「ん〜……」
昔かどうかは分からないその時、とある真っ白な部屋に幼い小さな男の子いました。
彼は毎日お母さんに言っていました。
“お外の世界にはどんな事があるの?”
母親は毎日その問いに対する答えに困っていました。
彼女自身、外の世界を良く知らないからです。
彼女は神に尋ねました。
“どうすれば息子に外の世界を教えられるだろうか?”
神様はこの問いに対する答えを知っています。
なので神様は母親に優しく笑みを浮かべて答えます。
“貴方を差し出せば、彼に記憶の本を差し上げます”なんて。
母親は悩みましたが息子の為なら、
と自分を犠牲にして「外の世界を知るための」
男の子の望むものを手に入れました。
「これがあれば___」
“記憶の本”を手にした彼は、
母親の事など気にならなくなってしまいました。
これは、そんな魔法の本の一部のお話し__。