はじめまして.紅です。
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更新は不定期でとても遅いです。
5〜10レスくらいで終わらせられたらな‥と
思っています。
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拙い文ですが精一杯.頑張ります。
よろしくお願いします。
#01.〈 青空 〉
「空、きれいだね」
隣で寝そべっている君が、ぼそりと呟いた。
背中に草のちくちくとした感触。
心地よい風が僕の頬をくすぐっていく。
「そうだね。…空好きなの?」
「うん。青くてきれいだから」
「青好きなんだ? へぇ、なんか意外だね」
僕がそう言うと、君は上半身だけを起こした。
木々がざわざわと揺れる。
「なんで、青が好きなの?」
問いかけると、君は少し考える素振りを
見せてから、微笑んだ。
「だってね、青ってすごく不思議な色だと思うの」
「不思議な色…?」
「ええ。海は深い青をしているけれど、手にすくってみると
透明の水でしょう? 不思議だと思わない?」
「確かにそうだね!」
君の言うことがすごく興味深くて僕は
上半身を起こし、身を乗り出した。
ふわり、と君の長い髪からシャンプーの匂いが
ほのかに香る。
「そうしたら、青ってつかめない色だなぁと
思ったのよ」
「へぇ、そんな事考えたことなかったよ。
でも、何で青く見えるんだろうね?」
「…う〜ん、光との関係とか何とか…」
「難しいね」
うんうん考え出す君を見て、僕は頬が緩んだ。
#02.〈 青空 〉
「どんなに考えても答えが出ないわ。
今度図書館で調べてみましょう」
君は独り言のように言い、立ち上がった。
淡いピンクのワンピースがひらひらと揺れる。
「ほら、蒼。立って! 私がこれから、とっておきの
場所に連れて行ってあげる!」
君に無理やり起こされて、僕はよろよろと
立ち上がった。すぅ、と風が通り過ぎる。
「ほら、早くー!」
「ちょっと、待ってよ〜!」
遠くの方で手招きをする君に向かって、僕は
走り出した。
くすくすと笑っている君が、僕の手を取る。
「迷子になっちゃだめだから。ね?」
にっこりと微笑んだ君に、僕は頬が熱くなった。
ぎゅ、と手に力が入る。
「あのね…今日はあいにく違うけど…
私好きな空があるの」
「好きな空?」
野原をゆっくりと歩きながら、君は
空を見上げて言った。
「そう。今日は淡い水色の空だけどね、
くっきり青と白の空の時があるの。
だから、今度はその空を見せてあげる」
「ふーん、僕は今日の空でもきれいだと思うけど」
「蒼は好きな空ってないの?」
君の問いかけに僕は、少し考えてから答えた。
「…ないかな」
「…そう。なら、きっと私の好きな空を
蒼も好きになるわ。とてもきれいなんだから!」
にっこりと、でも悪戯っぽく笑う君に
つられて僕も笑顔になった。
***
初っ端から、こんな文才ですみません。
夏らしい清々しさを描けてたらなぁ…と(´・ω・ `)
「白石くん、国語の教科書忘れちゃったから一緒に見ていい?」
騒がしい教室内でひとり、頬杖を付きながらうたた寝していると、俺の意識の片隅に
そんな声が入ってきた。高いソプラノの声の主が気になり、反射的に目を開く。
俺から見て右斜め上の席の白石に、その隣の席の桜井さんが話しかけているところだった。白石の答えを待つ桜井さんは、
ふわふわとした雰囲気の可愛い子で
男子からの人気も高い。ちなみに、俺と
白石はそこそこ仲が良いので、俺は白石が
桜井さんのことを好きなのを知っている。
とりあえず、可愛い桜井さんに教科書見せてとか言われてるんだから、あとで白石には
何か奢らそう。
「えっ、あぁ、いいけど」
「ほんと!? ありがとう!」
でれでれ、そんな効果音がぴったりな顔を
白石がしたのを俺は見逃さなかった。
下心見え見えな白石とは裏腹に子猫みたいにくりくりとした目を嬉しそうに細めた桜井さんは、白石の机に自分の机をくっつけ始めた。
ちなみに、俺の席の位置からは桜井さんの机の中身がばっちり見える。机の中に入っている国語の教科書も、もちろんばっちり。
それはつまり、桜井さんも下心がないわけではないってことだ。
あー、失敗した。可愛い声に反応して目なんて開けるんじゃなかった。嫌なの見たな、白石の恋の始まりだなんて。
あとで茶化しておこう。あー、俺にも、春来ないかな。
すっかり気分が捻くれた俺は、再度目を瞑り、まどろみに飛び込む準備する。やがて、周りの雑音がラジオのチューナーが合わないみたいに聞こえてきた時___
「香坂くん」
まどろみの渦に浸かりかけていた俺の意識は、その声によって覚醒した。「香坂くん」というのは、他の誰でもない俺のことだ。目を開く。目の前には、隣の席の益田さんが眉を下げ、俺を見ていた。
「ごめん、眠ってた?」
「いや、大丈夫。目ぇ瞑ってただけ」
眠りの邪魔したの誰だとか一瞬でも思った
ことは、絶対言わないけど。
にこり、と微笑むと益田さんはほっとした
ように、ふにゃりと笑った。たれ目な益田さんは、笑うと更にたれ目になる。それも、可愛いけど。
「あのね、国語の教科書忘れちゃったから、一緒に見せてくれない?」
そういえば、桜井さんと益田さんって仲良かったな。ふと、そう思った。
さっきの桜井さんみたいに、眉を下げる
益田さんは、捨てられた仔犬みたいに小さく見えた。
でも俺、知ってるんだよね。
朝、登校した益田さんが机に国語の教科書
仕舞ってたこと。これは、自惚れちゃってもいいってことかな? そうゆう事にしておこう。俺は眉を下げる益田さんに、満面の笑みでにっこりと微笑んだ。
「いいよ」
俺にも春が来たみたいだ。
+++
わけわかめ.、読みづらかったら
すみません(´・ω・ `)