双子ちゃん

葉っぱ天国 > 短編小説 > スレ一覧キーワード▼下へ
1:なぁな:2015/04/09(木) 18:05

秋の朝。
同じ顔の双子が一緒に学校への道のりを歩いていた。
「ねぇ、ナナ」
「何?ノノ?」
さすが双子。
まるで一人で会話をしているように、全く同じ声が聞こえてくる。
「今日の放課後さ、一緒に買い物に行かない?」
「……二人で?」
「うん」
「……じゃあ、行く」
凛とした声の持ち主が妹のノノ。
返事がゆっくり目なのが姉のナナ。
二人とも同じ姿に同じ声なのに、中身は全く違う。
ノノは明るくて成績は上。
ナナは人見知りで成績は中の下。
皆ナナよりもノノが好き。


書き込む 画像 サイトマップ ▲上へ