演じていた伽羅を使って、劇をしてみたいと思ったんだっっ、! 」
( それは今まで演じてきたキャラクターを、今この場に引っ張りだし場をやり過ごすことだった、。その証拠に、彼は元の自信満々で傲慢な人格に戻っている、。客が元の自分から離れていくのなら、今まで通り明るい伽羅を演じれば惹き付けておけるだろう、と思っているのだ、。 )
ところで、どうして僕がこんな馬鹿でかいホールを貸し切りすることができたのか? その疑問に答えよう。僕が劇団一同を殺害した。だからホールは空いている。こういうことさ。ネルサスくん、安心したまえ。ホールは既に封鎖している。警察団の連中がもうじき来るかもしれないが、外から入るには時間がかかるだろう。何せこのホールは地下だからね。逆に言えば、当然客も出れないし、メギドラオンくんも出れない。彼が本性を自覚するまではな。
( 舞台裏空間には、既に蝿が沸いていた )
ベシュティンムングくんも、僕という悪魔を放置するとは。実に懸命な判断をしてくれているようだ。
人はしばしば絶望や無力感に至ると、真実の追求を放棄し、幻想や妄想の世界に入り浸る。つまり、メギドラオンくんはどうすれば良いか分からないから、客がどう考えているのかを妄想した。その結果、今の彼の行動があるのだろう。だが… 。
( ある観客は、「 これだけ待たさせれた挙句、劇じゃなくて芸を見せるってのか!! 」と立ち上がった。「 ふざけるな! 」怒号の声。「 第一、他の役者はどうしたってんだ 」ぞろぞろと立ち去っていく観客。一方で、座席で騒ぐのを控える客たちは、メギドラオンの行動に困惑しつつも退屈そうに眺めていた。 )
「 えっ、なん、何でなのかね……っ?!、君達は僕の演技が見たいんだろうっっ?、所詮僕は劇の引き立て役だとでも言いたいのかねっ……あ、ああ、既に何名かのお客様が退場してしまわれましたが、続けていきたいと思いますっ!、それでは、どう……っ! 」
( 客にインパクトを残そうとしたのか、オペラ座の怪人をイメージしたのか、はたまたこれすらもアドリブだったのか、天井から突然シャンデリアが落下し、喋ろうとする彼の言葉を遮り、彼の目前に大きな音を経てながら落下する、。頬を飛び散った硝子が掠め、少々血が垂れているのを見て、思わず立ち竦み膝をついて、。 )
「 ひっ…ちょっと待ってくれ、どうして悉く僕の邪魔をするんだ……!?こ、こんなアクシデントが起きるなんて、ここの管理は随分と杜撰なのだなっ……! 」
( 「 落下物に三流の演者。ダメだな。こりゃあ… 」と先ほど期待していた客も席から立ち上がり、ホールの後ろの方にある扉へと向かっていく。こうして席から立ち上がる観客は増えるばかりで、状況はメギドラオンにとって悪化の一途を辿っていると言えるだろう。彼らは、メギドラオンの人間性には興味はない。それゆえ立ち止まって追求することもしない。彼らが求めているのは、はなから偽りなのであって、それは彼らにとっては金を払って見ることのできるいわばサービスなのである。サービスとは、商品形態の一つであり、究極的には代用が可能だ。それこそ、メギドラオンだけが持つスペシャリティがあるのであれば、彼らはそれを求めてくるだろう。しかし、現実はそう単純にはならない。それが証拠に今こうして膝をつくメギドラオンに誰一人として、彼を認めようとする声をかけない。あるのは、罵声か不満、つまりはメギドラオンの否定の声。「 こっちは高い金を払ったんだぞ!どういうことだ! 」「 他の演者はどうしたんだ? 」先ほどまで満席に近かったホール会場も、今では空席数で溢れている。残った観客は、手元のグラスを投げ始めた。)
186: メギドラオン ◆YQ:2019/12/31(火) 13:41 「 わぁっ、な、なんで、なんでみんな僕の元から消えてしまうのかねっ?!、やめて…やめてくれ……みんな、見んな、僕を独りぼっちにしないでくれよぉっ! 」
( 劇場の中、すっかり演技することを忘れた彼の凄惨な悲鳴がこだまする、。…当然、客はそれを見ても心動かされることはないと本心では判っているのだろうが、其れでも彼は叫ばずにはいられなかった、。縋り付くようにステージ上で自分の胸を抱き抱え、たすけて、と小声でぶつぶつと延々呟きながら自問自答を繰り返す )
( 崩壊の時は、直ぐそこに )
( 崩れたメギドラオンの元まで、高貴な服装をした男が高々とした縁談をよじ登ってやってくると、その男は、彼の背にそっと手を当て寄り添う)
関係者は何をやっているんだ、全く…。君、名前は…?
「 …うぇっ、ぐずぅっ、メギ、メギドラオンですけど……ははは、何の用かね?惨めで哀れな置いてけぼりな僕を笑いにでも? 」
( どうせまたあの悪魔の差し金だろ?、と警戒しつつも、もしかしたらの希望を一匙だけ持って、でもどうせ駄目なんだろうなと半ば諦めており )
(死神は、客席から縁談上へ登る。)
やぁやぁ、御機嫌良う諸君。そして、久方ぶりだなァ、糞悪魔共。どうやら、リブ以外にも隠れていた悪魔が姿を現した様だな。
舞台裏に居るお前だよ。初めましてレーベン。僕は死神であり、君の様な悪魔共をマッサツするのが仕事なんだよ。リブもそうだが、何故君達悪魔は、わざわざ僕の前に現れるんだろうなァ。危険だと思わないのか?それとも、俺様に貴様等をマッサツする力なんぞ無いと思っているのか?
まぁ、そんな事よりも、この滑稽たる劇はなんだ。君が催したのか?レーベン。計画性が皆無だなァ。台本が無いだァ?劇として成り立つ訳が無いだろうが。台本通り、一寸の狂い無く演じるのが役者の使命だ。台本も無しに役者に全て丸投げだと?笑わせるな。…いや、ここまでが全て計画されていたものなのか?だとしたら、役者の演技力は賞賛に値する。
(メギドラオンくんへ拍手を贈る。)
「 ...っ、うぇっ?、えと、君はどうして僕のことを...へ? 」
( 明らかに困惑の色を含んだ声と、らしくもなく間の抜けた顔をしつつも、ほんのちょっぴりだけ瞳からは涙を流して、意味のない身構えをしていた自分が恥ずかしいのか、はたまた賛辞を贈られたのが嬉しいのか顔を青ざめさせた後、一気に紅潮し頬を染めて、頬を腕で押さえてあたふたと目を回し、ぶつぶつと何かを呟いている、。段々と自分自身の思考がショートしたのか、きゅぅ、と頭を抱えてはふらついて、。 )
( あらゆる声音が錯綜して蔓延る中、聞き覚えのある声が明瞭に聞こえてくると、自然と笑みが浮かぶ。嬉々として、高揚する感情はレーベンをすぐさま突き動かした )
ベシュティンムングくん。まさかこんな所で会えるとは今日は最高にツイている。ところで君は、僕たちがまるで人間のように合理的な基準で行動すると思っている。それは君たちが、僕たちのような下級悪魔【デビルズ】を知らない証拠さ。カオスに身を委ね、恐怖を感じ、興奮を覚え、誘惑する。これが下級の悪魔の本質さ。カオスへの愛は人間の欲望と同じ、悪魔にとっては不変の真理でもある。勉強になっただろう?
( 鉄格子の鍵を開け、ベシュティンムングと一定の距離を取るよう巧妙に歩みを進めると、メギドラオンに寄り添う男を片足で蹴り飛ばす。そして空かさず、青ざめた表情のメギドラオンに対して背後から、手を回しては、彼の細く白い首にナイフの刃先を当てがいながら、力ずくで立たせる。レーベンは人質を取るテロリストさながらの体勢のまま、愉悦の表情は緩まない )
俺にとっては、今日は最高にツイてない日だよ。そうだな、貴様等悪魔が人間の様な思考をしている筈が無かったなァ…、勉強になったよ、ありがとう。
で、…メギドラオンくんを人質に取ってどうするつもりだ?俺には攻撃する手段がないから困ったなぁ…。
(レーベンの方へ数歩近付く。)
...さて...見物だな...
194:レーベン:2020/01/02(木) 05:16 どうするかは僕ではなく君自身だよ、ベシュティンムング。今、僕はこうしてメギドラオンくんを肉の盾とすることで、君からの攻撃手段を大幅に制限した。こうしておけば、君たちのような悪魔祓いや征伐者というやつは、容易に攻撃を仕掛けることができないのだからねぇ。なぜなら君たちは、一般的な人間同様、法や教義なんていうナンセンスなルールに桎梏された囚人にすぎないのだから。さて、僕をボクサツしたければ、君はルールを破らなくちゃいけないんだ。あまり難しく考える必要はない。とどのつまり、これは単なるゲームだよ、ベシュティンムング。彼を救う選択をするならば、自害しろ。それならば解放してやる。それとも、君が僕をボクサツすることを選択するならば、彼の命はそこで終わる。さぁ君の好きな方を選ぶと良い。
( 適切な力加減で銀の刃先をメギドラオンの首元にジリジリと当てがい、彼の皮膚にわずかな切れ込みを入れるようにして、与える時間が有限であることを示す )
それにしてもメギドラオンくん。君からは良い匂いがするよ。これは…おそらく孤独や悲劇…愛への追求といった匂いの類だろう。ベシュティンムングくんの判断次第では、君そのものが損壊する結末になるかもしれない。実に残念だよ。
( メギドラオンのうなじ辺りでスッと匂いを嗅ぐ仕草をしながら、嘲りの目線をゆっくりとベシュティンムングに向けた。そしてさらに、彼を背後から回した腕を強める )
「 ………んー、んぐ、ぐっ…! 」
( 何とかして一矢酬いようとレーベンの腕を押し退けようとするが、悪魔と人間の腕力差では其れもできず、。若干顔色は悪いが覇気は取り戻しており、反抗の意思は見える、。何とかして……何とかして………!! )
( 彼の抵抗を圧するように、即座に片手でメギドラオンの顎を上向かせると、よく見えるようになった彼の真っ白な首元。喉仏は異常に艶めかしく、青年とは思えない形状の首元に、勿体無いと、感じつつも、刃先の短いナイフで流血寸前にまでギリギリの圧力をかけて当てがった )
動かないでおくれ、メギドラオンくん。君の動作の振動でこのナイフが、君の少女並みに細い首を切り裂いてしまう。そうなれば、君にとっても、僕にとっても、彼にとっても損しかない。それに…できれば、この歪んだ世界が作り出した、君という悲劇の命題、もっと言えば悲劇的具現をこれからも観察して、実験したい。
( 観客たちはホール会場の出口扉で溜まっていた。それも当然か。まるでラッシュ時の殺人的な人口密度の高さのように群衆と化した観客たちは、予想通り出口扉付近で停滞しているようだ。人間や悪魔が内部から押したり、蹴ったりしても無駄である。なぜならば、扉は魔力的に、外部から封鎖されているからだ。僕がそうした。そして、魔法を駆使した通信もここでは使用不可。これも僕がそうした。つまるところ、ここからは高位の魔法、魔術あるいは、オーク並みの力が無ければ室内、即ち内部から扉を破壊して、このホール会場から廊下へと脱出することはできないだろう。もっとも、僕は裏出口の場所を知っていて、しかも鍵を持っているから問題ないが。さて現状に視点を戻そう。僕の正面に佇むベシュティンムングくんがいかなる行動をしようとも、僕の行動は一貫して決まっている。そもそも、この会場内に祓魔師や征伐者なる存在がいることは知っていた。なぜなら、僕は悪魔である、と散々周囲に示していたからである。通常、考えもなしに下級悪魔が自分は悪魔である、と周囲に示すのは得策じゃない。なぜなら祓魔師ないしは教会司祭、征伐者によって自分が敵であることを悟らせる上に、拷問されて狩られてしまうからだ。下級悪魔は、上級悪魔のように強力な力、つまり強大な魔力を持たない。だが、僕はそこら辺のマヌケな下級悪魔とは違う )
さて、如何したものか。俺は故意に人間の命を奪う事は出来ないのだよ。つまり、君のゲームに則るならば、俺は自害しなければならないと…。
然し乍ら、俺も此処で死ぬ訳にはいかない。何故なら、俺が此処で死んでしまえばメギドラオンくんや此処に居る人間共を無事に外へ出す事が出来なくなってしまうからね。君は悪魔だから、俺が居なくなってしまえばメギドラオンくんに手を出すかも知れないだろう?下級悪魔の力量には、俺にとって未知だ。もしかしたら、メギドラオンくんどころか、此処に居る人間共の一切の抵抗も許さず、君はマッサツできてしまうかも知れないからな。
俺が何方を選んだ所で、君が此処に居る人間共をコロす可能性が高いんだ。だから、俺は君が出したその選択を選ばずに君をコロし、人間共を助けなければならない。
(話しながらもレーベンへにじり寄り、距離を詰める。魔法等の遠距離攻撃を持っていないので、至近距離で確実にレーベンの動きを止めなければならない。レーベンの瞬きのタイミングさえも逃さず観察する。)
もちろん第三の選択肢は歓迎だ。だが君は、実現困難な願望までも手に入れようとして、全てを無意味にしようとしている。君は欲張りすぎる。仮にもし、君が企図している強引な手法で、僕からメギドラオンくんを取り上げ、かつこのホール会場に居る人間を救済したとしても、彼らが息をしているかどうかは分からない。そうだろ?なぜなら君は、認識できない領域まで、かもしれない論理を展開しているからだ。何事にも保障はなく、いかなる選択肢にも、犠牲は付き物だろう?そもそも、これは僕が提示したゲームではなく、世界への解釈、つまりは、事実の枠組みの内側にいるだけなのだよ。そこで事実の枠組みの内側で、視点を変えて世界への解釈を変更してみよう。今から僕は、メギドラオンくんと共にこのホール会場が退散する。そして、君は、向こう側にいる大勢の人間を救ってやるんだ。つまり、こういうことだ。君は、大勢を救い、一人を犠牲にする。こういう選択肢はどうかな。
(ベシュが詰め寄ろうと試みる度に、ナイフの刃は角度を変えてメギドラオンの喉元に食い込み、僅かな血の雫がジワリと滲み出る )
安心してくれたまえ。まだ浅い切り傷の段階だ。だが今後は気をつけろ、ベシュティンムング。君は、僕を知らなすぎる。僕の言葉を考え、僕が何を欲しているのかを状況と照らし合わせて鑑み、僕を知るんだ。
「 ……ふぅん、つまり君は人間の感情を観察し見極めた末、その先にある悦楽を贏ち得たいというワケだ?うぅむ反吐が出る、まぁ個人の使命に基づいて動く上級悪魔とは違い君達下級悪魔は比較的行動の自由度が高いからな、。予測し辛い人間に興味を持つのは何一つ可笑しくないことだろう。まったく、悪趣味にも程があるぞ、×××くん… 」
( …まるで人格が変わったかのようにナニカをぶつぶつと呟きながら、 )
メギドラオンくんの好みは、経験に基づく推測か、それとも非経験に基づく空想、どちらかな?僕が考えるに、君は後者なんじゃないのかな?
