キャラ同士の絡みや、新しいキャラのロル練習、確認等にお使いください
誰でもご自由にどうぞ
(感謝)
3:◆cE hoge:2021/10/29(金) 17:46
(凛と鈴のなる音とともに少女はゆったりと歩いていく。しゃんと伸びた背筋に柔らかな日差しをうけ輝く紫紺色の柔らかな髪。少女はヴィランとヒーローが争った跡地に立ちその目をうっすらと開く。まるで人ではないような輝きを放つ目には先ほどの争いが映し出される。はぁと一つため息をついた後再び目を閉じる。先ほどの神々しい雰囲気から一変し柔らかな雰囲気を纏う彼女は再び目を見開き、眉をひそめる)
「はぁ、どうしてどいつもこいつもこうなんじゃろうなぁ」
「争い、戦いあうほど無駄なことはなかろうに…」
(とはいえそうはいかないのが人間。その事は「人の願いを叶える」巫女という立場ゆえ十分に理解しているが…。そんなことを考えつつ死体に一応手を合わせる)
(練習がてら、一応置いておきます…)
( あなたは休みをどうお過ごしになっているだろうか )
___散歩 昼寝 洗濯 掃除 買い物
(___平和に 無難に過ごしているのだろうか )
だが "ソレ" はあまりに理不尽。
( 晴れた散歩に嵐が吹き込む
お家の昼寝へ地震が起きる
洗濯、掃除が台無しになる
____買い物途中に )
『 〖こぉぉぉろさァれた〗ァァ "り"⁉️ 』
_____しませんように と、
______そんな祈りは容易く競り落とされました。
( ハイハィイ!! そォこのアナタ!アァナタ!でぇすゥよォ!
ピィ〜えろピエロピィエぇロォ! ___ハイ、ピエロだ!
ァアナタ!の目ェの前にィ… ワテシ、出ゥげェぇンにィございまス! )
____と 言うわけで
『命令です 死んでいたダケマセンカ???』
________真正面に イカれたダンディー。
「───」
関わりたくね〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
それが、目の前の道化師を視界に入れた瞬間に脳内を埋めつくした言葉であった
どうにも面倒臭いことにできる限り、いや極限まで関わりたくない性分だと言うのに、そんな自分に舞い込んでくる事柄はいつも自分の想像よりも悪い方向にぶっ飛んでいる
「……」
ヴィランのなかに、は、いなかったよなぁ、こいつ、なんてことを思いながらも軽快に笑いながらもしねと言い放つそのピエロに向かい、口を開く
「い・や」
『なんとッ いィ!やイやァソンナコトイッテハイケマ せ! ンよォ』
____ボンと弾んで ボヨンと跳ね返って
『ま個人的にツマラン事っちャあソウだけど()』
(___)
『 しィ て!! ァァナタどォちらへェ?
折ェっ角 … なァんですかァらごォ!案・内して下ァさぁ"イ"
アハ!ハ!ハ!ハ!ハ!ハー!(ゲホ) 』
「………」
片手で頭を抱える、ほんとになんなんだコイツ
「…お前さん、何が目的でワシに話しかけてきた上にしねっつったのかしらねーけど、あいにくわしは道化に道案内する趣味はねーのよ、さっさとどっかいけ」
しっしっ、と手を振りながらつげておく、正直どうにかなるとは思ってはいないが、もう考えることすら億劫になってきたのだ
『ァらぁ!? ダンナ冷たい!ひィンやりしてますヨォっ!?
まー
まー
ィぃじゃァないでェすかァ!なァ!にがどうでもォ!』
『 テワケデ 行き先どォ!ちらにござァいまァした??
ワテシ。 とォしちゃァ冥ィ!界とォかならラッキーでェすねェ!』
「死なねぇっつってんだろが、それに行き先なんかないし、わしこのへんぶらぶらしてただけだっての」
いつまでたっても離れそうにない道化師にイラついた口調をぶつける
_____YOSHITUNE in a forest
……此処より先は魔王の領域
(__開けた森の中に 両者は相対する)
「 …その首、惜しくばお立ち去りになって下さい 」
(___魔物は けらりとわらう)
『 ホホ 躾のなっておらぬ狗が吠えよるのう
それ畜生、飼い主は来客のもてなしも教えぬのか 』
____…メイドは、少し顔を歪める
「 言葉をお包みになって下さいませ
…"魔の森"を統括する、魔王様は偉大なるお方。
それ以上の侮辱も、進入も …私めは許しません 」
(剣のツカに指を掛ける…)
『 …狗が、何を怒って吠えておる
喧しゅうてかなわぬ … おのれの飼い主など
どうでもよい、… 狗の躾も出来ぬ うつけなどには、な 』
______
(… メイドは静かに腕を解く、… 赤揺れる瞳は
今生の人にすらあらぬ死した肌の色を捉え …只睨む)
『 …抜くか? ホホ、これは愉快ぞ
最早身の程も弁えぬ狗とは… 』
_____黙りなさい
「 … 」
( … メイドの手に、握るは双刄の亞刀
柄を握り砕かぬほど 力の籠もる掌は
吹き上がる怒りをありありと示す… )
「 貴方様に……一縷、一切の容赦も私めは抱きません
… この森を咎め、瀆す愚行を叩き潰すその時まで… 」
______許す謂れも掟も… 無いのです。
『 …ホホ 』
『 …愉快な、愉快な …… しかし
…… 身の程弁えぬ畜生めが、どれ… 』
[キンッ] (抜刀)
『 殺してしんぜよう! 』
「 ……両者、上々… …否、〖__抹殺用意完了。〗」
______消えて下さいませ
「 せめて無様な後悔を抱かんことを 」
[ばっ]____ (…両者 接敵)
( 鍔迫りっ… 合う直前に両者は左右へ飛びのき )
[しゅっ] 『ちぇアッ!』 「 … 」
( 義経が横へと剣を凪ぎ、メイドは姿勢を下げて避け…
刺し込むように脚を下へ… 鋭く蹴り上げ )
[ぴた]
「… (ぴた…?)」
『 ホホホ! 』
( 義経はその脚に着地し、脳天を目掛け振り下ろす!)
