気が向いたら書いていく、短編集です。
2:慧義◆HQ:2016/12/18(日) 10:03 『前向きに。』
「あんたは、余命1ヶ月なんだよ。」
本を読んでいる私に、祖母が、優しく
話した。
「そう………なんだね。」
私は、毎日の辛い痛みや吐き気から、
相当重い病気なのだろうとは、
思っていた。
でもまさか、余命1ヶ月と言われるとは、
思いもしなかった。
だけど、素直に受け入れることが
できた。
涙は、一滴も流さなかった。
悲しいという感情はなかった。
私はもっと、前向きに考えた。
『その1ヶ月を、頑張って生きよう。』
と。