くるみちゃんといちごちゃん ―大好きな君へ―

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1:なぁな:2015/04/10(金) 21:07

―拝啓、3年後の私へ
3年後は、どこで何をしているのでしょうか?
きっと、私はまだ、いちごちゃんのそばにいるのでしょうね。
いちごちゃんが私を嫌っても、世界中の皆が私を嫌っても、どうか、これだけは忘れないでください―。

―拝啓、3年後の私へ
3年後の未来はどうですか?
私はどこで何をしていますか?
今の私は、くるみちゃんが嫌いです。
どうしてかというと、私より長けていないところが何一つないから。
だから、私はあの子が嫌いです。
これからも私は、そのことを隠し続けていかなければいけないのでしょうか―

2:なぁな:2015/04/11(土) 19:17

―3年後

くるみといちごは、高校3年生になった。
二人で同じ高校に進学し、同じクラスになった。
「行ってきまーす!」
今日は始業式。
冬休みが終わり、3学期が新たに始まる日だ。
今日のくるみは、妙にわくわくしていた。
何故かというと、今日は3年前に埋めたタイムカプセルをいちごと一緒に掘り出しに行く日だから。
一人ルンルンしていると。
「あ、いちごおはよー」
「くるみ……おはよ」
「?どした?今日元気ないね」
「えっ?そんなこと……ないよ」
「そう?」
くるみは一応そういったが、その時のいちごのギクッとした態度を見逃さなかった。
「まぁ、元気だしなよ!今日、タイムカプセルを掘り出しに行くよ〜!」
「う、うん……そだね」
くるみの言葉で、いちごの元気がさらに無くなった様にも見えた。
でもくるみは、ここはあえて。
「そういえばさ、私なんて書いたんだっけ?忘れちゃったよ。いちごは覚えてる?」
「んーん……覚えてないよ」
「そっか」
やけに今日はいちごの元気がないなとくるみは思ったが、くるみは何も言わなかった。


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