【アイドルマスターシンデレラガールズ】初めての目標

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16:七瀬◆PM 美味しいから大丈夫だよ :2018/04/22(日) 19:40 ID:bkA

ー9ー

「大瀬さん、橘さん。準備はいいですか」
「はい!」

今日合同ライブの“サンフラワー”の「きみにいっぱい☆」が終わってから、次はいよいよあたし達の出番。
“Jewel”としてステージに立つのは、初めてで緊張する。
だけど、このステージはあたし達二人だけのものにしてみせるから。

「大瀬さん、橘さん」

あたしなりに意気込んでると、後から聞き覚えのある声が聞こえてきた。……この声は

「……太田プロデューサー。久しぶり」

最近、新人アイドルのプロデュースで忙しくて会えてなかった太田プロデューサーがいた。

「あの、プロデューサー。このステージは、私達だけのものにしてみますから」

隣で黙っていたありすが太田プロデューサーと向き合い、自信に満ち溢れている瞳でそう言った。
太田プロデューサーははじめは驚いていたが、嬉しそうな表情をし、「橘さん、変わったね。その意気だよ。頑張って」と言った。そして、あたしを見て、「大瀬さんも」と。

「大瀬さん、橘さん、準備お願いします」

後からスタッフさんの声が聞こえてきた。出番だ。

「じゃ、行ってくるね……不安?」

太田プロデューサーの元を離れようとした時、太田プロデューサーは不安そうな顔をしていた。
こういう時は……

あたしはプロデューサーにウィンクをして、こう言った。

「大丈夫、あなたが育てたアイドルだから」

……加蓮ちゃんのセリフ、奪っちゃった。

「本番10秒前、9、8、」

「行くよ、ありす」

「……はい!」

あたしはありすの手を握って、ステージまでの階段を駆け上がって行った。

「……0!」

ステージに上がった。歓声が聞こえてきた。
……よし、ここからが本番だ。

「こんにちは。Jewelの大瀬ジュリだよ〜!」

「同じくJewelの橘ありすです!」

あちこちからあたしの名前を呼ぶ声とともに、「ありすちゃーん!」という声も聞こえてくる。
ありすを横目で見ると、今までよりずーっと力強い表情をしていた。
……もう、大丈夫だね。

「新曲の“CRYSTAL”(クリスタル)、聞いてください!」

「大人しい曲だから、聞き逃さないようにね〜」

あたしの言葉でMCを締めると、新曲のイントロが流れてきた。

よし、後は流れに任せて______________

17:七瀬◆PM 美味しいから大丈夫だよ :2018/04/22(日) 19:55 ID:bkA

ー10ー

……よし、歌い切った!
会場中の歓声を身体にモロに浴びた気分になり、それが心地よい。なんていうか……エモい。

「聞いてくれてありがとね!」

「これからも、私達Jewelをよろしくお願いします!」

これで、ライブは終わり。
始めはありすとの間に溝があって、どうしようかと思ったけれど……

「やったね、ありす」

「……はいっ!」

今は分かり合えてるから、きっと大丈夫。

「大瀬さん、橘さん!」

「プロデューサー」

控え室で気持ちが高ぶるのを堪えていると、太田プロデューサーがあたし達以上に興奮した表情で室内に入ってきた。

「ライブ、すごく良かったよ! それにしても二人、いつの間にか仲良くなって……良かった……!」

「いいってそーいうの」

最後らへんに涙声になってるのに気付いちゃって、照れくさくて。

「は、はいぃ……ありがとうございます……」

って、ありす!?
ここでありすに泣かれたら、あたし……

「んんっ……プロデューサー? なにそんな顔で見てるの? 泣かないってば。バカみたい」

……嘘。本当は泣きそうになってた。
あたしはそれをニヤニヤしてこっちを見る太田プロデューサーに辛辣な言葉をぶつけることで耐え、無かったことにした。

泣きそうになったけど、そんなのあたしの柄じゃない。

「ジュリさん」

「ん?」

ありすがあたしの目をステージの上の時と同じ力強い瞳で見てきた。

「これで終わりじゃないですよ。これから、です。……よろしくお願いします!」

「……うん」

……まさか、ありすの言葉に心揺さぶられるなんて。

そう、このライブは終わりじゃない。“Jewel”の始まりなんだ。


___END

18:七瀬◆PM 美味しいから大丈夫だよ :2018/04/22(日) 19:56 ID:bkA

このままだと締め方が分からなくなりそうなのでここで終わらせました。
たまーに番外編的な何かを書くと思うのでその時は見てもらえると嬉しいです。


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