( 腕の力を強めてゆく )
ところでここだけの話、君にとってはさらなる悲劇になるかもしれないが、僕は君を手放すつもりはない。ベシュティンムングくんがいかなる努力をしようともね。
( メギドラオンの耳元で囁き、そして、)
君はいわば、精錬された未知の種だ。精錬されている、という事情を知っているのに、未知と命名するのは逆説的に聞こえるかもしれない。だが、君は現に、悲劇的に精錬されているし、君の通常人格は完成していない。だから何が育つか分からない、未知だ。
( もっとも、何が育つかの方向性については、ある程度の工夫で決定できるがね )
「 おお、なるなる〜〜。それがキミが俺の本性を引きずり出してまで叶えたい願望ッテワケだな!今の俺からしたらさらさら破滅願望にしか聞こえないが……ま、それはイイ!トコロで、キミに聞いておきたいコトがある!、キミは【 ザ・キラー 】という名をご存じあるかね?! 」
( …明らかに普段と違う、重厚ながらもナチュラルハイにでも犯されたかのような軽快な声色で、首に刃物を推し当てられているにも関わらず、寧ろ流れている僅かな血を見つめながら心底嬉しげに呟く )
残念ながら分からないな。バンドグループ名か何かかな?
( 不可解だ。メギドラオンくんは、頭のネジがぶっ飛んだのかね。一人称も僕から俺へと変わっているし、口調も軽快なものへ明らかに変化している。とにもかくにも、こうして心の中で彼が言っている事柄を一度検討してみよう。現時点で読み取れる情報のうち、ザ・キラーは、英語であるならば、限定詞における冠詞のtheが、killerという単数名詞に付いて、特定性を示している。だから、主語や目的語で用いられるのであればその殺人者、その殺人、という意味になり得るが、不完全自動詞に続く補語で用いられる場合の意味については知らない。あるいは、The Killerと何らかの実存する固有名詞であるならば、僕はそれが指している言葉の内容を全く知らないだろう。そもそも英語であるのかどうか、という疑問も残る。彼が言った最重要ワードであるザ・キラーの意味・意図が分からないとは。ところで、彼の身体が段々と熱く、白い頬の血の気も濃厚になってきている。まるで発情したみたいに。おそらくこの状況に混乱し、精神的に過重なストレスとなっているのだろう。さて話を戻すと、最重要ではないが、彼の発言の中からもう一つ不可解な事柄が含まれていた。確か…彼が認識する僕の願望だったな。彼曰く、僕の願望の一部は彼からしてみたら破滅願望にしか聞き取れないらしい。どういう意味だろうか。そもそも、僕は彼に対して全ての願望をぶつけていない。ゆえに、一部の願望とイコールで結び付けられるのは彼の言う破滅願望である。ではその一部の願望は、彼の本性を強引に露出させることによって、実現する論理であると同時に、それ、という指示語を使って彼は僕の具体的な一部の願望を特定していた。つまり、メギドラオンくんを僕の好きなように観察・実験したい、という願望のことだろう。これは未知を見てみたい、という願望と表裏一体関係にあるから、当然ながらそれを含めた意味で彼は言ったのだろう。これを前提として、なぜ彼は僕の願望が破滅願望であると発言したのだろう。分かるのは、彼が頭の中で考えた結果、ということだ。言語と思考は結びついている。では、仮説へと話を移行しよう。僕の願望の中に、破滅へと導く要因はあるだろうか。観察とか実験とかどれも抽象的な言葉だから、様々な解釈が可能になってしまうな。メギドラオンくんからしてみれば、僕を悪だと罵っていた。そして、ここで起こった一連の出来事に主観的に絶望していた様子があった。これを僕の観察・実験と見なすと、今の彼からしてみれば、嫌悪の対象でしかないだろう。ところで、観察や実験がどのような過程を得て、破滅へと帰因するのだろうか。これについては考えても無駄だ。僕は破滅するのか、あるいは破滅させられるのか、自発的か受動的かも分からない。そもそもどうやって破滅へと導く。その手法については、メギドラオンくんという病的かつ貧弱である青年に分かるはずがない。では僕の願望が破滅願望である、との告知の意図は何だろうか。復讐心からか?その場合、破滅させてやる、の方が適当で感情的とも言えるが、もはや、漠然とした論理はいくら考えても分からないな。いくら考えても分からないということは、内容的な結論が分からないのだから無駄である。とすれば、もはや思考を放棄した方が良さそうだ。僕が今、この美青年の生殺与奪の権利を握っていることには変わらないのだからね。君を腕の中で生かすもコロスのも僕の意のままさ )
「 ふぅ〜ん、どうやら本当に知らないのだなぁ〜?……なら安心だ、どうやら此処は密室だから警察にも捕まらないみたいだし、ボンクラに吠え面かかせてくれやがった恨みを晴らしてやんよ! 」
( …どうやら自分から流れる血を見て【入れ代わった】らしく、いきなりググググッ!とレーベンの腕を掴み、か細い腕からはとても想像できないほどの力でその腕をへし折ろうとし、ひそかに太ももにセットされているナイフホルダーから対悪魔用ナイフを複数取り出して )
「 いやぁ、あれだけ色々な人格を演じていれば、チョイっとアブナいナイスな殺人鬼の人格ができあがっちゃっってもおかしくないだろ?…どうやらボンクラ、もといメギドラオンは俺を封じ込もうと頑張っていたみたいだが、なぁに、今回のでタゲが外れちゃったのと、俺が血を見て無性に血が騒いでしまってね!久しぶりにコロしたいと思ったらキミが出てきたというワケだよ!にしてもキミはなかなかにモエるな、そそるというかなんというか…尊いってヤツだな!ハハハ! 」
「 だいたいメギドラオンなんてダサダサなのだよ!、どうせならザ・キラーって名前の方が如何にも殺人鬼ッテカンジでカックイイだろう!? 」
( 人格が崩壊したメギドラオンくんは僕の腕に触れている。彼の柔らかい小さな手で何ができる。所詮君は羊だよ。狼じゃない )
…え
( 金属質の落下音。おかしな方向にねじ曲がった腕。これは…どうやら僕の腕のようだ。あぁ、痛みがじわじわと湧き出てくる。繊細な筋肉が、捻れた骨と一緒の方向に曲がって痛い!痛い!痛い!思考が淀んでいくっ。目の前にはベシュティンムングがいる。もうじき隙をついて来るだろうが、それにしても痛い!骨が砕けてい…じゃなかった。状況整理をしなければ )
なるほど、二重人格というやつかな、君は。いや、それだけじゃないはずだ。二重人格は、ここまで身体能力に影響しない。精神内部のものが、肉体外部のものに与えるのは物質上のエネルギーじゃないからね。ところで、君が持っていた腰のナイフは演劇用の小道具じゃなかったのか。それに何か嫌な匂いがする、錆び付いたような不思議な匂いだ。そうだ、それはナイフに魔法傾向がある証拠だ。君は祓魔師なのかな?なぜそんなものを持っている? 教会所属の証はあるのかな?宗派はカトリック、プロテスタント、正教会?はっきりと言うが、どう見ても君が教会に所属しているとは思えんのだよ。そのナイフは、おそらく…殺して奪ったものなんじゃないのかね?今の君の人格が好みそうな形状をしているし、どうやら君は殺人そのものが好みのようだ。殺人とは常に痛みを伴うもので、言うなれば、その与える痛みすらも君は好きであるということになる。つまり、君は健康な心の状態とは言えないな。残虐性やサディスティックな性格は、過去の環境に由来する。特に自己の意志が働いていない、基礎的社会集団で起こった悲劇を起因としているのだろう。畢竟、君は被害者ということさ。君は悪くない。だが、殺人は君にとって不利をもたらす。だから、平和的に話し合おうじゃないか。
( 痛みのあまり、自分でも何を言っているのか分からない。痛みに鞭打たれ、逼迫している思考は、常に言語化して、口からすぐに言葉が出てしまう。それに常に声を出していないと、痛みで頭が支配される。おそらく、今僕は汗をかいているだろう。身体が妙に熱い。この状況を打破するには、そうだ! ネルサスくん。彼は何をやっているんだ。いたたたたっ…痛みが…! )
( 痛い…痛い…痛い!!こんなことは想定していなかった。想定できるはずがない。全ての前提には、メギドラオンくんが、悲劇に裏打ちされた可哀想な美青年である、という事柄が真であることが条件だった。だがまさか偽であったとは。君に戦士のような強さは必要ないんだよ。メギドラオンくん…君の愛らしい笑顔が、悲劇に染まるその瞬間にこそ意味があるというのに!だが、こうなることを想定はしてはいなかったが、不測の事態は起こりうることは想定していた。だから予め、脱出ルートは確保している。残念だったな。ベシュティンムングくん。例え、このゲームの構成要素が反乱を起こそうとも、君の思うようにはさせないよ。枠組みは守ってみせる)
207:ベシュティンムング:2020/01/05(日) 02:29 (レーベンが瞬きをした瞬間、俺は既にその背後をとっていた。レーベンの首に腕を巻き付け頸動脈を圧迫し、そのまま引きずる様にして後退する。)
はははっ!!まさか、メギドラオンくんが二重人格者だったとはなァ。いや、ザ・キラーくんと呼んだ方が良かったか?
すまないな。どうやら、手間をかけさせてしまったようだ。もっと早く行動すべきだったなァ。
そうだぞぉ?もっと早く行動すべきだった。だがもう遅い。
( 懐から即座に取り出し、カチッっとペンのような形状のリモコンの先端を押す。
次の瞬間、雷にでも打たれたような激しい音が会場内に鳴り響く。轟々とした振動。四方八方に拡散する爆風。損壊する座席。天井へと昇る暗黒の煙。分厚い層の煙は、会場一体に拡がり、そして燃え上がる爆発によって、炎に巻き込まれる観客たち。燃え広がる会場。そう、僕はこの会場に魔力をエネルギーとする爆発物を仕組んでおいた。しかも扉付近に。よって死傷者は甚大な数に及ぶだろう。ベシュティンムング。君はあまりにも愚直すぎた )
( 爆発の気配がした刹那、まるで瞬間移動したかのように光速で入口迄フッ飛んでいき、運良く爆発範囲の死角に入っていた人間を根こそぎ引きずってきて )
「 身体能力が上がるのは、恐らく血を見てリミッターがハズレたからだな!聡明なキミなら判るだろ?、人間は普段は30%程度の力しか発揮していないらしいぞ!、其れを100%にしただけさ!…おお、なっかなかにキミは利口なのだな!、そう、このナイフはとある悪魔ハンターをブッ殺した時の戦利品さ!、まったくモエなかったがな!、なんか、君のことを信じていたのに〜〜とか、また前みたいに〜〜とか、到底フザケたコトを抜かしていたから一息に殺しちゃったぞ!……にしてもこの身体は便利だな、実に人に取り入りやすく騙しやすい!、いっちゃん最初にあのおっさんを手に掛けた時には真っ先に骨抜きにされていたぞ!…そしてソコの聡明で利口な木っ端悪魔、俺のコトをボンクラの名で呼ぶんじゃない!俺はザ・キラーだっつーの! 」
「 んでワリぃな、ベシュティンムングくん。流石に、総てを助けるコトは出来なかった……!! 」
...とんでもねぇことになってきたなぁ...こりゃ...
212: ザ・キラー ◆YQ:2020/01/05(日) 12:59
「 あっ、ねるねんそれマジでわかるぞ〜〜…! 」
( 初対面なのに不自然に馴れ馴れしい )
...?
214: ザ・キラー ◆YQ:2020/01/05(日) 13:03
「 ン?、鳩が麻酔弾喰らったような顔してどした〜〜? 」
...いや...
216: ザ・キラー ◆YQ:2020/01/05(日) 13:11
「 あ、もしかして俺が怖かったり?キミもまー……ソコソコはモエるが… 」
...とんでもねぇとこにきちまったな...まぁまだ時間はあるし...見てくとするか...
218: ザ・キラー ◆YQ:2020/01/05(日) 13:26
「 ああ!、きっとボンクラもそれをのゾンでるぞ! 」
ああ...
