時は現代。かつての戦いから足を洗い、人々は
平和的な暮らしを始め文化発展の真っ只中。
徐々に安定して戦いの時代に幕を閉じる...筈だった。
....新たな反する者が現れるまでは。
これはとある都市で起こった波乱万丈という言葉に
ふさわしいものである。
皆、その都市の名をこう言った。
〔異能都市シャングリラ〕と......。
異能都市シャングリラ
特別な力を持つ人間ギフテッド達が集まり、無能力者達からの差別や争いから逃れることのできる楽園
そうあるべき出会った場所
ギフトを持つ者の間にも格差がありお互いがお互いを憎み、妬んでいる
強い力を持つ者は危険視され、政府の監視下に置かれ、自由はなく
弱い力を持つ者は強いギフトを持つ者への恐怖心を抱いている
そんな中最悪の事態が起きた
政府によって管理されていた『とあるギフテッド』が施設から逃げ出した
シャングリラ内にいるのか、いないのかすらもわからない事態にすべてのシャングリラの民は恐怖を覚え、混乱に支配される。
そんな事態を収拾する名を受けた政府の男『明石』はあるギフテッドを身代わりとすることを思いつく……。
「まったく、何がどうなってんだか……」
とある雑居ビルの屋上からシャングリラの街を見下ろし、アレックスは一人呟く。
身に覚えの無い指名手配のニュース、突然追われる身となったアレックスはこの場所でほとぼりが冷めるのを待つことにした。
「なんにせよ、これでまた一つビッグな男に近付いたって訳だ」
最悪と言っていい状況、しかしアレックスの表情に不安や焦りの色は見えず、むしろこの状況を楽しむかのような笑みを浮かべて屋上のフェンスに凭れかかる。
空を見上げれば雲一つ無い晴天だ、日射しに目を細めていると屋上の扉がゆっくりと開き。
眠れぬ夜を過ごし、今日も寝不足
早朝のニュースで普段は作り笑顔を浮かべているキャスターがまじめなツラしている。
「……政府の研究所から逃走、ねぇ?」
昨日はしょうもない一日だったが、今日は朝からハッピーなニュース。
なお、ニュース番組最後の星座占いは11位で、ラッキーカラーは『赤』だそうだ。
ざまぁねぇ、政府のクソったれども。
心の中でつぶやいて、にやり。
その後胸糞悪いことを思い出して笑みを消して街をぶらつく。
そうしていたら、電気屋のテレビで同じチャンネルの別のニュース番組の別のキャスターが同じことを報じていた。
「よっし、俺が先に見つけて政府に嫌がらせすっか」
「ふわぁ〜....」
「しゃきっとしなさい、クローバーレディ」
政府からの要請で研究所から逃走した奴を捕まえろ
と命令が来た。
シスターと共にそいつを捕まえると朝一から開始になった。
街へ捜索に向かった
「(脱走しないで欲しいわ....)」
「まだ眠いわ...早く捕まえよ〜っと」
「じゃないと首が飛ぶわよ」
分かってると口煩いシスターに言い
某小説投稿サイト思い出すなぁ。