貪欲たる研究者の領る所

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1:イヘレギア:2021/05/20(木) 02:14

ここは魔窟の様な場所だな。どうやら、様々な種族が混在しているようだ…。だが、組織から逃亡した私にとっては、身を隠すにはもってこいの場所だろう。

2:U? dunwich◆.s:2021/05/20(木) 16:08


→ 混在の一部

[__何の偶然がワレガ前にオノレを差し出した?]

[__しかしワレが前のオノレを見ぬ ワレの視界が外の場]

[__ナニをモッテしてワレが視界へオノレは入ヌ?]

( ____目の前 しかし目の外 )

3:イヘレギア:2021/05/20(木) 22:20

あぁ?なんだ貴様は。…すまない、今私は少し気が立っているのだよ。追手より逃げ延び、やっと一時の安寧を手に入れたのだ。貴様の様な得体の知れぬ者を相手にする時間など、微塵も無いのだ。大人しくお家へ帰り給え。

4:魔族のおっさん:2021/05/20(木) 22:23

おい兄ちゃん、あんたもここに逃げ延びてきたタチかい?俺もそうさ!まったく…

5:イヘレギア:2021/05/20(木) 22:30

ほぉ、貴様は魔族か。本当にここは面白い場所だな。のこのこと、この狂気の天才科学者イヘレギアの前に姿を見せるとは…。不用心にも程があるな。実験材料にされても文句は言えないぞ。

6:イヘレギア:2021/05/20(木) 22:45

(クックックッ…笑いが止まらないよ。以前の居場所を追い出されたと思えば、この様な奇っ怪な生物達に出逢えるとはな。どうやら、私は狂気の才能に加え、奇跡の豪運までも持ち合わせていたらしい。ここは確かに危険な場所ではあるが、私にとっては天国の様な場所だ。)

7:イヘレギア:2021/05/20(木) 23:03

うっ…初めて見るものばかりで、興奮し過ぎてしまったようだ。追手より受けた傷が開いてきたな。…しかし、屈辱的だ。この私が、よもやこの様な仕打ちを受けるとは。まぁ、良い。今は体力の回復が先決だ。復讎なんぞその後に幾らでもできる…。今…は、寝…るか…
(その場にバタッと倒れ、泥のような眠りにつく。)

8:魔族のおっさん:2021/05/21(金) 08:16

ははは、疲れて眠っちまったか。……俺はあんたがどう考えようと咎めねえが、虐げられてきた代償に俺らの家族になってもらわなきゃなぁ。

(髭と角を生やした気の良さそうなおっさんはケラケラ笑った。かと思えば耳の後ろの岩陰に向かい、)

ライラ、この人に毛皮をかけてやりなさい。

9:ライラ:2021/05/21(金) 08:17

はい、マスター。

(岩陰から現れた少女は、毛皮を手に)

10:イヘレギア:2021/05/22(土) 00:24

どうやら、かなり深く寝てしまったようだ。追手側に私の在所が知られていないのは、不幸中の幸いか。見つかるのも時間の問題だろう。安閑とはしていられない、早急に対策を講じなければ…、
(立ち上がろうとした時、自身に毛皮がかけられていたことに気付く。)
これは…一体何だ。まさか、昨日の魔族か?…ははははっ!コイツは傑作だ。魔族が人間を介抱する様な真似をするとはなぁ。俄然、研究意欲を唆られる。

11:魔族のおっさん:2021/05/22(土) 06:11

…おや、起きたか。

(イヘレギアの声に気づいた魔族の爺が岩陰から姿を現した。)

きっかり一昼夜も眠るとは、よほど疲れていたんだろう。
この場所は俺やアンタみたいな奴らの聖域だ。今は疲れを癒すといい。

12:イヘレギア:2021/05/23(日) 02:32

おっさん、あんたまだ居たのか。こんな廃墟だらけの土地が聖域か…。此処へ辿り着くまでに貴様に何があったかは知らんが、見た所、私の様な異分子の相手をする程時間の余裕は無いんじゃないか?貴様もどうやら私と同じような境遇にあるらしいが、変な仲間意識を持つのはやめておけ。私が完全に恢復した暁には、貴様も実験材料だ。それが嫌ならさっさと失せたまえ。
…おっと、忘れていた。この毛皮は貴様の物だな?これは返そう。言っておくが、私は貴様に微塵も感謝なんぞしないぞ。馴れ合いは嫌いだ。私が興味を持っているのはあくまでも貴様の肉体だ。魔族なんて、私が以前居た土地では空想上の存在とされていたからな。

13:魔族のおっさん:2021/05/24(月) 14:07

ははは、つれないねぇ。
(そう笑いながら毛皮を受け取り)
……たしかにここは廃墟だらけだろう、しかし、俺たちからすりゃ外のほうが瓦解しているのさ。欺瞞や憎悪に満ちた裏側をこじつけた正義でひた隠しにしている。この廃墟は聖域であるとともに、世界の真実を映した場所なのさ。
(一通り言い終わるとキセルを吹かせた)

……研究、ねぇ……ふぅ、兄ちゃん。
あんたにとっておきの実験体があるって言ったらどうする?

14:イヘレギア:2021/05/26(水) 01:59

…ふん、実験体なぁ…。舐められたものだな。私が貴様の言う事を、そう易々と信じるわけが無いだろう。残念ながら、そこまで私は盲目的ではないのでね。何のつもりか知らんが、私を騙そうというならもっとましな嘘をつきたまえ。

15:魔族のおっさん:2021/05/26(水) 13:13

……信じられないか。それもまた一つの選択肢だろう。だが、兄ちゃん……俺は『瞳』を使っていないぜ。
(片目を伏せ、もう片方の瞳が紫色に染まる。キセルからほのかに立ち上る煙がやがて紫を隠した。)

嘘を信用することも、疑うことも簡単だ。しかし、えてして嘘とは目に見えないものだぜ。……一度見てみるといいさ。お前さんが確固として疑う嘘とやらの、真実を。

ライラ。

16:ライラ:2021/05/26(水) 13:15

(おっさんの声に反応して姿を現した少女。それは、疲弊し眠るイヘレギアに毛布を掛けた本人であった。彼女は表情一つ変えずに歩み寄り、)

お呼びですか、マスター。

(淡々と告げた言葉に、魔族のおっさんは肩をすくめて「やれやれ」と煙を吹いた。そして目配せする。これが真実だとでも言わんばかりに。)


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