220:レーベン:2020/01/05(日) 16:13 ( 仕掛けた張本人が思うのもなんだが、生じた爆風の威力は凄まじいものだった。辺り一面は、太陽のような炎の海と座椅子の木屑でいっぱいだ。聞こえてくるのは人間の喚き声。僕は彼らの自然に発せられる声が好きだ。おそらく彼らの声は本能的で、僕に近いものを感じられるからだろう。さてと、この爆風の衝撃のおかげで容易くベシュティンムングの腕を交わすことができたよ。残りの作業は、なんとかイカれてしまったメギドラオンくんの相手をしつつーーあわよくば彼を拘束してーーいや、欲張ると悪い結果をもたらすからーーせめて、日を改める形でメギドラオンくんのターゲットは外さないでおこうーーそしてこの痛みを忍耐しつつ、今のメギドラオンくんと対話を続け、さらにベシュティンムングくんとの距離を一定に保持し、そして最終的に隙を見ては脱出するとしよう。至難の業だが、僕にはできる。なぜなら僕はマヌケじゃないからね )
いや、たとえ聡明と呼ばれようとも分からないな。ブグローが描いたキューピッドのようなひ弱な君が、いや、正確にはひ弱だった君が、理解しがたいポテンシャルを隠し持っていたとは。
( そういえば、脳の神経は学習機能の役割を果たしているらしい。それはつまり、意識的に行われる機能であれば、記憶や想起、言語化、積極的思考が挙げられる。無意識で行われる機能であれば、筋肉構成や身体に関わる調整機能の一部と言えるだろう。そして、これらの機能を果たす人の脳の神経は、一般的にはおよそ数パーセントほどしか使われておらず、残りの九十何パーセントの神経回路網については、生きてはいるが使われていないだけらしい。そこで、神経回路がいかに使えるになっても、また、筋肉組成までも意識的に自由自在な配列ができるようになったとしても、僕には、今のメギドラオンくんのような驚異的な能力にまで直結するとは到底思えないのだよ。なぜなら、脳は、物質エネルギーを変換する命令を送ることができても、物質エネルギーそのものをゼロから生み出すことはできないからだよ。そして、運動にはエネルギーが伴う。単純な話さ。人間は永遠に走り続けることはできない。運動には水分やタンパク質、塩分などの様々なエネルギー源を必要とする。そして、運動は激しさ、つまりは筋肉使用量が増えれば増えるほど、消費するエネルギーは増大すると同時に、これからの運動に必要とするエネルギー量も増えるということだ。メギドラオンくん、君の今の行った運動は、明らかに限度を超えている。同時に、エネルギー使用量も数値化すれば凄まじいものとなるだろう。彼は今、食事や水分補給をしていない以上、得ているエネルギーは呼吸で必要とする僅かなものに限られている。よって、君は、人間のポテンシャルの領域を超えていると言える )
メギドラオンくん。君は、自分が人間じゃないと疑ったことはあるかね?
( そろそろ炎は全体的に広がり始めたようだ。合理的判断の持ち主であるベシュティンムングくんは、おそらく、メギドラオンくんが救いきれなかった人命救助に向かうだろう。そして、辺りは灰と黒煙で視界が悪い。これは僕にとっては有利な点である。なぜなら、僕は、この演壇に敷かれているジュウタンの模様を覚えているから。視界が悪くとも地面はうっすらと確認できる。そして、ジュウタンの模様通りに進んでいけば、裏の脱出口にまで到達できる。後は、メギドラオンくんと対話しつつ隙を作るだけ…策は色々とあるが、果たして彼の驚異的な力の前で、その効果は発揮できるだろうか…。 )
222: ザ・キラー ◆YQ:2020/01/05(日) 16:43
「 そりゃ俺は人間だが〜〜、なァ、もし俺が、殺した人間の力を吸収する異能を持つッつったら、信じるかァ?…つーかひ弱とか云われても全然嬉しくねェよ、ほら俺って王子じゃなくて騎士に憧れるタイプだっし〜〜?ボンクラは自分のことを均整の取れた美しいしなやかな躯とかぬかしてるけどよォ、どうせなら力を吸収しなくともキミや熊を殺せるくらいのポテンシャルが欲しかったぞ。 」
...そろそろこっから出るべきか...?
224:レーベン:2020/01/05(日) 19:17 僕は、魔術の通説に従って、人間の異能を否認している立場なのだよ。だから信じない。人間が行使できる特別な能力は、例外に限られているからね。
( 人間は原則として特別な能力を持たない、と魔術書に記述があった。しかし、人間の行使できる例外的なケースでは異能を使える、とある。それは魔術である。魔術を類別すれば西欧キリスト的呪術とキリスト否認の魔女術に分けられる。どちらにせよ、精霊・邪霊の助力の必要性、もしくは悪魔との契約によるもの、あるいは、悪魔の憑依によるもの、神の思し召しによる奇跡。僕が知る異能についてはこんなところか。エルフが多用するとされる魔法については、正直のところよく分かっていない。今のメギドラオンくんが使用する異能についても魔法同様に全くの無知であり、どう対応すべきかも分からない。とすれば、彼は僕にとっては例外中の例外中ということになる。どうすれば彼を、あの愛らしい人格に戻せるのだろうか。確か…本人曰く、血を見ることがリミッター解除装置の役割を果たしているようだが、何か引っかかるな )
ネルサスくん、煙で視界が遮られているが、聞こえるかな?僕を守ってくれ。君には、十分な報酬を支払おう。
...守るって言われてもなぁ...この視界じゃあなぁ...
226: ザ・キラー ◆YQ:2020/01/06(月) 08:25
「 ほぉん、常識はずれの者の存在を認めないなんて、つまらない思考回路を組んでいるのだなァ?友達いなかっただろう?...つーかよ、キミも悪趣味だな。こんなボンクラを愛らしい人格とかよ、そのキレーなお目目は節穴なのかね? 」
( あり得ないなんてことはあり得ない...仮にも魔界のパワーバランスを担う悪魔が此れを信じれないとか、ワリィけど今のキミは殺害する価値もないぞ、と笑みを浮かべることなくナイフを突き付け脅しを掛け、俺の異能は後天性だ、あとは判るな?と睨みを利かせ )
成立している事態、つまり事実を容認することは容易い。しかし、矛盾の孕んだ存在を時間をかけることもなく、素直に容認することは誰であっても困難だろう。君らもそうだろう?ネルサスくん。そして、僕の友達の、愛らしい方のメギドラオンくん。
( 僕はこうして話続けることで、視界を遮る炎の煙と共に、相手の注意を緩慢にさせる。そして、床一体に敷かれたジュウタンの模様の線に従って、少しずつ移動してゆく )
今のメギドラオンくんに告ぐ。君は自覚症状のない狂った悪魔だ。おそらく、メギドラオンくんの造形があまりにも美しすぎるがゆえに、彼の闇の部分に漬け込んで憑依してきたんだろう。君は紛れもない醜い寄生虫だ。はなから人間でもないし、当然ながら文化的生活を営む権利は君にはない。さらに君は、愛らしいメギドラオンくんに否定されていることから、君は正真正銘の孤独だよ。
( さて反応を確認してみよう )
...ふっ...面白いもんだな...守る...か...俺、出来損ないだからさ...できっかなぁ...
229:レーベン:2020/01/06(月) 14:57自分の欠陥や弱点に、自覚のない出来損ないよりは、自覚のある出来損ないの方がいい。そして、多くは自覚のない出来損ないで、傲慢な彼らは全くの使い物にならないゴミ同然さ。ネルサスくん、君は自覚がある。
230: ザ・キラー ◆YQ:2020/01/06(月) 15:13
「 いっちいち小煩い事を吐かす蝿だなぁ〜〜、と云うか悪魔は例外に洩れなく自らの使命があり、または残虐な事を行使する意思がある。俺はその何方でもないからなぁ〜〜?つーか孤独だとかどうでもイイし、そんな悪口はあの気弱で世間体を気にするボンクラには効いても俺には効かねーよ!……例外に洩れず、な!ま、仮に悪魔だろうが何だろうが構わねぇ、俺はキミを殺したいのだよ! 」
( …どうやら表人格とは記憶は共有していても感情は共有していないらしく、常識観やメンタルも依然違う模様。俺は口より先に手が出るタイプなんだよ、と宣いとっとと面倒な会話に終止符を打とうとレーベンが模様伝いに移動しようとしているのを直接遮る位置につく )
...そうかい...んー...一応守るよ...
232:レーベン:2020/01/06(月) 16:07 ( 僕はジュウタンに描かれた模様の線に沿って足を淡々と進める。辺りは地獄のような光景で、ホール会場の天井には巨大な天使が描かれている。まるで地獄の底から天を見ているようだ。苛立ち始めたメギドラオンくんに対して、僕はさらに言葉を使うことにした。)
君は何か勘違いをしているようだ。使命は、自己の意思に関わらず、与えられた命令的義務であり強制力であり、そういう意味では、もともと生まれてから具備されていた欲望と原理が同じだ。生存欲求や性欲、社会的欲求などの諸々の欲望もまた自分が選んだわけでもないのに、初めから強制的に備え付けられている。そこには自己の意思が流れていない。意思が働くとすれば、君のいう残虐な事を行使するに際して、だろう。つまりは使命・欲望を実現するための手段に自己の意思が流入する。君には僕を殺したい、という自分が持つ欲望からの使命があり、殺害に至らしめる手段を行使する意思がある。君はもう立派な悪魔だよ。
( そして足を止めた。数メートル先に対面するは、僕よりもちょっと背丈の低い、端正な顔立ちをした美青年、悪魔に乗っ取られた哀れなメギドラオンくんだ。可哀想に、君という悲劇の産物が冒涜されている。ところで、現状僕に確固とした対応策はない。状況支配能力は、真正面にいる悪魔くんの方が僕よりはるかに優っている。さて…どうしたものか。片腕の痛みには慣れてきたものの、僅かでも動かせば、またあの激痛が再来することは考えるまでもない。さて後はネルサスくんが、か弱き僕を守ってくれることを期待して待つだけだ )
「 だぁ〜かぁ〜〜らぁ、キミの発言はエラーだこの木っ端悪魔ァ……人を殺害する事の何が悪いんだ?、純然たる欲望のひとつじゃないか?欲望に素直なうちはただ無邪気なだけ、それを悪魔と称するのには違和感を覚えざるを得ねぇなァ?……ンで、どうすんだボンクラ?、俺は彼奴を殺しゃあいいのか?、ちげーのか? 」
( まるではなから人を殺害する事が悪い事だと思っていないように、ふんっとレーベンの発言を鼻でせせら嗤い一蹴すると、表人格との対話?を続けながら、実に愉しげに舌を巻きながらナイフを複数個手にし飛びかかろうとする )
あぶねぇからやめとけよ
(ザ·キラーの手にしていたナイフを全て蹴り飛ばす)
「 あ"?、いきなり割り込んでこないでくれるか?、というか殺人鬼にアブナいとか今更…… 」
( 新しいナイフを直ぐ様取り出しネルサスに投げ付ける……尚、威嚇射撃なので当たりはしないだろう )
(気づけば真っ向から飛んでくるナイフが、ネルサスくんによって蹴り飛ばされていた )
殺人が悪だとは思ってもいないし、言うつもりもない。さっきの議論はやや抽象的だった。もう少し、具体的に議論をするとしよう。一番、僕が言いたかったことは、君の持つ欲望は、君が直接選んだ欲望なのか? ということさ。例えば、食欲はいらないから睡眠欲は欲しい、とか、殺人欲求は欲しいから、性欲はいらないとか。今君が持つ、全ての行動の原理となる欲望は、自分の意思で直接選んだ結果なのか?確かに君は人を殺、すのを好んでいるだろう。だがその人を殺したい、と思わせる装置、殺人が快であると思わせる装置、つまりは 『 殺人欲求そのものを、君は自らが欲しいと思って直接手に入れたものなのかね? 』さぁどうだ、答えたまえ。
( 緊迫した状況の中で戦闘が始まろうとする最中、僕は容赦なくやや早口で議論を突きつける )
殺人鬼...?ふーん...興味深いね...一つ聞きたいんだが...殺人することに理由はあるかい...?
238: ザ・キラー ◆YQ:2020/01/06(月) 16:53
「 あ"〜〜っ、また舌戦に持ち込もうとするのか……キミはつくづく面倒なヤツだな!、…ンじゃ、端的に答えてやんよ。さっき俺のこの人格は後天性っつったな?そう、俺…というかボンクラには殺人衝動なんてない!ただの臆病者だ!そう、俺は殺人欲求なんて最初は求めていなかった!、気持ちイイことを探していたら最終的にモエるヤツを殺害することになったんだよ! 」
( 壁に当たると反射する飛び跳ねナイフを大量に放ち、ランダムに跳ね続けレーベンにへと向うナイフをジィっと見つめ )
>>237
「 モエるから!、それだけ! 」
( 百万点のスマイルを湛えつつ、飛び上がってネルサスの真上から巨大な斧を振り下ろす )
自己満足...ってことか...
(天井から突然出てきた鎖が斧の動きを止めるように巻き付く)
...なるほどね...
「 よーっし、キミの人生に終止符を打ってあげよう! 」
( 鎖を両手で引きちぎり、そのまま斧を振り落とす )
おっと...危ないなぁ...
(ギリギリ避ける)
( 悪魔くんの回答は、殺人欲求そのものを直接求めていたわけではなく、快楽を求めていたら最終的に行き着いたところが、快楽殺人らしい。つまり、彼は欲望が自己の意思決定によって直接選択されたわけではないと認めたも同然となった。そして、彼曰く、悪魔とは使命を持っているらしい。その通りだ。ただし厳密に補足すれば、あらゆる生命は使命を持っているのだ。つまり、使命という自分の意思では決定し得ない命令を持っている、ということだ。それがまさしく欲望である。欲望は、自己の意思では決定し得ない装置である。そこで悪魔と別生命、特に人間との区切りを明確にするとすれば、それは権能を持っているか、どうかの違いである。人間は持っていないのに対して悪魔は持っている。つまり、神から認められた権能を、悪魔は持っているのだ。どうだろう、今まさにネルサスくんと激戦を展開しつつある悪魔くんは権能を持っているだろうか。持っているじゃないか。人間の持つポテンシャル領域を超越した奇妙な特殊能力を。それを行使できるか、できている。つまり彼は権利を持っているということだ。したがって、彼は悪魔である )
やはり、君は悪魔だよ。
( ネルサスくんと悪魔くんとの熾烈な戦闘を横に、僕は歩みを再開すると。程なくして演壇から裏口扉へと到着する。そして僕は、懐の鍵で扉を開けた )
「 あ〜〜ハイハイ、もうキミが俺のことを悪魔と思ってようがどうでもいいぞ。...と云うかそんな事に拘る程子供ってワケでもないのでね。ま、俺は悪魔じゃないけどな。此の世には特殊な異能を操ることのできる人間なんて腐る程いるんだから。......この世界は総てを受け入れる、其れは其れは残酷な話だろう? 」
( 終わりだよ、と密かに呟いて、ネルサスの周りにはナイフを螺旋状に展開し、レーベンが裏口扉を開いた瞬間...【 劇の終了 】、とでも言いたげな槍が否応なしに躯を貫いて只の骸とせんとする )
(ギリギリでナイフを避けて槍に飛び蹴りをする)
246: ザ・キラー ◆YQ:2020/01/06(月) 21:44
( 槍自身が意思を持ったかのように総てがネルサスの蹴りを避け、レーベンにへと飛んでいき )
「 パワーはあるけどよ、見切り発車じゃなぁ 」
はえー...そりゃ一本とられた
(着地点から鎖が槍に絡まるように飛び出す)
「 だぁ〜かぁ〜らぁ、彼奴のコトは諦めろよ。 」
( 無数の鎖をナイフで切り裂いて )
...んー...それも手段としてあるのか...守りようもないしなぁ...