「!」
[ギィンッ]
(すんでの間際に亞刀の柄で受けるメイド!
…続けて右へと脚を振り抜き…)
[トンッ] ____義経は離れ 着地
「 ……… 」
『 これまでにはあるまい?狗め 』
(__…額に掠めた剣の痕、… 軽い流血が
メイドの瞳をより、深く赤へと染める…)
「 …… 」 『 ……(…ホホ、まなこは閉じぬか) 』
_____義経はおもむろに懐へ左の手を忍ばせる…
〖:鴉羽:〗
『しぇァッ!』 [キィッ] …!
( 鋭き"小刀の影"を投擲!弾き、…避けて掛けるメイド
義経は更に剣を脇に挟み、両手に… )
『 そぉれ 逃げよ 逃げよ ホホホホ! 』
[ ヒ ィィィィィン___ッッ!! ]
( ずらりと並べた刀影の連投にて逃れる後を追う! )
[カンッ!] __[ヒュゥ…] [トッ!] [カカカッ!]
弾く 跳ぶ 木陰に防ぐ 避ける、__駆ける!
[ギュゥッ!]「〖千裂一夜…〗」
( 姿勢を低く突撃、…両手に構える亞刀…! )
『 つまらぬわ 』___余裕に小刀と剣の二刀を構え…
攻❗
[ジャ…] [シュラァ…][ギィィッッ ギ"!!]
[ ガガガガガガガガガガガガガガガガ!!!! ]
受__
[ガガガガガガガガガガガガガガガガ____]
(__嵐のごとく連打の鋭きを義経は容易に弾き回し…!)
[サッ] 「 …! 」
( 遂に亞刀の柄に二刀を挟め …メイドは得物を封殺された )
『 終わりか? 』 「 ……っ 」
[ヒュッ!]
___[!!!!]
( ならば打撃。強引に体を捩り、メイドは蹴りを操出す__
動きを尚も義経は裁き、逆に膝蹴りを腹部へ叩き込んだ!)
「 …っ ……… [チッ]」
( メイドはたまらず距離を取る )
『 ホホホ 遅い遅い 』
___義経は付随し 更に剣を振り下ろす
〖夢想・流転虚襲双刄〗
[かキィンッ!] ___返しの手…
「 甘いっ 」 『 む 』
( 体勢を受け身に、__双刄の片方を斜めに構え
受けた剣の勢いそのままにもう片方の刄を以て
義経の不意を突いた一撃! )
[ガ"ギ"ッ!!]
『 … 』「 ……… !! 」
( 多少、義経は顔を歪めつつも剣にて受け止め
…しかしメイドも結果に舌打ちながら、…ならばと
鍔迫り合う姿勢、そのままに力を込め 押す__! )
[ ギ ギ ギ ギ ギ !! ]
[シャンッ!] [ばっ]
( 膂力は拮抗、埒が明かぬとみた
両者は地面を蹴って距離を置く )
_____義経は未だに無傷に
_____メイドのみが手傷を負った
( ………両者、…暫く無言に睨み合う… )
「 ………… 」 [ばっ!]
( …次の先手、メイドは直線に駆け
一回転を挟んで横に凪いだ一閃を仕掛け )
『 ほっ 』 [ひゅっ]
( 義経、軽く避けて打ち込もうとする …も )
[ヒュンッ!] 『ぬっ』 [ばっ]
( 回転を利用したメイドの続く二撃、三撃、四撃!
勢いは更に刄の重みを増して襲い来る!__避ける、
避ける義経!__しかし、次第に動きに慣れ… )
た、その刹那!
「 終わりです 」
[ギ"ュンッ] 『むぅっ!?』
( 意表を突き 回転を即座に止めた
背中を向けてからの… 突き! )
___鋭い一打は仕留める…
[キィンッ!] 「 っ… … 」
…__ニヤリ
___には 至らず…!
( 片手に構えていた小刀を以て突きをずらし
___烏帽子を抉る双刄を尻目に …剣の切り上げ! )
[ バッ! ] ___っ
( …鮮血が舞い、メイドはよろめく…
義経は距離を取り …烏帽子の損傷を眺めた
_____メイドの左、腰から肩に掛け 深い切り傷…! )
『 …所詮は畜生、狗の狗よ
……どれ、留めでも刺してくれやう 』
「 ……! 」
( …悔しくも、反論は不能。… 傷を抑えて、受け手に
回ること位しか …今のメイドには出来ぬのだ )
_____万事休す …
[_____プォオ〜〜っ]
『 …… 』 ……「 ……っ… ? 」
(___突如 森に法螺貝の音が鳴り響く)
( ……メイドは不思議を抱くも、しかし
気を抜かず防御の構えを解かない …一方 )
( 義経は冷めた余興に飽きたかのように
…音を聞き、剣を鞘へと納める… )
___強張る防御の構え …
『 ………ふん 運の良い畜生よ 』
( …吐き捨てるようにメイドへと言い残すと )
[ばっ]___
( …義経はその場より跳び去り、___深傷を負った
………事実上の敗北を喫したメイドだけが残る )
「 ………(… …不覚…、ましてや…助けられる…とは…) 」
( …項垂れる、… 防衛も 主人の侮辱への制裁も…
今は諦めねばならない … 防御の、構えを解かぬまま )
_____メイドも …その場に血、のみを残して立ち去った
__ Scull : ニャル __
_________
[シャキッ] ___早々に
___[ドウンッ!] 「 …手厚い挨拶にございます 」
( 散弾銃を出会い頭にぶっ放されれば
メイドは即座に白衣の足元へスライディングし… )
「 ね 」 [シャッ!]
