いつだったっけ、僕が初めて泣いた日。子供や赤ん坊とかの「泣く」じゃない別の意味の「泣く」。何かを失った時、大切な人や物を失った時、いつも我慢していた。涙腺が弾けるのをずっと耐えていた。でもある日目から零れていた。視界が滲んで気が付けば下を向いて必死に泣いていた。隠す必要なんてなかったのに…皆同じ様に泣いていたのに…しゃくりあげてただただ泣いて感情を露わにした。それ程印象的だったのに何故か覚えていない。まだ十数年しか生きていないのに、覚えていない。不思議だ あなたは?