はじめまして、ふぃりあと申しますฅʕ•ᴥ•ʔ
小説を読むだけじゃなくて書きたいと思ってスレ立てしました!
葉っぱ初心者で不慣れなところとか多いと思いますがいろいろ教えていただけると嬉しいです。
よろしくお願いします(*'ω'*)
❥ Prologue
どこが悪かったか、と問われたら全て悪かった気もするし、案外、何も悪くなんてないのじゃないかと思ってしまうこともある。
言ってしまえば、「運」が悪かったのだ。
そんな一言では済ませられないが、沈む世界ではきっと、そう答えるしか、ないのだ。
ボコ、ボコボコボコ。
深い深い海の底。
ただただ深く、黒にも似た勝色(かついろ)を私は負けて見下ろした。
ボコ、ボコボコボコ。
息苦しさに脳が痺れる。
体にまとわりつく藍に身を任せ、沈む体で最後。
……ボコ。
もう失われたと思った泡が、最後にひとつ、白縹(しろはなだ)に輝く海面を目指して、ゆっくりと滑り出す。
……あゝ。
私は、きっと「運」がいい。
そんな、夢を見たような。
淡い朝日に包まれて、見えない鉄格子の中で、私は今日も目を覚ました。
<Plorogue 結>
プロローグです。
連続で投稿すみません!
なんか暗め(?)なスタートをきっちゃいましたが、ギャグ要素とか入れられるようにがんばります( ・`ω・´)
プロローグ中の色についてはタブを開きながら適当に選んだので想像の手助け程度に…
「青 色 名前」で検索すれば出るはずだ。
次は一話かな〜。
1日1話以上更新できるようがんばる汗
❥第1話「人狼ゲーム」
これは狭くて小さな檻にいた、私の短い青春の話。
これを今はもう戻れない、あの頃に捧ぐ。
「初日の朝を迎えました。残念なことに【三鼓】さんが無残な死体で発見されました」
ホームルームの始まる20分前、午前8時10分ごろ。
私たちは1つの机を囲んでゲームに興じていた。
「いや、おかしくない? GM(ゲームマスター)抜いて3人しかいないのに何で初日に犠牲者だしちゃったの? 何ですでにゲーム終わっちゃうの?」
「いや、まさか私を襲うなんて……」
「ってかまず!3人なのに初日噛みがあってサイコパスいるとかいうのがおかしいだろ!!」
最近流行っているのは人狼ゲームだ。
村の中で人狼か村人か、お互いがお互いを疑い合って村から人狼を排除するゲームだ。
『処刑』という方法を行使して。
今回の振り分けとしては、私……つまるところの【三鼓】が人狼、【二見】がサイコパス、そして、【四十万】が市民だったのだろう。
「ゲーム終了です。勝者は【妖狐】です」
「嘘でしょ、四十万妖狐だったの?! というか真面目にやってよGM!!」
そもそも市民陣営が皆無なこのゲーム、人狼ゲームといってもいいのだろうか。
1ゲーム――といっても配役を決めただけのゲームだったが――を終えて、一度教室を見渡す。
無機質な空間はどれも作られたてを象徴するように白かった。
木目は付いているもののその表面をつるりとした机が4つ、部屋にただ並んでいるだけの光景はシンプルで、無機質だ。
窓から見える景色は、石畳が木々の隙間からチラチラと見え、『学校』というよりかは『森』に近い印象をもたされる。
GMを代わりにやってくれる携帯端末ひとつろくに持ち込めないこの空間。
窓の外はあんなにも広いのに。ここは広くて狭い窮屈な空間だと、私は大きく深呼吸した。
まだ物語全然進行してないや〜'`ゥヽ(ヽ′□`; 三 ;′□`ノ)ノゥ'`
時間無いから取り敢えず、今出た登場人物の紹介だけ( っ'ω')っ⌒⚪ポイッ
三鼓 紹々里(みつづみ つづり)
16歳(誕生日⇨12月31日)
主人公で喜怒哀楽が激しく、ボケかツッコミならツッコミ。
二見 紗依(ふたみ さよ)
16歳(誕生日⇨6月6日)
マイペース。ボーッとしてることが多いけど、半分くらいはちゃんと聞いてる。
四十万 嘉野(しじま よしの)
16歳(誕生日⇨4月1日)
喜怒哀楽が激しい。二見とよく一緒にいる。
一柳 千瀬(いちなぎ ちせ)
16歳(誕生日⇨10月11日)