_____[トッ]
("手甲鉤"の一撃を上に向かって振るい…
___軽く背後へステップを挟み、白衣は返す)
「 …なぁに、ほんの挨拶代わりだ 」
(…メイドは呆れ、友人の装備を眺めては戦略を練る)
「 __ベネリM3、… と 言いたい所ですが
… それ、人が用いるモノには見えませんよ? 」
(訳の分からない程に追加パーツが所々に配され
___まず、原型を留めていない違法改造散弾銃)
「 ふむ、…だが それは君が言える事かね?」
( …左に嵌めた手甲鉤、右に担いだ肉厚な刃を持つ
薙刀が目を引く …互いに まずまともにやる気はない )
_______
「 …まぁ、なんであれ事は変わるまい 」
「 言えてます。… 両者上々… 」
(白衣が銃を構える)
______参ります
[シュゥッ] [ガキンッ!]
「 …少しスピードが弱まったかね? 」
( 鈍器でも扱うがように刃ではなく薙刀の
柄をカチ当てるメイドに対し、白衣は銃身を
盾に 替わって蹴りを仕掛け… )
____[ドッ!] 「 …えぇ ですが 」
「 …貴女を圧倒するには充分では? 」
( 口撃を返し …蹴りを、同じ蹴りで止めるメイド
_____白衣は右手にナイフを … メイドは爪を )
「…言ってくれる」
[ギィンッ!!]
_____ …
「 …貴女、そんなに腕力ありましたか? 」
「 最近は理系も体を使う時代でね… 」
( ナイフ、爪。…鍔迫り合う刃物、膂力は等しい力…
…しかし当然、これで手が止まる両者ではない )
[ シュゥッ!! ] [ヒュッ]
( メイドは手首を捻って爪をズラし、空を切り
空いた白衣の脇腹へ回した蹴りを仕掛ける…も )
[ド!!] 「…そこは泣き所ではありません」
「残念。」 ____[ビュツ] [シュゥッ] [ギガッ!]
( 弁慶の泣く部位へ叩き込まれる白衣の肘 …
そのままメイドが地に足付けてラリアットを仕掛け
ブリッジの姿勢で回避する白衣に対し、腕振る勢い
そのまま体を回転させて蹴り落としを放つ…も
再び銃身を盾に防がれ )
[ギギギッ] 「 … 」
( …腰に来そうなブリッジ姿勢の脚を崩し
盾そのまま、メイドの蹴りの勢いを借りて__)
[ドッ_] __地面に受け身 …横へ転がり
[ドバッッ]
( 距離を取ると寝転がる姿勢のまま
早めに散弾銃を射ち放つッ)
____対し、メイド…
( 蹴りの滞空姿勢 …降りる間も無く来る追撃
____しかし薙刀を地面に突き… ___跳躍! )
[ヒョンッ] ___「…」
[ガチャ]
( 薙刀を離して散弾を回避、前転跳躍で
白衣へ距離を詰める )
[ガキャァッ!!] 「壊すなよ!?」
「無論、費用は払います」
( 構えた銃をメイドが両手の振り下ろしで
弾き飛ばせば、両者のメインウェポンは離れ… )
「…」 「…」 [ヒュッ]
___格闘。
( 水平チョップを仕掛けるメイドに右手で防御、
脇腹狙っての突きをメイドは躱し、回して蹴り! )
[しゅっ] ___[ドッ!]
[がしぃっ!!]
( 下がって避ける白衣、詰めてメイドは
正拳を打ち込むも横から拳を殴って逸らされ
…しかし回転して勢いを攻撃に利用 __両手を…掴む!)
「!」 「…」
[グググ…]「 …身長、変わりませんね 」
「 もう少しましな皮肉を言え…! 」
( そのままメイドは上に両手を上げるも… 互いの身長は
大きくは変わらない …睨み合う両者…! )
[シュッ] [クル] [ドッ!!]
( 膝蹴りをかますメイドに対して脚を絡めての
防御に出る白衣、…体幹を活かして片足で体を
支え… ____白衣の頭突きがモロに入るッ! )
「っ…」 「ふんっ」
[グォンっ!]
( 怯むメイド、逃さずバックドロップのように
掴まれた両手を利用して背後にメイドを叩き付ける!)
「痛…っ」 「 あぁ… 悪いッ 」[タンッ]
( またもや怯んで手を離すメイド、…白衣は
逃さず駆け出し 散弾銃を取り戻す )
「 …っ やってくれまし… 」[スチャ]
「 …た、と。 」
( 起き上がるメイド …しかし、睨むことになるのは
こちらの眼前にある …散弾銃の、黒い銃口 )
______勝負あり、 …ということになるかね?
_____メイドは立ち上がる姿勢のまま
_____白衣は構えたまま…
「 … ……なぁ、これは私の勝ち… 」
「弾切れ」 ____ん?
( …おもむろにメイドが呟く )
「 …弾、切れてますよ 」「 …… 」
( ちらり、と銃身を眺める白衣 )
_____その刹那
[ドボギャッッッ] ____だぁッ!?
