ふと思いついた時だけ更新するので
たまにしか書かない
それも適当なモノが多いのでよろしく
『王と忠臣』
あるところに一人の王と生真面目な臣下が居た。
臣下の名はニコラウス。
彼は文武兼備で、戦場では彼一人が敵軍全員を蹴散らしてしまう程だった。
そんなニコラウスが民に慕われだすと王は焦りだした。
「このままでは王の座を奪われてしまうのではないだろうか」
そう思った王はありもしない罪を捏造してニコラウスを捕えた。
そして王は彼を死刑に処し、自分の地位を守ろうとしたのだった。
だが、彼が死んだ事を知った列国はここぞとばかりに大軍を送ってきた。
すぐに軍を派遣したが、今までニコラウスに頼ってばかりだった軍は
あっさりと敵軍に敗れ、王はとうとう敵に捕えられてしまった。
王が殺される時が来た。
王は最期に呟いた。
「ニコラウスは頭の切れる奴だ。きっとこれも奴が私へ復讐するために
仕組んだのだろう。あいつのような奴を生かしていてはならぬ。
やはり殺していて正解だった」