羊羹の頭には探査機と天体と深海に人魚が居る。

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1:羊羹:2016/07/21(木) 13:04

どうも、羊羹です。
使うかもしれないし使わないかもしれないシーンやキャラクターが浮かんでは吐き出す所になります。
人魚の有毒設定っていいよね。

2:羊羹:2016/07/21(木) 13:14

魔法使いの人魚

マーリン・ファウスト
(大魔法使いマーリンと、猛禽類の一種の別名、そして錬金術師ファウストから)
大事な人を生き返らせる為に人魚を捕まえた魔法使い。

3:羊羹:2016/07/21(木) 13:24

人魚
その肉は口にすれば不老不死を手に出来るとされる伝説の生き物。
しかし実際には、食した者の生命力を高めるに過ぎない。食べさせた結果驚異的な免疫と生命力を得た為、あらゆる病気や怪我が完治し、寿命が伸びて肌が若々しくなった記録がある。それが誇張されたに過ぎない。
ただ良い記録ばかりでもなく、人魚の生命力の源たる心臓を食すのは危険である。余りに強過ぎる治癒力は身を滅ぼし、返って毒になるのだそうだ。
この心臓を取られた人魚は勿論の事死んでしまうが、死んだ人間をも生き返らせると言う。

私の妻を、それまで腐らせる訳にはいかない。

(マーリン・ファウストの人魚の肉に関する記述)

4:羊羹:2016/07/21(木) 23:16

「ほう。では君は困っている訳だ
なれば私と取引をしないか?」

無論、私が彼女を海に返す事は無い。

5:羊羹:2016/07/23(土) 09:29

「怖いです。どうすればいいの?」
「私の通りにやるといい」

6:羊羹:2016/07/26(火) 23:10

僕の目指すゴールは孤独死。
沢山の人に囲まれて華々しく終わるんじゃなく、
周りがどんどん離れていって、誰も居なくなった時に、ひっそり終わりたいな。

(まだ誰かが居るのに勝手に終えるのは逃げだと思うの。苦しいけど、楽しいと思うの。)

7:スノーホエール◆bI:2016/07/28(木) 00:04

「でも貴方を心から、ただ純に愛してくれている人は沢山居るんだぞ」
「そうだね。10人が9人そうかもしれない。でもその人達に僕が映ってない事が無視出来なかった。それが怖かったの」

8:スノーホエール◆bI:2016/07/28(木) 13:37

「やっと捕まえたよ、人魚さん。君は僕の妻を生き返らすのに使うんだ」
「いいですよ」
「え?」
「いいですよ、と言ったんです。旦那様♪」

愛した人はもう居ないのです。それなら、この人を好きだったことにして、愛した人の幸せの為に役立って死にたい。
それなら少しは、私が地上に出た意味が有ります。

「そのかわりと言っては何ですが!」
「勢いあるね君」
「一週間……いや、今日1日だけでも!私と夫婦して下さい!」
「はい?」

(人魚は基本女のみ。地上の男を誑かして海に帰ると言う。
それが正しいなら、彼女は今正に、子孫を残そうとしている。つまり逃げられると思ってるんだね。可哀想に。
僕から逃げられたとして、君を涎垂らして欲しがる人間は沢山居るんだよ?)

「……今日1日。そしたら捌くよ?」

(まあでも僕から逃げられる可能性は無いし。人魚の生態なんて滅多に見れない)

「あ……ありがとうございます!」
「やたら嬉しそうだね」

9:スノーホエール◆bI:2016/07/29(金) 11:23

魔法使いは指先を翻し、人魚の姿を人間に変えたのです。

「外出にその姿で行かせられる訳なかろう?」
「(わあ……すごいです、すごいです旦那様!
……あれ?)」

立ちあがってくるりとその場で回った人魚は、喜びもつかの間ぐらりと魔法使いの方へ倒れます。

「お、っと。 今まで脚を使ったことも無いのに急に歩けるものかい」
「(じゃ、じゃあ私どうすれば……)」
「僕の腕に掴まって歩く、なんてのは夫婦らしいじゃないか。
それと気づいてるだろうけど、その姿では声を出せないようにしてるからね。大声を上げて逃げようなんて思わないことだ。誘拐犯に間違われでもしたら、面倒くさい」
「(そんなことしませんよ!)」
「どうかな」

(この人、信用がないのでしょうか?)

人魚は魔法使いの馬車に乗せられ、街へ向かいます。
その馬車は可愛いらしさはなく、質素で霧の馬が引いていました。
ガラガラと車輪がやかましいものです。

「この街はね、僕が妻と来たかった場所なんだ」
「(?)」
「あはは、聞こえなかったか。まあいいよ
妻も病弱だったからね、それで馬車を買ったんだけど……どうも僕は運転が下手らしい」

10:スノーホエール◆bI:2016/08/10(水) 11:39

「あの部屋にブチ込んでもう3日かあー、そろそろ自白する気になったんじゃない? 機械じゃなかったらヤバイもん、あれ」
「そうだな。ぶっ壊れてないといいんだが」
「えっ、やだやだ不吉な事言わないでよー!」


「ええ……嘘……。 機械のくせして自害してる?」
「メインエンジンをオーバーヒートさせて、内側から破壊してきたのか」
「あーあー、洗いざらい話してもらったら、高く売れそうだったんだけどなー」
「修理するぞ」
「え?いやいや、これじゃあ機密情報とやらも吹っ飛んでますって」
「ブレインとボディは別々の動力だ、問題ない。それに、
機械を自害させる程の主人、聞いてみたくなった」


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