( メイドのレッグラリアートが直撃
今度は白衣が仰向けに地面と激突!! )
____当然
[チャカッ] …………
( 奪った、散弾銃をメイドが上から突き付ける )
「 ……さて 」
____私の勝ちです
_____やれやれ
( 仕方もなく白衣が手を上げ
溜め息吐きつつ降参を宣言する )
「 …負けた、認めよう 」
__________
("銃身修理中")
「 …全く、派手に殴ってくれちゃって… 」
( お茶の用意に掛かるメイドに白衣は溢す )
「 ……[〜♪]」
( …無表情で口笛吹きつつ ___机を拭く )
(人払いされた誰も居ない神社の縁側で足をぷらぷらさせながら座る少女が一人。お供え物だった饅頭を無表情で頬張りつつ、目の前の景色に目を向ける。うん、今日もいいけしき。しごとしなきゃなぁと思いながら傍らにおいたなにも描いてないお札を見つめていると、ふっと強い風がふく。ぎゅと目をつむり再び目を開けると側においてあった札がいくつか泉に落ちており、眉を潜める。そのままため息をついたあと、湯呑みののこりとお菓子の数を確認しそっとつぶやき)
「おちゃとおかし、もってこよ」
「必要ありませぬぞ」
ふと、静かな境内に、低い声が響き渡る
「星明、参りましてにございます、藍殿」
風呂敷に何かを包んだものを持って、男はそこに現れた
「ひさしぶり、だね…せいめい」
(その声に眉を少しだけ潜めふりかえり見知った顔をみてもとの無表情にもどる。今日も…暗い色。あと風呂敷と少しだけそちらをみて混ざってるであろう毒にどうするか少し悩む。食べてもいいけどお姉には迷惑はかけられない。お茶を二ついれてまた縁側に座りそのままじぃと風呂敷をみつつ告げる)
「でも、その中のひとつはらんいらない…」
「……おや、もうバレてしまったので?ふぅむ、此度は隠しの術もかけて置いたのですがなぁ」
少女のその言葉に、表情をかえることはなく、胡散臭い笑みを浮かべたまま、少女が座っている隣に腰掛ける
「藍殿の目はやはり良いものなのでしょうなぁ、千里先を見る瞳と似たようなものでしょうか、相変わらず看破がお早く」
風呂敷を隣に置けば、彼の懐から式神が2体、それらは風呂敷を広げ、中にしまい込んであった菓子と茶立てを準備してゆく
「お姉とらんはちがう…お姉はもっとすごい」
(その言葉に静かに首を振りながら、彼の様子を静かにみて。隣に座られても表情はとくに変えずにそのま首をかしげる。今日もまたあの札をはられるのだろうか、そんなことを考えながら自分で入れたお茶をのみながら足をゆらゆら動かす)
「せいめいは、今日はなにしにきたの」
「んん〜〜?あァ、今宵は特に、暇つぶしにございますれば」
あは、と笑い、それに釣られるように準備をしていた式神たちが茶や菓子を差し出してくる
「そっか」
(その様子をみながらそっとお菓子のひとつに口をつける。相変わらず表情はかわらないまま誰もくることのない場所を眺めつつ、そっと空をみあげる)
「いやはやそれにしても、姉君のいらっしゃらない時を狙ってきてはおりますが、さすが現人神といいましょうか、中々に抜け道を見つけられず」
たいへんでしたねぇ、と告げながら己も菓子に手をつける
毒入りの
「お姉は最近はひーろー?とかのほうでいそがしいみたいだから、」
(いない時を狙っているという言葉をきき姉の友人を思い浮かべ少しだけ表情を曇らせて。らんにはまぶしい。でもお姉にはあってるん、だよね…。そんなことを考えながら横をむき、少し目を見開いた後、ぱしっとかれのてをつかみ、言葉と裏腹に冷めきった表情を浮かべながらつげる)
「せいめい、それはいえでたべて。神社で誰かが傷付くのはお姉がいやがる」
「ほう、ヒーローと、姉君は中立だとお聞きしましたが……なるほどそう言う」
少女の表情を眺めながら、そう告げる
「ご心配なさらず、流石に己の毒にのたうち回るほど、間抜けではございませぬので」
そう言って毒を飲み込む、特に変化はなく、いつも通りニコニコと笑っている
「そう…ならいい」
(その言葉をきき少しだけ眉をひそめるも、掴んでいた手を放して告げる。なんでわざわざ毒入りのものを食べるのかその考えが理解できず少し首を傾げつつも相手の変化のない表情をみて考えることをやめて。色が曇りすぎててよくわからない。そんなことを思いながら自分もまたひとつ新しいお菓子を口にいれて)
「いれこみすぎないようにしてる、とはいってた……でもどうなんだろうね、わからない。らんにはきっとおしえてくれないから」
「ほう、まぁ姉君にも立場というものがあるのでしょう、それでもご友人は心配で……と言ったところでは?、全く人がよろしいことで」
茶をすすりながら告げる
「ですが、まァ、いずれは全て、この星明の手の内に」
ボソリと、笑っていた瞳を薄め、呟く
「らんそういうのわからない」
(友だちが心配という言葉をききそのままぼそりとつぶやき。呟いたその言葉をきき少し眉をひそめる。色また、暗くなった。そんなことを思いながらそっと空をみあげる。逢魔時。茜色に染まる空を見上げながら)
「……せいめいは、ひーろとヴィランどっちの味方なの」
「──儂は誰の味方でもございませぬよ」
「全ては、儂の願いのため、周りは全て肥料にて」
もちろん貴方も、例外ではなく、と嗤う
「そう」
(その言葉をきき視線を彼に戻しながらそう言われても無表情のまま足をぶらぶらさせる。彼の願いは何となく知ってる。らんとおなじだけどちがう色。だからどうでもいい。だってお姉はあと余命まで幾年もない)
「らんもころしてくれるならそれでいいよ」
「ええ、それはもちろん」
「─共に、星の終わりまで」
「さて、そろそろでしょうか」
胸元から懐中時計を取りだし、つぶやく
「それでは、お暇致します、また足を運びますね」
式神たちに風呂敷やら茶立てやらを回収させ、菓子はそこに置いたまま立ち上がる
「またね、せいめい」
(そっと手を振りながら彼の後ろ姿を見送る。その後ぐうとのびをしながら彼がいなくなる前の作業に戻る。なにも無かったように)
「ほしの、おわり……か」
(お姉、いつ帰ってくるかな…そんなことを考えながら彼女はいつもの日常にもどっていった)