250: ザ・キラー ◆YQ:2020/01/06(月) 22:14
「 そうそう、このまんま続けてもジリ貧だろ? 」
( 扉から、建物のエントランスに続く廊下へと片足を踏み出したその時、ドンッと背中に凄まじい衝撃を感じたと思えば、次の瞬間には僕の身体が、車にでも跳ねられたように前のめりにぶっ飛んだ。今の体勢は、うつ伏せ状態で身体が思うように動かせない )
…なんてこった。
( 背部から体内にある異物感。身体を僅かでも動かそうとすれば、その苦痛で全神経が悲鳴を上げること間違いないだろう。試しに肩甲骨を上下させてみよう。ああああああ!!!泣き叫びたい。痛い痛い痛い痛い!畜生め!…おそらく、背中から腹部にかけてなんらかの槍のような棒状のものが貫通しているのだろう。それに、僕の着ているものが濡れている。これは出血だ。そして僕の身体の下で、血が水たまりみたいに広がっているのだ。…なんとかせねば )
「 やぁ〜〜……っと、起きたか木っ端悪魔、調子はどうかね?、痛い?苦しいかね? 」
…こんなの初めての経験だから…、痛いよ。素直にね。
( 最悪だ、ネルサスくんは何をやっているんだ。僕一人でこの状況を打開できるとは到底思えない。それに…どうやら僕の身体に貫通しているモノは、地面にまで貫通しているらしい。だから、僕の身体は余計身動きが取れないのだ。まずは起き上がらないと。辺りを確認するために、首を動かそうとしたが痛すぎる…。神経や筋肉は重層的に繋がっていると言われているが、今まさにそれを実感しているよ…僕としたことがこんな失態は初めてだ )
はぁ…はぁ…痛い
「 あ、なるなる〜〜、初体験ってヤツか?男のクセに貫通済だなんて寧ろ希少価値ではないか!感謝し給えよ! 」
( とりあえずだが、槍を一本だけ思い切り引き抜くと血が溢れ出てきて、思わずうぉっと声を出すと )
( 引き抜かれると同時に、僕の口からは血が出てきた。そして、僕のぐちゃぐちゃにされた体内では重力に従って臓物が穴へ向かってゆく感覚が、つまり一本でも貫通物を抜くことの危険性が明瞭に分かった。 )
ダメだ。引き抜くな!貫通した穴から腹わたが出てくるっ…!
( 相手の容赦のなさから僕は、ねじ曲げられた片手で腹部を抑えることを余儀なくされた。うつ伏せ状態のため、腹部を押さえる僕の片手は僕自身の身体の下敷きとなる。粉砕された骨が床と体重に押されて大火傷のような激痛が伴っている。苦痛はもうこりごりだ! )
僕は…、情報を持っているんだよ…同胞たちのね。ベシュティンムングくんは、僕を殺害するよりも、…捕らえることを優先した。君もそうすべきだ。
「 えぇ〜〜、でもキミを生かしておいたらまた死人が出るし、何よりまたボンクラに酷い事するだ……ろっっ!? 」
( そう言いナイフで斬りかかろうとした瞬間、レーベンに突き刺さっている槍に足が引っかかりこけて、思い切りレーベンの身体に刺さる槍がぐわん、と轟き、そのまま、ザ・キラーは転んで強く頭を打ち、意識を失う。……すると )
「 ……お、お早う、レーベンくん、ぼ、僕は、とんでもない事をしてしまったのではないかね……? 」
君は何もしていないよ。実のところ君には…いや、それよりも、君が来ているそのお洒落な着ているものを僕にくれないかな?見ての通り、僕は、この惨めな穴を、塞がなくちゃならない。頼むよ。メギドラオンくん。
( 悪魔の生体は、生命力という点で人間より強い。しかし、当然限界はある。人間同様に血の出血量が多ければ多いほど生存率は大幅に下がる。だから、現状においてはメギドラオンくんとの協力なしで生きることはできないだろう )
「 あ、嗚呼、君が望むなら! 」
ありがとう、さぁ君はそのシャツを脱ぐんだ。今は一刻を争う事態だ。迅速な対応で頼むよ。
260: メギドラオン ◆YQ:2020/01/07(火) 00:23
「 ……うぅ〜〜、うぐ、君のためとはいえ 」
( 流石に役者としての本分があるのか、恥ずかしそうに頬を染ながらもとっとと脱ごうとするが )
「 ……ひっ、ひっかかった?!ぎゃーっ、助けてくれレーベンくん! 」
( 血を垂らしながら、慎重に身体を起き上がらせ、片膝を付き、ついに直立に成功するとメギドラオンくんの方へ向き )
落ち着いて、両手を上へ向けて万歳をするんだ。
( 身長差のおかげでメギドラオンのシャツを脱がすことは容易かった。しかし、不本意な理由でメギドラオンくんの上半身素っ裸にさせたことは、即ち、始まったばかりの悲劇への破壊行為であることは言うまでもない。そして、そのシャツをビリビリに破いては、包帯がわりとして腹部に何重にもなるように巻きつける。そしてその際、包帯と傷口の間には、折り畳んだハンカチを挟んでおいた。損傷した肉体の回復のため、懐から藍のポーションを取り出してはキャップを口で挟み捨て、藍色の液体を飲み干した。肉体の回復はこれで早まるだろう。しかし、痛みの残存は延長される。つまり、傷口や臓腑、骨折などの損傷は回復されるが、それらの痛みは消えずにむしろ延長されるということだ。だが効果は十分に見込める。とりあえずの緊急措置は済んだ。悪魔の征伐者であるベシュティンムングくんは時期、追ってきそうだ。早いところ、メギドラオンくんを連れて、この場から退散するとしよう。僕はメギドラオンくんにーー彼という作品に対する矛盾を是正する形でーートレンチコートを羽織らせた。コートには多少僕の血が付いているが今は仕方がない。)
...エロいな...しかしあの槍は俺の手では止まらなかったよ、すまないね...
263:レーベン:2020/01/07(火) 13:27 止まらなかったのではなく、止められなかった、そうだろう?しかし、かろうじて僕は生存の道を切り開くことができた。だがこの苦痛は実に無益なものだよ。
( 廊下の隅には脚の潰れたネズミが死にかけている。痛いだろうな。おそらく、火事と人間たちの大混乱が原因だろう。僕は無益を憎む。だから、僕はネズミを片手ですくっては、掌の中で握りつぶした。これでネズミは解放された )
ネルサスくん、君は僕を救おうと必死になったかね?
>>261
…あゝ、助かる!、感謝するぞレーベンくん!
( 裸の上にそのまま服を羽織るのには然程抵抗はないのか、意気揚々と鼻歌を唄いながら、いつものテンションでトレンチコートを被る )
...当然、仕事となれば必死にやるさ...だから必死にやったつもりだよ...?彼が俺より強かった...そして俺の頭が悪かった...ということかな...
266:レーベン:2020/01/07(火) 19:08 ( 僕は、廊下の端に飾られているカビンを手に取り、それをじっくりと眺める。どうやらこのカビンは、ツボのような形をしていてそこまで鋭利じゃない )
感謝なんて必要ないよ。君にコートを羽織らせたのは、紛れもない僕のエゴなのだから。
( メギドラオンの方へと振り返ると同時、彼を気絶させること目的として、打製石器を振るうようにカビンの底で、彼のこめかみをぶつける。もちろん、力を入れすぎず抜きすぎず、適切な力を込めてやった。)
「 はっはっは、思いもよらず君は優しいところもあ、…ひゅいっ?! 」
( 刹那、こめかみにひんやりとした感触が来て、殴られていると察した瞬間に、…彼は意識を失った。そして目覚めた時、彼はもう彼ではなかった。 )
「 あっれー?、…さっきの木っ端悪魔じゃねぇか、キミ死んだんじゃないのかー? 」
( メギドラオンが倒れかけた寸前に、僕はすぐに彼の身体を支えた。あまりにも小さく、そして柔らかい。だから、大きな怪我はないかとーー僕がこれから描く作品を傷つけてしまっていないかとーー不安に駆られた。僕は彼の頭を眺めた。しばらくの間、髪を整えるようにずらしながら、内出血をしていないのを確認した後、ネルサスに警護を頼むよう、アイコンタクトする。そうして、ベシュティンムングを残して、この場からズラかった。
やがてある程度、時間は経過し )
目覚めたようだ。
( 鉄格子を境に、僕は読んでいる本から、メギドラオンの方を見た。鉄格子、つまり、僕は彼が眠っているうちに、彼を監禁部屋に閉じ込めた。監禁部屋といっても、しっかりとベットや便座は設備されている。水道も井戸水を経由して通っているから身体を洗う際も、そこまで不便じゃないだろう。そしてここは、僕の館の地下である。防音対策は万全さ。もっとも、この館の元来の所有主は小貴族で、一家を脅して奪ったものだが。もちろん、このことはメギドラオンくんには伝えるつもりはない。ともかく、彼は起きた。その彼が愛らしい方であったならば、今ここでおはよう、と笑顔で返そうとしたつもりが、悪魔くんの別人格者だったとは。実に不愉快な気分だ。この気持ちは後ろにいるネルサスくんも同じはずさ )
君の記憶は、あの愛らしいメギドラオンくんが活動している時、リンクしていないのかね?
「 ああ、?ボンクラが衝撃的な出来事に出会った時だけはリンクしてるぜ。…だから俺はキミの裸同然の姿とかちゃ〜〜んと覚えてるんだからな? 」
僕は、メギドラオンくんの乳首を見た。その発言は君が言うべきことじゃない。
( 妙に苛つくやつだ。僕の悪い癖だが、こういう時は衝動的に貧乏ゆすりがしたくなる。だから僕は、その対策として、いつも足を組むんだ )
なるほど、やけに素直に答えたな。もしかしてだが、この状況に怯えているのかね。
「 うぇっ?!、キミってさてはそう云う趣味かよ!、きっもちわっるぅ!、…まさかとは思うケドよ、色と形状まで記憶してねぇよな、…? 」
( 初めて怯えを見せたのがこの時って、と内心ツッコミながら )
「 ンなワケない、やろうとすれば鉄格子くらい曲げれるしな〜〜 」
( やろうとすれば鉄格子を簡単に曲げることができるらしい=ここから出ることは可能、らしい )
君の認識能力が、人間並みでよかったよ。往々にして、人は見た目で物事の本質を判断する。
(君が今、よくある鉄格子と認識したようにね)
ところで、愛らしいメギドラオンくんの方も、今も僕を見ているんだよね?
「 ……そりゃ見てるケドよ〜〜、なんか言いてえことでもあんの? 」
...それにしても強かったなぁ...俺じゃ到底勝てそうにないなぁ...
275: ザ・キラー ◆YQ:2020/01/07(火) 21:01
「 い〜〜や、あの鎖相当力込めねぇと壊せなかったぜ?、俺は単なる人間じゃねぇんだし、もっと自分の実力には自信持てよ、少年。 」
...そうすかねぇ...
277: ザ・キラー ◆YQ:2020/01/07(火) 21:06
「 そうだぜ、どうせ戦わなけりゃ生き残れねぇ世界なんだからよ〜〜、…過信するくらいがチョウドイイっての 」
ありがたいお言葉...
279:レーベン:2020/01/07(火) 21:16 彼と話したいことは沢山ある。だが、君のせいでそれができない。
( 特に別人格を殺る方法は? とか洗礼を受けてこい、とか是非とも伝えたいところだな。)
それから、味覚に関してはどうだろうか。メギドラオンくんと君は、感覚、視覚、聴覚、嗅覚、味覚、これら全ての知覚機能を共有しているのかね?
