多くのヒミツを抱える、 城台家...
ただが、そんな一家を小さな身体で一生懸命支える長女を主人公にした、バラエティー系家族物語。
( この物語は、非常識的な部分がありますので、苦手な方はご遠慮下さい。 )
>>02 城台家相関図
母 瑠依 Rui (27)
父 いつき Itsuki (27)
長女 凜愛 Rin (11)
次女 凜嶺 Rine (6)
三女 頼衣 Rai (3)
四女 宇宙 Sora (3)
ー 作者自己紹介 ー*
鞠和 Marika.
本当に、雑ではあると思いますが、温かい目で見ていただけたら光栄です...(^_^;)
ー プロローグ ー*
ある涼しい春風が吹いた日の事。
ワケアリの城台家は、あるマンションに辿り着いた。
...一番年下の子であろうか、階段に座って、泣き始めたのである。
それを、一番年上の女の子が、抱っこし、また登り始めた。
彼女の名前は、城台 凜愛。成長期真っ只中の小学六年生。
この城台家には、何かの ヒミツ 、があるのだ...
ビリビリビリッ ビリッ
「 終わったぁぁぁ !!! 」
凜愛は、引っ越しの片付けを済ませ、一息ついた。
「 凜愛ちゃーん、宇宙が泣いちゃったよぉー?? 」
と、次女の凜嶺が言う。
「 ああああああ !!! 宇宙 〜 、泣かないでよぉ 〜 、 !! 」
宇宙の泣き声と混じる凜愛の悲鳴と共に、外の桜の花びらが一枚落ちた。
「 宇宙 、頼衣 、夕方迎えに行くからね ! 」
と 、保育園に送ってから学校に行く。
これが、いつもの凜愛の日常だ。
凜愛と凜嶺があれこれ話しているうちに、桜泉女学校小学部の校舎についた。
「 ここが新しい学校 ...。 」
「 凜愛ちゃん 、スゴいね ! 」
凜嶺は 、キャッキャキャッキャと騒ぎながら、どんどん前へ進んで行った。
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「 本日は 、新しいお友達を紹介します。 」
担任の大和 千鶴 先生に呼ばれ 、私はクラスメートの前に出た。
「 初めまして 、城台 凜愛です。宜しくお願いします。 」
最後にニコッと笑みを浮かべ 、先生に促されるまま 、席に着いた。
その時 、遠くからの視線も知らずに______________
六年二組 名簿
担任 大和 千鶴 Tizuru Yamato .
副 西濱 すず Suzu Nishihama .
01 . 赤井 音桜 Neo Akai .
02 . 赤元 咲音 Sakine Akamoto .
03 . 一条 友加 Tomoka Ichizyo .
04 . 岡野 瑠璃 Ruri Okano .
05 . 小野 和歌奈 Wakana Ono .
06 . 城台 凜愛 Rin Gidai .
07 . 小原 凜華 Rinka Kohara .
08 . 坂口 雛希 Hinano Sakaguchi .
09 . 坂本 結架 Yuika Sakamoto .
10 . 桜辺 菜々 Nana Sakurabe .
11 . 指科 羅南 Rana Sashika .
12 . 静岡 茉莉華 Marika Shizuoka .
13 . 高野 葉奈 Hana Takano .
14 . 田中 菜月 Natsuki Tanaka .
15 . 浜崎 りな Rina Hamazaki .
16 . 福沢 妃奈 Kina Hukuzawa .
17 . 松岡 絵麻 Ema Matsuoka .
18 . 的場 伊織 Iori Matoba .
19 . 宮脇 れな Rena Miyawaki .
20 . 村山 玲仁 Reni Murayama .
21 . 森原 杏果 Momoka Morihara .
22 . 森山 美琉 Miru Moriyama .
23 . 桃山 姫乃 Himeno Momoyama .
24 . 矢吹 莉々歌 Ririka Yabuki .
25 . 山形 心遥 Koharu Yamagata .
