虚空の彼方へ

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1:藍:2014/10/20(月) 20:56

はじめまして、藍です。
小説を書くのは初めてなんですがよろしくお願いします。

死ネタ・悲恋っぽいのが入ります。
苦手な方はご注意ください。

荒らしなどは禁止です。

よろしくお願いします

2:藍:2014/10/20(月) 21:02

幸せだった何もかも。

隣には君がいて、君と笑いあって。
君といるだけで何もかもが幸せだった、そうだったはずなのに。

もし、もしもだよ?もう少し早く気づけていたのなら、何かが変わっていたのかな?

3:藍:2014/10/27(月) 19:53

簡単な登場人物の説明。

・石崎亜依 16 女
勇輝の彼女
・香月勇輝 16 男
亜依の彼氏

4:藍:2014/10/27(月) 20:01

今日も、笑って過ごせると思った。最高の日になると思った。
だって今日は、私の誕生日。
勇輝と付き合い始めて、丁度1年たった日。

私は、思ってもみなかった。
最高の日になると信じて疑わなかった今日が、
人生最悪の日になるなんて。

そう、いつもどうりだった、何もかもが_____

学校へ行って、放課後にはデートをして_____

『お誕生日、おめでとう、亜依。』
真っ先に言われるだろうと期待していた言葉が、今も言われない。
最初は、照れ臭いのだろう。としか思っていなかった。
それが、今になって勘違いだったと、やっと私は気づいた___

5:藍:2014/10/27(月) 20:35

連れてこられたのは、小さな公園。
公園といっても、遊具が1つ、置いてあるだけの、何もない公園だった。
私は、勇輝にここに来たのか尋ねても、黙ってろ、と言われるだけ___

勇輝の様子が可笑しいと気づいたと同時に勇輝が立ち止まった。
当然私は、いきなり止まる事が出来ず、勇輝にぶつかった。

「どうしたの、勇輝。変だよ?具合でも悪いの?」

「………………」

私が問いかけても勇輝は何も言わない。
沈黙が痛い。

どれくらいたったのだろうか?勇輝がやっと口を開いた。

「…、なぁ?俺と、別れてくんね?」

勇輝の口から出てきた言葉は、予想もしない言葉だった

6:藍:2014/10/27(月) 21:02

「どうして?どうしたの、やっぱり今日の勇輝、変だよ!さっきまで私の事好きだって言ってたじゃない!!別れるなんて、冗談よね!?」
「冗談じゃない。」

ふざけているのかと思った。
けれど、勇輝から発せられた言葉は、身震いをしてしまいそうな程、冷たかった。

「なんで!私の事嫌いになったの!?」

「嫌いも何も、もともと亜依の事なんて、好きじゃなかったし。」

「じゃあ…、じゃあなんであの日、私に付き合って、なんか言ったの!?大好きだって言ったの!?」

「どうしてって…。そりゃあもちろん…。」

勇輝は、微笑んだ。そして、この状況に不釣り合いな、弾んだ声で、言った。

「騙されてるお前を見るのが楽しかったから。」

急に息苦しくなって、勇輝の顔が歪んだ。

「でもさ?最近、飽きてきたんだよ。しかも、お前ウザいし?だから、そろそろ別れどきかな?って思った訳。」
じゃあな。そう言って、勇輝は、私を置いて公園を出ていった。

つぅー…っと、目に溜まっていた涙が溢れた。
「…ふっ…ひっく…ふ…うぇ…。」

この時点で気付いていたら、この先の未来は、もう少し変わっていたかもしれない。
勇輝が、愛おしそうで、それでいて悲しそうな瞳で私を見ていた事に気づけていたら、この先の未来は……。


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