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1:深夕:2014/12/29(月) 11:38


もし、過去に戻れたら?

未来にも、行けるとしたら?

それは便利だっただろう。

けれど、対価はあった。

決して帰る事は出来ないと。

そして、作った本人は過去に渡った。

実験第一号と称して。

過去に行けたことを証明するのは簡単ではなかった。

対価を求める危険なものを、誰も使おうとはしなかった。

こうして、天才の発明品は闇に葬られた。

しかし、自分の命を顧みない者にとっては、この発明は奇跡そのものだった。

幸せな未来を願おう。

変えられぬ過去を悔もう。

決して、間違いの無い人生を歩んではいけない。

私達はいつだって、間違いながら、悔みながら、笑いながら、生きるのだから。

2:深夕:2014/12/31(水) 18:13


ミラ・ルーデス

それが私の名前。

死ぬまで、ずっと変わらない。一種の呪いのようなものだ。

噂を聞いたのは、2、3日前のことだ。

【天才の発明品】【悪魔の産物】

様々なうわさがされていた。

過去に戻りたい。戻ってやり直したい。

ならば、簡単だ。

死ぬかもしれなくても・・・過去に進むしかない。


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