〜嘘と恋と私〜

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59:らいみぃ◆/w:2018/02/01(木) 22:07

13,記憶は胸の奥底に

「私が出てきたのは、あなたがうじうじしてるから。記憶を失ってからずっと。」

うじうじ?まぁ、確かにそうかもだけど………。でも、私が記憶を失ったことすら分からない…。

「あの…さ。記憶を失う前の私って事は、私が分かんないことも分かるよね?なら、教えて欲し……………」

『それはダメよ』

最後まで言い切っていないにもかかわらず、あっさり断られてしまった。


なんで……………?


「教えてくれればあの2人のことだって……」

「あなたはまだ、記憶を完全に失った訳じゃない。それに、じぶんで思い出さなきゃ意味ないわ」


だから、何なの!記憶はもうないの!



なのにあるって……………?なにそれ………もう、分かんないよ

60:らいみぃ◆/w:2018/02/03(土) 13:21

続き

思い出したくても、思い出せなくて。胸が苦しい。
気分転換に、外を散歩している。

すると、私と同じくらいの子が一人で泣いているのを見つけた。

「どうしたの?」

思い切って声を掛けてみる。

「ねぇ、あなたは好きになっちゃいけない人って居ると思う?」
「そんな人居ないよ。大事なのは自分の気持ち」

え……?こんなこと、言おうとしてないのに。勝手に口が動いてしまう。
この言葉、言われたことがある…………!どこかで誰かに……。
すっごく大事な人に言われたこと……。忘れちゃいけないこと。思い出さなきゃ、今すぐ会いたいよ_!

「ありがとう。私行くね!」

手短にそれだけいって、病室に向かって走りだした。
荒々しくドアを開けるとそこには颯斗と真昼がいた。

「颯斗!真昼!」

「えっ?那奈、私達のこと思い出したの__?」

2人は目を潤ませている。ほんとに、ほんとうにごめんね。思い出すの遅くって___。

「もちろん!ごめんね、遅くなって」
「那奈__よかったな」

ありがとう…颯斗。思い出せたのはあの言葉のお陰。


事故は不運で起こったこと。
心を閉ざしていたのは、嘘と恋。そして私が混じっていたから。
短い期間で生まれた感情。
初めて感じた孤独。

それが私未来へ導いてくれる__。

だから、もう1人の私は言ったんだ。

『自分で思い出さなきゃ意味が無い』

ずっと勘違いしてた。諦めてた_。
思い出した時の喜び、嬉しさを感じるとき。
その時までずっとずっと…!


心の中で
貴方たちを探していた。翔の嘘も、颯斗に恋したことも全て


それは、嘘と恋と私だけが知っている___。



《完》

61:らいみぃ◆/w:2018/02/03(土) 13:22

無理矢理完結!
結局短編になりました。すみません(T_T)許してくださいな
他の小説を別スレでしっかり書くので、読んでね。


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