〔 遠方が欠くを束縛にあらずが知れずに見やる
おののき果つは己を知る知らずを我あ遠く。
ト=アザは視ている 〕
( 見るは遠く視るは知らず )
「 やぁ、寒くてとても良い夜だ ...星は見えないけれど 」
( 緊張感は皆無 ニコニコ笑い 片手を左右に振りながら歩み寄る
何も恐れず 何も知らず 決してしかし 隙は無い )
( どろどろと濁り始めた瞳、脳に続いて混沌に染まる )
〔 以て計ずにあれ得るを違しに非ず黒が己を
否は己にみなもと内が得を求た ト=アザは知る。 〕
( 手は大きく笑い声をあげる様に左右に振られ続けて、残る影が弧を描く
何も無い ただ戯れの為 ただ慣れの為 目的は薄い )
(三角錐は覆う記号の絶えず蠢くも違い
決まり同じを流れるを正とする 瞳は視る)
( 少女は逆さと他は見るを続ける
しかし常がそうともしも口が伝わるは
己が違と悩むをただ答えずに以て止める )
「 ま、いつもの俺はもっとおふざけ全開だし不真面目だし中々馬鹿っぽいんだけれどね、今はとても清々しいんだ 頭の中が綺麗さっぱり。
ある意味これが本当の俺なのかもね?自分も知らない自分。裏の裏にある素質が目覚めた、って所かな? 」
( 想像は難しい いつもの魔人からはない 冷静な所まで変に感じる
落ち着いて それでいてある意味不気味で ...奇妙 )
( 両手を広げて口角は上がる、互いに目は大きな窓 通過点に過ぎない )
(三角錐は伸びる腕は触手と下ろすを少女の口元…)
『御初に御目に掛かります
私はポンと申しまして、由緒正しき
アザトースへ遣える装する獣にございます』
( ___三角錐は紳士的に音を発し "惑" はしかめ面 )
『ポンは正しく翻訳致します
遣えるアザトースは正しく口を動かせませぬため
代わりポンが音を発するのにございます』
『ベターを務めさせて頂きます お見知り置きを』
( 眼を細めて片の手を挙げ再び笑う 陽気に でもいつもとは何処か違う )
「 やぁやぁ、此れはご丁寧に感謝だね?俺はそうだね、ザレッド ..うん、ザレッド? ....あぁ、そうだね、ザレッドだ。
ザレッド・イニールだよ、しがない魔人って事で宜しくかな? 」
( 会話中に何度か首を傾げて、自分の存在を確認 ...後、直ぐに再び理解をし、納得をして手を叩く )
「 成る程、分かりやすいね 俺みたいな馬鹿にもちゃんと会話が出来るよ
...うん、ちゃんと見たし知った、雰囲気も"掴んだ" だから安心してよ 」
("惑"は視る。…三角錐が約をもたらす
そして剥がれれば尚も残る迷は少し)
『ポンは>>50を翻訳します』
『〔久しぶりに遠くを視んったら分からん事さ
多くて困ったわ、けんど困り果てたって
私さが知らんだけだといかんでな
視たいことさ探してたんだけんど…〕』
「 ...........[ ぷつん ] 」
( 瞳、濁が消える )
______分かるかっっ!!?
( 声も、表情も .....全てが元通りに )
(…少し無表情がムスッと曇る、消え行くは超常)
『勇名や噂は聞き及びましてございます
何でも少なくない謎を秘める一大勢力
レッドの暫定当主ザレッド様、此度は
黒様と結ずる事の祝儀を示すことが出来ず
親しきアザトースは謝罪と祝福を伝えておられました』
『続けてポンは>>52を翻訳します』
『〔見付けたナイちゃがえらく見違えとって
私さたまげてほんま… ほんでこないな
いけめんの旦那さまで貰ってなぁ…
何かの夢かと私さ自分を疑ってしまって〕』
( ..少し恥ずかしそうに、頭ぽりぽり )
「 ...あ〜〜〜、ど、どうも? ... .....祝いに来てくれてたんだ、そりゃあ ..まぁ、嬉しい ...か、うん ... 」
( ..ずきずき、少々痛む頭を抑えながらも ...悪くは無い )
「 ...い、いけめ ..へ、へぇ ....ふふ、み、見る目はあるし ..なかなか良い人 ...人?じゃん、かぁ 」
『無理もないと存じあげます遣えるアザトースに
限らず声にあらず音を伝える旧の方々は他へ
向けた意思の疎通を困難としていますが為
我々装する獣が音や声を代する事が多いのです』
『因みにポンの声はノイズ混じりなマシンヴォイス
にございますがご希望とあらば美少女もハスキーも
ベターに変じますので悪しからず』
( …伝わる都度に少女は表情を実感のあるものに )
『続けてポンは>>今を翻訳します』
『〔あんたさんが…ざれっど、いにぃるさんやね?
ナイちゃがあんなにお人さ懐っこさ所は私さて
初めて見たんよ、ほんで子宝にも恵まれて
かわぁい妹さも付いてきて… あんたさん
…羨ましいなぁ!ナイちゃもほんと!〕』
『ただ祝福の滞りは無理もない部分もあり
黒様の伝達は当方へ送られなかったのです
事実確認の際、黒様は大御所様に折檻とまでは
行かずともお叱りを受けたと並びに…
…要約すると〔はよう孫の顔見せろ〕と
祝福しつつもねだり、菓子折りを持たせたと聞きました』
『はい 整った顔とポンは存じております』
( …口は動かないが、ときめきを目と
手を合わせて顔の横に持ってくる仕草で
表現している少女 )
『続けてポンは>>今を翻訳します』
『〔でもナイちゃも人が悪いってまぁ!
早くに子宝恵まれた事は恥ずかしぃ
だろぉけど結した位私さに伝えても
いいだろぉに… あ、ごめんなぁ?
私さ喋るの好きで…〕』
:ド"ッ ゴ"オ"ォッ!!!:
(重い。特大の鐘でも鳴るような衝撃が
空気を揺らし 地面の小石を吹き飛ばす)
___肩を厳らせ 相手へ、ぶつける。
単純ながらにして完璧なパワーの応酬で…
「[ク"ル"ル"ル!!]」 『[ゥゥ…]』
:ド"バ"ア"❗:
___喧・嘩 が 始 ま っ た。
:ググ…!!:
( 手始めと次にぶつけ合わせたのは 拳
岩の如く固すぎた生身を突き合わせ…
___全身全霊を以て… 押すッ )
___これだけで拳は壊れかねない… だが
両者、共に頑丈な体に屈強な筋力
拮抗か ___いや否!
(月夜は押され気味…っ!)
:バッ: 月夜、咄嗟に腕を捻って力比べを拒否!
