もるの架空工房

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1:もる:2024/06/28(金) 01:29 ID:/Nk

色々、様々、種々、屢々、態々、する

2:もる:2024/06/28(金) 01:58 ID:/Nk

資本主義を変革する要請が強まっている。
肥大化する台風、熱波、干ばつ、砂漠化、海面上昇、地球のあちこちで異常が発生している。疎外労働、搾取、長時間労働、格差、金融危機、周期的恐慌、サイレント植民地、あらゆる領域の商品化、長期不況、社会もまた既に資本主義の限界に突入して行き詰まっている。
すでに、人間社会と地球環境の物質的な再生産可能性を考えるならば、生産力の高度な発展が社会と自然に対する物質代謝を撹乱して、現状の生産関係を変更する必要性が生じている。しかし、どうだろうか。下部構造は資本と人間の転倒した倒錯的社会関係の変更を迫るのに対して、人間陣営はおびただしい危機に瀕していながら、小手先のやった感を醸し出すしょぼい政策ーーSDGs的なーーを実践するばかりで本気で変革しようする者は少ない。これは一体どういうことなのか?まるでガンを宣告されながら酒池肉林を貪り続ける異常行動を取り続けているようなものだ。およそ合理的でも論理的でもない。しかし、この非合理な破滅行動を叱咤したところで何の意味もない。それではフォイエルバッハ流の理念主義に帰結してしまう。ヘーゲル左派を徹底的に批判する中でマルクスが打ち立てた新唯物論は「いかにして、それが成り立っているのか?」を問い、特定の事象を成り立たせる現実的諸条件を解明することに苦心しなくてはならない。そこで注目するのは資本主義を維持しようとするメンタリティだ。資本主義には使用価値がある。経営の使用価値、投資の使用価値、価値増殖の使用価値。

3:もる:2024/06/29(土) 23:45 ID:/Nk

「近代社会に適応できない」弱者男性は、もはや切腹するしかない。

男が男であるだけで女を所有して、聞こえよく美化された「家族」という檻の中に閉じ込める「家父長制的生産関係」は、資本主義システムの進行と共に急激に解体されていく。なぜなら、世界市場化(globalism)という経済環境の激化、「モノ作り経済」の終焉によって、もはや資本には、人間に人間を入り好みさせる余白がなくなった。資本は外観上「権利」を推進していくことによって、女性も障害者も外国人もその他のマイノリティも、単なる物象の人格的担い手として「商品世界」に取り込んでいく。つまり彼らマイノリティも部品的な労働力として、あるいは価値増殖の契機である消費者として社会的総欲求の体系に組み込んでいく。
さらに貨幣経済は無機質に匿名化を推進する。商品界・貨幣界では、人間は、その属性や性格に関係なく「個人」という究極的な抽象的存在まで捨象される。すなわち、物象化する。人間は物象と物象の関係として現象する。物が人を支配する世界である。そして人間社会に物の論理を暴力的に突きつける資本は自立的な価値増殖運動を存分に加速して拡大していく。こうした経済過程の中、資本主義システムが家父長システムを解体して、男が男であるというだけで女を所有することを困難にする。今や、女も、商品及び貨幣所持者として同じく男を選べるようになった。すると、当然ながら、モテない、冴えない、金がない醜い男が「売れ残り」として余る。女を所有できない彼らは家父長制の立場からすると「劣等」であり、敗北しているらしい。だから自らを「弱者」と自称して、社会的保護を求める。あるいは、女性を所有できない劣等的性質ーー貧乏、不潔、不細工ーーを有する男を指差して「弱者」と揶揄する。家父長制のモノサシによるマッチョイズム大会である。こうした大会で敗北した男は、どこへ向かうのか?
ホロライブ、にじさんじをはじめとするVtuber界隈や、アニメ・マンガの界隈だ。彼らが本来、享受していた「友情」も「恋愛」も、「人間関係」も、今やシステムが代替を務める。彼らのコミュニケーションでさえ、「予測変換」や「レコメンド機能」が入り込み、システムが侵入する。彼らの心の管理、彼らの喜怒哀楽、彼らの会話能力、そうした人間的能力は「資本」が提供するシステムが代替して、彼ら自身の能力を「搾取」していく。すると彼らは、家父長制の立場から見ると、いっそう「劣等」となる。「孤独」となる。すると、彼らは孤独と劣等に傷つき、潜在的に友愛や恋愛を羨望する感情が強まる。彼らは感情の回復を求めて、資本の提供するコンテンツに逃避する。コンテンツはシステムである。すると、彼らは再び「搾取」される。家父長制の立場から見ると、彼らは余計に「劣等」になる。これが、いわゆる弱者男性の、再生産過程である。家父長制的敗者。資本により傷つき、資本で回復しようとする人間は資本によって傷つく。資本が織り成す永遠の悪循環からは逃れられない。
発想の転換が必要。家父長制がなければ、男を男をやめた時に、近代社会に適合した時に、自己の弱さ、醜さ、頭の悪さを自覚した時に、彼らは究極的に救われる。近代人として、スタート地点に立てる。
それが無理なら、死ぬしかない。切腹しなさいという話でしかない。


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