「 う〜わ、失礼なコト考えてやがんなキミは…脳天ブチ抜いてやろっか? 」
( 俺悪魔じゃないって、もう何回言ったよとうんざりした表情で )
「 …?、そら共有してるっつーの、じゃなきゃ彼奴が怪我した時にコッチにも痛みがこねぇよ 」
なるほど、ならよかった。メギドラオンくんは今、お腹が空いているのかな?あれからもう八時間が経過しているからね。
( 餓死させるつもりは毛頭ない。彼は僕の作品として完成するのだから。だが作品に煩わしい異分子が紛れ込んでいては困る。だからさっきまで、悪魔である僕が、悪魔祓いについての書物を読んでいたところだった。メギドラオンくんの場合、いわば病と言えるだろう。何としてでも彼の心に住み着いた寄生虫を排除せねばならない。そのためには、そこそこの時間を要する。メギドラオンくんのための供給物資もコイツに与えることになるとは、腹立たしいこと、この上ないが…この状況を謹んで受け入れ、ひとまずは譲歩するかないだろう )
「 へ〜〜、まぁ腹は減ってるっぽいぜ?、…毒混ぜたりすんなよ? 」
安心しろ。君に対する殺意はあるが、メギドラオンくんに対する殺意はない。
( 鉄格子の下の方には、ボール一個分ほどの正方形の隙間があり、そこから物資を供給する仕組みだ。僕は、フランスパンが山盛りに入ったカゴを、そこを通じて檻の中に入れた )
生憎と、街の方には買い出しに出ていなかったから、今はそれで我慢してくれ。
「 うっわ、失礼なヤツだな、……開始早々に殺したくなってきたぞ。…口の中がぱさぱさする 」
( ぐだぐだ文句を言いながらもフランスパンを口いっぱいに頬張っており、もしゃもしゃと幸せそうに食べ進めながら )
( 君は、こんな表情もするのか…。外形は美しいばかりでなく、自分の欲望を現実世界で実現する、『反映力』すら持っている。反映力とは、暴力や知略などの手段を用いて、自分の望む理想を現実に反映する力のことだ。君は完璧だよ。まるで傲慢な神のようだ。しかし、だからこそ、僕の作品を破壊するのだ。メギドラオンくんの前提は悲劇でなくちゃダメなんだ。だから君を時間をかけてゆっくりと潰していくよ。君は所詮、過程の一つでしかないのだから )
ところで…君に対してこんな質問をするのも何だが、どうやったら君をメギドラオンくんの中から、除外できるんだ?
「 …簡単な咄だ、ボンクラが俺のコトを不要だと思った瞬間に俺は消える。所詮一人格に過ぎねーんだからな。 」
287:レーベン:2020/01/08(水) 05:59 人格消滅には、主人格の意思が必要…か。
( こういうことらしい。悪魔くんは一人格に過ぎない。だから、メギドラオンくんが彼を不要分子と見なせば、彼は消え去る理屈らしい。人格…それは心の特徴とか内面の特性というやつだ。そして心と身体は相互に連動している。身体は心の思ったことを行為として実行し、その結果の影響を心も受ける。これを前提とすれば、メギドラオンくんは、悪魔くんの殺人行為すら許容しているということになる。なぜなら、悪魔くんとしての人格には、殺戮への欲求も含まれているからだ。そこで僕は、もう一歩踏み込んでみることにした。)
メギドラオンくんは、君の殺人行為についてどう感じているんだ?
( これは僕にとって重大かつ知っておくべき情報だ。この問いに対する回答次第でメギドラオンくんの本性、真髄を表すものとなる。例えるなら、メギドラオンくんの裸体を見るようなものだ )
「 ンなコト俺にゃ判りゃしねぇよ、……ま、どうとも思ってないんじゃねぇの?俺が殺してンのはボンクラの管轄外の人間だからよ〜〜 」
( それから一週間が経過。僕はようやく、戻ってくることができた。つまり、一週間前、序列外悪魔の議会からの招集がかかり、行かざるをえなかった。まったく…移動だけでも二日間かかるなんて遠すぎだ。そこの議会では、下級悪魔同士の争いが起きないよう、誰がどの大物貴族を堕落させ、誰がどの街、村を頽廃化させるかなどの権利に対する、くだらない取り決めが話し合われた。人間ごっこも大概にしろと、言いたいところだ。およそ三日間、長々しい話し合いによって、今期の議会は終了。そんなこんなで、一週間も僕は館を空けていたのである。その間、僕はネルサスくんに、メギドラオンくんに対する世話やりを行わせた。と共に、彼が、メギドラオンくんに欲情しないよう、しっかりとそこの対策は行った。つまり、一週間プランでのサービスを依頼した。人間の世界では、娼婦とか言うやつらしい。きっと、ネルサスくんも欲を満たせて満足しただろう。さて、僕は館の扉を開け、地下へと行き…メギドラオンくんと…ついに会えた )
やぁ、メギドラオンくん。一週間はどうだったかな。
「 ふぉうせならひゃがいふぉをふぁべたかったふぁ、それいがふぃはふぉくにふまんはないなっっ! 」
( 暗に自己の好物が意外と庶民的である事を示し、親近感アピールを欠かさない、こんなところも役者の鑑、…の筈だが、食べなから喋ってるせいで何を言っているかはさっぱり判らない。6点。 )
( 口の動きを察するに…どうせならじゃがいもを食べたかったならそれ以外は特に不満はないな…か。安心してくれ、僕はしっかりと買い出しにも行ってきた。あまりの荷物に館の扉前に置いてきたよ。そこにはもちろん、ジャガイモもある。ただ今不足しているのは…肉とか米とか主食材の方さ。そこら辺の庶民的なものじゃダメだ。貴重な食材を、ぜひとも君に食べて欲しいんだ。僕は、鉄格子の前まで椅子を引きずり、メギドラオンくんの近くに寄った )
ところで、君には色々と聞かなくちゃならない。全部を尋ねるのは時間がかかるし、何より僕も帰ってきたばかりでクタクタだ。だから一つだけ質問するよ。それには正直に答えるんだ。そうすれば、君が望むジャガイモも与えるし、何なら料理だってしてやろう。とにかく、君は真実を答えるんだ。分かったね?
「 まぁ、君にわざわざ嘘を吐く利点もないからな、…正直に答える事は僕が保証しよう! 」
( 妙だな。普通、人間はこの状況でここまで平静でいられるだろうか。もっとも、こんなことを考えても僕は人間じゃないから分からないが。さて、真実を保証することをメギドラオンくんは宣言してくれたところで、質問体制は整った )
君は前に…確かとある街で、演劇をし、メギーの愛称で慕われている、と言っていたね。その街について教えてほしいんだ。
「 ん?、ああ、其れはもちろん素晴らしい街だぞ!みんながみんな幸せで、優しくて、…じゃがいもとパンがとっても美味しい処なのだよ! 」
そういうことじゃないよ。メギドラオンくん。僕が聞きたいのはその街の名前さ。
( 君は綺麗な声をしている、メギドラオンくん。声だけじゃない、もちろん外形もそうだ。君という存在の確立を促進させたその街にぜひとも行ってみたいところだ。そして、君を毎晩思って一人でむさ苦しそうにしていた男女たちを見てみたい。彼がいかに醜かったのか。君をどう思っていたのか、僕は君をもっと知りたいんだ。だから答えてくれたまえ。君のその小さな唇でね。)
…街の名前?、ああ、それなら%$&%%#$$$だぞ!
( どうやら彼は彼なりにこの悪魔に対する対応策として、街の名前を宇宙言語で呼ぶようにしたらしい )
さて、正直に言ったぞ!…これでいいんだろう?
いじわるだな、メギドラオンくんは…。僕は言え、と言ったんじゃない。僕が分からないもの、つまり街を教えてくれ、と言ったんだ。僕が分からないものを言え、と言ったんじゃない。
( 椅子から立ち上がり、再びそれを引きずって、鉄格子からある程度離れた定位置に戻す。メギドラオンくん。どうして僕に教えてくれないんだ。君はその街を守りたいのかね?それはつまり、僕を脅威だと思っている証拠だ。大丈夫だよ。メギドラオンくん、不用意に君を傷つけはしないさ。ただし、必要がある場合には実行せざるをえないが… )
満足な回答になるまで、答えてもらうよ。さぁ、街の名前を教えてくれ。
「 City guarded by angels…だが、どうやら天使との繋がりが強い街らしいが、君が行っても大丈夫なのかね? 」
299:レーベン:2020/01/11(土) 15:03それが街の名前なのかい? 天使らによって守られた街…。
300: メギドラオン ◆YQ:2020/01/11(土) 17:05「 そうそう!、不思議な名前だろう?英語圏でもないのに英語の名前、だなんて 」
301:マルファス◆U6:2020/01/11(土) 19:28
(ただそれを眺める者が 手下を伴って約1体、今までの様子を
ケタケタと笑いながら色々と学習し続けている泥棒的立場…
そのものの名はマルファス、第三者の立つ場にて ただ眺めた )
クァカカ カ ー ッ 良い話やら良くねぇ話やらなぁ〜
つったってこちらとら儲けさせてもらってるぁがなぁー クァカカカッ
(フードを深くかぶった手下たち、それに向かって なぁ?と
皮肉るような様子で尋ねる悪魔、ただ 哀れな様子の彼らは
佇むだけだった )
さて どんな儲け話だぁよォ〜?クァカカカッ
英言語表記に関しても全くの謎だし、そもそも街名にしても聞いたことがないよ。大陸続きで存在しているのか、それとも海を挟んだ向こうの別大陸にあるのか…。
( 何より、一番の謎なのは天使の存在だ。僕は、生まれてきて今この時も同様に、天使の存在を見たことがない。しかも様々な書物には、天使の存在は、天界と呼ばれる神の領域で、神の命令のもと暮らしているのが通説としてあった。だから僕のような下級悪魔にとっては全く異次元のもの。その異次元な天使の存在が、メギドラオンくんの話す限りでは何度か登場している。これは解明する必要がありそうだ。メギドラオンくん…君を知れば知るほど、未知が増えるばかりだ。これは、単なる性交渉よりも快感が得られるよ… )
ちょっと待ってておくれ、メギドラオンくん。
( 僕は、僕の欲望を満たしてくれた彼に対して、彼の欲求も満たしてあげることにした。そこで、しぶしぶ館の大扉前まで戻って、食料やポーション関連の荷物の山々をなんとか食堂、もといグレートホールにある、ダイニングテーブルの上にまで積んだ。一体、扉前からどれだけ往復したんだろうか…こうなるのであれば、召使いでも雇っておけばよかった。さて、ここからもまた面倒な作業が始まる。まずは、紙袋の山の中から、ジャガイモを見つけ出し…っと合ったぞ。そして、インドからの交易品であるブラックペッパー。次は厨房だ。そこで、ジャガイモをメギドラオンくんの小さな口でも無理なく食べれるように七、八分ほどの大きさに切り分け、串刺しにして暖炉の脇でほんのり焼くんだ。そして、数分が経過すると僅かな焦げが見えてくる。そこですぐに、串から外して皿に乗っける。そして、その上からバターを塗り、ブラックペッパーを無作為に振りかけ、完成だ。ジャガイモの表面からはほんのりとした湯気が立ち上っている。僕は再び地下に向かい、いつも通りの方法で鉄格子の中のメギドラオンくんへと、ペッパーポテトを届けた。)
今日はもうこれ以上、動けないよ。僕は悪魔とはいえ、生体上はそこまで人間と変わらない。だから、疲れることもあるのだよ。
( 僕は、地面に横になった。鉄格子の中でとらわれたメギドラオンくんを見つめながら )
「 ふぅむ、そうか。よし、なら君は存分に休んでくれたまえ!ご飯は自分でとるから、な! 」
ふぁぁ...誰か面白いこと言ってよ...
306: メギドラオン ◆YQ hoge:2020/01/12(日) 16:16
「 正妻の制裁!なぁんてな! 」
ふっ...
308: メギドラオン ◆YQ:2020/01/12(日) 16:29
「 鼻で笑われた…だって……? 」
...zzz
310: メギドラオン ◆YQ:2020/01/12(日) 16:40
「 って、しかも寝てるし… 」
よよォー!よぉ〜 面白い人間が居るじゃあねぇかァ?
何でも煙に巻くタァ火に巻くたぁ…三下悪魔を言いくるめたってぇ!
グァッカカカカカカァーーー!
ツーわけで見に来てやったぜェ?モスティック・メギド って奴をよー
待て、何かが違うぞ~ そもそも誰だ?いや待て当ててやろう!
ゲルマンのラットヘッジか?それとも魚人のカーペーンか...ボルボルかぁ?
あの毛の長い犬!それともパントモフだろう!イーストランドから来た喋るピザーラ!
クカカカ 違うだろぉ 〜 当てる気もないからな!そういう訳でお前だな
メギド・ラ・オン!100歳限度の生物が悪魔と頭さ並べてやがらァーっ!
グァッカカカカカカ!
「 ……あぁん?、そこのテメー、誰に向かってンな口聞いてンだぁ?というかァ、あのボンクラのメギドラオンの名前で呼ぶんじゃァねぇーよ、俺様はザ・キラーだっつぅーのぉー? 」
( ナイフホルダーからナイフを素早く取り出し、瞬時にマルファスの真後ろへと跳躍し首もとにナイフを突きつけながら )
ほぅ 、100年がまるでバターナイフを白玉団子に突き立てる勢いを
狼が象に対してやるように悪魔とホモ・サピエンスがやるじゃないか
しかし傑作な笑い話には程遠いぞ!せめて掻っ切った首から生クリーム
がドボリ!ああせっかくの誕生日ケーキが!なんて事にならなきゃならん!
( クァカカカーーッ!振り向いて石の椅子に座って叫ぶ笑い話!)
おおっとお前の事を忘れていた訳ではないぞ!エェッと何だったけな…
答えは1つ!知らない!クァッッカカカカカぁ!
さてこのクソつまらない部屋をどうにかしようじゃ無いか!
マルファスはお前のナイフに興味があるぞ!それにしよう!
何が欲しい?掘っ建て小屋にアップルパイの泉!底なしトイレと缶詰め!
…待て、何かがおかしいぞ?そうだ!そのナイフは製図用だった!
クァカカカーーッ!
「 あっらーん?、もしかしてキミっってこのナイフの魅力が判るのかーい?ならよし、あの木っ端悪魔だろうがボンクラだろうがファックしていいぜ!うぅ〜〜ん!、どうせならモエるヤツをブッ斬らせてくれると嬉しいと想っているぜぃ!……お、そういえばこのナイフはアレだからな!、斬ったヤツがこんにゃくになったりするんだぞい!? 」
ああ分かるともキラーラ!製図用というのは当てずっぽうだな
せめてサバイバル用と言わねば!ああそれも嘘だ、だが作った奴なら分かるぞ!
スペリオッツ・カンタス!あの1000人殺し達成記念の誕生日ナイフだ!
狩のやつが嗾けて首ごと何もかも奪われていたと話していたな しかし嘘だろう!
何故ならその夜に犬が咥えて行ってたからなぁー!グァッカカカカカカ!