そのまま勢い任せの横殴りを影の頬にぶち込むっ
:ボ"グッ:__が
( …影、全くもって目すら閉じず反撃の拳…っ )
: ゴ"" グ"" ❗❗ :
「 っ … が__ ! 」
:ボ"グ"ッ!!: 怯むも殴り返す …蹴り返す月夜っ
しかし影は少しも怯まずそのまま殴り返し…
:ド": 果ては
:ゴ": 壁まで
:❗": ぶっ飛ばした!!
:ガシャァァ!!ッ: ___河原の… 石垣が崩れ石が転がる
「 ………… ッ 」
___早くも流血沙汰 …頭蓋の一部が割れた
(…いよいよ以て怒りの有頂天に達する月夜…!)
ッッッ ___
〔 ぶ"!っ"!殺"!し"!!!て"や"る"❗! 〕
[パラパラ… _ドッ"❗!"]
(瓦礫を凪ぎ払い 怒り狂った象にも迫る勢いの
月夜が半身の感覚無くとも知ったことかと影に突撃ッ)
[ ガッ"!! ] ___帽子が吹っ飛ぶ
( 反撃も許さず影の頭を掴んで握り締め
[ガ"ガァッ❗!]_地面に叩き付けッ!! )
___ヒュッ ____
(体が弧を描いて伸びきる程までに勢い付けて
____ 石垣目掛けて投げ飛ばしたッッ!)
[ ゴ" ゴ" オ""ッッ ❗!❗ ]
[ガラ…] ………………… [パラパラ__]
(___瓦礫から即座に立ち上がる …影
月夜と同じく … 怒りに目元を暗く__!!)
ブチッ
___目を血走らせ…
ッッッ ___
〔グ"_❗オ"❗!ガ_ ァァ!ア"ア"ア"ア"ア"ア!ッ❗!❗〕
〔上"オ"オ"オオ等オ"オ"オオ"だ"あ"あ"あ"!!ッ!!〕
[ガ"ア"ッ"!] 振り被りッ___
[ ゴ"❗ボ"❗!!ギ"❗!ッッッッ!! ]
顔・面 ッッッ!!
____とある森の昼下がり
木々がざわめきの中に静けさを隠してしまう頃
森の中に…ひらけた広場のような場所で 誰かの為に
お茶の用意をする …下僕の女がただひとり
………(あぁ 何を求めるでなくとも)
____なぜだか …体は此処で
… 誰かの姿を追うから
…着々と、__お茶の用意は進む
「あら…ふふっ」
(木漏れ日に眩しそうに左右で異なる瞳を細目ながら、お茶の用意をするメイドの姿を見つけ少しだけを目を見開いたあとまた同じように目を細めて。日傘を差したまま彼女に近寄り、少し疲れたような彼女の背中をみて少しだけ首を傾げるもにこっと笑顔を作り顔を覗き込み一言告げる)
「一杯……よろしくて?」
[びく] 「 ……コーヒー であれば… 」
( 浸る感傷に …ひとつ詩でも作ってみようかと
頭の中では逃避気味に遊んでいると __突然に)
______
「 … (この方…? __いえ) 」
「(…記憶がない、…の一言で済ませてしまって
もし何方かの親族にあられるかもしくは本人か…
…い、否 私の記憶は確か …に、は… 無い…)」
(__現れた目の前にある顔の検索を脳内で駆け巡らせる
…愚かにもそのまま固まり __あたかも見惚れるような
構図と化していた)
「あら…申し訳ございません。私としたことが自己紹介を忘れていましたわね」
「梁 雪梅と申します。以後お見知りおきを」
(きょとんと固まる彼女を見つめてその表情をみて、あぁと思い出したかのように頷きながら優雅にお辞儀をして挨拶をしてみせる。どこかこころ非ずの様子の彼女をみて少し不安そうに眉をよせながら、顎に手を当てすこし悩んだあとおずおずと声をかけて)
「もしかして……貴女何かに困っていらっしゃる?」
「私でよければ話し相手になりましょうか?」
「 …っ …あ、はい … ニャル…と、申します 」
( …固まる間に、優雅に言葉を繋いでお辞儀も越され
使用人としての名折れを直に感じつつも、…ぴしりと
立ち姿を整え 名乗りを返す …しかしながら
どうにもやはり、…おろおろと、…ただ気付けばぴしゃり )
「 …そんな … ……殆ど、見ず知らずのお方に
聞いて頂く事にありません …しかし 」
___ちらりと見る …寂しげに用意されたお茶
「 …折角、用意こそしましたが …嗜んで頂ける方が
…いらっしゃらなかった所です… …良ければ
…お呼ばれになって頂けませんか? 」
「あら…えぇ、私でよければ」
「ですが……」
(寂しげに用意されたお茶。そしてどこか気落ちした様子のニャルと名乗るメイド。味覚のこともあるし…それにと少し頬に手を当て目を閉じ考え、そのあとまたふんわりとした笑顔を浮かべ話しかける)
「一人でのお茶というのは悲しいものなので…ニャル様さえよろしければ一緒にというのはいかがですか?」
_____… 以上が仕事の内容だ
(__覆面は書類を置き、…さして反応のない1人の
…物言わぬ口に言葉を求めるように 机の紙束を手にし
_わざとらしく、音を立てて置き直す)
…"白黒"の服を着た 女性は静かに咥えた飴を捨て
「 …成立で …結構です、…今更
仕事の内容を説明するまでも無いでしょう 」
___… 軽口を叩くなよ、傭兵が…
いいか、この依頼は件のお得意様からだ
…何時ものように報酬も前払いされてる
(…面倒そうに 白黒は紙の束を手に取る)
「 "失敗"は許されない … 」 __…そうだ
___…ウチはお前の腕だけは買ってる
分かったらさっさと行ってこい
____了解。
「もっと、強く――」
強くなる、もっと強くなってみんなを守るんだ。
夜の公園、その静寂の中ただひたすらに鐡冴月は拳を振るう。
聞こえるのは冴月自身の息づかいと地面を踏みしめる足音、そして時折吹き抜ける風の音。
「強くなって、みんなを……」
冴月は汗だくになりながらも休むことなく拳を振るう。
全ては守るべき者のために。
「(………)」
( ___予想に反して、…標的はあっさりと見つかった )
冴月 …資料通りに実直らしい
真夜中の公園で鍛練を行う姿は単なる
不審者にしか見えないのが残念な所だが
____…
「(……)」
(…ともかく、見付けたのだ
__話も足も …早く済ませてしまおう)
…注意深く、入り口へと向かう
「誰か来た……」
この公園は見通しが良い、防犯のためだ、人が来れば直ぐ分かる。
どんな時でも警戒は怠るなと良く灯莉さんに言われていることを思い出す、それが夜の公園ならなおさらだ。
冴月は袖で汗を拭い来訪者を見やる。
(…見られている、…標的の視線がそうだと告げている)
「(………)」
…そもそも、暗殺を行うのにこの場所は不向きらしい
物陰を創る場所は少なく、目線は多い その上…
…いや 関係無いことだ
(視線を向けた存在 __
〖鐡冴月〗へゆっくりと声を掛けた)
「 こんばんは …貴女が、鐡冴月さん ですね? 」
「……?」
どうして名前を知っているのだろう、初対面のはずなのに。
一瞬の沈黙の後、訝しみながら冴月はその来訪者に声をかける。
「そうだけど、あなたは誰?」
「 …とある企業の者、__夜鳩と申します 」
( 訝しむ素振り …見れば、不意を突くのは難しいと
率直に判断を下す …元よりそのつもりはない )
「 …以後、お見知りおいて頂くご必要はごさいません 」
「えっと、お見知り頂く必要ない、って?」
冴月には企業の人に声を掛けられる心当たりはなかった。それに、お見知りおいて頂くご必要はごさいません とは?
