第一話「始まりの日」
恋愛感情ってなんだろう。
どこからが、「恋」の境界線なのかな―?
「ファーストゲーム、ラヴオールプレイ!」
そんな主審の掛け声とともに、私はラケットを構えた。
相手のシャトルをまっすぐに見つめ、サーブを打ってくるのを待つ。
私の名前は、橋本詩音。
西風中学校の2年生。
今は、中体連でバドミントン部の私は、シングルスの試合をしていた。
結果は、15−21で惨敗。
私は、試合が終わると二階にある控室に行って友達とおしゃべりをしていた。