「___さあ、戦争をしよう」

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1:名を捨てし者:2022/11/21(月) 04:27

寂れた繁華街、崩れたビル。
人より樹木の方が多いその土地で、名も無き戦士は産声を上げた。
彼には、政治は分からぬ。
しかし、ただ強い芯が彼の武器だ。
人を棄て、鬼に成り果てても尚、まっすぐに前を見る。
自分が悪いのか? 否。
仲間が悪いのか? 否。
悪いのは人であり、この世界全てだ。
ならば壊すしかあるまい。
壊して、壊し尽くして、
弱者も強者も皆等しく無にするしかあるまい。
だからこそ、彼は声を上げた。手を掲げた。
強者を恨む心、それが彼らの信念だ。
今日も命は砕け散る。
仲間の生き血を啜ってでも生きのびて、
いつか彼らを否定した奴らの喉元にナイフを突き立てる日を夢見て死んでいく。
銃声こそが救いの鐘であるから、
叫声こそが天使のラッパであるから、
彼らは戦場を走る。
手順など関係ない。和解など存在しない。
そこに強者がいるならば、殺戮する。
だからこそ、彼らは襲撃前にこう叫ぶ。


「____さあ、戦争をしよう」

2:名を捨てし者:2022/11/21(月) 04:36

【目次】
・強者か、弱者か。
決めるのは貴方達です。
どちらかお選びください。
決定したら、メモ欄に書いて頂いて、参加となります。

・参加の仕方は自由です。
第3陣営の候補などありましたら都度、どういう目的かをお聞かせください。世界観に合っていましたら有難く提案をお借りさせていただきます。

・魔法、異能の制限について
度々起こることですが、強すぎる異能の方はある程度の制限、または禁止にさせて頂く場合がございます。
極力銃火器の戦闘のご協力、お願い致します。


以上がご理解頂けましたら、何方でもお待ちしております。

3:名を捨てし者:2022/11/21(月) 21:31

「………」
廃墟の中、彼はただ座っている。
白い息を吐きながら、ひたすら夜を待つ。
夜の帳が下りれば、彼は動き始める。
ただ走って、金目のありそうな…【強者】を探して。
1人、また2人。
ぽつ、ぽつとテントが立ち始める。
「彼ら」の時間はまだ続く。

4:◆6E 強者:2022/11/21(月) 23:50

仮面を被り、異形と化した骸を並べ誰にも通じない言葉を叫ぶ
「ッ〜〜〜〜〜!!ォオオオオオオ〜!!」

これは彼にとって儀式である。
神への供物を自ら狩り、捧げているのである。

「ッオオオオ!!」

その叫びに神は答えない、無論だ。
仮面の男の精神は壊れ果てている。
壊れた信仰心に答える神はいない、しかし彼はさらなる【強者】(ニエ)を求める。

神の応答があるまで。

5:◆GA:2022/11/22(火) 21:09


「…?」
奇妙な音だ。それに奇妙な出で立ちだ。
彼らは暫し何か話しあった後、【強者】と見なし戦略を固めた。
1人が飛び出し、ククリナイフを腰に構えて弾丸の様に標的を刺そうとした。

6:◆6E 強者:2022/11/22(火) 22:23

「ッオオオオ〜ン!!」

街に響く空しき祈り、ニエとなる生物を鏖にしたのならそれは神にすら届かず風と共に去るはずだった。
だが、それに反応した者がいた。それも一人ではない。

神に届かぬとも、祈りの言葉に反応した者がいる。

(きっと彼らも仮面の男と同じく神を信仰するものだろう)
仮面に包まれた異常思考を続ける脳は、彼らを歓迎することを決断する。
新たなるニエとして。

「ッ〜ッフ〜!!」

いきなり飛び出してきた男に人間離れした、獣のような反応速度で、これまで手にかけた人の形を成していない、骸を差し出す。
刃物はその肉の塊に刺さり、仮面の男には届かない。

そして次に男は自分が掴んでいる骸の一部をもぎとり、血肉を刃物を持った男に投げつけた。

もしも怯めば、その隙に仮面の男の異常な筋力による攻撃で『肉塊』増えるかもしれない。

7:◆GA:2022/12/23(金) 22:52


投げつけられた骸は1番前の男に当たる。
その男が前のめりに倒れると、それを踏み付ける勢いで次の男が飛び出してきていた。
『__我々は個にして全、全にして個である。
死はもはや死ではなく、生すらも超越す。
我々は死など恐れない。』


___倒れた男は事切れていたが、それを気にも止めず彼らは特攻していく。

8:◆6E 強者:2022/12/24(土) 11:00

「……フッヌ!!」

狂人の腹に穴が開く、流れる血は常人と同じく赤。
押し寄せる刃の波にのまれ、また一つまた一つ傷が生まれ、そのたび狂人の空しい神へ叫びが上がる。

しかし、仮面の狂信者を襲う彼らは気付いているだろうか?
仮面の男が攻撃をあえて受け入れていることを。
刺さった刃物が抜けず、むしろ狂人の肉体の内側に飲まれて行っていることを……仮面の狂信者が自らを刺す集団に抱擁するかのように、太い腕で包み込もうとしていることを。

その抱擁を受ければ、まるで雑巾を絞るがごとく、地べたを汚す狂人の血と狂刃の血が交わるであろう。


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