( ベイクドポテトをかじる )
うぉっ!レーズンが入っているぞ!これは青いチーズよりもクソだ!
カニの殻を食ってる方がいいかもしれん… 待てよ?マルファスは殻を
食った事が無い! まぁいっぱいの胃袋は置いておこう、しかしナイフか!
1000人殺したら一体その武器は何を求めれば良い!? 神話のトカゲかオークか…
答えばワバジャックだ!!!!どうだ!?予想外だったろ!?
( 笑ってたり泣いてたり怒ってたりする顔が付いた杖を差し出す )
( 机の下で静かに身を隠しながら、分厚い本を両腕で包むように持っており )
起きたら部屋がぐちゃぐちゃになっていた。この不可解な状況を掌握するには、僕には無理だ。対処方法が分からないし、何が起きているのかも分からない。秩序立てられた世界とは掛け離れた、混沌の世界を観測するのは好きだが、実際に飲み込まれるのはごめんだ。だから、こういう時は時間を有用に使うのが一番だ。
( 手元の本を開き )
「 作ったヤツがどんな用途に使うかは判って当たり前だろうが!、このドチャクソメンチカツヤロー!、千人殺しちまったとなりゃあ、指摘しやがったヤツも斬って捨てるさそいつらも!ワバジャックよりはジャパリパークの方がスキに決まってんだろ蜥蜴擬き!、このナイフは所謂戦利品ってヤツさ!こんなもん持ってたいとか思うのかぁ〜〜?!トんだ気違い同士の空騒ぎだな! 」
「 っと、そこにいる木っ端悪魔の四肢をもごうがブチ犯そうが拷問しようが殺そうが俺はかまわねーが!、俺に手ェ出したら、……『 ナカ 』で火傷するぜぇ?! 」
僕は関係ないぞ。それからメギドラオンくんも関係がない。だから、僕たちは降伏する!
( 手探りで机の上のナプキンを手にとっては、中空でそれをぐるぐる振り回して降伏を告知した。小汚い悪魔め。僕の館によくも忍び込んだな。いつか必ず、報復してやる。そのためには時間と知略が必要だ。今、感情的になって状況支配能力が高い相手に挑んで死ぬよりも、今こそ屈辱に耐え、形だけでも降伏しておく必要がある。その方がずっといい。ゲームオーバーにならずに済むのだからね )
ハン!分かっていないな!スペリオッツは確かに誕生日の朝に1000人殺しを迎えた!
ただし夕方までの喜びだったがな… まぁ良い!呼び寄せた2人にあの男はケーキと!
ナイフの作り方を教えろと言い、殺した!正確には1002人の記念日となった訳だ!
ここまで聞いたらピラニアでも分かるな?おっとカナリヤは分かっていなかったなクァカカカーーッ
つまりは殺人用のケーキナイフだったんだ!入刀する前に犬の口の中!
残念な誕生日ケーキは今狩のやつの腹の中だろう!グァッカカカカカカーっ!
( ワバジャックの光球を壁に 何と絨毯が壁に現れた!床に、何となめした熊の毛皮! )
おっと大正解!マルファスは気狂いだ!…待てよ?おっと半分正解だ!
何故ならマルファスは悪魔だからなクァカカカーーッ!
そしてだ取引をしよう、マルファスはそのナイフをマンモス・チーズをバラすのに使いたい!
あのチーズはそんじょそこらの剣じゃいかんのだ!硬くて何より不味い!
そんなの青いチーズじゃないか!という事で魂なんてふりかけにしかならない
100年のものなぞ要らん!ナイフでワバジャックと世界をやろう!
…言い過ぎたな、ワバジャックと願いをやろう!
「 ン?……あぁっー、ワリィけどこのナイフはやれねぇわ。俺様のア、イ、デ、ン、ティ、ティーみたいなもんだからよ♥️ 」
...はぁ...野蛮だなぁ...
323: ザ・キラー ◆YQ:2020/01/12(日) 20:28
「 野蛮だにゃ〜〜!っテカ?インテリ振ってんじゃねーよ、木っ端悪魔その2! 」
木っ端悪魔ねぇ...下品な口使いなこと...
325: ザ・キラー ◆YQ:2020/01/12(日) 20:46「 は〜〜〜っ( クソデカ溜め息 )、なんかキミを見ているとヤンキー上がりの先輩がいきなり七三分けし出したみたいな不自然さを感じるな…、いくら取り繕ったトコロで、キミが俺に鎖を投げ捨ててきた事実は変わりないが。 」
326:ネルサス◆LY:2020/01/12(日) 20:56あぁ...そういえばそんなこともあったなぁ...
327: ザ・キラー ◆YQ:2020/01/12(日) 20:56「 テメーは寝惚けたジーさんかっつーの、ええ!? 」
328:ネルサス◆LY:2020/01/12(日) 20:58ははは...冗談だよ冗談...半分ね...
329: ザ・キラー ◆YQ:2020/01/12(日) 21:00
「 …ンじゃ〜〜ぁ残り半分はホントってこったな?随分間の抜けた返答すんなァ?オイ? 」
まぁまぁ...もう終わったことじゃないか...
331: ザ・キラー ◆YQ hoge:2020/01/12(日) 21:06
「 怒ってねぇ〜〜よ、間抜けだと思っただけだ。 」
間抜けて...
333: ザ・キラー ◆YQ hoge:2020/01/12(日) 21:11
「 え、ちげーの? 」
...違う...おっちょこちょいだ...訂正しな...
335:レーベン:2020/01/12(日) 22:06 …終わったのかね?
( 静けさが取り戻されたのを機に、机の足元から顔を出して、周りをぐるりと見回す。地下の部屋は、泥棒でも入った後のように滅茶苦茶に散らかっている。本棚は倒れ、床一面に紙切れが散乱し、テーブルや椅子などの家具は破壊されている。僕の秘密の住処であったこの場所が特定された以上、もはやこの場所には居られない。なぜなら、僕に暴力という名の防衛力はないのだから。仮に、大人数で襲撃されればお終いさ。とりあえず、僕はテーブルから立ち上がって、この館から出ることにした )
呆気ないものだったよ。まさかこうも簡単に侵入されるなんてね。…第一、利権競争でもないのに悪魔が悪魔と衝突するなんてバカらしい限りだ。しかも、僕は序列外だぞ。所詮、序列外悪魔の所有物なんてたかが知れている。それに、マルファスくんは建造能力に長けていて、ソロモンを助けたという伝説すらあるそうだ。その彼が、なぜこんなド田舎の森の館まで訪れたのか、不思議でならんな。
( 館から出て数十分が経過。大雪の最中、街へ向かって森を歩いていると、木の根元に引っかかり、頭から雪の中に転倒した。くそ。何もかもが付いていない。またしても僕は失敗したのだ。序列外悪魔から序列内悪魔への昇格には、人間の大いなる堕落を実現させることが必要だった。つまり、メギドラオンくんを悪魔化させることが僕の昇格条件だった。
だが彼を追求する度に、いくつもの障害が生じる。だから、僕のハートはボロボロだよ。このハートを癒すにはお酒しかない。街に行けばお酒が飲めるはずさ。何としてでも、この森を超えてやる )
「 …さぁ〜〜てと、彼奴も居なくなったコトだし、のんびりと脱出するか〜〜… 」
(バゴォーン。イヤーに現実離れした音が牢屋の壁をブチ抜くトラックの車体
と共に中の人を轢く前に急停止する、なんてこった!衝撃で部屋はメチャメチャだ!
だか1つだけ面白いものが出来たぞ?机とシャンデリヤのキメラ!)
やぁパウンドモーベンスのキラーラ!バター細工師だったか?グァハハハーッ!
まだこのクソみたいに退屈な一室に沈んでると聞いてマルファスは犬を連れて
突撃という訳だハハハハーーッ!という訳で寒い部屋はせめてローストポークが
出来るようにしなければな!美味いポテトができるぞ〜?焦げるのが多数だろうがな
ァーーーーハハハハハ〜ーッ!
(次々とトラックの後ろから入り込んでくる火のついた犬が屋敷の中で
BBQ!さぁ出来たぞ焦げた椅子に机に…石!なんてこった!こんがりした
匂いなんて1つもしないじゃないか!これしゃあバターも焼けないなァー)
いつも失敗するんだ。だが、僕は必ず生き延びる。下級の悪魔は破壊されやすい。にも関わらず、僕だけには必ず幸運が巡ってくるんだ。
( 暖炉の前の椅子に深く腰をかけながら、一家の死体を眺める )
残念だ。こうも単純な死を生み出してしまうとは。
この一家は農民の家族だったらしい。レーベンという男としての器は、知られすぎた。だから、この農業一家の長男であるジャックという器に乗り換えたよ。
( 死体を始末し終えた数時間後、鏡の中に映る自分の顔を見つめて )
この男は、随分と醜い顔をしている。非常事態だな。
( 机の引き出しを漁っては、ナイフを取り出し )
ナイフは好きだ。僕をいつも変えてくれる。これは自己表現のほんの一部にすぎないが、僕にとってはとても大事なことなんだ。だから…。
( 僕は、自分の顔の皮膚を細やかに、そしてキレイに剥いだ。薄いハムをさらに薄く、スライスするようにね。繊細な作業を要したよ。しかもジャックという男は、相当なストレスを抱えていたようで、老廃物が溜まった顔の皮膚は、ナイフの刃を進めにくかった )
これで第一段階は終了さ。
「 あ"ーっ、モエね〜〜モエね〜〜。…って、お前っていきなりそんな醜い顔にしてどーしたんだよ?前のがなんぼかマシだったぜ? 」
なんだと…!なぜ君がここにいるんだっ
( 気づけば、背後に彼は居た。彼のせいで、僕が気に入っていた前の器を捨てざるを得なくなった。彼の魅惑のせいで僕の人生はメチャクチャだ!男のくせにエロいカラダして。男のくせに女みたいな性格して。全部お前が悪いんだ!挙げ句の果てには、メギドラオンくんには、悪魔のような人格が棲み着いていた。だから、僕はメギドラオンという一つの絵画を諦め、当分の間は、身を潜めることにしたのだ。さらに、悪魔殺しのベシュティンムングにも顔がバレていることだし、僕はあの場所から遥か遠くのここ、もの静かな街まで逃げてきたのであった )
ようやく、安息の地を見つけたと思ったのに。君のせいで、すべて台無しだよ。なぜだ。なぜ僕を追ってきた?
「 ン、あ〜〜なんかよ…気が変わった?っつーか、心境の変化?っつーか。あ、あとこのボンクラが無駄に人に媚びるような格好しだしたのはその方が売れるって気づいたからだぜ。いつの間にか羞恥が快楽にすり替えられてたりしてな?自分には流石にモエれねーけどよ…今の俺にはお前に危害を加えるつもりはない、大人しくしとけ。 」
( 心境の変化だと?ふざけやがって。僕の館も僕のお気に入りの姿も、今や全部失った。コイツのせいだ。おまけに、コイツはとんでもない爆弾を保持している。いや…正確には、コイツ自身が爆弾であり、メギドラオンくんにとっての癌…か )
いまいち信用に欠けるが…まぁいい。ところで、マルファスくんはどうした?彼は気色の悪いストーカーのように、君に随分と執着していたようだが。
( 心境の変化だと?ふざけやがって。僕の館も僕のお気に入りの姿も、今や全部失った。コイツのせいだ。おまけに、コイツはとんでもない爆弾を保持している。いや…正確には、コイツ自身が爆弾であり、メギドラオンくんにとっての癌…か )
いまいち信用に欠けるが…まぁいい。ところで、マルファスくんはどうした?彼は気色の悪いストーカーのように、君に随分と執着していたようだが。
え、あいつ?モエるから殺しちまった…ってのは冗談、あんなに趣味の合うヤツをコロコロするワケねーだろ?置いてきぼりにしてきたぜ。
(マルファス…彼は上位悪魔で、悪魔の中でもかなりイかれてるほうだ。さらに、建物に対しての自由自在な建造能力は凄まじい限り。あれとはもう二度と関わりを持ちたくないのが本音だ )
懸命だな。
( 僕は、テーブルの上の、あるものを顔にぴとりと貼り付けた。鏡で自分の顔を見つつ、慎重に、丁寧に、ゆっくりと調整しながら )
どうかね、この顔は?
( 僕は、すでに剥ぎ取ってきていたのだ。美形の青年の顔の皮膚を。今まさに、それは僕のモノとなった。つまり、僕の顔となったのだがどうも、しっくり来ない。元の青年の碧眼さえあれば完璧だったんだがな。さて、新たな僕の存在を存分に眺めるといい。メギドラオンくん )
お〜〜っなかなかモエんじゃねーか!殺せねーのが残念で仕方ないぜ!
ええい!何度言えば分かるんだナス助!これは青チーズだ!
マルファスはヤギのボールチーズを求めている だがこれは何だ!?
青いカビの生えたマンモス・チーズだ!これは匂いに臭ってしまう
巨人のベットで水分を抜いたらこんな風になるかぁー?クァッカカカッ
(かの砦は岩造り 日夜の宴が繰り返されるマルファスの空間
何だってあるぞ!丸焼きにした蜘蛛 オオカミのステーキ!
誰も手をつけないからサーベルキャットのポリマンが食っちまう!
なんてこった 客が来ないじゃないか!これはすぐにアップルパイを焼かなくては!)
(悪魔に堕ちた町の一つ キラーラに1人の悪魔が戯れる場所の近くの町
そうだ!マルファスは此処をエンジェルランドと呼んでいるぞ!
何故かは知らんが 地下に生きてる奴らがマルファスでは無く天使を
信仰しているからなぁぁああ グァッカかかかカァッ おっとチーズが溶けた )
しかしマンモス・チーズが切れないのは困り事だなぁパントモフ!
マルファスが美味しいピザーラとスープにありつくにはあの100年の
ケーキナイフを是非とも手に入れなければならん!誰か持ってこい!