冴月は夜鳩に困惑と訝しみの混じった視線を向ける。
「(…愚直)」
…早速、依頼の内容について疑問が湧き出した
少し前に抱いた疑問であるために余計 鮮明に…
( __…経歴を手早く洗い出した …身元、人間関係
どれも、…大して何も無かった。それはそれは、…
逆に驚く程、〖鐡冴月〗の殺害に意味らしきものなど__)
____…周辺も確かめた …自分を陥れる
…罠か、何かと疑った __それすら、無い
「 …名を覚える、今後の関係性を
予定、予想し 相手の名を記憶する …
しかし貴女は、…私と会った今後一切の…
明日、以降の関係は構築し得ません 」
「 何故なら私は、…貴女を殺しに来たからです 」
「……そう、私を殺したいの」
夜鳩からの唐突な殺害宣言、その一言で冴月は夜鳩の目的を理解する、そして動揺を表に出さず静かに答える。
こういうのはもう慣れっこだ、さすがに自分から殺しに来たと言う人は初めてだけど。
大きく息を吐き、意識を日常から鉄火場に切り替える、心はすでに臨戦態勢、――いつでも来い。
「でも、簡単には殺されない、私の異能は簡単に殺されるような異能じゃないから……」
冴月は異能の名を口にする。
「――『メタライズ・メイデン』!」
その名の通り乙女の身体は金属と化した。
「 …はい 申し訳ありませんが、仕事です 」
それなら仕方ない、…そう 言わんばかりに。
___閉じた目を 見開いた後も…
…鋼鉄へと変じた乙女を見ても その眼差しは変わらない
(___袖に仕込んだ …"柄"を握り締める )
そう …元々"暗殺"などする気は無かった
__真正面から …そのまま殺せばそれで良い
「 …覚悟は、よろしいですね? 」
「あなたにとっては大切な仕事かも知れないけど、ここで死ぬつもりはない」
言って冴月は相手を見やる、両腕は力を抜いて身体の側面に垂らしたまま、ファイティングポーズは取らない。
鈍重な身体では相手に攻撃を当てるのは難しいから敢えて隙を見せて相手を誘う、徒に体力を消耗する必要はない。
……
(…以降、白黒は口を閉じた
____言葉は不要)
[ヂ...] ヒュンッ!
投擲するは二つの黒瓶… その正体は "火炎瓶"!!
重油で満たした火種入りの酒瓶による炎属性攻撃…
___加え
(袖の"柄"を引き…)
[ギィィィィィン!!] __ヒュルルルッ…
___騒音と共に飛来する… 円形の刃をまた 投擲!!
(計、三つの飛び道具が速度を増して飛来する…っ)
飛来する二つの黒い物体、そして円形の何か。
回避は間に合わない、受け止めるしかない、それがただの火炎瓶であることを祈りながら飛来する三つの物体を見つめる。
炸裂する火炎瓶、衝突する円形の刃。
辺り一面火の海に包まれ、金属音が鳴り響く。
――傷は付いていない、修復にリソースを回す必要はないようだ、けれど。
「……熱い、熱くないけど視覚的に熱い」
しかし、自分の身体が燃えているというのは精神的に辛い、冴月は地面を転がり火を消そうと試みる。
ねっとりとした熱泥は転げる鉄の身を逃さず纏わる…!
____燃料は重油です
[タンッ] 「 簡単には消えませんよ 」
( 隙だらけの様を見せる冴月に対して跳躍
…落下速度を威力に加えた、__手槍を下に構え
仕掛けるは刺突強襲__!! )
消えない、いくら転がっても炎は消えない。
横を見れば槍を手に持ち跳躍する夜鳩の姿。あんなものまで隠しもっていたのか。
この攻撃は躱せない、だがこの攻撃では致命傷になり得ない、そう判断した冴月は動きを止め、心臓を狙えと言わんばかりに大の字に。
槍を構えた落下攻撃、それは必然的に夜鳩が冴月の間合いに入ることを意味していた。
「――剣撃形態(ソードフォーム)」
炎はまだ燃えている。
「(…誘うか)」
__あまりにも、"つつぬけ"な待ちの姿勢
慌てる様子の見えない表情を見なくても…
…だか、この槍は確実に "当たる"。
(__落下がコンマ一秒以内に済みそうな距離 …
あからさまな罠を前に、…一撃を掛けるか?)
…いや 「(迷ったら …行け)」
[シュゥッ!]
