ぼちぼちと。
2:サヤ◆gi4N93xk8Q:2016/10/01(土) 01:27 「君」
じいっと。じいっと見ている。君の視線を感じる…
背中に痛いくらいにささった言葉。
頭を悩ます沢山の紙切れ。
そんなものを忘れさせてくれる、暖かな視線。
脳みそが溶けそうになる。
君は不意に立ち上がり、僕のそばに来る。
ふわりと漂う甘い匂いに少し目眩が起きる。
広がった白いレースが僕のそばに落ちる。
黒い、黒いドレスと赤いリボンが下に落ちて、僕のそばに来る。
君の白い肌が惜しげも無く晒される。
それよりも白い無垢な白いキャミソールが君の体を覆う。
君の黒いつややかな髪がさらりと風になびく。
白いキャミソールの上に、どこからか取り出した白い、ピンク色のリボンが着いたワンピースを着る
ーーまるで、それは天使のようで。
僕に向かって君はふわりと微笑む。
天使のような無垢な笑み。
日の光が少し眩しくて…僕は目を閉じた。
…もう、夢から覚める時間だ。
書き方変える
『』…タイトル
「」…話していること
()…思っていること