ついでに芋を二つとレンガを一袋だぁー グァッカかかかっ
( 殺せねー、つまり今、殺せない、と彼は言ったか?しかも殺さないのが残念とさえ言った。こういうことかね。殺せるのは嬉しい、ということであって短縮すれば殺したいということだ。だが彼は確かに殺せない=殺、すことができないと口から言い放った。殺したいのに、殺、すことはできない。そうか、コイツは今、僕を殺さないのではなく、文字通り殺せないんだ。それは誰の意思か。紛うことなく、主人格たるメギドラオンくんか )
ところで疲れていないか?もう夜は遅いことだし。どうだろう、一緒にここのベットに横になるのは。
( コイツは誰が何と言おうと脅威であることに変わりはない。例え、僕を殺せなくともね )
…言っとくけどよ、寝てる間に襲ったらただじゃおかねーかんな?
( わりと乗り気な模様 )
あぁ、もちろんだよ。今日は襲わないさ。
( …いつかは必ず君を襲撃して人格ごと破滅させてやるがな )
長旅で僕も、君と同じように疲れているのだからね。だが、僕は潔癖症なんだ。シーツが僅かでも汚れては困る。とりあえず、その着ているものを脱いでくれ。おっと下着は着ていて大丈夫だ。僕もそうする。
…チッ、このボンクラ無駄にほっそい身体しやがって…これじゃハサミもなくしたわ、身体に封印札張られたわで戦えねっつの…
トントントン
ずっと探しておりました ケーキナイフを持つ100年様は
こちらに居ますね トントントン 開けてください
(ドアを叩く音 そしてドアの鳴き真似をする音)
あ、何だこの音…
トントントントン
ずっと探しておりました ケーキナイフを持つ100年様は
こちらに居ますね トントントン 開けてください
…ちっ、しゃーねぇなァ
ほらよ、
( ドアを開ける )
気にしたら負けだ。今夜はものすごい雨、いや嵐になるらしいからな。ドアをしつこく叩いているのは、おそらくどこかの遭難した旅人だろう。だがドアは開けないよ。厄介な分子はもう懲り懲りさ。
( 開けかけたドアを思い切り閉め、ガチャッと扉の鍵をロックし。さらに、メギドラオンの手を強引に引っ張っては、ベットに乱暴に横たわらせ )
さぁ、さっさと寝よう。
では これで
ガチャリ
(空けた手の指にスペリオッツの脊髄指輪を括り付けてドアを閉める)
全く…困るんだよ。問題が立て続けに起こるのは…。
361: ザ・キラー ◆YQ hoge:2020/01/28(火) 00:15
ん、なんだこの指輪…へぇ、わりとお綺麗じゃねーか。ボンクラがスキそうだな。
早いところ寝よう。
( 兎にも角にも、コイツが眠り次第、ちょうど、ベットの下にある鉈で、喉元をキレイに掻っ切ってやろう。悪魔は嘘つきだからね。僕は当然、メギドラオンには懲り懲りしているんだ。人生を滅茶苦茶にされたんだからね。だから僕には彼を殺める権利がある )
(指輪が 囁く)
感じるぞ~ そこにある まさしく私の甘き刀剣
何者だ?いやどうでもいい お前を殺して
ナイフを死体から引き抜くとしよう
ん、おやすみ…
( すぅっ、と寝息を立てながら枕を抱き締めてうぐぐと若干俯いて )
(二人がいる建物の戸の前で煙草を吸っている)
...いくとこもねぇな...とりあえず次の指示までは見失わないようにしねぇとな...
(例の舞台の一件より、既に一ヶ月が経とうとしていた。レーベンが起こした爆発によって吹き飛ばされた俺は、打ち所悪く気絶してしまい、捕らえる事は叶わなかった。)
…クソが!!
(憤怒に身を任せ、椅子の座面を蹴る。バキッと音が鳴ったが、損傷は見られなかった。
…あの一件から、奴とメギドラオン君は何処へ行ったのか。他の仕事よりも優先的に彼等の情報を集めていたが、どれも信憑性にかけるものだった。)
俺とした事がなァ…。やはり、生け捕りではなく、その場でマッサツする方が良いか…。
( おおよそ、数時間ほど経ったところか。メギドラオン…いや、得体の知れないイかれた人格はすでに眠りに就いた。こんな、ガタガタと雨打たれた窓ガラスの音でよく眠れたものだ。さて、とても、もったいない限りだが、『罪深い』彼を殺しておかなくちゃな。何せ、彼のせいで僕の前の器を失う羽目になったんだからな。その彼をたった今ここで殺めるために、ベットの下に、ナイフを置いておいた。そこに手を伸ばすんだ。こうやって、ゆっくりとギシギシとベットを軋ませないように慎重になってね。農業一家の長男だったジャックという男の図体はなかなかデカイもので、身体の操作にまだ慣れていないが…安心したまえ。器用な僕は大丈夫だ。ほら、もう手にナイフを掴めた。後は、彼を殺害するだけだ )
フフフ…君はやはり羊なのだよ。対して僕は狼だ。
( 反対を向いているメギドラオンの体を振り向かせ、仰向けにさせる。そして、何重もの毛布を剥ぎ、彼のあられもない姿に生理的につい勃ってしまうも、ナイフを彼の首元にまで持っていく。しかしそれ以降、迷えるナイフはその地点で留まった )
本当にもったいない。
( 検討の余地はない。今すぐ殺せ!僕よ! )
弱きものの匂いがする
(衝撃、爆音のように安っぽいバギャアの音が響く 見ればドアから斧が生えた
なんでかって?カギ付きドアにはコレだって相場が決まっているだろう!
金魚がエサを食ってぷかぷか浮くくらい単純な事だ!そうだろう!?)
マルファスの信者 : 見つけたぞ!弱者め
(カギの壊れたドアを蹴り開ける 入ってきたのは赤黒トゲトゲ鎧の使い魔
ちゃあんと兜の間からツノが出ているぞ!山羊のツノのようではないか!
しかし今夜の山羊は既に決まっている様だぞ?何せ信者は斧を持っている!
おおお哀れなスケープゴートはナイフを持っているんだ!信者の主はそれを
何よりも欲している!ならどうする?奪え!寵愛は我のもの!グァーカかかっ!)
「 …んんっ、くぅ…ぽてとぉ… 」
( 幸せそうな寝顔を晒し、無防備に口から涎を垂らしながら、こんな緊迫した状況であるのにまったく気づくことはなく、寝言を延々と呟く )
( 衝撃音。とっさに体の方向をそっちに転じた。すごい。僕はまだ扉から音がした、という知覚はしていないのに、僕の身体は正確にその方向に向いている。おまけに僕が意図するまでもなく、腕を伸ばして本能的にナイフを構えていた。これは人間の肉体にも本能が残っている証だ。いや、根本的に人間は本能に従う動物か。そう言えば、そんなことを考えている暇はなかったな。既に不愉快な侵入者は、扉を乱暴にも蹴って開けやがった。)
全く…困ったものだよ、メギドラオンくん。君といるといつも厄介…いやそれ以上の災いに巻き込まれる。今の僕は、ただ静かに身を潜めて生活を送りたいだけなのに、その願望さえも儚いと言うのかい?
( ベットから出て、ナイフを持ったままの警戒態勢を取りつつ、狂った侵入者への対応を考える。ここで衝動のままに攻撃すれば、かえって僕が返り討ちになる可能性がある。まずは見極めが大事だ。相手はオノを持って、なおかつ鎧兜をしている。おまけにツノときた。だが声はベシュティンムングくん、マルファスのそれじゃない。ところでこんな時なのにも関わらず、僕のアソコは固くなったままだ )
これも本能が働いている証なのかね…やれやれ…。
なぁ、君。言語は共通のようだから、話をしないか?どうだろう。お茶でも出すよ?ミルクティーがいいかな?
...なんだ...?
(衝撃音を聞き、中を見る)
...敵か...ふぅ...
(また煙草を吸う)
ネルサスくん、君は何をしているんだ!僕を守るのが君の義務だろうっ?
( 彼は僕が雇った唯一の傭兵だ。だが、あいにくのところ、彼は何事にも無関心の怠け者だ。無関心…それが、傭兵たる彼の長所だと思っていたが、どうやらそれは僕の見当違いだったようだ。でも、とにかく今は困るんだ!彼が僕を守ってくれないと、僕のようなクソカスは一瞬にしてやられてしまう!! )
マルファスの信者 : 成る程 飲み物を出すわけか。 ならば料理が必要だ!
(悪魔だって物は食う だって美味いから楽しいから、しかし悪魔だ!
食う物が地上にはびこる人間と人間と全部が同じという事もないだろう!
おおっとだからと言って石をサラダにして出すなよぉー?グァッカカカカカカ )
マルファスの信者 : 貴様の心臓でごちそうを作るとしよう!
(おお!悪魔だって人間と似た考えを持っていたらしいぞ!心臓を食べる?人間を食う?
どれだって人間がやってる事じゃないか!それに食卓の前に座るのは悪魔だ!だから?
シカの心臓を料理して食べるのと同じという事だよパントモフ!グァッカカカカカカぁー!)
(そういう訳で赤と黒の金属製 トゲトゲでカッコ悪いバトルアックスを悪魔が振り上げるぞ!
何だって?悪魔はああいう風なんじゃないかって?とんでもない!あんなダサい装備は
人間の鍛冶屋の誰が見たってクソを投げる!悪魔だって甲冑に憧れてるんだグァッカカカカカカぁー!)
マルファスの信者 : ウラー!
...はぁ
(ポケットに入っている玉を取り出すと、空高く、紅く光りながら飛んでいく)
...これで大丈夫かな...ふわぁ...
(欠伸をするとその場に寝転がり、眠る)
(空が紅色になる)
376: メギドラオン ◆YQ hoge:2020/02/03(月) 18:56
「( さぁ〜〜てと、ボンクラがまだアイツを信じたいっつってたから嘘吐いてみたはいいものの、どうしたものか…まァどうせ本格的に暴れられたらまた捩じ伏せちまえばいいしな。 )」
なぜそうなる…。
( 真横にステップをひと踏みして、差し迫ったバトルアックスを猛攻を回避 )
どうしてなんだ。君は…いや、君たちは。僕はただ、自由が、欲しかっただけなんだ。他人からも、この社会からも評価されない、僕の魂自身が評価した完全なる自由…。
( 今、僕の中に込み上げてくるのは怒りと悲しみだ。憎々しい感情。なぜ僕が睥睨しながら、憎しみを抱くか、眼前の侵入者には分かるまい。僕は目の前の侵入者を憎んでいるわけじゃない。なぜなら、君は世界によって突き動かされる自然現象の一つでしかないのだからね。とどのつまり、僕はこの世界を憎んでいるのだ。世界は、僕に制約を与え、僕を翻弄し、僕自身を傷つけるのだ。だから、怒っている。クソ…この怒りをぶつけずにはいられない。あぁ、畜生!ナイフを待つだけでこんなにイライラするなんて! )
殺してやる。
( 気づけば、幼児がスプーンフォークを持つように、僕はナイフを原始的な持ち方をしていた。どうやら僕の本能は暴走を望んでいるらしい。ならば、僕は本能に身を委ね、力一杯、相手の首めがけてとナイフを振るう )
(紅くなった空から謎の機械が落ちてくる。その音を聞いて眠りから覚める)
...もうきたのか...まあいいや、後はヨロシクね...
(また眠りにつく。その機械は決してカッコいいとは言えない姿に変形する。その機械が建物の中に入っていく)
マルファスの信者 : ああ!
(悲鳴が上がる!兜は首ごと地面に、ヤシの木が嘲笑う様に落ちるわけがないのが100年の常識だ!
例えば何だ?そうだこうしよう!ここに黒檀の果物があるじゃないか これにナイフだ!グサリっとな!
しかし見てみろ!?料理されてしまったのはナイフだ!なんてこった!これはマルファスがよく使っている
バターナイフなんだぞ!?明日からどうやってマルファスはトーストを食べれば良いハハはーっ!)
(当然黒檀製の兜と鎧はそんじょそこらのナイフなんて受け付けない
衝撃は加わっても傷なんて付かずに斧は再び振り上げられたのだー!)
マルファスの信者 : 貴様を倒して 我が主人に敬意を示すのだ!
(まだまだお互いバンツカレーを3フィートほど食えるぐらいには元気な様だぞ!?おっとスチーマーが
入ってきた様だ!あれは最高だ!溢れ出る蒸気はどんな料理にだって調味料になるんだからな
何!?これはスチーマーじゃないだと!?だったら鉄を果物にしなくてはならないなグァカカーッ!
'''何だって!?どうしてマルファスにはあんな信者がいるのかって!?今更聞くのかパントモフ!
マルファスは無駄話が好きだが嫌いだぞ!そんなわけで今日は~好きだ!グァカカーッ!
さぁてクソつまらない状況の説明になってしまうだろうがマルファスは信者の説明をしなくては
ならないのだ!しばらくガーリックのないバターソテーで我慢するんだ)
マルファスの信者 : 死ぬ心構えは出来たか!?
(後ろの機械を感じて言う)
( ナイフが一気に…!弾かれたっ。…そうだ。怒りのあまり全く見えていなかった。これは単なるナイフであって、戦闘用に工夫の施された代物じゃない。…ここで万事休すか。目の前のこの、物々しい侵入者…いや、気狂いな鎧男に僕はあっけなく殺されるのだ。彼は、僕と同じ悪魔なのか?それすらも分からない。一体どのような存在で、経緯で、目的で、ここまでやってきたんだ…。まぁいい、もうすぐ死ぬんだ。僕は目を閉じることにした )
「 死ぬ心構えはできたか!? 」
ふさげるな!この僕が…これ以上振り回されてたまるか!
( 再び振り上げられたバトルアックス。アックスの先端は天井にもう少しで届きそうなほどだ。空中でそれは僕を狙っているのは明らかだった。ものの数秒もすれば、僕の顔面目掛けてアックスの刃が、確実にスイカ割りのようにぶっ刺さるのだろう。だから僕は考えた。懸命に、これ以上ないくらい脳をぐるぐると吐き気がするほど回転させた刃が来る!来る!避けられない!早い!分厚い刃が迫り来る!)