空気を切る音に迷いはなく、ただ心の臓ひと突きを
…一撃必殺を目指して 槍を加速させる…っ!
それはきっと全力だった、凄まじい音と共に槍の穂先が金属の身体を傷つける。
覚悟はしていた、それでもこの重たい一撃はなかなかに堪える、けれどこの反撃の好機を逃しはしない。
冴月は燃える剣と化した四肢を人体の構造を無視した角度で曲げ夜鳩のアキレス腱を狙う。
死んでもらう必要はない、ただ動きを止めればいい。
「何っ」
( 死なぬにも驚いた 異様な攻め手にも驚いた。
__しかし、体が動かぬ程でもない。
夜鳩の眼は襲い来る四剣の内 一本を眼にすると
手ぶらな手槍を突き付け、…僅かに出来た足場を踏み
僅か、手槍を犠牲に危険を振り撒く冴月と距離を取る )
____緊張…
「 ……(見たことがない… …あれも、"異能"…?) 」
( …次の攻め手を練り、冴月に睨みを掛ける )
傷口を修復、四肢を人型に戻して立ち上がる。
相手は距離を取った、攻めるか? それとも待つか? いや、戦わずに済むならそれが最善だ。
「もう諦めたら?」
相手を見据え、諦めてくれれば良いなぁ、と淡い期待を込めて言う、これで終わるとは思えないけど。
(………)
「 …優れた異能にございますね
__硬く、柔らかく …そして素早い
…それでも …"この程度" では
貴女の首に掛かった値に釣り合いません 」
( __向かって真正面、…不利を認めさせた筈の
武器を失った白黒は、尚も崩れずに淡々と )
「 …まだ、何か出来そうですね?
…もう少し見せて頂くとしましょう 」
___[すらぁっ] …(スカートの裏地から引き抜くクナイ…ッ)
[ シュァッ! ]
( 弾丸めいた速度で投擲を行いッ__...
そして接近、__クナイの一本を手に、…刺突を狙う! )
「……きっと後悔する、私もあなたも」
真紅の柄を持つナイフを取り出し自らの首へ突き立てる。
「でも、見たいなら見せてあげる、私の本気」
その直後、飛来したクナイが心臓の位置に命中し、カーンと金属音が鳴ったのを合図に冴月の身体に紅い波紋が広がる、吹き抜ける熱風と共に身体から炎が噴き上がり――。
ぽてぽてぽてぽてべしゃっ…ぽてぽてぽて
可愛らしい足音と、たまに間に入る痛そうな音をBGMに、少女とも少年とも言えるソレは海月らしき人形を抱えて歩く
足がもつれかけながらも歩くそれは、口からぷかぷかとシャボン玉のような泡を定期的にはきながら、目の前の黒い物体を追いかける
にゃ〜
「にゃ、にゃーにゃ、にゃーにゃー」
目の前のそれが鳴き声をあげれば、それを真似するように声を上げる
黒い物体…猫の後に続く少年は、楽しげに陸を謳歌する
「にゃー、にゃんにゃ、にゃーにゃ」
フシャーッッ
……あまりにしつこく、猫パンチを受けたというのは、ご愛嬌である
: 馳せる追憶_ うたかた_ 映る_ 夢に散って_
褪せの日暮れに_ ひもとき_ 明日へ_ 思う…
過ぎ去り_ 見渡せば_ 光るあなたの思い出_ 追憶_
伸ばした手の中に__ 淡く__
唄う時くず_ 追憶_ 愁い_ 届く灯り_
求む過去なれ_ 繋ぐ手_ 思い_ あれど_
馳せる追憶_ うたかた_ ひとり_ 明日に駆けて_
褪せの日暮れに_ 踏み出す_ 想い…胸に
さよなら _想い… 胸に
「あっにうえーーッッ!!!カフカがきたでありますよーーッッ!!!!」
「おやおや、血まみれじゃないかMy Brother」
「んぇ?ゔにゃっ!」
血に濡れている真っ赤な義弟のの血を拭う、どうやらまた人を殺してきたらしい、風呂をいやがる猫のように逃げ出そうとする彼を捉えてタオルで吹いてやる
「ぐえー!このままでいいでありますよあにうえーっ!」
「ノンノン、固まってしまったら大変だろう?、うーむのかないね、お風呂に入ろうか!」
「ニギャー!!!」
やはり猫のようである、いや犬かな?暴れ散らかす弟の首根っこを掴みあげてどうせこうなるであろうと思っていたドラム缶風呂の下にある薪に火をつける
「さてmybrother、お風呂が湧くまでいい子にできるかな?」
「無理であります!!」
そういって首を掴む手を蹴りあげて逃げ出していく、なんと!また成長したね!
なら
「ちょっとの時間、久しぶりに手合わせと行こうか!」
「!──ヒハッ!かかってこいであります!!」
冬の夜__
....ふにゃあぁ〜〜〜〜〜
( この季節、この時間、この温度 ...とある猫にとってはとっても苦手で、だらけたくなる
何もせず、ぐうたら ...ただ動かずに、ゆっくり寝たりして ... .... ...無防備に四肢や肉体全体を晒す )
[ ...ふ〜〜 ]
( 吐く吐息は火の粉混じり、それでいてあったかい ...
そもそも猫自体が、冬場の寒い中では真反対と言える程に熱を持っており、...もし抱き着こうものならば、極楽と言える空間を手に入れられるだろう )
___ただし、餌を持たずに近寄ってはいけない。
何故かって?そりゃあ猫は"寒いのが苦手"
苦手な時って ...物凄い不機嫌になるから____
ガブってザクって、されちゃうよ!
...まぁでも、お肉やらなんかを持って来たのなら
「 一緒に寝るぞ〜〜 ....ほら、お前も寒いの、嫌だろ?
...自分で良ければ側にいてやるぞ!..ご飯くれたから!
もう自分はお前を良い奴だと思ってるぞ〜〜っ!! 」
その時は、暖かく歓迎されるから ...
ほかほかにゃんこを求めるのならば
猫の好物、忘れずに!
_____とある冬の生態調査。