姉妹の悩み

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1:結:2015/03/25(水) 18:36

〜たまこ〜

私、北白川たまこ。
普通の女子高生です。
これは、私の普通の高校生活から一歩踏み出す物語です―

「じゃあ、昨日の続きから行きますねー。教科書123ページを開いてください」
いつもと同じ時間が流れていく―。
いつもと同じ授業。
いつもと同じ時間。
いつもと同じ日常―。
私には、たった一つの小さな悩みがあります。
それは―

「ただいまー」
私は家に帰り、リビングのドアを開けた。
テレビを見ながら談笑しているお母さんと、双子の姉のももこ。
私は、クラスでも家でもその存在を忘れられている。
お弁当箱を鞄から取り出して、自分で洗うのもいつもの事で。
私は自分の部屋へ行き、夕食の時間までお風呂に入った。
腰まである長い黒髪を結い上げて。
衣服を脱ぎ、シャワーチェアに腰を下ろす。
シャワーから出てくる水が温かくなったら、私は体と髪を洗う。
湯船につかる瞬間が一番好きだ。
家にいる時間で、一人になれる時間だから。
お風呂で暖まった後、私は部屋着のパーカに着替えて、食事の時間まで部屋で髪を自然乾燥させていた。
ふと時計を見ると、時刻は七時になっていた。
夕食を食べるために、私は一階へ降りた。
食卓を見ると、もうお父さんも還ってきていて、3人で食事をしていた。
……4人家族なのにね。
私は箸を握ると、お味噌汁を飲み始めた。
無言で食べ進めているとお父さんが、
「たまこ、勉強はしているのか?」
「うん……」
「そうか、それならいい」
お父さんはいつもこういうだけ。
お母さんとももこは仲が良くて、私はその会話に入ることもできなかった。
ももこは赤点ばっかりで、公立高校で行けるのは今の学校しかなかったけど、私は進学校に通っている。
別に勉強ができないわけじゃないけど、お父さんが
「たまこ、絶対進学校に行きなさい」
て、大真面目に言ってたから。
私は一度も親や先生に逆らったことがない。
その方が私も楽だし、問題を起こしたくないから。
「ご馳走さま」
自分の食器を洗うのは私だけ。
こんな家庭で生まれ育ってきたから、私は早く自立したくて自分の事は自分でやるようにしているのだけれど……。
洗い物を済ませると、私はすぐにお弁当を作る。
早めに作らないと勉強時間が減るし、冷めるのが何時になるのか分からないから。
お弁当を作り終えると私は自分の部屋へ行き、宿題になっている英語のワークを開いた。
宿題を進めていると……。

2:結:2015/03/25(水) 18:52

ピロリン♪
携帯にメールが届いた。
今まで一度も聞いたことがないその音に、私は首をかしげながらメールの受信ボックスを開くと……。
そこには、「友達になりませんか?」という題の短い文章が。

僕と友達になってくれませんか?



           ・・・END・・・

友達が一人もいない私は興奮して。

喜んで。


           ・・・END・・・

と送った。


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