26 . 山口 柚子 Yuzu Yamaguchi .
27 . 山田 李紗 Risa Yamada .
「 凜愛ちゃん 、ちょっと来てくれないかな ? 」
クラスのお嬢様 、桃山さんが言った。
「 え .. ? あ、うん !! 」
凜愛は 、初めて声を掛けられて嬉しかった。
そのまま 、トイレへと誘導させ、扉がガタン 、と閉まった。
「 えっと ... 、 」
凜愛は戸惑いつつ 、笑顔を作った。
「 あのねぇ 、凜愛ちゃぁん。 」
姫乃は 、おっとり口調で言う。
「 私のお友達のぉ 、れなちゃんが、お友達になりたいって言ってるのぉ。良いかなぁ ?? 」
その言葉を聞いた瞬間 、凜愛はどっと涙が溢れた。
「 こんな私を・・・? 友達・・・? 」
凜愛は、ただそれだけが嬉しかった。
「 んじゃ。そーゆー事でねぇ。バイバーイ♪ 」
そう言うと 、姫乃と取り巻き達は出ていった。
凜愛は 、心をウキウキさせながら教室へと戻って行った。
あの時笑った 、姫乃の怪しい笑みも気付かずに .... ______________
教室へ戻ると 、凜愛は早速宮脇 れなに話し掛けた。
「 あのっ 、... 宮脇さん 、良ければお友達になってくれないかな ?? 」
勇気を出して話し掛けてみたものの 、れなは沈黙状態だった。
その状態を凜愛は察し 、何でもない 、と言おうとしたその時だった。
「 良いよ !! 宜しくね 、凜愛ちゃん ! 」
という甲高いれなの声が響いた。
「 ありがとう !! こちらこそよろしくね ! れなちゃん ♪ 」
二人はニコッと笑い合った。
その後ろでは 、千鶴先生がクラスに馴染めている凜愛を見て 、ふわふわとした笑みを浮かべていた。
桃山 姫乃 の取り巻きタチ 、
→ 赤元 咲音
村山 玲仁
森原 杏果
城台家 親戚一覧
橋光 梨菜 Rina
璃夜 Riyo
月菜 Runa
実里 Miri
そして凜愛は、一年三組の教室へ向かった。
「 凜嶺ちゃん、ランドセル 〜 !!! 」
と誰かが叫んだ。
すると凜嶺は 、「 ありがと〜♪ 」という元気な笑顔を見せ 、凜愛に向かって走って来た。
「 凜愛ちゃん行こっ !! 」
周りには沢山の児童達がいる中 、凜嶺は大声で言った。
凜愛は 、それに合わせるかのように、「 あいよっ 」という元気な返し方をした。
すると 、後ろから凜嶺の友達が走って来た。
「 凜嶺ちゃん一緒に帰ろ !! 」
そこにいたのは 、凜嶺の初めての友達 、濱野 柚莉 と 、高田 瑞希 、そして 、坂本 結架の妹 、坂本結菜だった。
「 凜嶺ちゃん 、その子誰 ? 」
柚莉は恐る恐る聞いてみた。
「 あのねぇ 、凜嶺のお姉ちゃん !! 」
と 、答えると同時に背後から声がした。
「 結菜 〜 !!! 知らない人に迷惑でしょ 〜 !! 」
と 、坂本 結架が走って来た。
「 ん ... あれ ?? 城台さん 、っと ... その子は ?? 」
結架が「 ん ?! 」と首をかしげている。
「 城台 凜嶺です !! 宜しくお願いします !! 」
凜嶺は明るくそう言った。
「 えっ 、城台さん ...っじゃなくて凜愛ちゃんは妹いるんだね !しかも結菜と同じクラスかぁ ... !! 」
ツインテールが特徴の結架は 、髪を揺らしながら言う。
「 じゃあ宜しくね !! 凜愛ちゃん 、凜嶺ちゃん !! 」
そういうと、結架は他の子達を引き連れて走って行った。