不思議ちゃん

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1:花:2015/02/11(水) 16:27

ペタ……ペタ……
誰だろう?
私は今、自分の部屋の、自分のベッドで寝ているはずなのに……。
何故か、私は自分の後姿を見ている。
ガチャ、ガチャリ
ギ……ギ、ギイイィィィ……
私に似た誰かは、靴も履かずに鍵を開け、マンションの階段を下りていく……。
私もそのあとを追いかけようとしたら、ぐにゃりと周りの景色がゆがんで……。
そのまま倒れた。

ドサッという衝突音を立てて、私はベッドから落ちていた。
ゆっくりと目を開けると、そこは、いつも通りの私の部屋。
「友里?大丈夫?」
部屋のドアを開けて、少し顔をのぞかせる感じでお母さんが私に声をかけた。
「ん……」
それだけ言って、私はお母さんに続くようにして部屋を出た。
そして、洗面所に向い、洗顔と歯磨き。
それが終わると、私は朝食をとるためにキッチンへ。
「あ、友里。おはよー」
「おはよう」
「今起きたの?いいよね、学校が近いとさ。じゃあ、行ってきます!」
手を振る愛実に、私も手を振って、朝食をとり始めた。


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