うぉぉぉっぁ!
( 僕は両腕を天井にクロスさせるように突き出した。漫画のようなザクリッと音がした。まるで生贄を捧げたかのようなポージングも数秒と経たずに、体の震えが起きた。ぼとりと地面にこぼれた一本の丸太のようなもの。それは誰がどう見ても腕そのものだった。身体の震えは止まらない。途端、僕は、さっき脳内で描いた思考通りに、テーブルの上に飾られたローソクの山を血まみれの片手で、否、片手しかないのでそれで、ガチャガチャにした。地面には僅かな火がついたが全然足りない!だからビンを逆さにして、酒をぶちまけた。やったぞ!侵入者との間に大きな火がついたぞ!)
よし、時間稼ぎにはなるだろう…。
( 僕は、切断面から血がどくどくと溢れる片腕を抑えながら、眠っているメギドラオンくんを抱えて、窓から脱出することにした )
( 嵐の中をメギドラオンくんを抱えたまま進み、たどり着いたのが、巨木の樹洞だ。巨人のようなバカでかい木の表面に空洞があってちょうど二人が収まるほどの大きさだった。ラッキーだ。メギドラオンくんを隣に寝かせ、僕は止血するよう脇にきつく布で縛る。そして、腕の切断面をジッポライターでジリジリと焼いて細胞組織を破壊していくんだ。そうすることで表面から出血を抑制できる。こうして…ねっ )
ぐ…っぁっ…
( 火を当てがい、作業すること数分。赤みが消え、枯れたような切断面からはさっきのようにドバドバと血を流すこともなく、なんとか止血に成功したようだ。しかし、死の危険性を避けられたと思えば、その反動で急激な眠気が来た。眠いぞ。人間の体は快楽を得られる機構だが、不便だ…。僕はコートを脱いでは、メギドラオンくんと毛布がてら、それを共有した )
( 君は綺麗だな、メギドラオンくん。君のその広々とした瞼は、開いた時の君の目とまた別の魅力を感じさせるよ。そしてその小さな鼻は、いつ見ても可愛らしい。こんな寒いのに乾燥してもない唇。黙って君の顔を眺めていると君の静かな寝息が聞こえてくるよ。あぁ。君を感じるだけで僕の痛みは浄化されているよ。そして君の寝息は、熱を帯びて僕の肩までくるんだ。…君のもう一つの人格には色々と問題があるにせよ、君自身の問題はゼロだ。君の造形・性質はまるで神にでも愛されたかの如く、完成されている。だから、今のところはやっぱり殺さないでおこう )
…もったいないからね。
(四本足、異様に大きい左腕、胸辺りにある時々光る円盤を持っている、という奇妙な形をした機械は、肩についた砲台から無数にミサイルを放出する。ミサイルは建物にある物を無差別に破壊する)
384: メギドラオン ◆YQ:2020/02/09(日) 10:53「 …ほーん、頑張ってんねぇ。お前さんってばよう 」
385:ジャック:2020/02/09(日) 23:57( 微睡みの中で夢見ていたのか、目覚めた今、夢の世界での残像が残っている気がした。ここは…確か、そうだ、思い出した。巨木の空洞の中だ。そして化石のように硬ばった瞼をゆっくりと開けて、すぐに隣のメギドラオンくんを視認。おおよそ状況が分かった今、昨夜の出来事が記憶として蘇ってくる。片腕の痛み、そして、昨夜のヤツに対する怒りもこみ上げてくる。そこで僕は、泥のように停滞した思考を、早急に復旧させなければならないことを思い出した。今後の対策のためだ。そう、昨夜僕たちはヤツに襲撃されたのだ。そのせいで僕の、新品の器の片腕は犠牲となった。そしてヤツは、僕か、それともメギドラオンくんに対して、何らかの特殊な理由で今も追ってきているのか。特殊な理由…それは何か悪魔的欲望からか、それとも僕の負債取り立て代理者…?いやいやそれは考えにくい。昨夜のヤツは明らかに僕を殺そうとしていた。つまり、負債回収がないじゃないか!だから負債取り立て人であることはあり得ない。すると単なる人間の可能性だが、これは考えにくい。ヤツが手に持って軽々と扱っていたアックスは何キロだ?それに僅かながらに、魔力反応を察知した。それは僕が首からかけているこの「 銀のコンパス 」が示している。したがって単なる人間であることは動機、身体能力、魔力反応、この三点から鑑みて、その路線は無さそうだ。とすると、ヤツが悪魔的欲望に基づく悪魔、もしくはそれに類する者であることを前提に推論していくのが妥当だろう。昨夜の件で彷彿とさせたのは上級悪魔、マルファス襲撃の件だ。突如として暴虐を振るう傾向があまりにも酷似している。それにメギドラオンくんが僕のもとに到着してすぐ、だ。何かが変だ。何だか違和感があるぞ… )
386:マルファス◆U6:2020/02/10(月) 00:20 マルファスの信者 : 鉄くずに送り返してやる!
(斧はそれを弾く、黒檀製なら造作もない事
尽きぬ闘争心に忠実な信者は遠慮なくロボットに斧を振り上げる)
(そうだなパントモフ、なぜマルファスには信者が集うのかを説明しなくてはな
ひとつはまぁマルファスが本当にマルファスだというのもある、本物の価値なのだ
そんなクソどうでもいい果物の皮は置いておこう 重要なのはマルファスのお力!
人間というのは決断に必ず『狂気』が必要となるのだ!優しい?それが妨げに
なる以上は残虐な本性にスパイスを加えてやらんといかん!ちょうどスープが
甘ったるい時にチーズを入れるようにな!?おっとバターナイフが無い!
まぁ続けよう マルファスは『狂気』を与えてくれるイかれた悪魔としては有名な
存在であるのだ!8の大戦争の引き金!平和な村が一夜にして処刑場!そして
そんなものクソどうでもいい!!,,,まぁそういう訳だしかしパントモフよ!)
誰も逃げられん!
(マルファスにはそぉんな『狂気』を与える力なんてありゃしないのだよ
あるのはへんちくりんな塔の建設!?トイレ増設!?最高じゃないか!
そうして依頼をこなして上手く使うように諭してやるのがマルファスなのだ!
しかしなぁパントモフよ!悪魔というものに頼る奴らがいい末路を辿るか!?
答えはNO!!マルファスの契約者は皆死んだ!イかれた独裁者!守銭奴!
おかしくなった奴らは全員ここで宴会の仲間なんだよ さぁおいで!グァカカーッ
そうやってマルファスはな?ここ!『天使の祀られた街』を信者たちから
献上される程の『狂気』を謳う者として祭り上げられたのだぁ!本物の
狂気王は腹抱えて笑っている事だろう!実に愉快じゃないか!犬は火だ!)
(そんな訳でパントモフよ!魂まで捧げてマルファスの元に生きる
へんちくりんは多いのだ!マルファスという奴は本当に凶悪なのだと思うぞ!?)
マルファスの精鋭信者 : 弱きものの匂いがする
マルファスの衛兵 : 抗いしものの匂いがする
( 地点はジャックたちの近く、黒檀の分厚い鎧を纏うツノのあるランサー
焔の輪を従えた鎖帷子のツノの魔術師が二人組で歩き回る )
(マルファス自身が思っている以上にな!?)
(左腕で斧を弾き、右腕についているギロチンで攻撃する)
388:ジャック:2020/02/11(火) 00:37 ( あれこれと考えを巡らせていた中、突如、コンパスがカタカタと振動し始めた。ちなみに、このコンパスは単に方位を確かめるための道具ではなく、魔力反応の強度や方位、距離を示すものだ。それに、意匠もロケットペンダントのように手の込んだ造形をしている。要するに特殊なコンパスということだ。僕は首元に掛けているソレを手に取り、開閉式になっているフタを開け、N極S極を意味する針が、幽霊にでも取り憑かれたようにぐるぐると回転しているのを了解した。途端、背筋から悪寒がした。…つまり、このコンパスが示す現象はアレだ。僕たちのいるこの場所の近くに、魔力反応をキャッチしたということだ。しかも、針の回転速度は早くなっているぞ!魔力を司る何者かが意図して僕たちに接近している証拠だ )
畜生め…!
( この苛立ちを声に出さなければストレスでどうにかなってしまいそうだ。僕は今隻腕で、そのうえ血液不足で体調は良好とは言えない。そして、健やかな表情で文字通り、安眠しているメギドラオンくんを守りながら、脅威が迫りつつあるこの逆境に対して、反逆し、また乗り越えなくてはならない。…いや、無理だ。…一人じゃ、物理的に不可能だ。なんでかって、そりゃ僕は魔術師でもなければ、祓魔師でもない。単なる下級悪魔さ。しかも、僕は単なる下級悪魔でもない!僕はある日、目が覚めたら、ツノが生えて、尾があったんだ!まるでカフカだ。いや、僕は今何を考えていたんだ?、記憶が錯誤して…って、くそ。落ち着け…僕は今からこの状況を何とか切り抜ける。だが、一人では無理だ。そこで考えたくなかったがあの策を実行するしかあるまい。僕は、片方の革靴を手に取った )
この状況を打開するには、アイツを頼りしか無さそうだ。メギドラオンくん…ごめんよ。君を傷つけるつもりじゃないんだ。許してくれ…!
( 僕は、革靴のかかと側で、メギドラオンくんの後頭部に向かって殴った。新品の高級グラスに傷がついた時のような、とてつもない不快感に襲われた。しかし、今は仕方がない。僕は、彼のもう一つの人格を強制的に呼び起こすことにしたのだ )
さぁ、出てくるんだ。
…ようよう、相も変わらず世の中クソみてェな朝だなァオイッッ、!?!こういう時は誰か殺りたくな……ってンだよオメーなの、はよーッス盟友、?随分最悪な目覚めにしてくれたみてェだな?うん?
( はてさて見当もつかないが今まで何があったのか、実に旨そうに何型かも判らないポリ袋に貯めてあった人の生き血…に見せかけたクランベリーソースを啜りながらその姿を現す。そしてジャックの襟首にへと掴みかかると、鋏片手に用を問い詰めながらもどう責任を取らせようかとワクワクしている様にも見える振る舞いをする )
( 木の窪みの狭い空間内で、僕はメギドラオンくん…否、別人格の彼に迫られた。僕よりも小さな体なのに、僕の襟首を掴む彼の、幼さの残った手からは、尋常じゃない力が感じられた )
君を起こしたのは、僕にとっても不本意な事態なんだ!
(あわよくば、君は永遠に眠っていて欲しかった!そして、メギドラオンくんが目覚めた頃の、静かなる朝には、街のホテルで、コーヒー片手に名物クロワッサンを食べて、彼とお喋りがしたかった…って脳内妄想に耽溺してどうする…っ、そんな時間はないぞ!僕の馬鹿野郎! )
今の状況はこうだ。昨夜マルファスくんの時のように、たいそう、アグレッシブな襲撃を受けた。それで僕は、君を、いやメギドラオンくんを抱えて何とか逃げてきたが、たった今も、何者かによって追われていることが分かった。それも複数人にね。それが証拠に、この特別なコンパスが近場で強い魔力反応を検出している。
( 僕は、これが証拠だと言わんばかりに、コンパスの針がぐるぐると高速回転する様を彼に見せつけた。これで分かってくれただろうか。僕たちは協力しなくちゃならない。少なくとも、今の僕はそうだ。彼の力に依存しなければ、この苦境から脱却することは難しい。…あぁ…メギドラオンくん。君と共存する異常人格者に鋏を突きつけられている今、この時も君の匂いがするよ。この巨木の穴の中で、君といつまでも眠ることができれば…くそ!!まただ。僕の病的とも言える悪い癖だ。苦しい状況に直面した時、僕は妄想世界に逃げ込もうとする。悪魔なのに、ずいぶん人間的だって?うるさい黙れ!堕天したてのルシファーだって、反抗期を迎えた人間みたいだし、あの狡知なメフィストフェレスだって、人間的な心理を持っているじゃないか!だから僕は別段、人間的じゃない! )
(うう、腹を満たしてマルファスは疲れてしまった…そういう訳でパントモフよ!
後はクソつまらない戦況でも見ているがいい、マンモスチーズは食うなよ!?
バターナイフが無いのでは食えないでは無いか!グァッカカカカカカーッ!)
マルファスの信者 : あー!
(黒檀の鎧は質量攻撃にも耐えうるー しかし、傷つく事がなくとも衝撃を
鎧のみに止める事などドゥーマーにしか出来ないのだ 従って中身である
角付き黒肌戦士の肉体には少しのダメージが入る しかし衝撃の少なさを
逆に戦意の高揚として捉えきちんと斧を振り回す )
マルファスの衛兵 : 弱きもののにおいがする
マルファスの精鋭信者 : 抗いしもののにおいがする
(鎧と鎖帷子焔の輪の両者には魔に対する慧眼がある 当然名は無くとも悪魔だからだ
慧眼があるのならば当然足音や人間特有のわずかな匂いを辿って近くまで来るだろう
事実ナイフを持つ100年から8本の木ほど離れた場所まで2名は来ているのだ)
(マッドマンに付けられた指輪 メギド、現キラーラの指に収まっている
骨の指輪はサイズ感壊れて一際音量30の声を上げるのだ )
スペリオッツの指輪 : おい 聞け 愚かな100年の者よ 我がナイフを返せ
(指輪は続ける)
スペリオッツの指輪 : さもなくば貴様の死体からナイフを引き抜いてやる
(左腕で掴み、ギロチンで腹を切る)
393: ザ・キラー ◆u6:2020/02/25(火) 17:44
情緒不安定にも程があんだろ相棒がよォ?それが人に物を頼む態度なのか?オん?
(つまりこいつは俺に助けてほしいって言ってるということか、と全てを忽ちのうちに理解すると突如掴んでいた手のひらを開き彼を地にへと落っことす。)
…ま、いいゼ?俺もヤられっぱなしは性に合わねェし。手伝ってやんよ相棒、……