色々な二次創作を書いていく割に短編集なスレ。どうか暖かく見守ってください。
2:蒼月 空太◆eko:2017/02/03(金) 15:35 あ、書き忘れ。
クロスオーバーネタも時々やりますよ
三国無双、【もしもバレンタインデーがあったら】
司馬師視点
私の名前は司馬子元。天命を・・・・いや、それでこの紹介はいらぬか。今日はバレンタインデーなるもののようで、女性が男性へと甘菓子を渡すそうだ。くだらぬ。実にくだらぬ。ならばそのようなときこそ戦をするのであろうが。私は甘菓子より肉まんをもらえればそれでいいのだ。がまぁ、普段通りの振る舞いこそこの司馬子元だろう。
「そこの女官、昭はどうした?」
「司馬昭殿ですか?彼は朝からいませんよ?ですが、一度見まして、凄い血相を変えて逃げてるように走ってました。」
昭は元々女から人気のある男だしな・・・多分甘菓子を渡されるのが嫌になりすぎたのだろう。やれやれ。今日は戦ではなく、散歩とでも行くか・・・・
そう思って私は歩き出した。と思ったら、誰かを探しているように首を回して、ひたすら物置などを探している金髪の女性で、やたらと胸の大きい―
元姫だ。昭に嫁いでいる女だったな。
「あ、子元どの、子上殿を知らないでしょうか・・・」
「何ゆえ昭を探す?奴は今女たちから逃げ―」
「今日はバレンタインデーというらしいので、甘菓子を渡そうと・・・」
私は今、腰に下げている剣を抜き放って、全力で走り出した。
「し、子元殿?!」
「昭おおおおおおおおお!どこだああ!」
「兄上・・・うるさいですよ。そんなに全力で走って叫び声を上げてたら、品がないですよ。」
「そうか、感謝す―って昭!貴様・・・そこまで女から甘菓子を受け取るのを私に自慢したいのかぁぁ!?」
「いや兄上何言ってるんですか?俺は今全力で逃げてる最中なんですから、そんなに暴れないでくださいよ」
「何を言っている昭!私をはめたいのか!?我天命を邪魔するきか!?」
「とうとう被害妄想まで・・・ああ、めんどくせ」
昭はそのまま帰ろうとするので、私は昭を思いっきり肩から投げた。
「ちょっと兄上何してんですか・・・痛いじゃないですか」
「そこまで私をあざ笑うか!昭!私は肉まんの方が好物だと何度言ったあああああ!」
「兄上ええええええええ!マジで叫ぶのやめてくんないですか!?元姫に見つかったら女官に徹底的に追われ・・・・・」
「子上殿?」
「って元姫!やべっ!」
そう言って子上は走っていった―
もう・・・こうなったら我天命、必ずや届かせるしかない!
人々は知らなかった。これが司馬師の死期を早めることとなった原因とは―
なんて話はない。この物語は、実在の人物や団体と関係ない、フィクションです。