ツッコミかボケか、問われることもなくボケ。
基本ツッコミ待ちのムードメーカー。
1話の配役は、
一柳⇨GM
二見⇨サイコパス
三鼓⇨人狼
四十万⇨妖狐
でした。そもそも一柳をGMにしたのが間違い…orz
第1話の続き書きます((φ(-ω-)カキカキ
そもそものところ、ここは普通に見えて、普通であってはいけない場所なのだ。
――というのも、まず、私たちが普通ではないことから話さなければ始まらない。
「三鼓 紹々里」、この名前は数年前まではそれなりの知名度を誇る俗にいう「お嬢様学校」に、名を連ねていた。
交友関係、学業成績ともに良好。
共働きの父と母はよく耳にするような企業のそれなりの階級で、まあ少し、他より裕福だったのだ。
よくいる生徒の1人に過ぎなかった私には、ただ一つ、「運」が足りなかった。
運、と言っても別に、傘のない日に限って雨に降られた、だとか、体育祭で一緒に走る子が学年で1番足が速い、だとか。
そういう「不運」とは別の次元で。
あえて他の言葉で言わせてもらうなら、私はいい「カモ」だったのだ。
あまり子に興味ない親。
表だけのペラペラな友情と、物を強く言えない性格。
そして――、たまたま隣だった席。
それが、今の私を作った「材料」だった。
「容疑者である同じ中学校に通う女子生徒(14)は調べに対し容疑を認めているということです。警察では暴行に至った経緯、また暴行に使った凶器などの事情を聴き、詳しい調べを進めています。次のニュースです」
淡々と読まれたニュースの文に、嘘に塗れた画像、テロップ。
別室で聞かされた事件の内容と、そのシナリオ。
私はようやくそこで、自分は捨て駒にされたのだと気がついた。
どこの世界でもある。上の者のミスは、下が尻拭いしなければならない、摂理。
シナリオを話したその人は、刑期の間が服役という名目で「施設」に入るのだと言ったが、その後どうなるのかなんて、分かったものじゃない。
外に漏れたらまずい、そんなスキャンダルをわざわざ世に放つわけがあるだろうか。
万が一、出られたところで若いだけの前科持ち、世に必要あるのだろうか。
私の目の前は、底のない深い海の底に沈んでいった。
「では、これからのことについてお話しします。」
そう淡々と口にしたのは、下校中の私を拉致し、先程のテレビを見せた男性(ちなみに、拉致後からテレビを見るまでの数日間、私の身の回りの手伝いしたのもこの人)だ。
女性も羨むような柔らかで細い黒い長い髪は後ろで一つに束ねられ、男性にしては白い肌に少しキツい印象を受ける鋭い目。
いつもスーツに身を包み、歳は20代半ばくらい・・・だろうか。
多分、綺麗ってこういう人に使うんだろうな。
場違いにも、そう無意識に考えてしまうような外見であった。
ここ数日の振る舞いを見ていても、どの動作も優雅で無駄がない。
どこか良家の生まれのようにも思えた。
「あなたには国の作った研究施設である、『学校』に入ってもらいます。ある程度の行動の制限、また、外部との連絡制限などはありますが・・・」
少年院よりかは幾分か良いです、彼はそう言って私を見る。
私は彼と視線を交えず、私と彼の間の机に乗っている書類を見ているような素振りをとった。
「詳しい施設の説明は施設に入ってからの方が分かりやすいと思われるので、あなたは今後自分がどうなるのかだけ把握しておいてください」
よろしいですね。
そう言って書類をまとめ始める。
見出しに『施設内での規則』など、これからに関わる文字がいくつも見えたが、それすらも彼からすればどうでもいいもののようだ。
ここまでスラスラと言われると、自分がクラスの女子の犯罪を肩代わりして少年院に表向きには入る、なんてこと一切感じられなかった。
ただ、長期の合宿に行きましょう、とのお誘いを受けているような感覚だ。
「・・・はい、分かりました」
私は気が抜けたようにそう言うと、移動は車で行いましので、と私を案内し始める。
これが、私の普通でない日常の、あっさりとした始まりだった。